異世界侍(A different world samurai )

エピソード4

９話

達也とアレックスはデロリ村へ向かった、達也とアレックスは正直、怖がっている、情報屋の話によると一流の殺し屋と対峙するからだ、だが、不安をこの青年に見せる訳にはいかない、ここで逃げたら翔太に笑われる気がしてならないからだ、これまでの冒険で翔太が先陣を切って裕也と俺でサポートしてた、こんどは俺が先陣を切ると役目を担うのだ、と、達也はそう思った
「達也殿、俺も正直言うと不安はある」
「そうか、気持ちは分かる」
「相手は殺し屋だ、一流の戦闘者だ」
達也とアレックスは不安を抱えたまま数分歩くとデロリ村に着いた、青年が走って村に辺りを走り回る、
誰もいない
「まさか、ここの村の人達を全員を結晶化し終わった後か」
「そんな...」
いきなり飛び道具がこちらに向かって向かって来る
「！？」
達也とアレックスは剣で弾きいたが
青年の飛び道具が脳天に直撃して即死だった
「おい！ちっ！即死してる」
怪しい男がこちらに向かってくる
「挨拶代わりの飛び道具、どうでしたか？」
「1人死んだぞ」
「おや？そいつこの村から逃げた人じゃないか、まあどうでもいいか」
「お前が噂の殺し屋、レイピア使いのレイモルスノーデンか」
「だったらなんだ、どうする？」
「なら、この村の住民達はどうした？まさか、もう」
「お前も知ってるだろう？もうこの村の住民は結晶化になったとさ」
「それじゃぁ、ローザンがどこに向かったかお前を倒して吐かせてもらおう」
達也がレイモルに向けて刀を向ける、そして、レイモルが丁寧な礼儀で返す
「ええ、いいですよ、所詮、私は殺し屋、雇われの身、負けたら洗い祓いなんでも喋りましょう」
「その言葉を忘れるなよ」
仮にも雇われの身、レイモルは達也とアレックスの前に立ちはだり、仕事を全うする、レイモルは腰にあるレイピアを素早く抜き、構えた、そして達也とアレックスが冷や汗を流す
「これが殺し屋のオーラか」
「翔太と初めて会った時を思い出すな」
「2人とも、同時にかかってこい、なんでもありの殺し合いをやろうではないか」
レイモルは既に達也とアレックスの力量を把握していた、そして、達也の合図でアレックスと同時にかかっていった、２つの剣がレイモルを襲う、だが、レイモルは涼しい顔して2人の斬撃を弾き凌ぐ
「そろそろ、反撃いいかい？」
レイモルが反撃に出た、異次元の連続突きに達也とアレックスを襲う
「くっ！？」
「ちっ！」
達也のこめかみにレイピアが掠る、アレックスの身体が徐々にレイモルのレイピアに突かれて血飛沫が飛び出る、アレックス感じた、実力不足だと、レイモルは隙を突き、アレックスは左肩に思い切りレイピアが貫通した
「くっ！」
「アレックス！？」
「心配してる場合かぁぁ！」
容赦なくレイモルはアレックスを突く、達也がアレックスを庇うように立ち回るが、レイモルそれを察し、達也がアレックスを守れないように立ち回る
「こいつ！？」
レイモルがニヤつく
(強すぎる！、俺では役不足だ！」
アレックスが大きな隙を作るとレイモルのレイピアの突きがアレックスの手首を貫いた
「がぁ！」
そのまま、レイピアを横に払う、アレックスの手首から大量の血飛沫が舞う、レイモルは素早く達也に視点を向ける、レイモルの素早い連続突きを達也は全力で避けることしか出来なかった
「ヤバい！こんな奴と1人で戦うのは初めてだぁ！」
こんな難敵の相手に俺の横にはいつも翔太と裕也がいて、いつも共に戦って来た、そして乗り越えてきた、だが今回は2人はいない、達也は後悔した、相手は一流の殺し屋、アレックスは右腕と左肩を負傷して戦線離脱して戦えない、徐々に達也の身体が削れていく
「ぬぉぉぉ！！！」
「どうした？二流剣士、一太刀入れてみろ」
「くそがぁ！舐めやがってぇ！」
レイモルがわざと隙をつくり、達也が反撃しやすいようにラグを入れる、達也はレイモルのつくった隙に反撃をする
「思ったどおりん～」
レイモルはレイピアのグリップの先端で思い切り達也の右脳を突ぐ
「うがぁ！」
達也は頭にダメージを負う、そして目眩がして足元がガタつく、レイモルがゆっくり近づく、だが達也は僅かに意識をしっかり持っていた、演技で油断した所を一太刀入れるつもりだ
「残念だったな、二流剣士、今回は相手が悪すぎた」
「くう(さぁ、俺の領分に来い...)
「二流剣士にしてよく頑張った、最期は思い切り心臓を貫いてやろう」
レイモルが全力で達也の心臓を貫こうとした瞬間、達也は鞘から全力の居合で斬り払った
「おおっと！？味な真似をしてくれる」
レイモルの頬に一太刀を入れた
「やるじゃん、二流剣士」
「へへ」
レイモルはレイピアを納めた、そしてガーゼを取り出し頬の切り傷を手当てした
「どういう事だ？！何故、剣を納める？」
「気が変わった、言っただろ？俺は殺し屋で、ただの雇われ者だって、殺せ、とは言われたが、雇い主のローザンはここには居ない、やるべき事なして前金だけ置いてどこかに行ってしまった」
「では、勝負は俺達の勝ちでいいんでな？」
「それでいいよ、殺し屋に勝ち負けの拘りないから、さあ気になる事があるなら、俺が知ってる範囲ならなんでも答えるよ」
「待った、その前にアレックスを治療しろ」

そして、戦闘は終わった