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エピソード5
7話
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「うー...妾は一体...」
「おい!気を取り戻したみたいだな」
といい、ゼオ、レーナは警戒を緩めなかった
「妾は...何を、ああ...頭が痛い...!?お主達は何者だ!」
「エラルド様!エラルド様!正気に戻られましたか?」
「お主は精霊村の青年か?この者は?」
「俺達の救世主だよ」
「そうか、お主が妾を救ってくれたのじゃな、感謝する、ん?魔法少女とお主の目的は『世界樹の聖土』、妾を救った御礼じゃぁ、受け取ってくれたまえ」
「ありがとうございます」
「救えるといいの、大切な御友人」
「!?」
「目を見れば分かる、『世界樹の聖土』で何をするか問う事はしないが、少なくとも邪な考えでは無いという事は分かる」
「う..うん、絶対に成功してみせるわ」
「おーい!おーいぃ!」
「うん?」
「!?」
「なんだ?!」
後ろから呼び声が聞こえる
「ライサァァ!」
「ノラン!どうしたんだ?」
「はぁはぁぁ、大変だ!ノラン、セラ村の奴ら精霊村を制圧したんだ!」
「なんだと!」
「?!」
ゼオが何かに勘付く、石ころを握りしめ、勘づいた場所に思い切り投げてみる
「アンタ!?いきなり何!?」
レーナが驚く
「フギャッ!?」
何者かに当たった感触がした
「大当たりぃぃ!」
「これは...隠形魔術...」
「おい!お前、ずっと監視してたのか?」
「あ、はい、村長に言われて...お、俺をどうするつもりですか?」
「返答次第で考えてやるよ」
「取り敢えず、3人共!早く村に戻ってくれ!」
「何が起こっておるのじゃ!早速戻るじゃ!」
女王エラルドと共に精霊村に急いで戻る
「村長!精霊村の奴ら全員確保しました」
「うむ、素晴らしい」
精霊村はセラ村の武装した住民によって占拠されてしまった、数分すると女王エラルドを連れた4人組が到着した、家は荒らされ、火が燃え盛ってる、そして、村人達が捕縛されている
「おや?メインディッシュの女王様が到着したようだ」
「強欲な村長よ、そなたの目的は知れている、世界樹の聖土で資金を作り歪んだ欲求を満たす事じゃろ」
「当たり前じゃぁ!男は金と富と地位が全てなんじゃ!それ以外何があるんじゃ!」
「そうだ!そうだ!、もう一度、金で女を囲むんだ!グルゥゥゥ」
「うわぁ~きんもぉぉ...」
レーナがつい小言を言ってしまった
「なんだ!?このアマ?!今キモいって言ったな?!」
「あら、ちゃんと聞こえてたのね」
「キモいって言われて傷ついたわ、この女を俺の専属娼婦にしてくれてやる、そして癒してくれよ」
「ふん、愚劣な者には軽蔑を」
ゼオはそう言うと、下品なセラ村の武装した1人の発勁でぶっ飛ばした
「おおっと動くなよ?!」
「こっちには人質がいるんだ」
武装したセラ村の住民達が精霊村の住民に武器を向ける
「さあ、女王エラルドよ、セラ村の住人を豊かにするために世界樹の樹、世界樹の聖土を我々の利権に譲り受けてくれないか?」
「精霊村の住人は感謝を忘れず、いつも女王から恵みの恩恵を受けてた、だが、セラ村の祖先達は感謝も忘れ、傲慢になり、逆ギレで精霊村やその他の村に迷惑をかけた、金と富に飢えた獣になった、だから我々は女王と世界樹の樹を守るために、噂を立てた、誰も近づけないよう、そして、君達が現れた」
「このお嬢ちゃんのおかげでチャンスが現れたんだ、再びセラ村に繁盛する日がな!」
「レーナ、先に言っておく、お前は大切な友人を救いたいとここまで来た、この村のいざこざを引き起こした原因だと思わない」
ゼオがレーナが自己嫌悪に陥る前にフォローを入れる
「この男の言う通りじゃ、そなたは何も悪くない、そなたのおかげで妾は目が覚めた、寧ろ感謝もしておる」
「うん、ありがとう」
セラ村の村長や武装した住民がレーナ達や女王エラルドに気を取られてる中、ノランがこそこそ移動している、ノランはセラ村の村長の背後に近づき、思い切り棍棒で叩いた
「村から出て行けぇぇぇぇ!!!」
「なにじゃ、コイツ!?」
「村長!?」
ゼオがこのチャンスを逃すわけない、村長の腕を折り、瞬時に武装したセラ村の住人達を無力化する、ゼオが手をパンパンする
「二度とセラ村の住人が精霊村に悪さしないようどうします?」
「はぁぁぁぁ...うぎゃぁぁぁぁ」
村長の唸り声がする
「ワシの楽園...ワシの世界...ワシの桃源郷ぉぉぉぉ!!!」
村長が大きな声上げる
「なんだ!?」
村長の身体が化け物になっていく、翼が生え、角が生え、尻尾が生え、牙が露出して邪悪な悪魔のような姿に変貌した
「それがあなたの本性なのね」
「キエウセロォォォ!!!」
「!?」
「な?!」
悪魔化村長の不意の吐く邪悪なブレス、そのブレスはセラ村も精霊村も関係なく住民達に吐いた、レーナもゼオも避けられない、そして女王エラルドが身を挺して住民達を守る
「レーナよ、妾はお主の想いが成就する事願っている、次はどうか村人達を救ってほしい」
そう言いながら邪悪なブレスを直撃した
「エラルド様ぁぁぁぁぁ!!!」
「あぁぁぁ!!!」
精霊村の住人達の嘆きがする、レーナの顔が悲しみと怒り、2つ感情が入り混じった表情をする
「レーナ!悲しむのは後だ!」
ゼオがレーナの目を覚ます
「う..うん、そうね、この村長は許していけないわ!」
レーナの目に闘志が宿る
「ガルゥゥゥゥ...」
(村長の奴...今のブレスでだいぶ力を使ったな)
ゼオが見抜く、一気に走り近づき村長の胸に発勁を与える
「はぁ!」
だが、村長は動じない
「!?」
「そんな!?」
ゼオはそのまま弾かれる、そして受け身を取って着地する
「むう~、避けるのはまだ分かる、だが動じない程とはな」
ゼオは殺気を纏う、元、殺し屋としての狂気を呼び覚ます、その狂気を目の前にしてライサーとノラン、両村人達が怖気つく、レーナもまだ、ゼオの狂気と殺気のは慣れない、村長が攻勢に出る、鋭利な爪がレーナを引き裂こうと襲い掛かる、瞬時に氷の壁を貼り防ごうとしたが、容易く氷の壁を引き裂く、レーナはその隙に避けた
「あの爪は触れたくないわねぇ」
ゼオがレーナの避ける行動に合わせて、絶妙なタイミングで村長の右頬に跳び膝蹴りを食らわす
「はぁ!!!」
「ブギェラァァァァ!!!」
レーナは村長の背中上に氷の槍を無数に降らす
「全く効かないわ」
ゼオが指をボキボキ鳴らす
「殴りがいがあって面白いじゃん!はぁぁぁぁぁ」
ゼオが無数の拳を繰り出す、村長も邪悪な咆哮を上げながら殴り返す
「ブギェギャバァァァァ!!!」
「おりゃぁぁぁぁ!!!」
2人は互角に殴り合う、ゼオは一瞬の隙を突いて両手で発勁を繰り出した、レーナも絶妙なタイミングで氷の矢を射抜く、だが、村長はぶん殴るって砕く
「私の攻撃力ではダメージを与えられない...」
(レーナよ)
「え!?誰なの?」
誰かがレーナの脳にテレパシーを送る、そして、すぐに分かった、その声は女王エラルドだ、レーナ脳に語りつける
(レーナよ、セラ村の住民も、妾が生んだ化け物、自然の恵みが彼らを強欲の権化にさせた、どうか、セラ村の住人達を欲から解放して欲しい、そのための妾の魔力をそなたに託そう)
「・・・・・・分かったわ....」
数秒ぐらい悩み、承諾した
(しかし、欲から解放ってどう意味なんだろう)
女王エラルドはこの醜い利権争いに終止符を打つ為にレーナに全ての魔力を捧げる
「この魔力...凄い...」
一方の彼方の方で
「おりゃぁぁぁぁぁ!!!」
「ブルギャァァァァァ!!!」
セラ村も精霊村も2つの住民も見惚れるゼオと村長の高次元の殴り合い、村長が鋭利な爪と圧倒的な力でゼオが押される、村長の強烈な爪がゼオの胸を切り裂いた
「シャァァァァァァ!!!」
「むぅぅぅぅ!!!」
だが、ゼオは深く傷を負わないようにギリギリの所で避けた
「今のはヤバかった!あははははぁ!」
ゼオが笑いながら村長の今の攻撃を褒める、親指で顎を押さえる、そして再び構える
「さあ、盛り上がってきたな」
「コシャクナクズドモガ、オワラセテヤル」
ゼオは空中に舞い上がり、滑空しながらライダーキックを与える、村長は両腕でガードした
「むう!相変わらず硬いな」
レーナは思い付いたこの戦いを終わらせる方法、それは世界樹の木を凍らせて数年間、豊かな恵みの恩恵を止める事だった、最初は燃やすつもりだった、だが、優しいレーナは動植物にも被害、生態系を壊す事は出来ない、氷の魔術で世界樹の木を封印する魔術を詠唱した、女王エラルドはレーナにそれを扱えるよう魔術を提供した
「待ってて、私がこの争いの原因を止めるから」
徐々にレーナの周り魔力が増幅されていく
「おりゃりゃぁ!!せやぁぁ!!」
「グォォォォ!!!」
ゼオと村長の拳と拳がぶつかり合う
「いい加減!落ちやがれぇぇぇ!!!」
全身全霊の発勁が村長の胸に当たる、村長は吹き飛ばされ、そのまま世界樹の木に叩きつけるように背中をぶつけた、そして、レーナが放つ渾身の封印魔術で世界樹の木は氷に覆われた、強欲な村長はレーナの放った封印魔術の氷の共に封印されたのであった
「はぁはぁはぁ...レーナ..なんだ...あの魔術、世界樹の木が氷で囲まれたぞ」
「お疲れさん、女王が私に魔力を与えてくれた『世界樹の木によって起こされる醜い利権争いを止めてくれ』って」
「そうか...ふうぅぅぅ、すっげぇぇ疲れた」
ゼオが地面に座り込む、セラ村の住人達が世界樹の木の共に氷漬けのされた村長を見つめる
「村長...」
「う..」
「おい!セラ村の強欲者共!よく聞け!これがお前らの末路だ!こうなりたくないなら今すぐ消えろ!」
ライサーがセラ村に大きな声で忠告を促す、セラ村が一掃に精霊村から退散する、レーナの魔力が元に戻った
「レーナ、この凍った世界樹の木はどのぐらいで溶ける?」
「分からないわ、女王エラルド様は『もうこの世界樹の木に頼るな』ってそう言う意味なんじゃない?」
「あの村長は見せしめとしていいかもな」
「今度は欲深い人間は呪われるって噂を立てて広めておきましょう」
「レーナ殿、ゼオ殿、お主達はこの村の救世主じゃぁ!精一杯のご馳走様を歓迎しよう!」
精霊村の村長が2人に盛大な祝杯をあげる為に村人全体が活気に満ち溢れ、お祭り状態だ、その時までレーナとゼオはゆっくりまったりしている
「レーナ、例の土、あるのか」
「あるわ、あの木からもう採取出来ないのは残念だけど、まあいいわ」
「さぁさぁ、2人とも準備が出来ました、ごゆっくりお過ごしくださいませ」
精霊村の村長が声をかける、2人は一時の贅沢を楽しんだ
「おい!気を取り戻したみたいだな」
といい、ゼオ、レーナは警戒を緩めなかった
「妾は...何を、ああ...頭が痛い...!?お主達は何者だ!」
「エラルド様!エラルド様!正気に戻られましたか?」
「お主は精霊村の青年か?この者は?」
「俺達の救世主だよ」
「そうか、お主が妾を救ってくれたのじゃな、感謝する、ん?魔法少女とお主の目的は『世界樹の聖土』、妾を救った御礼じゃぁ、受け取ってくれたまえ」
「ありがとうございます」
「救えるといいの、大切な御友人」
「!?」
「目を見れば分かる、『世界樹の聖土』で何をするか問う事はしないが、少なくとも邪な考えでは無いという事は分かる」
「う..うん、絶対に成功してみせるわ」
「おーい!おーいぃ!」
「うん?」
「!?」
「なんだ?!」
後ろから呼び声が聞こえる
「ライサァァ!」
「ノラン!どうしたんだ?」
「はぁはぁぁ、大変だ!ノラン、セラ村の奴ら精霊村を制圧したんだ!」
「なんだと!」
「?!」
ゼオが何かに勘付く、石ころを握りしめ、勘づいた場所に思い切り投げてみる
「アンタ!?いきなり何!?」
レーナが驚く
「フギャッ!?」
何者かに当たった感触がした
「大当たりぃぃ!」
「これは...隠形魔術...」
「おい!お前、ずっと監視してたのか?」
「あ、はい、村長に言われて...お、俺をどうするつもりですか?」
「返答次第で考えてやるよ」
「取り敢えず、3人共!早く村に戻ってくれ!」
「何が起こっておるのじゃ!早速戻るじゃ!」
女王エラルドと共に精霊村に急いで戻る
「村長!精霊村の奴ら全員確保しました」
「うむ、素晴らしい」
精霊村はセラ村の武装した住民によって占拠されてしまった、数分すると女王エラルドを連れた4人組が到着した、家は荒らされ、火が燃え盛ってる、そして、村人達が捕縛されている
「おや?メインディッシュの女王様が到着したようだ」
「強欲な村長よ、そなたの目的は知れている、世界樹の聖土で資金を作り歪んだ欲求を満たす事じゃろ」
「当たり前じゃぁ!男は金と富と地位が全てなんじゃ!それ以外何があるんじゃ!」
「そうだ!そうだ!、もう一度、金で女を囲むんだ!グルゥゥゥ」
「うわぁ~きんもぉぉ...」
レーナがつい小言を言ってしまった
「なんだ!?このアマ?!今キモいって言ったな?!」
「あら、ちゃんと聞こえてたのね」
「キモいって言われて傷ついたわ、この女を俺の専属娼婦にしてくれてやる、そして癒してくれよ」
「ふん、愚劣な者には軽蔑を」
ゼオはそう言うと、下品なセラ村の武装した1人の発勁でぶっ飛ばした
「おおっと動くなよ?!」
「こっちには人質がいるんだ」
武装したセラ村の住民達が精霊村の住民に武器を向ける
「さあ、女王エラルドよ、セラ村の住人を豊かにするために世界樹の樹、世界樹の聖土を我々の利権に譲り受けてくれないか?」
「精霊村の住人は感謝を忘れず、いつも女王から恵みの恩恵を受けてた、だが、セラ村の祖先達は感謝も忘れ、傲慢になり、逆ギレで精霊村やその他の村に迷惑をかけた、金と富に飢えた獣になった、だから我々は女王と世界樹の樹を守るために、噂を立てた、誰も近づけないよう、そして、君達が現れた」
「このお嬢ちゃんのおかげでチャンスが現れたんだ、再びセラ村に繁盛する日がな!」
「レーナ、先に言っておく、お前は大切な友人を救いたいとここまで来た、この村のいざこざを引き起こした原因だと思わない」
ゼオがレーナが自己嫌悪に陥る前にフォローを入れる
「この男の言う通りじゃ、そなたは何も悪くない、そなたのおかげで妾は目が覚めた、寧ろ感謝もしておる」
「うん、ありがとう」
セラ村の村長や武装した住民がレーナ達や女王エラルドに気を取られてる中、ノランがこそこそ移動している、ノランはセラ村の村長の背後に近づき、思い切り棍棒で叩いた
「村から出て行けぇぇぇぇ!!!」
「なにじゃ、コイツ!?」
「村長!?」
ゼオがこのチャンスを逃すわけない、村長の腕を折り、瞬時に武装したセラ村の住人達を無力化する、ゼオが手をパンパンする
「二度とセラ村の住人が精霊村に悪さしないようどうします?」
「はぁぁぁぁ...うぎゃぁぁぁぁ」
村長の唸り声がする
「ワシの楽園...ワシの世界...ワシの桃源郷ぉぉぉぉ!!!」
村長が大きな声上げる
「なんだ!?」
村長の身体が化け物になっていく、翼が生え、角が生え、尻尾が生え、牙が露出して邪悪な悪魔のような姿に変貌した
「それがあなたの本性なのね」
「キエウセロォォォ!!!」
「!?」
「な?!」
悪魔化村長の不意の吐く邪悪なブレス、そのブレスはセラ村も精霊村も関係なく住民達に吐いた、レーナもゼオも避けられない、そして女王エラルドが身を挺して住民達を守る
「レーナよ、妾はお主の想いが成就する事願っている、次はどうか村人達を救ってほしい」
そう言いながら邪悪なブレスを直撃した
「エラルド様ぁぁぁぁぁ!!!」
「あぁぁぁ!!!」
精霊村の住人達の嘆きがする、レーナの顔が悲しみと怒り、2つ感情が入り混じった表情をする
「レーナ!悲しむのは後だ!」
ゼオがレーナの目を覚ます
「う..うん、そうね、この村長は許していけないわ!」
レーナの目に闘志が宿る
「ガルゥゥゥゥ...」
(村長の奴...今のブレスでだいぶ力を使ったな)
ゼオが見抜く、一気に走り近づき村長の胸に発勁を与える
「はぁ!」
だが、村長は動じない
「!?」
「そんな!?」
ゼオはそのまま弾かれる、そして受け身を取って着地する
「むう~、避けるのはまだ分かる、だが動じない程とはな」
ゼオは殺気を纏う、元、殺し屋としての狂気を呼び覚ます、その狂気を目の前にしてライサーとノラン、両村人達が怖気つく、レーナもまだ、ゼオの狂気と殺気のは慣れない、村長が攻勢に出る、鋭利な爪がレーナを引き裂こうと襲い掛かる、瞬時に氷の壁を貼り防ごうとしたが、容易く氷の壁を引き裂く、レーナはその隙に避けた
「あの爪は触れたくないわねぇ」
ゼオがレーナの避ける行動に合わせて、絶妙なタイミングで村長の右頬に跳び膝蹴りを食らわす
「はぁ!!!」
「ブギェラァァァァ!!!」
レーナは村長の背中上に氷の槍を無数に降らす
「全く効かないわ」
ゼオが指をボキボキ鳴らす
「殴りがいがあって面白いじゃん!はぁぁぁぁぁ」
ゼオが無数の拳を繰り出す、村長も邪悪な咆哮を上げながら殴り返す
「ブギェギャバァァァァ!!!」
「おりゃぁぁぁぁ!!!」
2人は互角に殴り合う、ゼオは一瞬の隙を突いて両手で発勁を繰り出した、レーナも絶妙なタイミングで氷の矢を射抜く、だが、村長はぶん殴るって砕く
「私の攻撃力ではダメージを与えられない...」
(レーナよ)
「え!?誰なの?」
誰かがレーナの脳にテレパシーを送る、そして、すぐに分かった、その声は女王エラルドだ、レーナ脳に語りつける
(レーナよ、セラ村の住民も、妾が生んだ化け物、自然の恵みが彼らを強欲の権化にさせた、どうか、セラ村の住人達を欲から解放して欲しい、そのための妾の魔力をそなたに託そう)
「・・・・・・分かったわ....」
数秒ぐらい悩み、承諾した
(しかし、欲から解放ってどう意味なんだろう)
女王エラルドはこの醜い利権争いに終止符を打つ為にレーナに全ての魔力を捧げる
「この魔力...凄い...」
一方の彼方の方で
「おりゃぁぁぁぁぁ!!!」
「ブルギャァァァァァ!!!」
セラ村も精霊村も2つの住民も見惚れるゼオと村長の高次元の殴り合い、村長が鋭利な爪と圧倒的な力でゼオが押される、村長の強烈な爪がゼオの胸を切り裂いた
「シャァァァァァァ!!!」
「むぅぅぅぅ!!!」
だが、ゼオは深く傷を負わないようにギリギリの所で避けた
「今のはヤバかった!あははははぁ!」
ゼオが笑いながら村長の今の攻撃を褒める、親指で顎を押さえる、そして再び構える
「さあ、盛り上がってきたな」
「コシャクナクズドモガ、オワラセテヤル」
ゼオは空中に舞い上がり、滑空しながらライダーキックを与える、村長は両腕でガードした
「むう!相変わらず硬いな」
レーナは思い付いたこの戦いを終わらせる方法、それは世界樹の木を凍らせて数年間、豊かな恵みの恩恵を止める事だった、最初は燃やすつもりだった、だが、優しいレーナは動植物にも被害、生態系を壊す事は出来ない、氷の魔術で世界樹の木を封印する魔術を詠唱した、女王エラルドはレーナにそれを扱えるよう魔術を提供した
「待ってて、私がこの争いの原因を止めるから」
徐々にレーナの周り魔力が増幅されていく
「おりゃりゃぁ!!せやぁぁ!!」
「グォォォォ!!!」
ゼオと村長の拳と拳がぶつかり合う
「いい加減!落ちやがれぇぇぇ!!!」
全身全霊の発勁が村長の胸に当たる、村長は吹き飛ばされ、そのまま世界樹の木に叩きつけるように背中をぶつけた、そして、レーナが放つ渾身の封印魔術で世界樹の木は氷に覆われた、強欲な村長はレーナの放った封印魔術の氷の共に封印されたのであった
「はぁはぁはぁ...レーナ..なんだ...あの魔術、世界樹の木が氷で囲まれたぞ」
「お疲れさん、女王が私に魔力を与えてくれた『世界樹の木によって起こされる醜い利権争いを止めてくれ』って」
「そうか...ふうぅぅぅ、すっげぇぇ疲れた」
ゼオが地面に座り込む、セラ村の住人達が世界樹の木の共に氷漬けのされた村長を見つめる
「村長...」
「う..」
「おい!セラ村の強欲者共!よく聞け!これがお前らの末路だ!こうなりたくないなら今すぐ消えろ!」
ライサーがセラ村に大きな声で忠告を促す、セラ村が一掃に精霊村から退散する、レーナの魔力が元に戻った
「レーナ、この凍った世界樹の木はどのぐらいで溶ける?」
「分からないわ、女王エラルド様は『もうこの世界樹の木に頼るな』ってそう言う意味なんじゃない?」
「あの村長は見せしめとしていいかもな」
「今度は欲深い人間は呪われるって噂を立てて広めておきましょう」
「レーナ殿、ゼオ殿、お主達はこの村の救世主じゃぁ!精一杯のご馳走様を歓迎しよう!」
精霊村の村長が2人に盛大な祝杯をあげる為に村人全体が活気に満ち溢れ、お祭り状態だ、その時までレーナとゼオはゆっくりまったりしている
「レーナ、例の土、あるのか」
「あるわ、あの木からもう採取出来ないのは残念だけど、まあいいわ」
「さぁさぁ、2人とも準備が出来ました、ごゆっくりお過ごしくださいませ」
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しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。
――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。
「君たちを、大陸最強にプロデュースする」
「「「「……はぁ!?」」」」
落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。
俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。
◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!
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