異世界侍(A different world samurai )

エピソード7

2話

リー・ウンランの閃光のような蹴りを真正面で受け止めるゼオ、凄まじい衝撃波であたり一体の草木が揺れる
「おっしゃぁぁぁぁ！！！」
「流石だなぁぁぁゼオォォォ！！」
「なんだ！？コイツは！？」
「なんなの？！この人！？」
「レーナ！？前！」
「え！？うわぁ！」
グリフォンの鋭利の右爪がレーナに襲いかかる、瞬時に氷の壁を張って凌ぐ
「あぶなかったぁ」
グリフォンが容赦なくレーナに襲いかかる、達也はグリフォンの左脚に切っ先を入れる、ヘイトが達也の方に向かう、グリフォンの魔力を帯びたブレスが達也を襲う、達也は避ける、レーナが氷の氷柱をグリフォンの頭上に落とす、そしてグリフォンはその冷たさに怯んだ、達也はそのまま目を狙い視界を奪う、左目を刀の切っ先で突いて失明させた
「これでトドメだ！」
そのまま、刀を捻り斬った、そしてグリフォンを倒した

一方、ゼオの方では
両者格闘家の至高の技がぶつかり合う、ゼオが発勁が繰り出すリーは右膝でガードする
「おぉぉぉ！！！」
「むぅぅぅ！！！」
一撃一撃の技が人の命を絶つ技のぶつかり合う、リー・ウンランは蹴りの名手、ゼオと同じ格闘家だ
「ふおぉぉぉぉ」
「むふん！」
衝撃波がゼオが本気の掌底、リーが紙一重で躱す、リーが飛び膝蹴りの構えに出る、そして閃光のような飛び膝蹴りがゼオの顎に向けてくる、だが、ゼオは紙一重で躱す
「ふん！」
「ふーん」
そして、リーは勢いを利用して踵落としを大勢だ、ゼオが腕に気を纏い、受け止める体勢に入る
「おっしゃぁぁぁぁ！！！」
「せいやぁぁぁぁ！！！」
「相変わらず、異常な脚腰してらぁ！」
「お前こそ、変な気を纏ってらぁ！」
「ふん！はぁ！」
「せい！はぁぁ！ふん！」
ゼオとリー、オープニングヒットが出ないまま互角に渡り合う、リーが舞い上がり滑空しながら蹴りをする
「我が蹴りは死の象徴、思い知れ！」
ゼオが右手の平に気を籠めて受け止める
「俺の拳は宝剣なり！」
ゼオが思い切り、リーの足の裏を掴み投げ飛ばす、空中に投げ飛ばす
「ほらよ！」
リーが回転しながら投げ飛ばされる、ゼオが空中に飛ぶ、そしてリーの右頬に発勁を決めようと構える、リーは変態軌道で回転する、ゼオが発勁がリーの右頬に、リーの回転蹴りがゼオの腹に当たる
「ぐぉぉぉ！！！」
「うぐぅぅぅ！！！」
そして両者は吹き飛ばされる、リーの顎が砕けた、そして、ゼオの内臓に破裂した、お互い血を吐く
「ぼぇぇ！」
「おぇぇ！」
リーが拳を下ろし、去って行く
(喋れないんじゃぁ、これじゃぁな)
「待て！？くぅ！」
ゼオが膝をつく

ジェダが窓越しで観戦している、ジェダは暇だった、暇潰しに達也に向かって攻撃を仕掛ける
「ち！なんだ！コイツ！」
達也が鞘から刀を抜き、ジェダの剣撃を受け止める
「お前！阿久津翔太に似ているな、少し遊んでいけ」
「！？お前！翔太のなんだんだ？！」
レーナとゼオがジェダを見て激昂する
「ジェダ！貴様！何故ここにいる！」
「おう！ゼオ、久しいな、今日はお前にとって最高の1日になりそうだな！」
「どこを見ている！舐めているのか！」
「舐められる程、二流なんだよ！」
「また、その言葉を言うのか！？」
レーナがジェダを見て激昂する、レーナがジェダの背中に氷の矢を撃つ、ジェダが左手で鞘を取りレーナの撃つ氷の矢を悉く凌ぐ、そして、思い切り鞘で達也を殴る、そして吹き飛ばされ背中を木にぶつける、達也が立ち上がった瞬間、ジェダの神速の動きで達也の腹を刀で刺す
「弱い」
「なんだ..と」
そして、刀を腹から抜け、血を振って祓って鞘に納める、レーナの容赦ない氷の矢、弾丸を連射する
「アンタだけは！絶対に許せないぃぃぃ！」
「俺はお前に会った事はないが？」
「アンタが女騎士にやった事は許せない、忘れたとは言わなせないわ」
「フン、あの女騎士か、思い出した、安心しろ、俺自身あの女騎士に指一本も触れてない」
ジェダがレーナに一気に近づく、左手で刀を鞘に納めた状態で殴り切る
「弱い！お前もエリーゼと同じ目に遭いたいか！？」
レーナが怒る、そして、ジェダに洗脳され知性を失ったアルカディア信徒がゼオや達也を囲む
「女魔法使い！負ければ、分かっているな」
「クソが！リーに腹を蹴られ、内臓が破壊された、なんちゅう置き見上げしてくれたんだ...」
「俺はやっぱ弱いのか...」
アルカディア信徒がレーナの腕を掴む、ジェダによって洗脳された傀儡は理性と知性を失い、欲求に忠実になる、レーナが徐々に服を脱がされて行く、レーナの絶叫がする、ゼオが怒りの表情でジェダを睨む、やめろっと言いたいが声に力が出ない

突如、クナイが飛んできてレーナを囲むアルカディア信徒を斬り裂く、レーナはギリギリの所で助かった
「達也！大丈夫か？」
「その声！翔太か！」
「誰だ？！」
ゼオが翔太の強さに察する
「あの剣士は俺が倒す」
翔太が周りを見回す
「ロイタールの奴はここにはいないみたいだ」
「ロイタールならレアルカリスにもういるぜ、阿久津翔太！俺に勝つ事が出来るなら、アイツの目的を喋ってもいい！」
「ああ、その言葉に釣られてやるよ！」
お互い刀を向ける、達也、ゼオ、レーナが見守る中で2戦目の再戦だ、翔太とジェダが神速の居合でぶつかり合う、衝撃波で草木が揺れる、そのまま閃光のような斬撃がお互いを斬り裂く、ジェダが素早く刀を鞘に入れて、神速の居合いで真空斬りを繰り出す
「ゼオォ！この技を覚えているかぁ！」
「誰に話をかけている！」
翔太も神速の居合いで真空斬りを打ち消す
「どうやら、人造人間を倒した者お前らしいな」
「だったらなんだ」
剣撃の嵐、雑魚が近づいたら一瞬で千切りキャベツにされそうだ、翔太の刺突が繰り出す、ジェダが刀身で受け止める
「ほう」
「ふん」
ジェダが神速の動きで、翔太を撹乱する、ジェダが鞘に刀を素早く納め、真空斬りを繰り出す、翔太も素早いステップで真空斬りを躱す
「真空斬り！厄介な剣技だな」
ジェダが空中に舞いながら真空斬りを繰り出す、翔太は躱す、一瞬にしてジェダに近づく、翔太の兜斬り、ジェダが刀を鞘に入れたまま兜割りを受け止める
「そんな先頭スタイルだったか？」
「俺は剣の達人だ、誰よりも、お前よりも強い」
翔太はこの言葉を聞いて顔が綻びる、鬼のような狂気が翔太を纏う、ジェダも悪魔のような邪気を纏う、レーナが本能的に怯えている
「な...なんなの...あの2人...」
「あの狂気を見たの...翔太以外初めてだ...」
「ぐほっ！驚いたなあのジェダと渡り合える剣士がいるとは」
ゼオが血を吐く
ジェダの連続真空斬り、翔太が神速のステップ避ける、ジェダも神速の動きで翔太に詰め寄る、翔太が受け止める、そのまま剣撃の嵐がぶつかり合う、ジェダの刺突、翔太が斬り払う、ジェダが回し蹴りで翔太の斬り払いを足の裏で受け止める、ジェダが身体を回転させながら翔太に斬りかかる、翔太が上体反らしをしてジェダの腹を蹴り上げる
「うおう！」
「せいや！」
ジェダが更に空中に吹き飛ぶ
「フッ！灰燼の帰せ」
ジェダが素早く鞘に刀を納める、そして燃える真空斬りを翔太にと飛ばす、神速の動きで翔太は躱す、ジェダの放った燃える真空斬りが村を燃やす、建物や植物がが赤く染まる
(アイツが阿久津翔太、噂通りの剣豪だ)
「翔太...お前、いつからそんなに強くなった」
達也に黒い感情が現れる、翔太と自分の差がここまでついた事に少し妬んだ
2人の剣豪同士、火花散る戦いに勝負の決着は見えない
「貰ったぁ！」
翔太の空中から繰り出される刺突
「うおぉぉぉ！！！」
ジェダが刀身で受け止める、そして吹き飛ばされた
「はぁはぁ、俺の一点、リードだ」
「まだ、傷は負ってない！」
翔太とジェダが地面に腰を下ろす
「はぁはぁ、ふぅぅ」
「はぁぁぁ」
「どうする？認めたくないがこのままでは決着つかない」
「ああ、これ程悔しい思いは久しぶりだよ」
お互い剣を地面に刺す

こうして、戦いは終わった