異世界侍(A different world samurai )

TN star

文字の大きさ
53 / 101
エピソード7

3話

しおりを挟む
翔太とジェダはお互いに疲れ果て、地面に腰を下ろす、村や家屋、植物が燃える
「気が変わった、ロイタールを追ってるんだっ?だったら教えてる、奴をの目的をな」
ジェダが立ち上がり鞘に刀を納める
「エスタンとヴァリスタンの戦争を引き起こした張本人はアイツだ、それはわかるな、エスタン王国の国宝『賢者の秘石』ヴァリスタン王国の国宝『英雄の秘石』、それを手に入れる為に引き起こされた両国の戦争、だがこの2つだけでは魔王を復活する事は出来ない、完全なる魔王を呼び起こす為には『女神の魂石』が必要なのだ」
「魔王だと?!」
「『魔王ゼルキオラ』 先代のエスタン王とヴァリスタン王の英雄が女神とも封印した、この世の半分を絶望の魔界に陥れた」
「ああ、面白いお伽噺だったよ」
「ふふっ、信じようが信じまいが貴様の自由だ、ロイタールを追いたいなら先に『女神の魂石』を手に入れる事だ、俺はここからおいとまさせてもらおう」
ジェダが去って行く
「がはっ!まっ待て!」
ゼオが声に力を入れようとするが出ない、達也は腹に刺し傷が、レーナの服装はボロボロ、ゼオは臓器をやられている、翔太は達也、ゼオに肩を貸す、レーナは1人で立ち上がる
「はぁ、なんとか退けたようね」
「翔太、お前が来てくれなかったら俺は死んでた」
「達也、あまり無理すんじゃね」
そして、見ず知らずのゼオに肩を貸す翔太
「アンタが阿久津翔太か」
「アンタも裏社会の猛者だろ?」
「流石、エスタン最強の兵士だな、誤魔化せないか」
「達也、俺はロイタールは追う為にレアルカリスに行く」
「奇遇ね、私も秘宝求めにレアルカリスに行くと所よ」
「なら、俺も同行しよう、達也、お前は帰って裕也と同じパン職人として働いたらどうだ?」
「達也、お前」
「そこの武道家は寝れば直ぐに完治するやろ」
「まあな」
「そこの武道家、名だけ教えてくれ」
「俺はゼオ・ゼオ・ラーチス、武道家だ」
「服装を見れば、そうだろうな」
村は焼け果てて、焦げた匂い充満する、そして雨が降る
「雨だ」
「あそこに避難しよう」
「濡れるの本当に嫌い」
翔太は達也を、レーナはゼオを肩を貸す、一つ屋根の下で火を起こす、そして誰も負傷者3人を助ける人は翔太しかいない、雨は当分止みそうない
「寝るわ、リーに蹴られた臓器を癒すには寝るのが一番や、ふわぁぁぁ」
リーはソファーの上で寝た」
「レーナ、あの男は何者だ?」
翔太がレーナに声をかける
「(言っていいのかな~?まあいいか)彼は裏社会の有名な殺し屋よ」
「殺し屋、俺は一度、『シノブ・シモン』ていう忍者と戦った事がある」
「ほう、あのシノブ・シモンと一戦交えたか」
ゼオがいきなり喋り出す
「アンタ、起きてたの?」
「なんか、こういう会話が好きでね~眠るのは惜しい」
「はあ」
「シノブかぁ、随分懐かしい名前が出たな」
「アンタとはどういう関係なんだよ、俺はアイツの片腕を切ってやった」
「あの剣豪の片腕を切るとはな、やるじゃん、そうだな、翔太、『暗殺組織クリードAK』に知って置いた方がいい」
「なんだ、その組織は」
「一流の暗殺者を幼少期から育て上げる、闇の組織だよ、金さえ払えば誰でも殺す、俺やシモン、ジェダも同じ組織で育った」
「そして、個性や特徴見出してそれを極めるんだよね」
レーナが口を挟む
「お、俺はレイモルって奴を退けたぞ」
達也が見栄を張る
「レイピア使いのレイモルかぁ、組織では中位ぐらい実力者だよ」
「そうなのか」
達也は自分の戦闘能力の低さに劣等感を感じ始める、口が裂けても、レイモルから見逃してもらったなんか恥ずかしくて言えない、外はまだ雷鳴と豪雨の音で騒めく、そして、レーナはいつのまにか寝ている、そしてゼオも睡魔に耐えられず寝てしまった、そして、翔太と達也だけが残った
「達也、嘘が下手だな」
「お前、レイモルにやられただろ、それか見逃して貰った」
達也は図星によって同様した
「図星だな、お前が闇堕ちしないよう警告しておく」
「あ?」
「俺さぁ人間臭い感情で事件とか厄介ごとは嫌いなんでね」
「そう、見えるか?てゆうか悟りすぎ」
「強くなりたい、賢くなりたいと人間臭い理由で闇堕ちしても困るしな」
「そうだな、お前とは戦いたくないしな」
「はぁ~強くなりたい(だが、レイモルが言った、俺には可能性があると、腐る必要はない)
「裕也は相変わらずパン屋で働いてるのか」
「そうだよ、ヴァリスパン食いたいな~」
「しかし、腹にジェダの刺突を食らってよく喋れるな」
「強くなるなら、この痛みも必要だ(本当は眠たいんだけどね)
「達也、俺はそろそろ寝る」
「ああ、お疲れさん」

聖域レアルカリス
一般の人では立ち入る事が難しい聖域、美しく輝く遺跡は神々しさを感じる
「リエール様、こんなに大量の生命の結晶化を集めて参りました」
「素晴らしい量じゃ、後はローザンがロイタールに渡された『生命の種』、そして『祝福の花瓶』を手にするだけ」
「リエール様、ただいま、お持ち参りましたこれがロイタールに渡された『生命の種』でございます」
ローザンと信徒が魔女リエールに『生命の結晶化』と『生命の種』を献上する
「リエール様、祝福の花瓶を探索しなくていいんですか?」
「レーナって言う女魔法使いが私と同じ祝福の花瓶を探してるらしいわ、探索は彼女に任せましょう」
「しかし、リエール様、レーナは最強の暗殺者であり至高の武道家、ゼオがついてる」
「そこはローザンに任せましょ、ローザンは完璧な戦士、私の誇る完璧な瀟酒」
「ありがたきお言葉、?!誰だ?!」
ローザンは魔弾を飛ばす
「おいおい、完璧な瀟酒の戦士が挨拶代わりに魔弾を飛ばすとか聞いて呆れますわ」
「貴様はロイタール!何の用だ!」
「ここに翔太、レーナが来る、貴公は祝福の花瓶を欲しているのだろう、私は翔太と一戦、交えるそれまで貴公と同行するつもりだ」
「好きにすればいい、変な真似はするなよ」
「フフフ、そうゆっくりさせてもらおう」
ロイタールは瓦礫を椅子代わりにして座った

とある村で雨宿りしてた、4人、最初目を覚ましたのはレーナだった
「ふわぁぁ、うーん、良く寝た、あら、私が一番ね」
雨は止み、空は綺麗になっている、だが、焦げ臭さは少し匂う、そして、翔太、達也、ゼオが同じ時間帯に目を覚ます
「ふう、リーに蹴られた腹の中の臓器は治ったみたいだ」
翔太と達也は日本刀の手入れをする
「2人って同じ国の出身かい?」
「そうだよ、訳あって此処に流れ着いた、異国人だ」
ゼオが翔太と達也に声をかける
(いや~俺達、異世界人だし、絶対に信じてくれない)
(案外、この世界も悪くないかも)
「まあ、あれだ、2人はレアルカリスに行くつもりだろ、一旦、落ち着いてエスタン王国で作戦会議するってのはどうだ?」
「そうだな、そうしよう」
「レーナ、帰ったらエリーゼに声をかけてやれ」
「そのつもり」
(ふーん、レーナが救いたいと思ってる友達、会ってみるか)
「よし、決まりだな」
4人はエスタンは王国に向かい、次の戦いに備える為にいろいろ準備をする、エスタン王国の街道を歩き、とある山岳の陸橋つく
「気をつけろ!上から何かが近づいてくる!」
「アルカディアに仇なす者は誰であろうとぶっ殺してやるぅぅぅ!!!」
上からからワイバーンに乗ったアルカディア信徒、服装が幹部クラスの敵が翔太御一行の前に立ち塞がる、ワイバーンが激しい炎のブレスを吐く
「走れぇぇぇ!!!」
「うぉぉぉぉ!!!」
「人間の丸焼きになるがいぃぃぃぃ!!!!」
陸橋が燃えゆく、今にも壊れそうな状態だ、翔太とゼオが予想通りに炎のブレスで陸橋が破壊された、そして4人は流れが強い大河に落ちる
「うわぁぁぁぁ!」
「のわぁぁぁぁ!!」
「クソがァァァァ!!!」
「ちっ!」
そして、4人は大河に流される
「ひゃははははぁぁぁぁぁ!!!帰って信者から騙くらかした金で女遊びじゃぁぁぁぁ!!!ヒャッホォォォォ!!!いぇぇぇい!!!」

ワイバーンに乗ったアルカディア幹部の信徒はそのままレアルカリスの方角に向かって行った
「ベイビ!ベイビ!ベイビ!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

氷河期世代のおじさん異世界に降り立つ!

本条蒼依
ファンタジー
 氷河期世代の大野将臣(おおのまさおみ)は昭和から令和の時代を細々と生きていた。しかし、工場でいつも一人残業を頑張っていたがとうとう過労死でこの世を去る。  死んだ大野将臣は、真っ白な空間を彷徨い神様と会い、その神様の世界に誘われ色々なチート能力を貰い異世界に降り立つ。  大野将臣は異世界シンアースで将臣の将の字を取りショウと名乗る。そして、その能力の錬金術を使い今度の人生は組織や権力者の言いなりにならず、ある時は権力者に立ち向かい、又ある時は闇ギルド五竜(ウーロン)に立ち向かい、そして、神様が護衛としてつけてくれたホムンクルスを最強の戦士に成長させ、昭和の堅物オジサンが自分の人生を楽しむ物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

あっとさん
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

万物争覇のコンバート 〜回帰後の人生をシステムでやり直す〜

黒城白爵
ファンタジー
 異次元から現れたモンスターが地球に侵攻してくるようになって早数十年。  魔力に目覚めた人類である覚醒者とモンスターの戦いによって、人類の生息圏は年々減少していた。  そんな中、瀕死の重体を負い、今にもモンスターに殺されようとしていた外神クロヤは、これまでの人生を悔いていた。  自らが持つ異能の真価を知るのが遅かったこと、異能を積極的に使おうとしなかったこと……そして、一部の高位覚醒者達の横暴を野放しにしてしまったことを。  後悔を胸に秘めたまま、モンスターの攻撃によってクロヤは死んだ。  そのはずだったが、目を覚ますとクロヤは自分が覚醒者となった日に戻ってきていた。  自らの異能が構築した新たな力〈システム〉と共に……。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜

キノア9g
ファンタジー
※本作はフィクションです。 「異世界に転移したら、ぼっちでした!?」 20歳の普通の会社員、ぼっちーが目を覚ましたら、そこは見知らぬ異世界の草原。手元には謎のスマホと簡単な日用品だけ。サバイバル知識ゼロでお金もないけど、せっかくの異世界生活、ブログで記録を残していくことに。 一風変わったブログ形式で、異世界の日常や驚き、見知らぬ土地での発見を綴る異世界サバイバル記録です!地道に生き抜くぼっちーの冒険を、どうぞご覧ください。 毎日19時更新予定。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と甘々ライフ~

月城 友麻
ファンタジー
『お前みたいな無能、最初から要らなかった』 恋人に裏切られ、仲間に陥れられ、家族に見捨てられた。 戦闘力ゼロの鑑定士レオンは、ある日全てを失った――――。 だが、絶望の底で覚醒したのは――未来が視える神スキル【運命鑑定】 導かれるまま向かった路地裏で出会ったのは、世界に見捨てられた四人の少女たち。 「……あんたも、どうせ私を利用するんでしょ」 「誰も本当の私なんて見てくれない」 「私の力は……人を傷つけるだけ」 「ボクは、誰かの『商品』なんかじゃない」 傷だらけで、誰にも才能を認められず、絶望していた彼女たち。 しかしレオンの【運命鑑定】は見抜いていた。 ――彼女たちの潜在能力は、全員SSS級。 「君たちを、大陸最強にプロデュースする」 「「「「……はぁ!?」」」」 落ちこぼれ軍師と、訳あり美少女たちの逆転劇が始まる。 俺を捨てた奴らが土下座してきても――もう遅い。 ◆爽快ざまぁ×美少女育成×成り上がりファンタジー、ここに開幕!

処理中です...