異世界侍(A different world samurai )

エピソード8

5話

ゼオの前にチャールズが立ち塞がる
「ゼオ、デートはもうお終いかい」
「あの女ならとある不運で別れちまったよ」
「振られたか！はははは！」
チャールズは面白がる
「告られてねぇよ、で？チャールズ、俺と戦う訳か？」
「御前がどうしても、お前等の存在が目障りらしい」
「所詮、金で雇われるのが暗殺者か、ふっ！」
ゼオの身体に闘気が宿る、チャールズはチャクラムだけではなく、いろんな飛び道具を駆使してゼオを仕留めようとする、ゼオは至高の体術でいなし、躱す、チャールズの変幻自在な飛び道具を折り合わせたチャクラムは躱す事は用意ではない、チャールズはボタンを押す、すると、壁から矢が射出する
「むう！」
ゼオが超反応で躱す
「ちっ！さすがゼオ！身体能力は随一だな、だが！」
チャールズは避けた先にクナイを投げ飛ばす、ゼオが人差し指と中指でクナイを受け止める、そして、クナイでクナイを弾く
「返すよ」
そして、投げ返す
「ふん」
チャールズは平然と紙一重で躱す、チャールズはゼオと戦うために、ありとあらゆる仕掛けを施してきた、チャールズはゼオに接近戦を持ち込む、ゼオは当然、自慢のチャクラムを乱舞するんだろうと思い腕を構える、チャールズはゼオを領域に踏み込む、それはゼオにとって得意技、カウンター発勁を繰り出すタイミングだ、だがゼオは怪しむ、安易と人の領域に踏み込むことか？ゼオをそう思うつつカウンター発勁を繰り出す、チャールズは口内に隠して硫酸を無表情で吐き出す、ゼオは超反応で避けるが左肩に当たった、瞬時に服を脱ぎ捨てる、次の瞬間、チャールズのチャクラムがゼオの耳と右肩を切り裂く
「ちっ！そういうことか！はっ！」
ゼオはチャールズの手を見て驚く、チャールズはなんとカタールをいつのまにか装備してゼオの腹に突き刺す
「死ねぇ！ゼオォォォ！！！」
「ぐぉぉぉぉ！！！くそがぁ！！！」
チャールズの思惑は見事に決まった、だが、ゼオはそのチャールズの右腕を掴み、気を込めた人差しと中指の突きチャールズの腕に刺す
「タダではやられん！はぁ！」
「ちっ！(腕の感覚が麻痺った、クソ！動かない！)
ゼオはチャールズの右腕に気を流し込み、神経を壊した、もう武器を振ることはできない、そしてチャールズは大きなアドバンテージを失った、チャールズは瞬時に閃光弾を放つ、眩い光がゼオを覆い咄嗟に腕で目を隠す、光が消えるとチャールズの姿は消えてた
「消えた...か、だが、油断は出来ない」
ゼオは書斎に向かう、御前の顧客情報を探る、書斎の部屋を探っている
「むう！」
突如、上から矢が降っていきて、ゼオが超反応で体をバク転させながら避ける
「チャールズ！」
隠れてるチャールズがクロスボウガンでゼオを狙う
「どこから撃ってやがる？！」
ゼオは気を集中させながらチャールズの居場所を探る
「そこか！？」
石ころを持ち、気を石ころに入れてチャールズのいる場所に全力で投げる、壁は貫通しチャールズのコメカミを通る、ゼオはチャールズのいる場所を捉えた、ゼオの神速の速さでチャールズに接近する、だが、チャールズは通路に仕掛けた罠を駆使してゼオの接近を拒む、いきなり上から改造ゴブリンや改造オークの軍勢が押し寄せてきた
「そうかい！」
ゼオは発勁や飛び膝蹴り、肘打ちや回し蹴りで改造ゴブリンや改造オークを蹴散らす、ゼオの隙を見て、チャールズが上空から槍を突き刺す、真剣白羽取りで槍を受け止める、そして横に振り払う、チャールズは着地した瞬間、再び閃光弾を放つ
「くう！」
腕で目を隠す、だが、チャールズが放つ閃光の光の中、攻撃の気配を感じた、ゼオは目を瞑ったままチャクラムを真剣白羽取りをした
「目を瞑ったままだと？！」
「気で読めるんだよ！」
そのままチャクラムを取り上げる、そして、取り上げたチャクラムでチャールズの右鎖骨を切る
「こいつ！」
ゼオは徐々にチャールズの身体を壊していく、チャールズは煙幕を張ろうとするが
「チャールズ、お前が探してるのってこれかい？」
煙幕弾は既に盗まれていた、ゼオは瞬時に発勁の構えを取り、チャールズの腹部に向かって思い切り与える
「はぁぁぁぁ！！！」
「ぐぉぉぉぉぉ！！！」
チャールズが激しく吹き飛び、頭が思い切り壁にぶつかる
「ぐはぁ！」
「ふう、チャールズ、俺の勝ちだ...、抵抗しなければ不用意に命は取らない」
「...」
チャールズは薄い目でゼオを見ておる、隙を見て不意を突くんだろうが、ゼオもそれ見抜いている、警戒しながらチャールズから離れて書斎に向かう、書斎の中で御前の情報、巻物や手紙、指示書や報告書がないか、また、顧客リストがないか物色している
「すぅぃぃ、罠はないよな？ん？このスイッチ...」
ゼオは数秒悩む、悩んだ末に素早く押して距離を取る
(爆発する...か...それとも...」
警戒すると床から地下へ続く扉が開いた、ゼオは慎重に進む、そして陰気な部屋があった、机の上には豪華な巻物らしき物を見つける、ゼオは直感的にそれが御前から巻物、指示書、顧客リストがだと思った、背後から何者かが近寄ってくる
「はぁはぁ、ゼオォォォ！！！」
チャールズが、満身創痍で後を追う
「チャールズ、お前が力に執着し、金にガメツイ気持ちも分かる、大切な物、失った精神性では俺には勝つことは出来ない」
「クゥゥゥゥ！俺には金と暴力しかないんや！ここで貴様を殺し、大金を得るぅ！」
チャールズは昔から金と暴力しか信用して来なかった、ジェダと共に幼い頃から見ていた、ありとあらゆる暗殺を成し遂げトップクラスのアサシンと成長した