異世界侍(A different world samurai )

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エピソード9

9話

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翔太御一行はレーナを先導に秘境エルドラルドに向かった
「凄い霧だな」
「なんだろう、さっきまで雰囲気が違う」
「レーナとあともう1人の女冒険者とここに来た時はこんな感じじゃない、何かがおかしい」
レーナとゼオがそう感じる、

キャロルはウィーズリーに渡されたら通りの場所に着いた、それは大きく暗く怖い穴だ
「これは何だ?」
キャロルは不安と恐怖を飲み込みながら前に進む
「ツヨサヲオイモトメルモノヨ、オンジノウツワヲシメセ」
「なんだ?!脳内になんか来た!?」
キャロルは謎の声に驚く、だがウィーズーが言った事は嘘ではないと思った、辺りを見渡すと剣を握ったまま白骨化した戦士が何体もいる、コイツらは失敗した戦士の成れの果てだろう、自分はそうならないよう覚悟と勇気を出して前に進む、耳を澄ませると誰かの走る足跡が聞こえる、キャロルは更に警戒をする、なんか物凄い悲鳴が聞こえる、慎重に前に進むと血だらけににって倒れてる剣士がいた、素早く駆け寄ると瀕死状態の剣士に安否を確認する
「あぁぁ...」
「大丈夫か?」
周りを確認しながら小さく声をかける
「一体、何があった?誰にやられた?(何者かに斬られている...これはかなり深い...助けられそうにない)」
「ああ...愛する人のために強くなりたいと...アイツを救いたいと...ここまでやって来たのに...」
無念と悔しさが表情で分かる
「そ..こ.の冒険...者...逃げ...て...」
微かに警告する、その警告する言葉は聞き取れなかった、背後から何者かがやってくる気配を感じた、振り落とす刃を本能的な直感で皮一枚で躱す
「なんだ!?」
それは不気味なローブを羽織い、鋭く尖った鎌を両手に持ち、こちらの命を刈り取りそうな死神がいる、その死神は不気味に赤黒い光を放つ、キャロルは素早い突きの斬撃を繰り出すが死神の身体がすり抜けた、すり抜けた瞬間、巨悪な鎌がキャロルを背中を切り裂く
「ぐっ!」
キャロルはそのまま逃げる選択を選ぶ、背中から血飛沫を撒き散らしながら逃げる、数分、逃げ惑うと足をつまづいて転倒する、後ろを振り向くと既に鎌を振り下ろそうと既に構えている、キャロルは悟った、ここで死ぬんだと、そう思った瞬間、眩い閃光が襲った、キャロルは後ろ首の襟を掴まれ何者かに連れて行かされる、そしてそのまま気を失ったままどこかで目を覚ます
「はぁはぁ...目が覚めたようだな...ぐふっ...」
目が覚めた時、満身創痍で血だらけの剣士がいた
「あんたは誰?あんたが俺を助けてくれたのか?」
「ああ...」
「そうか、ありがとう」
「俺は愛する人のために...国のために、2人でここにやってきたんだが...相棒はあのここを護る死神にやられた...」
キャロルは黙って聞くことにする
「あんた...エスタン王国のキャロル...アンダーソン...だろ..」
どうやら、この満身創痍な剣士はどこかの国で兵士をやっているようで、俺の事を知っているようだ
「俺は...もう助からない...いいか...よく聞け...この床には特別な魔力がある...見ろ」
言われた通り見てると
「おい!あの死神がこっちに来ているぞ!」
「心配するな...ここは聖域ゾーンだ...ここいる限り..あの化け物からの目から見えない...」
「そうか」
「もう行くがいい...少し喋りすぎた...」
そして、剣士は息絶えた、命を引き取ったのだ、キャロルは決心したこのような結末にならないために覚悟を決めた、話を整理すると、この輝く聖域は死神の視覚から守ってもらえるらしい、そこに落ちてる石を拾い死神に投げてみる、斬られた傷が痛み、それにムカつき石ころを投げ飛ばしやり返す、するとその投げた石は死神に頭に当たった、キャロルは察した、攻撃される前に身体を幽霊化してすり抜ける技なんだと、
だが、あの死神を倒せる術はない、タイミングを見計らい、もう一度、石を拾い遠くに投げ飛ばし注意を逸らし隙をついて聖域から飛び出る、そして素早く音を立てず抜き足差し足忍び足で素早く隠れる、絶対に見つかってはいけない、どこに聖域があるか分からない、壁にメモ帳を千切り、目に映りやすい位置に目印をつける、数分歩くと向こうに光がある、するとなんか静かに揉めてる会話が聞こえた、ここの隙間なら誰にも見つかるはずもない、どこからも死角だ、ここで盗み聞きをする
「おい...あの床に石を投げてみろ...」
「そしたら、あの怪物がやってくるだろうが...」
「分かってる...憶測では透明な床なんだろう?」
どうやら、あの2人は向こうの光にある通路に行きたがっているようだ、あそこに渡るには大きな穴を越えなきゃいけない、大きな深淵の闇だ、光すら届いてこないだろう、キャロルは石を掴み大きな穴の所に透明が穴があるか投げてみた、すると大きな落下音がした、どうやら大きな穴の所に透明な床があるようだ、2人はその音に激しくビビり散らした
「誰だ!?お前か!?」
「違う!?」
「そんな事はどうでもいい!早く隠れろ!」
死神が数体やってきた、素早く2人は岩壁の隙間に入り込む
(狭い...)
死神が怪しく光ランプを照らして辺りを見渡す、死神が足跡を見つけ追跡する、2人は迂闊だった、隠れた岩壁の隙間から長く解けたベルトが出ていた事を、2人はそれに気づいてない、死神が不気味な静音を鳴らしながら鎌を振り下ろし、岩壁の隙間におもいっきり振り下ろした、それは無音の一振りだった、数分隠れていると岩壁の隙間から出ようとする、そしたら首が落ちていた
「おぉ!!!」
思わず声が出そうになった、だが必死に声を抑えるがモジモジしてる、その僅かに音を聞き取る死神は近寄ってくる、それに気づかない、少し様子を見に顔を出した瞬間、無音に切り裂く鎌が2人目の首を切った、死神はどこかに去って行った、大量の血飛沫を舞いながら身体は倒れる、そこは大量に血が地面に広がって生臭い、キャロルは思いついた、あの血を採取して見えない床に塗る事は出来ないだろうか、そして次に罪悪感を感じた
(俺がアイツら殺した...俺がアイツらを死に追いやった...ああぁぁ...)
だが、キャロルにそんな事を考える暇はなかった、この事は絶対にみんなに知られたくない、騎士にあるまじき行為だ、死んだ2人の血を同じ量に採取して投げてみる、死神が持つランタンが見えた瞬間、直ぐに岩壁の隙間に隠れる、あの2人のように失敗する訳がないよう念に警戒する、死神が消えた瞬間、再び元の場所に戻る、キャロルは人の死を、人の亡骸を冒涜してる罪悪感を堪えながら血を塗る行為が自分でも許せなかった、翔太の仲間も国の偉い人も、俺を慕う部下もこの行為は引かれるであろう、血を投げ続けてるとある程度、透明な床に目印がついた、頃合いがついた頃、死神のランタンが見えてきた時、再び岩壁の隙間に隠れた、死神が血を見て違和感を感じる、そしていきなり鎌は振り回す、それを見たキャロルは思わずビビり声をあげそうになった、縦横無尽に鎌を振り回す、無理矢理でも侵入者を炙り出そうとしている、キャロルはただ、バレないように祈る事しか出来なかった、数分暴れ終わると、死神がどこか去って行ってしまった、あの死神が暴れたおかげで岩壁の破片が透明な床の上に落ちている、血より目立って分かりやすい、キャロルはかがみ込み、透明な床を叩きながら進む、慎重に、慎重に進む、中盤辺りまで来ると、また、あの死神が持ってるランプの光が見えてきた、だが、キャロルは透明な床を渡る前に、サウンドトラップを仕掛けておいたのだ、あらかじめ用意して仕掛けた紐を引き、岩を落として落下音で注意を逸らす、その音にまんまと釣られていき去っていく、前を見た瞬間、なんともう一体の死神がランプを持ってやって来たのにだ、さすがにまずいと思ったキャロルはなんとか冷静を保つ、後、数センチ当たれば確実に命が消える、キャロルは咄嗟に思いついた、身につけていた水筒を左の方へ静かに投げ飛ばす、物凄い落下音がした、死神がそちらの方へ向き、3体の死神が群がった、その一瞬の隙をついて一気に走り切る、その足音に死神は気づく、キャロルは透明な床を渡りきり無我夢中であそこの聖域に飛び込む事に成功する

少し休憩して、数分すると下へ続く階段がある、キャロルは慎重に警戒しながら進むのであっ
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