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「そうだったな…」
長い思い出からはっと我に帰って1人呟いた。このモスグリーンのマフラーはニコラから誕生日にもらったものだ。あの時は楽しかったなと知らず頬が緩んだ。
マフラーをトランクに入れて、今度はTシャツを漁る。
手に触れたものを広げるとそれは
「あーこれ!」
マルコさんにもらったやつだな。あの時は確かニコラが…
「って準備しろよ俺」
さっきから全然準備が進んでいない。自分で自分に突っ込んだ。
その後は黙々と作業を続けて、それでも終わったのは数時間後だった。
作業を終えた俺は机にベッドにうつ伏せで横たわっていた。
「あーつっかれた」
思わず呟く。肉体的疲労より精神的疲労が大きい。というのも、マフラーを始めとして、Tシャツから小物まで、それぞれを漁っているとどれもこれもlumeに関する思い出があるものが1つはあってその度にその時のことを思い出して、ニコラを思い出して、必然的に昨日のニコラの告白を思い出して…とにかくしんどかった。
「…どんだけだよ俺」
この一年、lumeとニコラの存在が俺の中でどれだけ大きかったか思い知った。
ニコラの胸で泣いた日を思い出す。あの時のニコラの「俺が積もるよ」という言葉は確かで、俺の中を埋めてくれていることを改めて実感した。それは俺にむず痒い嬉しさを感じさせて、でも同時に情けなくもあった。
ニコラが俺を好きでいてくれたのはいつからなのだろう。それが長ければ長いほど、もしかしたら俺はニコラに我慢を強いてきたことになる。
俺がセルジオを好きだったとき、セルジオが他のやつの話をするのが辛かった。思いを伝えられないのが辛かった。
あんな辛い思いをするのはもう嫌だ。
でも俺はニコラに同じ思いを、辛さを味あわせてしまったかもしれないのだ。
「…俺はどうしたらいい?」
ぽつりと放った言葉は虚しく枕に吸い込まれていった。
俺の気持ちはどうなんだろう。ニコラが好きかと言われると、躊躇いもなく大好きだと答えられる。でもそれは人として、友情的なものであって恋愛的なものかと言われるとどうにもわからなかった。
俺はニコラが恋愛的に好きなのか?それともこれからなれる?
自問自答を繰り返すも答えは出るはずもなくて。
「とりあえず行かないと」
そう。とりあえずlumeに行こう。どんな結果になるにしろこのまま顔を合わさないのはまずい。それに俺はすぐにツアーに出る。長く顔を出せなくなるだろう。その前にちゃんと話をしなければ。
長い思い出からはっと我に帰って1人呟いた。このモスグリーンのマフラーはニコラから誕生日にもらったものだ。あの時は楽しかったなと知らず頬が緩んだ。
マフラーをトランクに入れて、今度はTシャツを漁る。
手に触れたものを広げるとそれは
「あーこれ!」
マルコさんにもらったやつだな。あの時は確かニコラが…
「って準備しろよ俺」
さっきから全然準備が進んでいない。自分で自分に突っ込んだ。
その後は黙々と作業を続けて、それでも終わったのは数時間後だった。
作業を終えた俺は机にベッドにうつ伏せで横たわっていた。
「あーつっかれた」
思わず呟く。肉体的疲労より精神的疲労が大きい。というのも、マフラーを始めとして、Tシャツから小物まで、それぞれを漁っているとどれもこれもlumeに関する思い出があるものが1つはあってその度にその時のことを思い出して、ニコラを思い出して、必然的に昨日のニコラの告白を思い出して…とにかくしんどかった。
「…どんだけだよ俺」
この一年、lumeとニコラの存在が俺の中でどれだけ大きかったか思い知った。
ニコラの胸で泣いた日を思い出す。あの時のニコラの「俺が積もるよ」という言葉は確かで、俺の中を埋めてくれていることを改めて実感した。それは俺にむず痒い嬉しさを感じさせて、でも同時に情けなくもあった。
ニコラが俺を好きでいてくれたのはいつからなのだろう。それが長ければ長いほど、もしかしたら俺はニコラに我慢を強いてきたことになる。
俺がセルジオを好きだったとき、セルジオが他のやつの話をするのが辛かった。思いを伝えられないのが辛かった。
あんな辛い思いをするのはもう嫌だ。
でも俺はニコラに同じ思いを、辛さを味あわせてしまったかもしれないのだ。
「…俺はどうしたらいい?」
ぽつりと放った言葉は虚しく枕に吸い込まれていった。
俺の気持ちはどうなんだろう。ニコラが好きかと言われると、躊躇いもなく大好きだと答えられる。でもそれは人として、友情的なものであって恋愛的なものかと言われるとどうにもわからなかった。
俺はニコラが恋愛的に好きなのか?それともこれからなれる?
自問自答を繰り返すも答えは出るはずもなくて。
「とりあえず行かないと」
そう。とりあえずlumeに行こう。どんな結果になるにしろこのまま顔を合わさないのはまずい。それに俺はすぐにツアーに出る。長く顔を出せなくなるだろう。その前にちゃんと話をしなければ。
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