50 / 75
ハウラの陰謀2
しおりを挟む
「ええい、くそいまいましい。あの娘めどうしてくれよう」
ハウラは今朝早く届いたメイチからの手紙をもう一度読返しながら舌打ちをした。
彼はメイチの手紙を読んでから紫音とゼルダの様子を見に行き、出かけるゼルダの後をつけてから部屋に戻ってきたところだった。
先日、紫音とゼルダがタウロとカインに治療に出かけることを知ってメイチに報告し、二人とも捕まるものと楽しみにしていたのだが、どこをどう通っていったのか網にはかからずに二人ともすでにゴダードに戻っていた。
ゼルダと紫音を捕らえることができれば自分はこのままザイールにいてメイチに情報を流し続け、ザイールがメイチの手に入った後は功績を認められそれなりの要職に就けるはずだった。
しかしメイチからゼルダを拉致しろという手紙がきてハウラの目論見は潰れてしまった。
ゼルダを拉致するのに失敗すればメイチはもう自分を使わなくなるだろうし、ゼルダをうまく拉致できたとしてもザイールを離れてしまわなくてはならない。
大した功績も挙げないままで自分の役割が終わってしまうのがいまいましかった。
ハウラは怒りの矛先を紫音に向け、紫音を亡き者にしようと暗い決意を固めた。
彼は引き出しから便箋を取り出すと手紙を書き始めた。
親愛なるメイチ様
御指示の件、了解いたしました。
ゼルダは今朝早くに町へ行き、町の者と話したあとハシバ国王の所へ行きましたが、察するにザイールに貴国のスパイがいるということを知った様子であります。今日の夜に計画を実行したく思いますので、貴国の手の者をご配置頂ける様お願いいたします。
ハウラより
手紙を書き終えたハウラは、それを連絡員に渡すために部屋を出て町へ向かった。
ハウラは今朝早く届いたメイチからの手紙をもう一度読返しながら舌打ちをした。
彼はメイチの手紙を読んでから紫音とゼルダの様子を見に行き、出かけるゼルダの後をつけてから部屋に戻ってきたところだった。
先日、紫音とゼルダがタウロとカインに治療に出かけることを知ってメイチに報告し、二人とも捕まるものと楽しみにしていたのだが、どこをどう通っていったのか網にはかからずに二人ともすでにゴダードに戻っていた。
ゼルダと紫音を捕らえることができれば自分はこのままザイールにいてメイチに情報を流し続け、ザイールがメイチの手に入った後は功績を認められそれなりの要職に就けるはずだった。
しかしメイチからゼルダを拉致しろという手紙がきてハウラの目論見は潰れてしまった。
ゼルダを拉致するのに失敗すればメイチはもう自分を使わなくなるだろうし、ゼルダをうまく拉致できたとしてもザイールを離れてしまわなくてはならない。
大した功績も挙げないままで自分の役割が終わってしまうのがいまいましかった。
ハウラは怒りの矛先を紫音に向け、紫音を亡き者にしようと暗い決意を固めた。
彼は引き出しから便箋を取り出すと手紙を書き始めた。
親愛なるメイチ様
御指示の件、了解いたしました。
ゼルダは今朝早くに町へ行き、町の者と話したあとハシバ国王の所へ行きましたが、察するにザイールに貴国のスパイがいるということを知った様子であります。今日の夜に計画を実行したく思いますので、貴国の手の者をご配置頂ける様お願いいたします。
ハウラより
手紙を書き終えたハウラは、それを連絡員に渡すために部屋を出て町へ向かった。
0
あなたにおすすめの小説
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
黄泉がえり陽炎姫は最恐魔王に溺愛される
彪雅にこ
恋愛
「ああ、私、とうとう死んでしまうのね…」
侯爵令嬢フェリシアは、命の危機に瀕していた──。
王太子の婚約者だったフェリシアは、何者かの手にかかり、生死の境を彷徨い黄泉へと渡りかける。奇跡の生還を果たしたものの、毒の後遺症で子を成せなくなったと診断され、婚約は破棄に。陽炎姫と呼ばれる日陰の存在となっていた。
まるで邸を追い出されるかのように隣国の好色伯爵の元へ嫁がされる途中で馬車が暴漢に襲われ、再び命の危険に晒されたフェリシアを救ったのは、悪魔のような山羊の頭蓋骨の面を被った魔王だった。
人々から最恐と怖れられる魔王は、なぜフェリシアを助けたのか…?
そして、フェリシアを黄泉へと送ろうとした人物とは?
至宝と称えられながらも表舞台から陽炎のように消えた侯爵令嬢と、その強大すぎる魔力と特異な容姿により魔王と恐れられる公爵の、恋と成長の物語。
表紙は友人の丸インコさんが描いてくださいました!感謝♡
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる