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23.ついてきて
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ペンを手に取った私は、胡乱な手つきで「一緒に恋愛物語を見ていい雰囲気を目指す」の項目に二重線を引いた。すぐ横に少し先細りの矢印を引いて、それから、何から書いていいのか分からなくてペンの先を彷徨わせる。
そのすぐ上の、おしゃれをしてみた時のコメントの文字は今見るとどこか浮き足立っていて、つい押し出されるようなため息が溢れた。
部屋に一人になって漸く、今日のことをゆっくり考えることを許されたけれど、考えれば考えるほど分からなくなって、もう何度ため息を吐いているのかもわからない。
紙に書き出して整理すれば多少は、と思い至ってペンを取ってみたけれど、結局この有様だった。散々うんうん唸ってから、どうにか一文字ずつ、絞り出すように書き入れていく。
『知っている物語なのに、映像はとても新鮮で面白かった。レクス先輩が、私の魔法使いになりたいと言ってくれて、すごくすごく嬉しくて、多分、いい雰囲気にもなれたと思う。でも、』
そこでつい力が籠ってしまったのか、書き入れた文字が滲んでしまい慌ててペン先を離した。けれど一歩遅かったのか、黒い染みが丸く滲み広がっていって、それがまるで今の私の心模様みたいで。
ついぼんやり見つめてしまったけれど、我に返るとどうにもならないと諦めて、少し離れた隣に続きを書き入れていく。
『でも、愛してるとは言ってもらえなかった。うぬぼれじゃなければ、近い言葉を言ってもらえそうだった気がするのに。……言い掛けたレクス先輩は、すごく悲しそうだった。何か、事情があるのかな』
それは私には、言えないこと? と続きを書き込もうとして、力なくペンを下げる。私だって、彼に隠していることが随分増えてしまったのに、これじゃあんまり身勝手だ。
ペンをそっと机に置けば、ふと所狭しと並べられたラベリングされた素材の中の「徳を積んで空を飛んだ魚の涙」に目が留まった。涙の単語にどうやったって思い浮かぶのは、映像室の鏡で遭遇した自分だ。
……あの時、幾粒もの涙を零していた鏡の中の私は、何をあんなに悲しんでいたんだろう。あんな、見ている方まで胸が痛んでしまうような、悲痛な表情で。それに、まるで縋るような瞳で呼んでいた名前は、声こそ聞こえなかったけれど確かに───……
「っ」
そこでつきり、と頭の奥が痛んで、私は思わず額を抑えた。暫く目を瞑って耐えていれば段々遠ざかっていくそれが、けれど何だか重たい靄のようなものを残していって、目を開けた後もどこかぼんやりしてしまう。最近、こういう頭痛が増えた気がするけれど、やっぱり自覚がないだけで疲れているのだろうか。
靄を振り払うように軽く頭を振って、今日はもう寝てしまおうと緩慢な動作でベッドに潜り込んだ。気分が落ち込んでいるときに考え事をしていても、結局良くない方向に落ちていくだけで良いことなんてない。
それに少なくとも影の件に関しては、ラン先輩が調査してくださっているはずだから、あれが幻覚だったかどうかはそれで分かるはずだ。彼は約束を破るひとではないから、きっと近いうちに結果を教えてもらえるだろう。
……その時に、もし忙しそうでなければ、鏡に映し出された自分のことも彼に相談してみようかな、という考えがちらりと脳裏を過って、けれどすぐにそれを振り払った。この間は気が動転していてつい頼ってしまったけれど、レクス先輩に言わないのにラン先輩を頼るのは違う。
それに彼が忙しくないはずもないし、先日もどこか疲れた様子だった。その中で私に割く時間があるのだったら、付き合いたてだという大切な彼女さんに使って欲しい。
私の魔法使いになりたい、と言ってくれたレクス先輩の声を何度も何度も反芻して、お守りみたいに心の中で大切に握り締めながら、枕に額を擦り付けるようにしてきつく目を瞑る。
……誰かの心に近付くことが、こんなにも難しいなんて思わなかった。でも、手探りで、もがいて伸ばした指先がその心を少しでも掠めただけで、途方もなく嬉しいとも思ってしまって、何だか本当に、ままならない。
そんな益体もないことをぐるぐると考えていれば、いつの間にか私の意識はゆっくりと闇に沈んでいた。
……彼も、もう眠っているかな。今彼も同じように、少しでも私のことがその心の片隅にあったら、どれほど嬉しいだろう。
──寝ても、覚めても、結局私は彼のことばかりだ。
学園生活でのお昼休憩といえば、友人達と歓談したりご飯を食べたり、そういうことも醍醐味のひとつだと思う。
けれど変人と曲者ぞろいの錬金科の学生に限っていえば、皆が皆それに当てはまるわけではないし、むしろ教室を出て一人で食べる学生が殆どだ。何せ気を抜くとたまに実験がてら食べ物に何かしらの錬金薬が混ぜられたりするので、それも致し方ない。
午前の授業が終わって開放的な空気が漂う中、教室を出た私は片手に布に包まれた四角い箱をぶら下げて、今日はどこで食べようかなとひとり思案していた。
節約の為に、概ね私のお昼はお弁当だったりする。自分のために作るお弁当なんて雑もいいところだけれど、見た目はともかく味はそう悪くないし、お腹を満たすには十分だ。
学園の敷地はとても広いだけあって、小休憩やお昼に使える場所は沢山あるので、折角だしと私は気分によって食べる場所を変えることにしていた。
裏庭は確かに人が来なくて落ち着くけれど、レクス先輩がいない時に行くと何だか彼が恋しくなってしまうので、お昼は大抵は別の場所にしている。今日は天気もいいから、本校舎附属のグラウンドのベンチにしようかな。
ひとりで落ち着いて食べていても学生達の喧騒が届いて、なんだか気分も賑やかになれるお気に入りの場所だ。もしレクス先輩と同じ分野だったら距離も近いから、お昼も一緒に食べられたかもしれないけれど、ないものねだりをしても仕方ない。
優柔不断な心模様を表すようにふらふらとしていた足取りが、決まった途端に確かなものになる。
一人でゆっくりご飯を食べながら、未だぐちゃぐちゃ悩んだり考えたりしていることが少しまとまったらいいなと考えつつ、廊下を曲がり、一階へ続く階段へ足を踏み出したとき、ふと目の前を紫の色を帯びた指先ほどの小さい光の玉が横切った。
それに目を奪われて、思わず次の段に浮かせていた足が止まる。一瞬何かの虫かと思ったけれど、それにしては随分珍しい色だ。というより、何だか馴染みのある、見たことのある色合いのような……
『ついてきて』
頭に響いた声に一瞬耳を疑ったけれど、それが誰の声なのか気がついた時には、私の中に躊躇いはなくなっていた。驚きに固まっていた足がゆっくりと動き出せば、それを待っていたように紫の光が軽やかに動き始める。
降り掛けた階段をまた登って、行こうと思っていた方向とは真反対に誘導されるけれど、私は足を止めることなくその小さな光の玉を追いかけた。……改めて見てみれば、僅かに魔力を帯びたその光の玉の色は成程、彼のアメジストみたいな瞳にそっくりだ。
「やあ、来たね」
「ラン先輩……!」
さら、と柔らかな銀髪が揺れて、彼の耳に輝く片方だけのピアスの装飾が軽やかな音を立てる。光の玉が導いた場所は、これまた本校舎の中の人気のない空き教室だった。
先日の別棟と比べたらこちらはかなり人の出入りが多いのに、よくもまあここまで辺鄙な場所を見つけてこれるものだ。彼は人の多いところがあまり好きではないようだし、普段からこういう人いきれから外れたところを把握しているのかもしれない。
そんなことを考えながら後ろ手に教室のドアを閉めれば、今度は机の上に寝そべることなく教壇に寄りかかっていた彼が腕を組んで上品な笑みを浮かべた。
そのすぐ上の、おしゃれをしてみた時のコメントの文字は今見るとどこか浮き足立っていて、つい押し出されるようなため息が溢れた。
部屋に一人になって漸く、今日のことをゆっくり考えることを許されたけれど、考えれば考えるほど分からなくなって、もう何度ため息を吐いているのかもわからない。
紙に書き出して整理すれば多少は、と思い至ってペンを取ってみたけれど、結局この有様だった。散々うんうん唸ってから、どうにか一文字ずつ、絞り出すように書き入れていく。
『知っている物語なのに、映像はとても新鮮で面白かった。レクス先輩が、私の魔法使いになりたいと言ってくれて、すごくすごく嬉しくて、多分、いい雰囲気にもなれたと思う。でも、』
そこでつい力が籠ってしまったのか、書き入れた文字が滲んでしまい慌ててペン先を離した。けれど一歩遅かったのか、黒い染みが丸く滲み広がっていって、それがまるで今の私の心模様みたいで。
ついぼんやり見つめてしまったけれど、我に返るとどうにもならないと諦めて、少し離れた隣に続きを書き入れていく。
『でも、愛してるとは言ってもらえなかった。うぬぼれじゃなければ、近い言葉を言ってもらえそうだった気がするのに。……言い掛けたレクス先輩は、すごく悲しそうだった。何か、事情があるのかな』
それは私には、言えないこと? と続きを書き込もうとして、力なくペンを下げる。私だって、彼に隠していることが随分増えてしまったのに、これじゃあんまり身勝手だ。
ペンをそっと机に置けば、ふと所狭しと並べられたラベリングされた素材の中の「徳を積んで空を飛んだ魚の涙」に目が留まった。涙の単語にどうやったって思い浮かぶのは、映像室の鏡で遭遇した自分だ。
……あの時、幾粒もの涙を零していた鏡の中の私は、何をあんなに悲しんでいたんだろう。あんな、見ている方まで胸が痛んでしまうような、悲痛な表情で。それに、まるで縋るような瞳で呼んでいた名前は、声こそ聞こえなかったけれど確かに───……
「っ」
そこでつきり、と頭の奥が痛んで、私は思わず額を抑えた。暫く目を瞑って耐えていれば段々遠ざかっていくそれが、けれど何だか重たい靄のようなものを残していって、目を開けた後もどこかぼんやりしてしまう。最近、こういう頭痛が増えた気がするけれど、やっぱり自覚がないだけで疲れているのだろうか。
靄を振り払うように軽く頭を振って、今日はもう寝てしまおうと緩慢な動作でベッドに潜り込んだ。気分が落ち込んでいるときに考え事をしていても、結局良くない方向に落ちていくだけで良いことなんてない。
それに少なくとも影の件に関しては、ラン先輩が調査してくださっているはずだから、あれが幻覚だったかどうかはそれで分かるはずだ。彼は約束を破るひとではないから、きっと近いうちに結果を教えてもらえるだろう。
……その時に、もし忙しそうでなければ、鏡に映し出された自分のことも彼に相談してみようかな、という考えがちらりと脳裏を過って、けれどすぐにそれを振り払った。この間は気が動転していてつい頼ってしまったけれど、レクス先輩に言わないのにラン先輩を頼るのは違う。
それに彼が忙しくないはずもないし、先日もどこか疲れた様子だった。その中で私に割く時間があるのだったら、付き合いたてだという大切な彼女さんに使って欲しい。
私の魔法使いになりたい、と言ってくれたレクス先輩の声を何度も何度も反芻して、お守りみたいに心の中で大切に握り締めながら、枕に額を擦り付けるようにしてきつく目を瞑る。
……誰かの心に近付くことが、こんなにも難しいなんて思わなかった。でも、手探りで、もがいて伸ばした指先がその心を少しでも掠めただけで、途方もなく嬉しいとも思ってしまって、何だか本当に、ままならない。
そんな益体もないことをぐるぐると考えていれば、いつの間にか私の意識はゆっくりと闇に沈んでいた。
……彼も、もう眠っているかな。今彼も同じように、少しでも私のことがその心の片隅にあったら、どれほど嬉しいだろう。
──寝ても、覚めても、結局私は彼のことばかりだ。
学園生活でのお昼休憩といえば、友人達と歓談したりご飯を食べたり、そういうことも醍醐味のひとつだと思う。
けれど変人と曲者ぞろいの錬金科の学生に限っていえば、皆が皆それに当てはまるわけではないし、むしろ教室を出て一人で食べる学生が殆どだ。何せ気を抜くとたまに実験がてら食べ物に何かしらの錬金薬が混ぜられたりするので、それも致し方ない。
午前の授業が終わって開放的な空気が漂う中、教室を出た私は片手に布に包まれた四角い箱をぶら下げて、今日はどこで食べようかなとひとり思案していた。
節約の為に、概ね私のお昼はお弁当だったりする。自分のために作るお弁当なんて雑もいいところだけれど、見た目はともかく味はそう悪くないし、お腹を満たすには十分だ。
学園の敷地はとても広いだけあって、小休憩やお昼に使える場所は沢山あるので、折角だしと私は気分によって食べる場所を変えることにしていた。
裏庭は確かに人が来なくて落ち着くけれど、レクス先輩がいない時に行くと何だか彼が恋しくなってしまうので、お昼は大抵は別の場所にしている。今日は天気もいいから、本校舎附属のグラウンドのベンチにしようかな。
ひとりで落ち着いて食べていても学生達の喧騒が届いて、なんだか気分も賑やかになれるお気に入りの場所だ。もしレクス先輩と同じ分野だったら距離も近いから、お昼も一緒に食べられたかもしれないけれど、ないものねだりをしても仕方ない。
優柔不断な心模様を表すようにふらふらとしていた足取りが、決まった途端に確かなものになる。
一人でゆっくりご飯を食べながら、未だぐちゃぐちゃ悩んだり考えたりしていることが少しまとまったらいいなと考えつつ、廊下を曲がり、一階へ続く階段へ足を踏み出したとき、ふと目の前を紫の色を帯びた指先ほどの小さい光の玉が横切った。
それに目を奪われて、思わず次の段に浮かせていた足が止まる。一瞬何かの虫かと思ったけれど、それにしては随分珍しい色だ。というより、何だか馴染みのある、見たことのある色合いのような……
『ついてきて』
頭に響いた声に一瞬耳を疑ったけれど、それが誰の声なのか気がついた時には、私の中に躊躇いはなくなっていた。驚きに固まっていた足がゆっくりと動き出せば、それを待っていたように紫の光が軽やかに動き始める。
降り掛けた階段をまた登って、行こうと思っていた方向とは真反対に誘導されるけれど、私は足を止めることなくその小さな光の玉を追いかけた。……改めて見てみれば、僅かに魔力を帯びたその光の玉の色は成程、彼のアメジストみたいな瞳にそっくりだ。
「やあ、来たね」
「ラン先輩……!」
さら、と柔らかな銀髪が揺れて、彼の耳に輝く片方だけのピアスの装飾が軽やかな音を立てる。光の玉が導いた場所は、これまた本校舎の中の人気のない空き教室だった。
先日の別棟と比べたらこちらはかなり人の出入りが多いのに、よくもまあここまで辺鄙な場所を見つけてこれるものだ。彼は人の多いところがあまり好きではないようだし、普段からこういう人いきれから外れたところを把握しているのかもしれない。
そんなことを考えながら後ろ手に教室のドアを閉めれば、今度は机の上に寝そべることなく教壇に寄りかかっていた彼が腕を組んで上品な笑みを浮かべた。
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