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学園編
第9話
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高等学校の特別クラスでの入学が決まって2日後。
入学式が始まった。
俺とソウは首席なので前で話さないといけないがソウに押し付けられた。
流石に前に二人ともいるが何もソウは言わない。
「俺はこういうの苦手だからな。」とのこと。
俺だってやりたくないのに…。
しかないと気持ちを切り替えて内容は考えた。
「次は首席シュウ・シュベルド、ソウ・シュベルドの話です。」
「え~皆様はじめまして。私は首席となりました、シュウ・シュベルドです。」
などのことをつらつらと話して俺等の話は終わった。
正直誰?みたいな声が多くて悲しい。
いや、しょうがないけどさ。
田舎の貴族だしさあ。
などと考えながら学園長の話を聞いている。
「皆さんには────」
となにか言っているが正直ってただ長いだけだ。
学園長の話とかはみんな長くて苦手だよね。
眠くなるし。
「────さてここでお知らせだ。今年は多くの優秀な生徒が入って来てくれた。特に優秀な生徒には特別クラスのSクラスに入学することになった。」
と、特別クラスについて話始めた。
「Sクラスは上位5名だけが入ることができる。名前を言うと、首席、シュウ・シュベルド、ソウ・シュベルド。王女アルセ・フォン・グラベル。公息リュウ・フォン・グベル。公女マリナ・フォン・グラベだ。」
と言い皆が「やっぱり上位の人たちは国の中心の人だよね。」と安心(?)している。
そしてヒソヒソと「やっぱ、あの二人はなんかずるしたって言うの本当だったんだ。」や「あいつ等はやばいらしいよ。」という声が聞こえてくる。
正直言ってソウが聞こえたら怒りそうで怖い。
しないだろうけど、無言で魔法ぶっ放しそう。
「この5名はAクラスとSクラスは比べ物にならんほどの実力差だ。だが、決して自分たちと違うということはないここの学園で努力すればきっと彼らのようになれるだろう。」
学園長がいらないこと言うからめっちゃ敵意むき出しなんだけど…。
後で絡まれそう。
「それでは配られた魔法紙を見ながら自分のクラスに向かうように!」
解散!と言って紙に描かれた地図を見ながらクラスに向かう。
自分の場所や見ている方向がわかる。
カーナビの魔法版だ。
クラスに着くと、
偉そうな(偉い)人がもういた。
制服も着こなしている綺麗なひとが、
「知ってるだろうが私は王女アルセ・フォン・グラベルよ。アルセと呼んでね。よろしく。」
お淑やかで清楚系のひとは
「私は公女マリナ・フォン・グラベです。マリナと呼んでください。よろしくおねがいします。」
最後にどんな人にも優しそうな美丈夫は
「俺は公息リュウ・フォン・グベルだ。リュウと呼んでくれ。」
と自己紹介をしてくれた。
「俺は入学式で言ったとおり、シュウ・シュベルドだ。良ければシュウと呼んでくれ。」
「俺はソウ・シュベルドだ。ソウと読んでくれるか?」
「よろしく頼む。」
「ええ、こちらこそ。シュウ、ソウ。」
「お願いするわ。シュウさん、ソウさん」
「ああ、よろしくな。シュウ、ソウ。」
挨拶が終わると、入口が開いて、先生が入ってきた。
「座ってくれ。俺が今日から担任になる、ザンマ・イルナクだ。よろしく。」
「「「「「よろしくお願いします。」」」」」
「ああ、そんなにかしこまらなくていい。俺のことは気軽に呼んでくれ。」
「わかりました。イルナク先生。」
「よろしくお願いします。」
「さて、自己紹介も終わったところだし、今日はもうお開きにしよう。放課後は自由にしていい。」
と解散したが…
「ここか!ズルをして、学園の首席を名乗るやつがいるのは!」
「魔法使い試験の前半戦ではすごいとか聞くがどうせ魔道具でも使ったんだろう!」
と声が聞こえてくる。
俺達に用があるようだ。
「なにしにきたんですか?」
とアルセ様が対応してくれているが、
「王女アルセ・フォン・グラベル様このクラスにズルをして首席と名乗る不敬な者たちがいるとのことでしたので少々罰を下してやろうと思いましてね!」
「そうか。俺達が何にかしたって言いたいんだな。」
と少々キレ気味なソウが答えている。
絶対、喧嘩になるな。
「そうだ!お前らズルをしたと証明するために決闘を申し込む!」
「初日から決闘か?ま、放課後は自由にできるからな。許可しよう。」
イルナク先生が許可してしまった。
もう、とめられ…そうにないし。
はぁ。
しょうがない。
少し見とくか。
「お前らは二人だからなAクラスの俺様たちが相手してやる!」
とめっちゃ威張っている。
「ああ何人でもかかってこい。」
と。
決闘する流れじゃん。
結果。
噂が広まり10分程度で野次馬がめちゃくちゃ集まった。
決闘は実技試験で使った、闘技場だ。
「審判はSクラス担任、ザンマ・イルナクが務める。」
「準備を!」
相手の一人は剣を構え、もう一人は杖を構えた。
「それでは始める。」
「はじめ!」
「なあお前ら、お前らには前衛がいない。」
「それがどうした。」
「近距離戦ができない魔法使いは騎士に近づかれて終わりってことだよ!」
「水の矢よ!我が敵を撃て!」
《ウォーターアロー》
初手は相手がソウに向かって火に強い水属性を撃ち始まった。
入学式が始まった。
俺とソウは首席なので前で話さないといけないがソウに押し付けられた。
流石に前に二人ともいるが何もソウは言わない。
「俺はこういうの苦手だからな。」とのこと。
俺だってやりたくないのに…。
しかないと気持ちを切り替えて内容は考えた。
「次は首席シュウ・シュベルド、ソウ・シュベルドの話です。」
「え~皆様はじめまして。私は首席となりました、シュウ・シュベルドです。」
などのことをつらつらと話して俺等の話は終わった。
正直誰?みたいな声が多くて悲しい。
いや、しょうがないけどさ。
田舎の貴族だしさあ。
などと考えながら学園長の話を聞いている。
「皆さんには────」
となにか言っているが正直ってただ長いだけだ。
学園長の話とかはみんな長くて苦手だよね。
眠くなるし。
「────さてここでお知らせだ。今年は多くの優秀な生徒が入って来てくれた。特に優秀な生徒には特別クラスのSクラスに入学することになった。」
と、特別クラスについて話始めた。
「Sクラスは上位5名だけが入ることができる。名前を言うと、首席、シュウ・シュベルド、ソウ・シュベルド。王女アルセ・フォン・グラベル。公息リュウ・フォン・グベル。公女マリナ・フォン・グラベだ。」
と言い皆が「やっぱり上位の人たちは国の中心の人だよね。」と安心(?)している。
そしてヒソヒソと「やっぱ、あの二人はなんかずるしたって言うの本当だったんだ。」や「あいつ等はやばいらしいよ。」という声が聞こえてくる。
正直言ってソウが聞こえたら怒りそうで怖い。
しないだろうけど、無言で魔法ぶっ放しそう。
「この5名はAクラスとSクラスは比べ物にならんほどの実力差だ。だが、決して自分たちと違うということはないここの学園で努力すればきっと彼らのようになれるだろう。」
学園長がいらないこと言うからめっちゃ敵意むき出しなんだけど…。
後で絡まれそう。
「それでは配られた魔法紙を見ながら自分のクラスに向かうように!」
解散!と言って紙に描かれた地図を見ながらクラスに向かう。
自分の場所や見ている方向がわかる。
カーナビの魔法版だ。
クラスに着くと、
偉そうな(偉い)人がもういた。
制服も着こなしている綺麗なひとが、
「知ってるだろうが私は王女アルセ・フォン・グラベルよ。アルセと呼んでね。よろしく。」
お淑やかで清楚系のひとは
「私は公女マリナ・フォン・グラベです。マリナと呼んでください。よろしくおねがいします。」
最後にどんな人にも優しそうな美丈夫は
「俺は公息リュウ・フォン・グベルだ。リュウと呼んでくれ。」
と自己紹介をしてくれた。
「俺は入学式で言ったとおり、シュウ・シュベルドだ。良ければシュウと呼んでくれ。」
「俺はソウ・シュベルドだ。ソウと読んでくれるか?」
「よろしく頼む。」
「ええ、こちらこそ。シュウ、ソウ。」
「お願いするわ。シュウさん、ソウさん」
「ああ、よろしくな。シュウ、ソウ。」
挨拶が終わると、入口が開いて、先生が入ってきた。
「座ってくれ。俺が今日から担任になる、ザンマ・イルナクだ。よろしく。」
「「「「「よろしくお願いします。」」」」」
「ああ、そんなにかしこまらなくていい。俺のことは気軽に呼んでくれ。」
「わかりました。イルナク先生。」
「よろしくお願いします。」
「さて、自己紹介も終わったところだし、今日はもうお開きにしよう。放課後は自由にしていい。」
と解散したが…
「ここか!ズルをして、学園の首席を名乗るやつがいるのは!」
「魔法使い試験の前半戦ではすごいとか聞くがどうせ魔道具でも使ったんだろう!」
と声が聞こえてくる。
俺達に用があるようだ。
「なにしにきたんですか?」
とアルセ様が対応してくれているが、
「王女アルセ・フォン・グラベル様このクラスにズルをして首席と名乗る不敬な者たちがいるとのことでしたので少々罰を下してやろうと思いましてね!」
「そうか。俺達が何にかしたって言いたいんだな。」
と少々キレ気味なソウが答えている。
絶対、喧嘩になるな。
「そうだ!お前らズルをしたと証明するために決闘を申し込む!」
「初日から決闘か?ま、放課後は自由にできるからな。許可しよう。」
イルナク先生が許可してしまった。
もう、とめられ…そうにないし。
はぁ。
しょうがない。
少し見とくか。
「お前らは二人だからなAクラスの俺様たちが相手してやる!」
とめっちゃ威張っている。
「ああ何人でもかかってこい。」
と。
決闘する流れじゃん。
結果。
噂が広まり10分程度で野次馬がめちゃくちゃ集まった。
決闘は実技試験で使った、闘技場だ。
「審判はSクラス担任、ザンマ・イルナクが務める。」
「準備を!」
相手の一人は剣を構え、もう一人は杖を構えた。
「それでは始める。」
「はじめ!」
「なあお前ら、お前らには前衛がいない。」
「それがどうした。」
「近距離戦ができない魔法使いは騎士に近づかれて終わりってことだよ!」
「水の矢よ!我が敵を撃て!」
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初手は相手がソウに向かって火に強い水属性を撃ち始まった。
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