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学園編

第11話

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 あのあとしばらくすると学園長先生が気がつきイルナク先生から話を聞き、ズルはしていない、という判断で解散した。
 クラスに戻るとやはりというべきか、質問攻めが始まった。
「ねえ、あなた達どうやって蒼い炎を出したり相手を急に気絶させれるのよ!」
「お前たちすごいな!格闘もできるのか!」
「お二方は息がピッタリ合わさっていましたけど、どんな訓練をしたらそんなに息ぴったりになるのですか?」
 と、一気に聞かれた。
「一気に聞かないで…とりあえずアルセ様が聞いた質問の答えから。」
「まず、俺の蒼い炎は自然に起こる炎をイメージしたんだ。自然の炎は熱いとオレンジから蒼くなるんだ。熱けれは、威力も上がるからな。これが炎が蒼くて初級で中級魔法に勝てた理由。」
「そして俺は相手の周りにある風、空気を集めて気圧を上げて気絶させた。結構調節難しくって魔法の精度の練習になるよ。」
「ごめんなさい。あなた達の言っている事がわからないのだけれども…。」
「俺もです。アルセ様。」
 聞いたは良いもののどういうことか分かっていない、アルセ様やリュウ君のことは今はおいておくことにする。
「そして次に、リュウ君が聞いたなぜ格闘ができるのか。」
「それは、遠距離だけだと距離を詰められたら魔法使いは何もできないから。」
「筋トレとかの筋力づくりやランニング、持久力づくり、俺とソウでの対人戦、あと魔物とも戦ったら魔法使いでも近距離戦ができるの。」
「そこまで達するってことはかなりの鍛錬を積んだんだな。」
「「もちろんだ。」」
 魔族の呪いにかかってから、近距離戦もできるように、お父さまに教わった。
 結果、ソウは多少戦闘狂になったが。
「最後にマリナさんのどうして息がピッタリなのか。ソレは、双子だからかな。」
 実際にふたごだからでもあるかもしれないが、何より特殊念話があるからだろう。
 だが、特殊念話は、特殊スキルだ。
 特殊スキルという名前から考えるに習得するには、〘何か〙を達成しなければならないのだろう。
 そんなスキルを気軽に言ってしまえば、どうしたら習得できるか、その効果を調べられるだろうから今は言わない。
「そうなのか?」
 双子というのはこの世界には珍しい。
 だが、全くいない訳では無いから疑問に思われたようだ。
「産まれた頃から仲が良くってずっと一緒だったからね。お互い何したいか、何がクセなのかがわかるからね。」
「なるほど。そういうことだったんですね。」
「他には質問ある?」
「知りたいことはわかったからいいわ。」
「俺もだ」
「私もです。」
「じゃ俺達は帰るな。」
「ええ」
「じゃあな」
「さようなら。」



 俺達は家が遠いので宿に泊まる事になった。
 3ヶ月分は宿にお金が支払われているらしい。
「明日と明後日は学園は休みだからこの街を見て回ったり冒険者登録したりしよう。」
「そうだな。領地にはギルドがなかったからな。」
 シュベルド領はかなり遠くにあり、人も少ないため冒険者ギルドや商人ギルドがない。
 そのため、俺達は冒険者登録ができていないのだ。



 次の日の朝、飯をたべ終わるとソウが、
「よし。まずは冒険者登録しに行くぞ!」
 と言い出した。
「そうだな、場所もわからないし観光しながら見つけよう。」
 今泊まっている宿を中心に大通りを歩く。
 すると2時間ほどでみつけることができた。
 宿から近そうだが見て回る方向が逆で少し時間がかかった。
 そしてわかったことは宿は冒険者の多くが集まる、ダンジョン街だということだ。
 ダンジョンはよくゲームである、潜るタイプのダンジョンだ。
 それに、ダンジョンは冒険者でないと入れないそうだ。
 そしてダンジョン街の隣に武器や防具、少し値が張るが、回復薬などを売っている商店街があった。
 それ以外は遠いので行ってない。
「失礼します。」
 ギロッ
 そんな効果音がつきそうなほど色んな冒険者がこちらを見た。
「なんだ?小遣い稼ぎにでもなりに来たのか?」
「いや、この時期なら学生ってことも…」
 などと話している。
 いかつい冒険者が絡んでくるテンプレはないようだ。
「すみません、冒険者登録がしたいのですが…」
「わかりました。少々お待ち下さい。」
「ありがとうございます。」
「えっとまず最初に名前、年齢、産まれた領地を記入してください。そしたら得意属性、得意なことなどを記入して渡してください。」
「「わかりました。」」
 サラサラと書き終えると、
「はい。仮登録が完了しました。本登録はゴブリン一体と薬草3本が条件です。」
「薬草は何でもいいのですか?」
「はい。お店で買ってきたもの以外ならいいです。」
「分かりました」
「では、頑張ってください。」
 仮登録の紙を持って出ていこうとすると…
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