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学園編
第15話
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「おい、このまま見入っていたら、訓練棟を詳しく見れなくなるぞ。」
そう言われて気がつく。
教室を出て20分ぐらい経つのではないかということに。
教室に帰って来る時間を考えると、見れる時間は大体30分だろう。
「うわっ、もうこんな時間!?早く行こう!」
「そうだな。」
俺達はきれいな景色から目を離し走らない程度に早く歩いた。
リュウくんは、はやいな。やっぱ騎士を目指してる人は体力がすごい。
それに、走ったおかげであっという間に訓練棟についた。
でかいな。
「大きいな。」
「そうだな。反対側にある寮と同じ大きさらしいからな。」
「寮とは違って個室がないから空間を広げれないがな。」
そう。寮は個室はダンジョンで出る、空間を広げる魔道具が使われている。
だが元の空間が広いと広げることができない。
魔道具にも限界がある。
なので寮と訓練棟は空間的には、寮のほうが広い。
なぜこのようなものがあるかといえは…王族や公族が通っているから少ない空間で王族を満足させるためらしい。
まあ、これのおかげで壁が空間で固定されて、壊せなくなり襲われるや壊して弁償になるななどがなくなったが。
話がずれたな。
何の話だっけ。
ああ、そうだった。
空間的には寮が、広いが訓練棟も十分に広い。
試合や練習にちょうどいい。
そして、観客席がついていて、試合を見るのにうってつけだ。
しかも観客席は、ガラスで区切られていて空間を広げてある。
一階の端にはいろんな種類の木剣がある。
魔法で強化された試し斬り用のカカシも何個かある。
そして、二階は杖や低級の魔導書、魔導具がある。
もちろん、魔法で強化された的のカカシもある。
二階とも休憩を取れる部屋がある。
特徴的なのはこれぐらいだろう。
「結構、何も無いんだな。」
「無駄に物があっても、邪魔なだけだからな。」
「観客席近くにも飲み物もないし、かなりスッキリしてるな。」
「飲み物や食べ物は、持ってくればいいからな。」
「たしかに。」
「まあ、これに怒った貴族もいるらしいが、王族と公族が許可しているんだ。当然、処罰が下った。まあほとんど、そんなことをする不埒者はいないだろうがな。」
権力って恐ろしい…。
そう感じられた。
誰でもそう感じるだろう。
このリュウ君の黒い笑顔を見れば。
「訓練棟はこのくらいかな。」
「ああ。」
「何を言っている?訓練棟に来たのだ1度ぐらい試合をしたいじゃないか。」
「え~…」
「時間がないだろ。」
「時間は全員ですれば間に合うのではないか?」
「…ギリギリ、大丈夫かもな。」
「よし、ならすぐに始めるぞ。」
「「ああ」」
「ルールは攻撃、補助等の魔法全般禁止の木剣だけ。」
「探知系は?」
「それは、まあいいだろう。それだけか?」
「「ああ」」
「なら、離れろ。始めるぞ。」
俺達は全員と5メートルほど離れて構える。
「準備はいいな?」
「ああ」
「いいよ。」
「この石が落ちたら始めだ。」
リュウ君は小石を軽く上に投げた。
カツン──
その音が聞こえたときには俺達は動き出していた。
まずは、戦ったことのないリュウ君に向かって走った。
リュウ君が、踏み込んできた。
なので、切りに行こうかと思ったが探知魔法にソウが俺の後ろから切りにかかってきた。
サイドステップで避け、振り返りざまに横に剣を切る。
このときに、リュウ君は一旦離れ後ろに回り込もうとしている。
ソウからおちてくる剣を避けカウンターを喰らわせる。
そして背後に回ったリュウ君がソウに────
いつの間にか全員かなりの汗をかいて、時間も授業ギリギリになっていた。
「ヤバい!早く戻らないと初授業に遅刻するぞ!」
その言葉を聞いた途端、俺達は木剣を元の場所に戻し教室まで走った。
「ハァ…ハァ…」
「フッ…フウッ…」
「ま…間に合っ…た…。」
教室につく頃には息が切れていた。
「…何があったのよ…。」
「大丈夫でしょうか?」
とアルセ様とマリナさんが心配してこちらを見ている。
ガララッ──
「全員揃ってるか?…どうしたんだお前ら?」
こんな感じで俺達の学校生活が始まった。
そう言われて気がつく。
教室を出て20分ぐらい経つのではないかということに。
教室に帰って来る時間を考えると、見れる時間は大体30分だろう。
「うわっ、もうこんな時間!?早く行こう!」
「そうだな。」
俺達はきれいな景色から目を離し走らない程度に早く歩いた。
リュウくんは、はやいな。やっぱ騎士を目指してる人は体力がすごい。
それに、走ったおかげであっという間に訓練棟についた。
でかいな。
「大きいな。」
「そうだな。反対側にある寮と同じ大きさらしいからな。」
「寮とは違って個室がないから空間を広げれないがな。」
そう。寮は個室はダンジョンで出る、空間を広げる魔道具が使われている。
だが元の空間が広いと広げることができない。
魔道具にも限界がある。
なので寮と訓練棟は空間的には、寮のほうが広い。
なぜこのようなものがあるかといえは…王族や公族が通っているから少ない空間で王族を満足させるためらしい。
まあ、これのおかげで壁が空間で固定されて、壊せなくなり襲われるや壊して弁償になるななどがなくなったが。
話がずれたな。
何の話だっけ。
ああ、そうだった。
空間的には寮が、広いが訓練棟も十分に広い。
試合や練習にちょうどいい。
そして、観客席がついていて、試合を見るのにうってつけだ。
しかも観客席は、ガラスで区切られていて空間を広げてある。
一階の端にはいろんな種類の木剣がある。
魔法で強化された試し斬り用のカカシも何個かある。
そして、二階は杖や低級の魔導書、魔導具がある。
もちろん、魔法で強化された的のカカシもある。
二階とも休憩を取れる部屋がある。
特徴的なのはこれぐらいだろう。
「結構、何も無いんだな。」
「無駄に物があっても、邪魔なだけだからな。」
「観客席近くにも飲み物もないし、かなりスッキリしてるな。」
「飲み物や食べ物は、持ってくればいいからな。」
「たしかに。」
「まあ、これに怒った貴族もいるらしいが、王族と公族が許可しているんだ。当然、処罰が下った。まあほとんど、そんなことをする不埒者はいないだろうがな。」
権力って恐ろしい…。
そう感じられた。
誰でもそう感じるだろう。
このリュウ君の黒い笑顔を見れば。
「訓練棟はこのくらいかな。」
「ああ。」
「何を言っている?訓練棟に来たのだ1度ぐらい試合をしたいじゃないか。」
「え~…」
「時間がないだろ。」
「時間は全員ですれば間に合うのではないか?」
「…ギリギリ、大丈夫かもな。」
「よし、ならすぐに始めるぞ。」
「「ああ」」
「ルールは攻撃、補助等の魔法全般禁止の木剣だけ。」
「探知系は?」
「それは、まあいいだろう。それだけか?」
「「ああ」」
「なら、離れろ。始めるぞ。」
俺達は全員と5メートルほど離れて構える。
「準備はいいな?」
「ああ」
「いいよ。」
「この石が落ちたら始めだ。」
リュウ君は小石を軽く上に投げた。
カツン──
その音が聞こえたときには俺達は動き出していた。
まずは、戦ったことのないリュウ君に向かって走った。
リュウ君が、踏み込んできた。
なので、切りに行こうかと思ったが探知魔法にソウが俺の後ろから切りにかかってきた。
サイドステップで避け、振り返りざまに横に剣を切る。
このときに、リュウ君は一旦離れ後ろに回り込もうとしている。
ソウからおちてくる剣を避けカウンターを喰らわせる。
そして背後に回ったリュウ君がソウに────
いつの間にか全員かなりの汗をかいて、時間も授業ギリギリになっていた。
「ヤバい!早く戻らないと初授業に遅刻するぞ!」
その言葉を聞いた途端、俺達は木剣を元の場所に戻し教室まで走った。
「ハァ…ハァ…」
「フッ…フウッ…」
「ま…間に合っ…た…。」
教室につく頃には息が切れていた。
「…何があったのよ…。」
「大丈夫でしょうか?」
とアルセ様とマリナさんが心配してこちらを見ている。
ガララッ──
「全員揃ってるか?…どうしたんだお前ら?」
こんな感じで俺達の学校生活が始まった。
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