転生親友~2人合わせれば最強です!!~

かきざる

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学園編

第14話

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 シュウとソウが帰った対応室で俺、マルクスとギルマスは話している。

「あの二人ははっきり言って異質だ。」

「ほう。やはりか。」

 学園長が注意をすれば、やはりかという返事した。

「やはり?」

「あの二人が本登録するために持つまで来た薬草がアマナ草とミナタ草だった。」

「はあ!?アマナ草とミナタ草だと!?」

 驚きのあまり、学園長が出してもらったお茶を勢いよく置いた。

 それもそうなるだろう。

 アマナ草といえばポーションにすれば欠損部を回復できるとも言われる程の回復力を持つと言われるほどのものだ。

 そして、ミナタ草は毒はもちろんのこと、病気まで直せるというものだ。

「そんな物をどこで…まさか、あの広範囲型ダンジョンの奥で稀に生えていると聞いたが…」

「その、まさかだ。ダンジョンボスも外傷なしで、倒したそうだ。」

「なるほど。異質だとは思っていたが…そこまでとは。」

「ギルドとしても学園としても、手放せない人材だな。」

「そうなってしまったな。」




「今日から学園が始まるのか。」

 俺は朝食を食べながらソウに話しかけた。

「そうだな。何があるんだろうな。」

「だな~。」

「確か作法、数学、文法、歴史の授業だったはず。」

「4教科?」

「うん。最初だし生徒内での交流が目的で、少ないんじゃないかな?」

「あ~。なるほど。」

「じゃあ、そろそろ行くか。」

 俺もソウも食べ終わったことを確認して席を立つ。

「おう。」




「むっ。一番最初だと思ったんだがな。」

 そう言ってリュウ君が教室にはいってきた。

「早いね。まだ授業が始まるまで1時間以上あるのに。」

「早いのはお前たちのほうだろう。いつからいるんだ?」

「つい、さっきだよ。このあと学園を見て回ろうかなって思って早く来たんだ。」

「奇遇だな。俺も見て回ろうと思っていたんだ。どうせなら一緒に回らないか?」

「ああ。」

「いいぞ。」

 別に嫌ではないので一緒に見て回ることになった。

 そうと決まれば、授業の準備をして教室をでた。

「どこから行こうか。」

「俺は訓練棟に行ってみたいな。」

「俺は図書室かな。でも、リュウ君が言ってる訓練棟もみたい。」

 訓練棟は実技試験のときの場所だ。

 訓練棟は校舎の左にある。

 それに対して、俺等のクラスは本校舎の二階、右端にある。

 なので、少し歩くことになる。

 


 訓練棟も2階建てなのだ。

 魔法使いは1階で的あて、模擬戦ができる。

 騎士は2階で試し斬り、模擬戦ができる。

「学園を見て回るなら少し遠回りしてもいいかもね。」

「いいね。楽しそう。」

「何があるのかな?」

 教室の近くには実験室、保健室などがあった。

 保健室は寮でなにかあったときに対応できるようにと、実験室で実験に失敗したときのために右端にあるらしい。

 他にも保健室は2箇所あり、本校舎1階対応室近くと訓練棟の2階の端にあるそうだ。

 そして、階段を降りると目の前にはこの世界には珍しい綺麗なガラスの奥にとてもいい調和で育てられてありいくらでも見ていられると感じられるほどの景色だ。

「何回か見たけどきれいだな。」

「ああ、俺の家と比べても遜色がないな。」

「マジか。公爵家の庭と比べても遜色がないって、すごいな…」

「だな。」

「そうか?」

「どう考えてもすごいだろ…」

「王族とか公族などの上級貴族も通っているんだ、満足してもらえる為に庭くらい美しくするだろう。」

「なるほど…。確かに、上級貴族にいちゃもんつけられると面倒くさいだろうしな…」

 そう考えるとなんとなく分かった。

 この学園は一応、《平民でも貴族でも変わらない扱いをする。》のような事が原則として書いてある。

 平民は初等学校か中等学校から通っていれば高等学校に入学できる。

 ただ、地球と違ってどの学校でも通うためにお金が必要になる。

 なので平民は裕福なところ(商人の子供、有名な冒険者の子供)だけしか通えない。

 そんな人たちは上級貴族と繋がりを持ちたがる。

 それでもし、繋がりを得ることができると平民と貴族で扱いを変えるとバレてしまい、最悪、学園が潰れかねない。

 原則を変えるといいかもしれないが、まわりからは「自分たちがいい出したことをできないのか。」というふうに言われるため、めったに原則などの規則は変えられない。

 多少の風評被害ではなんともないが、規則を変えてできた風評はよく信じられ、貴族のマナーを学ぶには良くないとなり、取り壊された学校もあるそうだ。
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