転生親友~2人合わせれば最強です!!~

かきざる

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学園編

第13話

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 ギルドに戻って、薬草を提出すると、

「えっ?これって、ミナタ草とアマナ草!?」

 と驚かれた。

「そうですけど…?」

「ホント~に、自分たちで、取ってきたんですね?」

「は、はい。」

「これらは森の奥深くに生えてるはず…しかも、あの森にはグリーンベアがいたと思うんだけど…?」

「そうですよ?森の奥にはえてました。」

「あと、グリーンベアってこいつですか?」

 俺がアイテム袋からクマを取り出して見せる。

「えぇぇ?ほんとにグリーンベアを…Cランクの魔物なのに…」

 何やらブツブツと言っている。

「とりあえず、ギルドカードをご用意しますね。」

 何やらゴソゴソとして、ギルドカードを渡してくれた。

「はい。こちらギルドカードです。」

「「ありがとうございます」」

「まず最初にギルドカードの説明です。こちらのカードはメッセージ機能、通販機能、討伐モンスターの記録、ダンジョンのマップを見る機能、時間確認、新しい階層、魔物の記録がございます。また、ダンジョンはこのカードがありませんと入ることができませんのでご注意ください。紛失した場合、前カードのデータの同期と削除、新しいカード代合わせて3000G必要になるので大切に保管お願いします。」

「丁寧にありがとうございます。」

「質問はありますか?」

「ダンジョンのマップで現在位置ってわかりますか?」

「はい。ある程度の場所は分かります。」

 ────それからいくつか質問し、冒険者に付いてなどの確認をした。

「他には質問はありますか」

「それだけです。」

「分かりました。それでは良き冒険を。」

 シュウ・シュベルドとソウ・シュベルドはギルドカードを手に入れた!

『俺達は冒険者になったぞ!』

『そうだな。あと冒険者になってできることが増えたな。』

『クエストをすることができる。魔物が少し高く売れる。店で割引してもらえる!』

『そういえば、勝手になってよかったか?学園長がDランクにしてくれるって…』

『忘れてた。とりあえず、学園長に言おう。』

『そうだな。』

『ギルドカードが一人で2枚にならないといいな。』

『だな。』





 学園の職員室についた。

「失礼します。シュウ・シュベルドとソウ・シュベルドです。学園長先生いらしゃりますか?」

「少し待ってて。」

 トタトタと学園長を呼びに行ってくれた。

「どうした?」

「学園長先生。すみません、冒険者ギルドを見て気分が上がっていたのか、勝手に登録してしまったのですが…」

「なんだって?」

 正直、今回はやらかしてしまった。

 怒られても当然だろう。

「まずギルドカードを持っていなかったのか。」

「「えっ」」

「えっと、何だ。」

「いえ、怒られるのかと思っていたので…」

「なに、もともとは持っている前提で、ランクを上げると言っていたのだかな。」

 結果的にギルドカードを入手して良かったな。

「あぁだから、お前たちのランクを上げようとしてもお前らのギルドカードを冒険者ギルドが知らないと言っていたのか。」

 なるほどな。と言った。

「よしじゃあこのまま冒険者ギルドに向かってランクを上げるぞ。」

「えっ」

「えっとは何だ。前にも言っただろう?」

「今からですか?」

「ああ暗くなる前には帰すぞ。」

「今は夕方ですけど…?」

 職員室につくまでにもう日が沈み始めているのだ。

「さっさと行くぞ。」

「「はぁい」」



 ギルドへの移動は馬車ですぐについた。

 移動と言うより、連行に近い気もするがおいておこう。

「すまない、マルクスだ。ギルマスを呼んできてくれ。」

「は、はい!少々お待ちください!」

 受付の人がパタパタと奥に走っていった。

 しばらく待つと、

「許可が取れました。奥に来てください。」

 と言われたのでついていくと対応室についた。

「なんだ、マルクス。また登録していないだろう人のランクを上げさせろというのか。」

 対応室ではガタイの良い人がいた。

「いや今回はきちんと取ったことを確認した。」

「やはり、前回は確認してなかったんだな。」

 学園長がしまった、と。いう顔をしている。

「過ぎたことはしょうがないと諦めるか。そして、今回は連れてきた奴のランクを上げると言わないだろうな?」

「そういうに決まってるだろ?」

「やはりか…前回言っておったDランクでいいだろうな?」

「おっ、話が早いな。そうだ。Dランクにしてくれ。」

「はぁ、そこのお前たち。ギルドカードを出せ。」

「「は、はい…」」

 ギルドカードをギルドマスターに渡すと対応室から出ていった。

 そして数分経つと戻ってきて、

「おめでとう。これでお前らはDランクだ。」

 と、心のこもっていない声で言われた。

「「ありがとうございます。」」

『ギルマスに嫌われているのか?』

『いや、それより学園長の相手がつかれたんじゃない?』

『それはそうだろうが…あからさますぎないか?』

『でもどう考えてもそうじゃないか?』

『というか学園長とギルマス知り合いだったんだな。』

『確かに、意外だな。』

 きっとランクを上げると言っていたのは学園長という地位とギルマスと知り合いだったからできることだろう。

「…正直、あいつの教え子ってもっと態度悪いと思ったんだがな…」

 とギルマスが小さな声でつぶやいた。

「なんか言ったか?」

「いや、なんでもない。」

 学園長には聞こえていなかったようだ。

「まあいい。今日はこれだけだ。帰れ。」

「「さようなら。」」

 そして俺達はようやく、学園長から開放された。
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