愛など要らない金さえあれば/愛が無いならせめて体だけでも/と最初は思っていた。

たいよう一花

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第32話 両想いのスパイス/5

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 グレイは逞しい筋肉を震わせながら激しく腰を打ち付け、夢中でレネの中を貪った。濡れた花弁は太い幹を呑み込んでは吐き出し、蜜を飛ばしている。とめどなく溢れ出すその潤いは、グレイの先走りと混ざり合って二人の肌を濡らし、周囲に卑猥な音をまき散らした。ぱちゅぱちゅ、ぷちゅぷちゅ、ぐちゅぐちゅと。その音が一層、二人の興奮を掻き立てる。

「ああっ、クソッ、もうきそうだ……っ、もっと、おまえの中を味わっていたいのに……もう、我慢できない!」

「達って、グレイ、俺の中に……いっぱい、出して……グレイのエッチな汁、いっぱい欲しい……」

 トロンと目を潤ませ、セクシーな掠れ声でレネからおねだりされたグレイは、燃え盛る劣情と快感に身悶えした。逞しい両腕でレネを抱きしめ、押さえつけながら激しく腰を打ち付ける。

「ああああッ! あああああッ、うんぅッ、んああああァッ!」

「うッ、ぐううぅッ、……ッッ!」

 荒い息遣いと結合部分の立てる音が、競争するようにヒートアップしてゆく。
 理性がとろけ、体中が甘く痺れてゆく。
 高みへと押し上げられた二人は、同時に絶頂した。
 勢いよくほとばしる雄汁が、秘肉の奥へと注がれてゆく。ビクビクと脈動しグレイの怒張を締め上げるひだは、ゴクゴクと呑み込むように痙攣し、愛おしい雄の白濁を迎え入れた。

「ん、ん、ふうっ、はあっ、……んんんっ!」

「ハアッ、ハアッ、ああ、レネ……レネ……くうっ!」

「グレイ……ああ……グレイ……愛してる……」

「俺も、愛してる……レネ、愛してる、レネ!」

 力を抜いたグレイの体に押しつぶされ苦しく喘ぎながらも、レネはその重みを歓迎した。
 どこもかしこも熱く、心も体も歓喜と幸福感に打ち震えている。
 二人はその感覚を共有しながら、しばらくじっと動かず重なり合っていた。

 やがてグレイはハッとして、レネと繋がったままの体を横向けにし、押しつぶしていたレネの体をさすった。

「すまん、重かっただろう、レネ。どこも傷めていないか?」

「平気……全然……大丈夫」

 うっとりと薄目を開け、ヘーゼル色を覗かせたレネの、その濡れた瞳を見た途端、グレイの欲情に再び火が点く。萎えていた逸物はたちまち硬さを取り戻し、レネの体内に留まったまま、ムクムクと起き上がり始めた。

「あ……あ、グレイ……」

「すまん……レネ、もう一回、いいか?」

 答えを待たずに、グレイの肉棒がレネの中を擦り始める。体の側面をベッドに付けた横向きの姿勢でレネと向き合い、グレイはその強靭きょうじんな筋肉を駆使して濡れた柔肉やわにくを押し上げ、ゆるゆると竿を抜き差しした。

「あ、あっ、ヒッ、んんッ……!」

 レネは片方の脚をグレイの体に絡ませ、再び始まった刺激に甘く悶えた。前にも後ろにも注がれたグレイの体液が、穴からこぼれ落ちて肌とシーツを濡らしてゆく。

 グレイは先程シーツの上にばらまいたキャラメルを何粒か口に放り込むと、切なく喘いでいるレネの唇を塞いだ。そしてまたもや口移しでレネに食べさせ、くぐもった声で囁く。

「ホラ……舐めろ。エネルギー補給しておけ、レネ。まだまだおまえを、放してやれそうにないからな……」

「ンぐぅ……。ん、ん……! ああ……すごい……、グレイ……、そんなに、俺が……欲しいんですか……魔道具、何も使ってないのに……こんなにビンビン……、もう、三回目……なのに……」

「ああ、何回しても足りない。欲しくてたまらない。前も後ろも、おまえの穴は全部、もう俺のものだ。いいか、レネ、俺はもうおまえを離さない。その先ずっと、おまえの体を味わうのは、俺一人だ。魔道具のテストをしたいなら、いつでも付き合ってやる。もちろん無償で。どんな卑猥な魔道具でも、喜んでテストに付き合う」

「ほんとに……グレイ? 俺、張り切ってめちゃくちゃ卑猥なの、作っちゃうかも……あなたとのセックスのために」

「ハハ……いいとも、好きに作れ。だがいいか、絶対に、俺以外の男とそれを使うなよ。二度と……おまえを誰にも触らせたくない」

 グレイはギュッとレネを抱き寄せると、たぎる愛を証明するように、キスの雨を降らせた。

「あ、あ、んぐ、んんっ、んく、あぐぅっ……んんん……」

「レネ、んんッ……、レネ、レネ、俺のレネ……ああ、愛してる……。まだ、俺を欲しいと思ってくれるか? おまえの一途な愛にやっと気付いた俺を、これからも変わらず愛してくれるか?」

「ああ、……もちろんです、グレイ……、もちろん、もちろん……、俺の愛は、変わらないどころか、ますます……あなたをほっして……熱く、疼いてる……」

 レネは涙に濡れた目でじっとグレイの目を覗き込み――あの力を使おうと決心した。あの力――レネの授かった女神の祝福、「相手の最も大切なものが視える力」を。
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