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Ⅱ 幽閉
27. 浮上
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レイは初めて魔王に抱かれた、あの狂気の夜を思い出した。
吸血され、死を覚悟したときの恐怖が、ぞわりと肌を這い登ってくる。その忌まわしい記憶は、まだ生々しい感触を伴っていた。
「俺の……血を……吸って……たのか? ま……毎晩……?」
レイは無意識に首筋に手を当て、そこにいつも内出血の痕があるのを思い出した。魔王は他の場所にも点々と、淫らな行為の痕をレイの体のあちこちに残していたため、それと同じだと思いこんで、気にもしていなかった。しかし首筋のこれは、魔王の吸血痕だったのかと、今になって気付き、身を震わせる。
その様子を痛ましげに見つめ、魔王が先ほどの質問に答えた。
「ああ。毎晩、ほんの少し……だ」
魔王はあの夜の惨劇を繰り返さないために、強い制御力を持つ特殊な呪具を自らに装着し、レイの血を吸っていた。
その呪具は、魔王が耽溺に陥り過剰に吸血するのを確実に防ぐと共に、吸血を止めるすべを魔王の体に叩き込む役目も担っていた。二度と、レイを危険な目に合わせないように。――そのことを告げ、レイを安心させようと口を開きかけたとき。
「何のために……。俺の魔力を、そぐため……か?」
レイが震える声で問うた。
魔王は一瞬ためらったのち、答えた。
「それもあるが……一番の理由は、おまえを愛しているからだ」
レイは眉をひそめた。まったく理解できない。
溢れる嫌悪感と共に、軽蔑の混じったレイの視線が、魔王に刺さる。魔王は深い溜息をつくと、悲しげに微笑んだ。
「……魔族とは、そうしたものなのだ。愛する者と体を繋げれば、相手の血を強く欲するようになる。……私を軽蔑したければ、そうすればよい。人間にとって吸血は忌むべき行為……なのだろう? だがレイ、私はこれからも、おまえの血を求める。これは止めようがない」
ふと、レイは疑問に思った。
――吸血していることを、なぜ今、明かすのだろう? 黙っていればレイの不興を買うこともなく、今後も人形のせいにして魔力をそぎ続けただろうに。
考えた末、レイは閃いた。
「なんだ、魔王、あんたも結局、シルファが好きなんだな? 自分が本当の魔力泥棒だと告白して、シルファを庇ったのか」
思いがけないレイの発想に、魔王は驚いてレイを見つめた。
「レイ……おまえの思考回路は、本当におめでたいな……。まあ、そういうところも、おまえの愛すべき点ではあるが……」
「なっ……!どこがおめでたいんだよ!」
「私が人形を、庇うはずがなかろう? おまえがあまりにも大切にするから、嫉妬心さえ芽生えているというのに」
「! じゃあなんで、今更、吸血してることを俺に告白するんだよ!」
「それは……」
魔王は言葉を詰まらせ、自分の心の中を覗き込んだ。
理由は種々あるが、今このときに口が滑ったように告げてしまったのは、動揺が尾を引いていたせいだろう。
「……私は、自分で思っていた以上に、気が動転していたらしい。……人形からの火急の知らせを受け取ったとき、私は生きた心地もしなかった。もし、おまえを失えば、私は生きてなどいられぬ。……おまえは、私の心臓も同然だ」
潤んだ瞳で見つめられ、レイは即座に視線を逸らせた。
顔が火照り、鼓動が早鐘を打つ。
それを悟られまいと、あわてて話題を変えた。
「そ、そういえば、シルファはどうやってあんたを呼んだんだ?」
<最果ての間>は、周囲を強力な結界で囲まれているため、魔導術を使って外に呼びかけることはできない。
以前、魔王に術を使って攻撃をしかけたように、<最果ての間>の中で使う魔導術は有効だが、結界を越える魔導術はすべて無効化されてしまう。それに、シルファは魔導術を使えない。
そうなれば何か物理的な仕組み――絡繰りが、どこかに設置してあるのでは、とレイは考えていた。魔界では、人間界では見かけない不思議な絡繰りを、目にすることがある。
魔王はレイの質問にはすぐに答えず、探るように蜂蜜色の双眸を覗き込んだ。
「それを聞いて、どうするつもりだ?」
レイは相変わらす視線を逸らせたまま、
「別に……ただ疑問に思っただけだ」
と答えたが、内心では外への通信手段があるなら、脱出に使えるかもしれないと考えていた。
「ほう……疑問に。……それだけか?」
魔王の口調には、どこか面白がっている響きがあった。
レイは苛立ちを感じ、軽く唇をかんだ。
(……完全に見透かされてるな。俺を閉じ込めている張本人に、聞いた俺も馬鹿だが……)
「も……いい。教えるつもりがないなら、シルファに聞く」
レイの拗ねた様子に、魔王の目がますます愉快そうに輝く。
「教えてやるとも。人形の管理している制御室に、緊急時用の絡繰りが設置してある。ごく単純な造りで、小さなつまみを引くだけで、最終的に私に知らせが届く。この、魔石にな」
魔王は左手をレイの前にかざした。節くれだった長い指には、人差し指と薬指に指輪が輝いている。レイは薬指の指輪に付いている乳白色の宝石に目を止めた。
「あっ……共鳴石か」
それは魔界で採れる貴重な魔石で、レイは以前、仕事仲間が連絡用に所持していたのを、見たことがあった。
詳細は秘密にされているが、何でも原石を特殊な処理を施してから二つに割ると、互いに共鳴反応を示すようになるとか。
片方を熱すると、もう片方も熱くなり、粉々に砕くと、無傷だった片割れも同時に砕けてしまう。かなりの距離を離しても反応し合うため、緊急の際の合図として使われることが多い。
(……ということは、結界を抜けた先のどこかに、魔石の片割れがあるのか……。知らせを受けるのが魔王だけなら、使い方は限られてしまうな……)
利用方法を画策するレイの顔を覗き込み、魔王が片眉を吊り上げた。
「レイ、魔石を利用して何か企むのはやめた方がよいぞ。もし誤報が届いたとあれば……私は人形を壊す」
「!」
レイは息を詰めて魔王を睨み付けた。
「……なっ……魔王……本気で、言ってるのか!? こ、こ、壊すだと? ふざけたことを言うな!」
「おまえが無茶なことをしないなら、私も非道な行いはせぬ。……優れた人形だ。私も大切にしたい。――だが、おまえ次第だ。分かるな? レイ」
「卑怯だぞ……! シルファは関係ない! 手を出すな!」
「ああ……いいとも。おまえがおとなしくしていれば、人形を傷つけたりしない。約束する」
頬に触れようとしてきた魔王の手を、レイは即座に振り払った。
「もう行けよ。忙しいんだろ。俺は疲れた、寝る」
「ああ……レイ、そう怒らないでくれ。壊すなどと、心無いことを言って悪かった。私は少々、人形にやきもちを焼いただけだ。あれは常におまえの傍にいられるのだからな……」
やるせない気持ちを溜息と共に吐き出した魔王は、もう一度レイに触れようとして、ためらったのちに結局手を引っ込めた。
「……ゆっくり眠るといい。今夜、また来る」
沈んだ声でそう告げると、魔王は部屋を出ていった。
魔王の気配が遠のいていくと、レイの怒りは急速にしぼんでいった。それと入れ替わるように、何ともいえない虚しさが、胸に去来する。
(淋しい……のか。俺は……魔王が行ってしまって……)
さっきまであれほど魔王に腹を立てていたのが、もう遠い過去のようだった。
喉の奥でもやもやと渦巻いている苦しい感情に、レイは息を詰まらせ、ぎゅっと胸元でこぶしを固めた。
その感情を、もう無視し続けることは、出来なかった。
あのとき――血相を変えて厨房に飛び込んできた魔王を見たとき。
(俺は……嬉しかった。そうだ……嬉しかったんだ。夜まで会えないと、そう思っていた、あいつに会えて……)
それに、その後も。
本当は、ふらつきながらも、立って歩くことはできそうだった。
(けど俺は、甘えたかった。あいつに触れて、あの腕に、抱きしめられたかった……)
――本当はずっと前から、気が付いていた。けれど認めたくなくて、心の奥底に沈め、蓋をかぶせていた。
しかしどんなに押し込めようとしても、じわじわと浮上してきてしまう、その想い。
魔王に抱かれ、肌を重ねるたび、強くなってゆく、胸を焦がすその感情。
(俺は魔王を……)
「……愛してる……」
はっきりと言葉にした途端、抑圧されていた想いが一気に堰を切って押し寄せ、レイは激しく泣きじゃくった。
解き放たれた感情が、涙と共に、後から後から溢れ出してくる。
どうすることもできず、レイはひたすら泣きじゃくった。
やがて訪れた慈悲深い眠りが、レイの意識を優しく閉ざしてくれるまで。
吸血され、死を覚悟したときの恐怖が、ぞわりと肌を這い登ってくる。その忌まわしい記憶は、まだ生々しい感触を伴っていた。
「俺の……血を……吸って……たのか? ま……毎晩……?」
レイは無意識に首筋に手を当て、そこにいつも内出血の痕があるのを思い出した。魔王は他の場所にも点々と、淫らな行為の痕をレイの体のあちこちに残していたため、それと同じだと思いこんで、気にもしていなかった。しかし首筋のこれは、魔王の吸血痕だったのかと、今になって気付き、身を震わせる。
その様子を痛ましげに見つめ、魔王が先ほどの質問に答えた。
「ああ。毎晩、ほんの少し……だ」
魔王はあの夜の惨劇を繰り返さないために、強い制御力を持つ特殊な呪具を自らに装着し、レイの血を吸っていた。
その呪具は、魔王が耽溺に陥り過剰に吸血するのを確実に防ぐと共に、吸血を止めるすべを魔王の体に叩き込む役目も担っていた。二度と、レイを危険な目に合わせないように。――そのことを告げ、レイを安心させようと口を開きかけたとき。
「何のために……。俺の魔力を、そぐため……か?」
レイが震える声で問うた。
魔王は一瞬ためらったのち、答えた。
「それもあるが……一番の理由は、おまえを愛しているからだ」
レイは眉をひそめた。まったく理解できない。
溢れる嫌悪感と共に、軽蔑の混じったレイの視線が、魔王に刺さる。魔王は深い溜息をつくと、悲しげに微笑んだ。
「……魔族とは、そうしたものなのだ。愛する者と体を繋げれば、相手の血を強く欲するようになる。……私を軽蔑したければ、そうすればよい。人間にとって吸血は忌むべき行為……なのだろう? だがレイ、私はこれからも、おまえの血を求める。これは止めようがない」
ふと、レイは疑問に思った。
――吸血していることを、なぜ今、明かすのだろう? 黙っていればレイの不興を買うこともなく、今後も人形のせいにして魔力をそぎ続けただろうに。
考えた末、レイは閃いた。
「なんだ、魔王、あんたも結局、シルファが好きなんだな? 自分が本当の魔力泥棒だと告白して、シルファを庇ったのか」
思いがけないレイの発想に、魔王は驚いてレイを見つめた。
「レイ……おまえの思考回路は、本当におめでたいな……。まあ、そういうところも、おまえの愛すべき点ではあるが……」
「なっ……!どこがおめでたいんだよ!」
「私が人形を、庇うはずがなかろう? おまえがあまりにも大切にするから、嫉妬心さえ芽生えているというのに」
「! じゃあなんで、今更、吸血してることを俺に告白するんだよ!」
「それは……」
魔王は言葉を詰まらせ、自分の心の中を覗き込んだ。
理由は種々あるが、今このときに口が滑ったように告げてしまったのは、動揺が尾を引いていたせいだろう。
「……私は、自分で思っていた以上に、気が動転していたらしい。……人形からの火急の知らせを受け取ったとき、私は生きた心地もしなかった。もし、おまえを失えば、私は生きてなどいられぬ。……おまえは、私の心臓も同然だ」
潤んだ瞳で見つめられ、レイは即座に視線を逸らせた。
顔が火照り、鼓動が早鐘を打つ。
それを悟られまいと、あわてて話題を変えた。
「そ、そういえば、シルファはどうやってあんたを呼んだんだ?」
<最果ての間>は、周囲を強力な結界で囲まれているため、魔導術を使って外に呼びかけることはできない。
以前、魔王に術を使って攻撃をしかけたように、<最果ての間>の中で使う魔導術は有効だが、結界を越える魔導術はすべて無効化されてしまう。それに、シルファは魔導術を使えない。
そうなれば何か物理的な仕組み――絡繰りが、どこかに設置してあるのでは、とレイは考えていた。魔界では、人間界では見かけない不思議な絡繰りを、目にすることがある。
魔王はレイの質問にはすぐに答えず、探るように蜂蜜色の双眸を覗き込んだ。
「それを聞いて、どうするつもりだ?」
レイは相変わらす視線を逸らせたまま、
「別に……ただ疑問に思っただけだ」
と答えたが、内心では外への通信手段があるなら、脱出に使えるかもしれないと考えていた。
「ほう……疑問に。……それだけか?」
魔王の口調には、どこか面白がっている響きがあった。
レイは苛立ちを感じ、軽く唇をかんだ。
(……完全に見透かされてるな。俺を閉じ込めている張本人に、聞いた俺も馬鹿だが……)
「も……いい。教えるつもりがないなら、シルファに聞く」
レイの拗ねた様子に、魔王の目がますます愉快そうに輝く。
「教えてやるとも。人形の管理している制御室に、緊急時用の絡繰りが設置してある。ごく単純な造りで、小さなつまみを引くだけで、最終的に私に知らせが届く。この、魔石にな」
魔王は左手をレイの前にかざした。節くれだった長い指には、人差し指と薬指に指輪が輝いている。レイは薬指の指輪に付いている乳白色の宝石に目を止めた。
「あっ……共鳴石か」
それは魔界で採れる貴重な魔石で、レイは以前、仕事仲間が連絡用に所持していたのを、見たことがあった。
詳細は秘密にされているが、何でも原石を特殊な処理を施してから二つに割ると、互いに共鳴反応を示すようになるとか。
片方を熱すると、もう片方も熱くなり、粉々に砕くと、無傷だった片割れも同時に砕けてしまう。かなりの距離を離しても反応し合うため、緊急の際の合図として使われることが多い。
(……ということは、結界を抜けた先のどこかに、魔石の片割れがあるのか……。知らせを受けるのが魔王だけなら、使い方は限られてしまうな……)
利用方法を画策するレイの顔を覗き込み、魔王が片眉を吊り上げた。
「レイ、魔石を利用して何か企むのはやめた方がよいぞ。もし誤報が届いたとあれば……私は人形を壊す」
「!」
レイは息を詰めて魔王を睨み付けた。
「……なっ……魔王……本気で、言ってるのか!? こ、こ、壊すだと? ふざけたことを言うな!」
「おまえが無茶なことをしないなら、私も非道な行いはせぬ。……優れた人形だ。私も大切にしたい。――だが、おまえ次第だ。分かるな? レイ」
「卑怯だぞ……! シルファは関係ない! 手を出すな!」
「ああ……いいとも。おまえがおとなしくしていれば、人形を傷つけたりしない。約束する」
頬に触れようとしてきた魔王の手を、レイは即座に振り払った。
「もう行けよ。忙しいんだろ。俺は疲れた、寝る」
「ああ……レイ、そう怒らないでくれ。壊すなどと、心無いことを言って悪かった。私は少々、人形にやきもちを焼いただけだ。あれは常におまえの傍にいられるのだからな……」
やるせない気持ちを溜息と共に吐き出した魔王は、もう一度レイに触れようとして、ためらったのちに結局手を引っ込めた。
「……ゆっくり眠るといい。今夜、また来る」
沈んだ声でそう告げると、魔王は部屋を出ていった。
魔王の気配が遠のいていくと、レイの怒りは急速にしぼんでいった。それと入れ替わるように、何ともいえない虚しさが、胸に去来する。
(淋しい……のか。俺は……魔王が行ってしまって……)
さっきまであれほど魔王に腹を立てていたのが、もう遠い過去のようだった。
喉の奥でもやもやと渦巻いている苦しい感情に、レイは息を詰まらせ、ぎゅっと胸元でこぶしを固めた。
その感情を、もう無視し続けることは、出来なかった。
あのとき――血相を変えて厨房に飛び込んできた魔王を見たとき。
(俺は……嬉しかった。そうだ……嬉しかったんだ。夜まで会えないと、そう思っていた、あいつに会えて……)
それに、その後も。
本当は、ふらつきながらも、立って歩くことはできそうだった。
(けど俺は、甘えたかった。あいつに触れて、あの腕に、抱きしめられたかった……)
――本当はずっと前から、気が付いていた。けれど認めたくなくて、心の奥底に沈め、蓋をかぶせていた。
しかしどんなに押し込めようとしても、じわじわと浮上してきてしまう、その想い。
魔王に抱かれ、肌を重ねるたび、強くなってゆく、胸を焦がすその感情。
(俺は魔王を……)
「……愛してる……」
はっきりと言葉にした途端、抑圧されていた想いが一気に堰を切って押し寄せ、レイは激しく泣きじゃくった。
解き放たれた感情が、涙と共に、後から後から溢れ出してくる。
どうすることもできず、レイはひたすら泣きじゃくった。
やがて訪れた慈悲深い眠りが、レイの意識を優しく閉ざしてくれるまで。
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