5 / 12
沈丁花禄郎でございます!
沈丁花禄郎でございます!
しおりを挟む
絵梨奈は街を歩いていた。
「絵梨奈さん、こんにちは」と誰かに声をかけられた。見てみると
この世のものとは思えないほど丹精で美しい顔と187cmでスタイルの良い清潔感溢れる男性が立っていた。西園寺正隆であった。この国で三本の指に入る財閥の御曹司
である。名門大学に通う20歳の大学二年生だ。
絵梨奈もまた非常に美しい、スタイルの良いお嬢さんだった。
絵梨奈「西園寺さん、こんにちは!お元気ですか?」
西園寺「はい、元気です。絵梨奈さん、今お時間ありますか?もし良かったら
ランチでもいかがですか?なんでも食べたいものおっしゃっていただければ」
絵梨奈「ありがとうございます。でもまだそんなにお腹空いてないかなぁ」
西園寺「でしたら表参道あたりのカフェでお茶でもいかがですか?車ですので」
絵梨奈「うーん、すみません。何となくひとりでプラプラ歩きたいんです」
西園寺「そうですか。わかりました。また今度是非!」と眩しいくらい爽やかな笑顔を
見せた。
絵梨奈はふたたび街を歩いた。
すると「よう!」と男性にまた声をかけられた。
沈丁花禄郎だった。
「何してるんですか?こんなところで」と絵梨奈は問いかけた。
沈丁花「今からココイチ行くからよ。奢ってやっから行こう」
絵梨奈「それがレディを誘う態度?」
「ゴチャゴチャ言わんと来ればええんや!」と沈丁花は返した。
沈丁花の圧に負けて絵梨奈はココイチに向かって歩き出していた。
ふたりはココイチのある反対側の通りに到着した。
絵梨奈「ココイチ、あそこだけど、なんで此処?」
沈丁花はおもむろに双眼鏡を取り出した。
絵梨奈「は?」
「いつも店長が来てるとルーが少ないんだ。店長がそろそろ帰る時間だからよ」と双眼鏡を覗きながら沈丁花はそう語った。
絵梨奈「……」
時間だけが過ぎて行った。
「店長帰っから行くぞ」
ふたりはココイチに入店した。
「なんでも頼めよ」
「何がおすすめなんですか?」
「野菜カレー、辛さ普通、ライス少なめにしとけ」
ふたりのテーブルにカレーが運ばれて来た。
沈丁花はカレーをむさぼり食いながら、小声で「な?ルー多いだろ?」と自慢気に語った。
絵梨奈は「セコいなぁー。こんな時間にカレー食べてるのウチらだけですよ」と呆れていた。
「よく店内を見てみろ」と沈丁花はカレーに夢中になりながら、目を会わさず呟いた。
絵梨奈は店内を見渡した。
すると、奥の方のテーブルにバラバラで、掟さん、坂本ちゃん、竜次さん、ライママが
別々の席でカレーを夢中で黙ってむさぼり食っていた。
「……」
絵梨奈は言葉を失っていた。
絵梨奈の頭の中に店内のセピア色の映像と哀しい音楽が流れた。
そして店の外から一部始終を小学生が見ていた。
小学生の心の中にも店内のセピア色の映像と哀しい音楽が流れた。
つづく
「絵梨奈さん、こんにちは」と誰かに声をかけられた。見てみると
この世のものとは思えないほど丹精で美しい顔と187cmでスタイルの良い清潔感溢れる男性が立っていた。西園寺正隆であった。この国で三本の指に入る財閥の御曹司
である。名門大学に通う20歳の大学二年生だ。
絵梨奈もまた非常に美しい、スタイルの良いお嬢さんだった。
絵梨奈「西園寺さん、こんにちは!お元気ですか?」
西園寺「はい、元気です。絵梨奈さん、今お時間ありますか?もし良かったら
ランチでもいかがですか?なんでも食べたいものおっしゃっていただければ」
絵梨奈「ありがとうございます。でもまだそんなにお腹空いてないかなぁ」
西園寺「でしたら表参道あたりのカフェでお茶でもいかがですか?車ですので」
絵梨奈「うーん、すみません。何となくひとりでプラプラ歩きたいんです」
西園寺「そうですか。わかりました。また今度是非!」と眩しいくらい爽やかな笑顔を
見せた。
絵梨奈はふたたび街を歩いた。
すると「よう!」と男性にまた声をかけられた。
沈丁花禄郎だった。
「何してるんですか?こんなところで」と絵梨奈は問いかけた。
沈丁花「今からココイチ行くからよ。奢ってやっから行こう」
絵梨奈「それがレディを誘う態度?」
「ゴチャゴチャ言わんと来ればええんや!」と沈丁花は返した。
沈丁花の圧に負けて絵梨奈はココイチに向かって歩き出していた。
ふたりはココイチのある反対側の通りに到着した。
絵梨奈「ココイチ、あそこだけど、なんで此処?」
沈丁花はおもむろに双眼鏡を取り出した。
絵梨奈「は?」
「いつも店長が来てるとルーが少ないんだ。店長がそろそろ帰る時間だからよ」と双眼鏡を覗きながら沈丁花はそう語った。
絵梨奈「……」
時間だけが過ぎて行った。
「店長帰っから行くぞ」
ふたりはココイチに入店した。
「なんでも頼めよ」
「何がおすすめなんですか?」
「野菜カレー、辛さ普通、ライス少なめにしとけ」
ふたりのテーブルにカレーが運ばれて来た。
沈丁花はカレーをむさぼり食いながら、小声で「な?ルー多いだろ?」と自慢気に語った。
絵梨奈は「セコいなぁー。こんな時間にカレー食べてるのウチらだけですよ」と呆れていた。
「よく店内を見てみろ」と沈丁花はカレーに夢中になりながら、目を会わさず呟いた。
絵梨奈は店内を見渡した。
すると、奥の方のテーブルにバラバラで、掟さん、坂本ちゃん、竜次さん、ライママが
別々の席でカレーを夢中で黙ってむさぼり食っていた。
「……」
絵梨奈は言葉を失っていた。
絵梨奈の頭の中に店内のセピア色の映像と哀しい音楽が流れた。
そして店の外から一部始終を小学生が見ていた。
小学生の心の中にも店内のセピア色の映像と哀しい音楽が流れた。
つづく
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―
Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる