【R18】夜のショタカフェへようこそ!〜僕は愛する人に身請けされる〜

玄野クロ(星屑灯)

文字の大きさ
60 / 62
お祝いはみんなで

*【夜】王様ゲーム@一夜の結果

しおりを挟む

 「あぁぁぁぁ――」
「……よし、回ったな。」
「ま、って……そ、れ……」

 ユキトの手によって、問題なく根元が動くようになった。が、ピッタリと吸い付くように肉壁にくっついており、動かす度にアヤの口から力無い声が漏れる。

「刺激を与えないように抜くのは難しいだろうな。一気に抜くぞ?」
「えっあっ……んぅ……。そ、それ……は、ぁっ」
「いつまでも続けたら、アヤの身体がもたないだろ?」
「う、うう……。ん……ひ、ぃ……!」

 持ち手の角度を変えると、ナカに入っている凹凸も一緒に動き、アヤはまた声を発した。

“ゆっくりも、一瞬も……どっちもダメな気がするのに……。どうにもできないよ……”

「カウントダウンするからな? サン、ニ、イチ――ゼロ、だ。ゼロの時は、息を吐ききって、多分体の力も抜けるだけ抜いておいた方が良いだろう。できるか……?」
「はぁ……っ……。や、やり、ます……」

 きっと、自重の力が無かったら、根元まで咥え込むことも困難だっただろう。そんなモノは、抜く時も同様に大変だというのか。

「それじゃあ、行くぞ?」

 アヤはゆっくりと頷いた。呼吸と一緒にユキトの胸を通して伝わり、ユキトはそれを合図にバイブを持つ手にぐっと力を込めた。

「――サン。――ニ。――イチ」

“――ああああ――抜ける――! 大きいのが――! 抜けちゃう――ぅ――!”

「――ゼロ」
「っく……あ、あああああああああ――!!」

 抵抗のなくなったように感じ、力を込めたまま一気にバイブを引っ張ると、吸い付く肉壁を無視してアナルの中から大きな異物がずるりと引き出された。大きくぽっかりと開いたアナルから、中に押し込まれていたローションがトロトロと流れ落ちてくる。

「……こんなん入ってたって、凄いなアヤ……」
「あ……あぁ……」

 抜き出されたバイブは、テラテラと光沢をたたえて己の存在を主張していた。ユキトがアヤに気持ち良くなって欲しいと選んだソレは、今この状態で見ると、恐ろしい凶器にさえも見える。

“ぼ、僕……また……”

 その凶器は、再度アヤをオーガズムへと導いていた。今日だけで、もう何度目だろうか。

「……アヤ?」
「あ……は……」
「もしかして、またイッたのか?」
「っ……うー……うぅ……う……」

 何も言えない。ただバイブを抜くだけの行為なのに。身体の中身を掻きだされるような、自分を苦しめていた元凶を追い出すその動作に、呆気なくイッてしまった。

“も……無理……”

 気力も体力も使い果たし、喉も嗄らしてアヤはぐったりと倒れ込む。ユキトの膝の上に崩れ落ち、上半身はその胸へと預ける。いつの間にか、アヤの身体を覆っていたブランケットはソファーを伝って床の上へと流れ落ち、周りのキャストや客と同様に、その痴態を晒していた。

「あっ……あぁ……ユキ、ト、さん……」
「ごめんな、アヤ。こりゃ俺が完全にやり過ぎた……」
「そんな、こと」
「帰ろう……ってのもおかしいか……。王様ゲームが終わるまで、個室にいよう。……俺も、おかしくなる気がする……ごめん」
「……ユキトさん、今日は謝ってばっかりですね? 僕は、色んなユキトさんが知れて、嬉しいな……って思います。それに」
「それに?」
「……多分、もう王様ゲームも終わりますよ」

 幾らか喘ぎ声とそれに酔った言葉が聞こえた後、辺りは静かになり薄っすらとかけられた音楽が聞こえてきた。
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

少年探偵は恥部を徹底的に調べあげられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...