道楽草

十三岡繁

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タワマンは100年後にはどうなるんだろうか?

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 以前2023年の出生数の予測で72万6千人という数字を挙げたが、実際には75万8631人だった。良かった、三万人も多かった…ではない(純粋に日本人の出生数ではなく日本で生まれた子供の数のようなので、日本人に限定するともっと少ないらしい)。2022年に比べて4万1000人減だ。比率で言うと5%減った。結構な数だと思う。このまま減ると2024年は70万人を切る可能性すらある。

 一方2023年の死亡者数は159万503人(これも日本人というくくりなのかどうかは良く分からない)で過去最多。合わせて人口は83万人くらい減ったことになる。この数字については今まで色々と書いてきたのでここでは割愛する。

 東京の23区内のマンションの値上がりが止まらずに、遂に新築は販売価格の平均が1億円を超えたとTVニュースでやっていた。地方都市でも額は違えど似たような状況らしい。おかしな話だ。年間83万人も減っているのだから、住宅も物凄い数が毎年空いてくるはずだ。実際のところ新築物件の数が増えることで、中古物件は特定の立地にあるものを除いては少しだけ価格が下落傾向にあるらしい。

 本当にこんな感じにマンションを作り続けていていいのだろうか?売る方も建てる方もそれが商売なので、今売れるんだからどんどん作ろうという事になるだろう。特に増えているタワーマンションは階数が多い分戸数も多くなる。共益費や管理費を戸数で割り算できるので優位な点も多いだろう。しかし戸数が多ければ老朽化した時に建て替えることはほぼ不可能になってしまうような気がする。中高層であればまだ何とかなりそうな気はするが、総戸数300以上とかのタワマンで住人の同意が取れて、資金が調達できるんだろうか?容積率の上乗せ分戸数を増やして建築費にするという手法も難しいような気がする。

 今のしっかりとした基準で作られていれば、100年ぐらいは頑張ってくれそうな気はするが、しかしそのあとは一体どうなるんだろう?ちなみに公的な予測では100年後の日本の人口は5000万人を割っているそうだ。今の4割だ。しかし人口減が加速している今、多分もっと少なくなるだろう。もしかすると1/3くらいになっているかもしれない。

 本来であれば住居は今の1/3でいいという事になる。その時に老朽化しているのに建て替えができない高層マンションが立ち並んだ東京。本当にそんな未来を作ってしまっていいんだろうか?マンションだけではない、高速道路を始めとしたありとあらゆるインフラの維持と管理を1/3の人間でこなして行かないといけない。

 そう言った意味では戸建ては良い。住まい手と距離も規模も身近である。自分の死と共に解体するという手もあるかもしれない。もちろん子供が受け継いでもいい。できればなるべく長く住み続けて欲しい。しかし自分の好きなタイミングで壊せたり土地を売ったりできるというのは心持がいい。しかも木造は部材の交換もやろうと思えばできるのだ。そこまですれば永遠の命を持っているともいえる。

 今年生まれた子供は、長生きすれば100年後の人口の一人にもなるかもしれない。しかしそのディストピアを見て、100年前に生きていた我々をどう評価するんだろうか?今から100年前と言えば大正13年だ。あと二年で昭和が始まる頃だ。100年という時間は長そうでいて実はそうでもない。一人の人間でも経験できる期間なのだ。自分には見る事は敵わないが予想はできる。とにかくできる事はやって行こうと思う 。
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