ぶりっ子男好き聖女ヒロインが大嫌いなので悪役令嬢やり遂げます!

リオール

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番外編-恋愛end~ゾルゼンスver.(後編)

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「いや私の名前ミサキだし!ぶりっ子が名前みたく言うな!」
「あんま大声出すんじゃ無いわよ、奴らが来ちゃうじゃない」

 ジトリと睨んで責めたら、一応まずいと思ったのか、ぶりっ子は声を潜めてもう一度聞いてきた。

「だから、なんであんたが居るのよ」
「まあ何と言いますか……攫われちゃった、みたいな?」

 テヘペロ♪

 って答えたらすんごいウザイ顔をされた。なんだその顔、一人変顔大会でもやってんのか。

「今私、この世で最も腹立つテヘペロ見たわ」
「お前が言うなや」

 ぶりっ子に腹立つとか言われた!泣ける!泣かない!

「だって女の子だもん!」
「あんた……無駄に余裕ね」
「そういうぶりミサキも余裕じゃね?」

 私はね~、まあいざとなればカルス呼べば来てくれるだろうし。楽観視してますからね。ゾで始まる人は呼びたくないけど。

「私は計画的に攫われたからね」
「何その計画的ご利用な発言」
「いやもう、意味不明なんだけど」
「私も意味不明だから気にするな」

 え、何その嫌そうな顔。私も嫌だよ。

「最近ようやく分かったんだけど」
「何を?」
「あたしたちの相性って最悪よね」
「今気付いたの!?」

 まさかの今気付いた発言!私とっくに知ってましたけど!?むしろ最初から!?

「この脱線の多さが全てを物語ってる気がするのよ」
「何そのまともな人発言」

 どうしたぶりっ子、なんか色々達観してるね。ようやく聖女らしくなったんだろうか。

「話戻すけど、盗賊に悩まされてるって相談が来たのよ」

 多少強引だがそうでもしないと話が進まないと思ったんだろうね。私も同意。なので話に乗っかることにした。

「ふうん……王家にじゃなく、神殿に?」
「王家は政権交代したばっかで忙しいだろうからって気遣いだったみたいね。まずは神殿に居る聖女に相談して、駄目だったら王家にって話よ」
「へえ……で、ぶりミサキは立派に聖女の役目を果たしてると?」

 やるじゃないかぶりっ子!キミは出来る子だと信じてたよ!嘘です、信じてなかったけど。

 人って変わるもんだなあ……。

「ま、そんなとこ。相談に来た自警団のお兄さんがあまりに格好良くて……気付いたらオッケーしちゃってたのよねえ。でなきゃ、なんであたしがこんな面倒くさいこと……」
「私の感動返せ」

 成長したんだねと感心した時間返せ!

 やっぱりぶりっ子はぶりっ子だった。まあ神殿で大人しくしてるタマじゃないとは思ってたけど。婚活で忙しいってか、そうですかそうですか。もう大人しく王弟で愚弟のテリスと結婚しとけよ。

「ま、そんなわけで。盗賊のアジトも分かったし、そろそろ動くとしましょうかね」

 まがりなりにも一応聖女なわけだし。ぶりっ子が動くなら私は傍観でいいだろう。

 そう思ってぶりっ子が動くのを待ったのだが。

「よ、ほ、んぬっ……あれ?」

 なんか嫌な「あれ?」を聞いた気がするんですけど。

「何やってんの、早くしなよ」

 今は居ないけどいつ盗賊共がやってくるかも分からないのに。

 なかなか動かないぶりっ子にイラッとしながら聞く。

「いや、ね……この縄、なかなか頑丈で……」
「そこ!?まずそこからなの!?」

 またもビックリだわ!拘束具が外せないって……どんだけしょぼいのよ、聖女!

「んなこと言ったって、聖女の能力にロープ切りなんて無いもの!」
「いや、無いものってあーた……」

 計画的誘拐なんでしょ!?だったら脱走道具の一つや二つ持っときなさいよ!

 そう言ったら

「だってまさかこんな固く結ぶとは思ってなかったんだもーん」

 テヘペロ

 うわあ……イラッとくるわあ。

「さっきあんたが言ってた台詞、そっくりそのまま返すわ」
「でしょ!?分かるでしょ!?」

 もーグダグダですわ。話進まんし!動けんし!

 そうこうしてたら。

「お~大人しくしてるかあ?」

 まあ様子見に来るわな。盗賊来るよね!

「どうすんのよ、戻ってきたじゃない!」
「う~ん、もう少しなんだけどなあ……」

 ヒソヒソ話してたら元木こりが近付いてきた。

「ようお嬢ちゃん、元気してるかあ?」

 元気なわけあるか!
 叫びかけてムワッと襲ってきた匂いに顔を背けた。

 くっさ!お前酒飲んでるな!?

「臭い顔を近付けないでよ!」
「ヒッヒッヒ、気がつえーなぁ。まあ嫌いじゃねーけどよ」

 ざけんな!お前なんかに好かれてたまるか!

 無言でギロッと睨んでやったら、また愉快そうに笑われた。腹立つ!

「そっちの黒髪のねーちゃんも珍しくてなかなか興味をそそるけど、おれぁあんたの方が好みだなあ」
「「は?」」

 ぶりっ子とハモったけど、今はそこは気にしない。
 いや、ホントに「は?」だもの。
 ぶりっ子の「は?」の意味するところは分からないけど、私の「は?」は、ざけんなよの意味だ。何キモイこと言ってんだこのやろー。

 キモイので後ずさろうとしたら腕を掴まれた。

「ちょ!」

 離せ馬鹿!
 言いたいのに気持ち悪すぎて声が出てくれない!

「明日にゃ売られちまうんだ。今夜は俺と楽しもうぜ、な?」
「ふ、ふざけ……」

 ふざけんな!
 そう言いたいのに言葉が出ない自分が情けない!私ってこんなに弱いやつだったの!?

 いつだって一人で生きていけるよう気持ちを強く持ってた。
 ぶりっ子にも負けず、デスエンドも覚悟して、気持ちを奮い立たせて歩き続けてきた!

 それなのに!
 酔っ払いの気持ち悪い盗賊一人に声も出せないなんて!

 グイと顎を掴まれ上向かされる。

「ほら、楽しいことしようぜえ?」
「い、いや……」

 やっと出せた声のなんとか細いことか!

 やめろ馬鹿、気持ち悪い顔を近付けんな!あんたなんか、あんたなんかに……!

 あと少しで唇が触れそうになるその瞬間。

 プツンと何かが切れる音は私なのかぶりっ子のそれなのか。

 直後。

「ざけんなあ!お前なんかに初キス奪われてたまるくわぁ!!お前に奪われるくらいならゾルゼンスに捧げる方が何億倍もマシじゃあぁっっ!!」
「ざけんじゃないわよあんた!あたしよりアンナの方が魅力的だってえのぉぉっ!?」

 叫びと同時に、私は思いっきり元木こりに頭突きを喰らわし!
 直後にぶりっ子は詠唱を唱えて元木こりを吹っ飛ばすのだった!

「ぐえ!!」

 部屋の隅に置かれた木箱に見事にぶつかった盗賊お頭は、潰れた蛙のような声を上げるのだった。

「「っしゃあ!!」」

 私とぶりっ子。互いにロープで拘束されたままの両手を上げて、パンッとハイタッチするのだった。

 ──て、これじゃまるで仲良しみたいじゃないか!

「ハッ、しまった!思わず!」
「それはこっちの台詞よ!」

 くそ、思わずやっちまったぜ。

 ブツブツ言ってたら、一瞬気を失ってた頭領が動き出した。さすがマッチョ!頑丈だね!

「っでえなあぁぁぁ!お前ら何しやがる!ただで済むと思うなよ!?」
「げ、マジ怒りしてるわよ!ちょっとぶりっ子、早く何か術使って気絶させなさいよ!」
「え、え、え~っとえ~っと!」

 慌ててぶりっ子に対処しろと言うものの、なんかテンパってて役に立たない!

 ええい、何やってんのよ!うわ、剣を手に持って向かってきた!どうしよ、どうしよ、どうしよう!?

 人のこと言えないくらいに私もテンパってるんだろう。

 目の前には顔を真っ赤にして剣を振りかぶる盗賊──!

「い、や……」

 これはマズイこれはマズイこれは!マズイ!
 私は思いつくまま……いや、考える間もなく言葉を発した。

「いや、嫌よイヤ!やだやだやだやだ……!助けて……助けてよゾルゼンス!!ゾルゼンス──!!」

 そこでどうしてカルスを呼ばなかったのか自分でも不思議なのだけど。なぜか出た名前に少し驚き。

「呼んだ?」

 一瞬にして目の前に現れた紫の存在に、もっと驚くのだった。




「な、なんだてめえ!どっから現れやがった!」

 突然現れた存在に度肝を抜かれたのか、剣を振りかぶったまま固まる盗賊お頭に。

「煩いなあ」

 とゾルゼンスはうざったげに手を振る。ただそれだけ。詠唱も何も無いのに、男はまたも吹っ飛ぶのだった!

「ぐえ!?」
「きったない声」

 不快げに眉を潜めるその顔を見て、私は気付いた。──ゾルゼンス、ひょっとしなくても怒ってる?

 それを証明するかのように男にツカツカと歩み寄った彼は。

「俺の!アンナに!お前!何して!くれちゃってんの!?」

 「!」の度に、床に転がる男をゲシゲシと足蹴にしたのだ!その度に男は「ふげ!?」「ぐお!?」「ぬがぁ!!」と醜い悲鳴を聞かせてくれた。

「ざ、ざけんなよガキが!」

 が、まだ歯向かう元気があるようだ。無駄に丈夫だな、早く気絶した方が幸せだったろうに。

 少し余裕が出てきた私は、頭領を気の毒に思ってしまった。だって──

「おいお前ら来い!この馬鹿に仕置きしてやれ!!」

 馬鹿はお前だよなあ、ゾルゼンスに歯向かうなんて。そう思う私の前に、盗賊の手下共は──当然現れなかった。

「な!?おいお前らどうした!早く来い!」
「誰も来ないよ」

 必死で手下を呼ぶも、ゾルゼンスの冷えた声音に頭領の顔がどんどん青くなっていった。

「まさか元魔塔在籍者まで盗賊になってたなんてね、魔塔の恥だ。奴らも含めてぜ~んぶ俺が仕置きしてやったよ」
「な、な、そんな、馬鹿な……!」
「信じたくなければお好きなように。あ、一応殺してはいないよ?かろうじてだけど生きてるから。良かったねえ」

 ニッコリ恐ろしい笑みを浮かべて。
 ゾルゼンスは。
 蒼白な顔の元木こりである盗賊頭領を。

 建物の屋根を突き破る勢いで……吹き飛ばしたのだった!

「死なない程度にぶっ殺してやるよ」

 ゾルゼンスの呟きが聞こえたような気がした。


※ ※ ※


「動かないでって言ったよね?」
「いや、動くつもりは無かったのですが……」
「あんなどう考えても怪しいのにホイホイ関わるとか」
「いや、関わりたくなかったんですけどね?」
「なんでカルスを側から離すかなあ」
「……ごめんなさい」

 それは言い訳できないので素直に謝りました。
 てかもういいですかね!?

 あれから数刻の後。
 いつの間に呼んだのか、やって来た自警団の方々が伸びてる盗賊連中を全てお縄にして連れて行った。捕まってた女性達は泣いて喜びゾルゼンスにお礼を言って、自警団と共に帰って行った。

 ぶりっ子はと言うと──

「おらあ、答えろおぉぉ!あたしのどこがアンナより劣るって言うのよ!?」

 と、最後まで元木こりな盗賊頭領を締め上げて泣かしていた。いいのか、お前がイケメンと言ってた自警団のお兄さんが見てんぞ。

 そうして嵐は全て去り。
 いつの間にか戻ったカルスを肩に乗せた私は。

 未だ元盗賊アジトの建物の中で正座してゾルゼンスのお説教を聞かされてると。

 何この仕打ち!
 捕まったの不可抗力だし!私悪くないと思うんだけど!?

「キミが悪い」

 悪いですかそうですか、ゴメンナサイよ、もう帰ってもいいですかね!?

 なんかもう泣きそうになってきた!

 不意に。
 そして不意に。

 視界が暗くなる。
 
「!?」

 フワリとした感触と共に。

 なぜか私はゾルゼンスの胸に抱かれていたのだ。

「ぞ、ゾルゼンス!?」

 どうした、新手の嫌がらせか!?

 焦って名前を呼ぶと、小さな声が聞こえてきた。

「……かった」
「え?」
「無事で、良かった……」
「………」

 泣いてるんだろうか?そんな切なげな声で言われては、私は何も言えなくなってしまう。

「危なくなったら俺を呼べって言ってただろ?」
「うん、ごめん」
「盗賊アジトを見つけたから処理しとこうと思ったら、まさかのキミが居るのを見たときの俺の気持ち……分かる?」
「う……ごめん」
「いつになったら俺を呼ぶのか見てたら、あんな気持ちの悪い奴に襲われそうになってるし」
「う……ご、ごめん……て、見てたの!?」

 見てたんなら助けてよ!

 思わず顔を上げて突っ込んだら、ジトッと睨まれた。その目が思った以上に近くてドキリとする。

「俺を呼んでくれると思ったんだよ」
「あ……うん、ごめん」

 なんか申し訳なくなってきた。本気で心配してくれてたのが分かるから。
 ショボンとして落ち込んでたら、コツンとオデコを私のオデコにくっ付けてきた。ち、近いな……。

「今度からはすぐに俺を呼べよ?呼んでくれたら場所は分かるから。直ぐに行くから」
「うん……」

 そうだね。次は呼ぶよ、貴方を信じてるから──きっと助けてくれるって信じてる。

 素直に頷いたのに満足したのか。

「そう言えば」

 次にはもう、いつもの飄々としたゾルゼンスがそこに居た。あ、なんか嫌な予感。

「初キスは俺がいいって?」
「いやそんなこと言ってないし」

 あの盗賊とするくらいならゾルゼンスの方がマシだって言っただけだし!どんだけ都合よくとらえてんの!?

 そう言えば「ふ~ん?」と目を細められてしまった。う……な、何よ?

「そう言えば泉の水、汲んできたよ」
「あ、ありがとう?」

 唐突だな。

「喉渇いたでしょ?」
「あ~まあ確かに」

 そう言えば捕まってからろくに飲んでないからなあ。

 気付くと猛烈に乾きを感じた。

「コレ、汲んできた水ね」

 スッとゾルゼンスが水筒を出してきた。わ、くれるの?ありがとう!

 喜んで水筒受け取ろうと思ったら、ゾルゼンスがおもむろに蓋を開ける。ん、開けてからくれるのか?紳士だな、そう思ってたら。

 グビッ!といきなり自分で飲み始めたのだ!

「えええ!くれるんじゃないの!?」

 思わず抗議の声を上げた私にニヤリと笑みを向け。
 後頭部に手が伸びてきたかと思えば、グイと引き寄せられてしまった!

「──!?」

 唇に触れる柔らかな感触。次いで、喉を流れる冷たい液体──

「んんんんん!?」

 抗議の声を上げようにも上げれない!なぜって口を塞がれてるから!ゾルゼンスのそれで!

 水が美味しいかどうかも理解できず。
 ゴクリと飲み込んだ。

 水が無くなっても離されない唇に戸惑い。
 口中をされるがままに翻弄される。

「ふ……ゾルゼ……!!」
「黙って……」

 何とか空気を求め、抗議の声を上げようとするも、すぐに拒まれてしまった。

 何度も何度も。
 角度を変えては繰り返される口付けに、私は最後には抵抗する力も無くなり。
 されるがままに、その口付けを受け止めるのだった。

 ようやく解放された時には、もう抗議する力も残ってなかった……。

 クタリとその胸に体を預ける私の頭上で、クスリと笑うのが聞こえる。

「お、のれ……絶対許さない、んだから……!」
「真っ赤な顔で言われてもなあ……誘われてるとしか思えないんだけど?」
「……!アホかあ!」

 今度こそ、私は体を押しのけて、その頭を思いっきり殴るのだった!

「あれ、どこ行くのさ」

 スックと立ち上がった私を見るゾルゼンスの目は、明らかに面白がっている。それが何となく気に入らない私は無言で歩き出すのだった。

 もう絶対許さないんだから!絶対一人で旅するんだから!

 確固たる意思を持って私は歩き出すのだった。





「ね~アンナ、そっちじゃ無いよ、次の目的地はこっちでしょ?」
「う……ちょ、ちょっと木が邪魔で分かりにくかっただけよ!」
「ふうん?なんならこの森の木、全部無くして視界を良くしてあげようか?」
「自然破壊、駄目絶対!……て、ゾルゼンス、そんなこと出来るの?」
「俺の魔力は膨大だからねえ」
「何て恐ろしい……」
「まあだからね?魔力皆無なアンナと俺の子なら、うまく混ざって程よい魔力の子が生まれるんじゃ無いかなあ?」
「誰と誰の子だってえぇぇぇ!!??」




 私とゾルゼンスの旅は続く。




 恋に落ちるのは、きっともうすぐ──




~【番外編-恋愛end~ゾルゼンスver.】fin.~




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