溺愛オメガバース

集合！

1

「あれ､皐月！」
「奈弥！」
ショッピングモールの出入口付近で2組はばったり会った｡
「そろそろ美羽ちゃんの家に行こうって話してたんだよ」
「おれらもだよ！一緒に戻ろう！」
「うん！」
結局2人の服は美羽が持って行ってしまい､その格好のままだった｡
(美羽ちゃんに取られたままって気付いたのついさっきなんだよね…)
そろそろ戻ろうと話になった時に､そう言えば服は？となって､美羽が持って行ったとその時気付いた｡
「皐月は何してたの～？」
「僕達はあれからスイーツ屋に入ったり､ご飯食べたり…かなぁ？奈弥は？」
「おれらはね～！あの中の服屋さん全制覇した！」
「え！うそ？！」
皐月と奈弥が並んで話しているため､翔と正人が少し後ろを2人で並んで歩く｡
「…良くあの中の服屋全制覇しましたね」
「奈弥が見たいって言うから見て回っただけだよ」

爽やかな笑顔で言ってのける正人に､翔はかっこいいと思った｡

「ところで､美羽ちゃんは家にいるのかな？」
「あー､多分居ると思うけどどうなんだろう…でもおれたちが見て回っている時にいなかったから家にいると思うけど…」
美羽の家にまた集合となっているので､もし居なかったら中に入れない｡
「もしいなかったら前で待ってりゃ来るだろ」
翔が後ろから声をかけてきたので､皐月が後ろを向いた｡
「うん､そうだね！お話していればそのうち来るよね」
それで意見がまとまり､美羽の家へと向かった｡