たとえ運命の番じゃなくても

暁 紅蓮

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花の香り side和哉

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俺だけが知らない、悠の姿。
何があったのかは分からない。
しかしΩである悠はきっと何かあったはずだ。

顔も覚えていないが中学を入学してすぐの頃、‪α‬3人に襲われているΩを助けた。
名前も知らないが、当時渡した服は洗って下駄箱に入っていた。
結局誰も名乗っては来なかったが、きっと大丈夫なのだろう。

‪α‬であるが故に、自分が上でΩは格下と勘違いしている輩がいる。
番もそうだ。
Ωは‪α‬に捨てられると精神を病む。
確かに精神は病むだろう。
しかし、それは弱さではない。
弱いのは‪α‬の方だ。
志が弱く、Ωを縛り付けて、捨てる。
それが許されるだなんて、Ωの人権はないと言っているようなものだ。

時代は変わってはいるが、未だに勘違いしている人は多い。
俺はそんなヤツらを許したくはない。
‪α‬でもβでもΩでも、皆同じ人間だ。

少なくとも、俺はそう考える。
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