それこそ求めていたものなのです

らがまふぃん

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プロローグ

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新しい話始めました。
しっとりとした話を目指して書いたはず。
書いたはず。
おかしい。


*∽*∽*∽*∽*





 : : : :
: : : :
 : : : :

優しく雨が降るような
静かに雪が降り積もるような
そんな愛を
キミは、ボクにくれた

春の陽だまりのような
冬の暖炉のような
幸せなぬくもりを
あなたは、わたくしにくれました

生まれ変わっても
キミを探しに行く
だから、待っていて
キミなしでは、生きられない
情けない男で、ごめんね

お待ちしております
あなたが迷わぬよう
あなたとすれ違うことのないよう
わたくしは、お待ちしております
それしか出来なくて、ごめんなさい

何を謝るの
待っていてくれるなんて、幸せ過ぎる
すぐに迎えに行く
どこへでも
必ず見つける
愛しているよ、リア

そう言っていただける、
わたくしの方こそ、幸せです
愛しております、ラジ

 : : : :
: : : :
 : : : :





 英雄がいた。
 世界は魔物に脅かされ、人々は日々を必死に生きていた。
 そこに現れた、一人の若者。
 若者の強さは、一騎当千。師団率いて討伐するような魔物に単騎で立ち向かい、勝利を収める。
 恐ろしいまでの強さだけではない。
 魔物の討伐自体を訓練の場とし、たくさんの猛者を作り上げた。それは、万の民を、数多の国を、救う行為。
 若者は、勇者と、英雄と、呼ばれる存在になった。

 聖女がいた。
 華やかな黄金の髪に、宝玉のあおい瞳、白磁のような肌。その見た目を称賛して、そう呼ばれたわけではない。
 戦いに傷つき、倒れた者たちに、昼夜を問わず寄り添った。
 傷を縫い、骨を接ぎ、失った部位に代わるものをあて、消えゆく命に祈った。
 その献身に、人々は敬意を込めて、そう呼んだ。

 英雄と聖女は出会い、恋をした。

 英雄は聖女を欲した。
 聖女は英雄を欲した。
 世界は二人を祝福した。

 月日は流れ、英雄が望んだ、ただ一人の愛しい人が、旅立った。
 愛しい人が旅立って、二ヶ月後。
 愛しい人の墓の前で、英雄は眠るように息を引き取った。

 二人がいなくなって五十余年。
 英雄の教えが、世界の平和を保たせている。





*つづく*
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