1 / 8
プロローグ
しおりを挟む
新しい話始めました。
しっとりとした話を目指して書いたはず。
書いたはず。
おかしい。
*∽*∽*∽*∽*
: : : :
: : : :
: : : :
優しく雨が降るような
静かに雪が降り積もるような
そんな愛を
キミは、ボクにくれた
春の陽だまりのような
冬の暖炉のような
幸せなぬくもりを
あなたは、わたくしにくれました
生まれ変わっても
キミを探しに行く
だから、待っていて
キミなしでは、生きられない
情けない男で、ごめんね
お待ちしております
あなたが迷わぬよう
あなたとすれ違うことのないよう
わたくしは、お待ちしております
それしか出来なくて、ごめんなさい
何を謝るの
待っていてくれるなんて、幸せ過ぎる
すぐに迎えに行く
どこへでも
必ず見つける
愛しているよ、リア
そう言っていただける、
わたくしの方こそ、幸せです
愛しております、ラジ
: : : :
: : : :
: : : :
英雄がいた。
世界は魔物に脅かされ、人々は日々を必死に生きていた。
そこに現れた、一人の若者。
若者の強さは、一騎当千。師団率いて討伐するような魔物に単騎で立ち向かい、勝利を収める。
恐ろしいまでの強さだけではない。
魔物の討伐自体を訓練の場とし、たくさんの猛者を作り上げた。それは、万の民を、数多の国を、救う行為。
若者は、勇者と、英雄と、呼ばれる存在になった。
聖女がいた。
華やかな黄金の髪に、宝玉の碧い瞳、白磁のような肌。その見た目を称賛して、そう呼ばれたわけではない。
戦いに傷つき、倒れた者たちに、昼夜を問わず寄り添った。
傷を縫い、骨を接ぎ、失った部位に代わるものをあて、消えゆく命に祈った。
その献身に、人々は敬意を込めて、そう呼んだ。
英雄と聖女は出会い、恋をした。
英雄は聖女を欲した。
聖女は英雄を欲した。
世界は二人を祝福した。
月日は流れ、英雄が望んだ、ただ一人の愛しい人が、旅立った。
愛しい人が旅立って、二ヶ月後。
愛しい人の墓の前で、英雄は眠るように息を引き取った。
二人がいなくなって五十余年。
英雄の教えが、世界の平和を保たせている。
*つづく*
しっとりとした話を目指して書いたはず。
書いたはず。
おかしい。
*∽*∽*∽*∽*
: : : :
: : : :
: : : :
優しく雨が降るような
静かに雪が降り積もるような
そんな愛を
キミは、ボクにくれた
春の陽だまりのような
冬の暖炉のような
幸せなぬくもりを
あなたは、わたくしにくれました
生まれ変わっても
キミを探しに行く
だから、待っていて
キミなしでは、生きられない
情けない男で、ごめんね
お待ちしております
あなたが迷わぬよう
あなたとすれ違うことのないよう
わたくしは、お待ちしております
それしか出来なくて、ごめんなさい
何を謝るの
待っていてくれるなんて、幸せ過ぎる
すぐに迎えに行く
どこへでも
必ず見つける
愛しているよ、リア
そう言っていただける、
わたくしの方こそ、幸せです
愛しております、ラジ
: : : :
: : : :
: : : :
英雄がいた。
世界は魔物に脅かされ、人々は日々を必死に生きていた。
そこに現れた、一人の若者。
若者の強さは、一騎当千。師団率いて討伐するような魔物に単騎で立ち向かい、勝利を収める。
恐ろしいまでの強さだけではない。
魔物の討伐自体を訓練の場とし、たくさんの猛者を作り上げた。それは、万の民を、数多の国を、救う行為。
若者は、勇者と、英雄と、呼ばれる存在になった。
聖女がいた。
華やかな黄金の髪に、宝玉の碧い瞳、白磁のような肌。その見た目を称賛して、そう呼ばれたわけではない。
戦いに傷つき、倒れた者たちに、昼夜を問わず寄り添った。
傷を縫い、骨を接ぎ、失った部位に代わるものをあて、消えゆく命に祈った。
その献身に、人々は敬意を込めて、そう呼んだ。
英雄と聖女は出会い、恋をした。
英雄は聖女を欲した。
聖女は英雄を欲した。
世界は二人を祝福した。
月日は流れ、英雄が望んだ、ただ一人の愛しい人が、旅立った。
愛しい人が旅立って、二ヶ月後。
愛しい人の墓の前で、英雄は眠るように息を引き取った。
二人がいなくなって五十余年。
英雄の教えが、世界の平和を保たせている。
*つづく*
77
あなたにおすすめの小説
こんな婚約者は貴女にあげる
如月圭
恋愛
アルカは十八才のローゼン伯爵家の長女として、この世に生を受ける。婚約者のステファン様は自分には興味がないらしい。妹のアメリアには、興味があるようだ。双子のはずなのにどうしてこんなに差があるのか、誰か教えて欲しい……。
初めての投稿なので温かい目で見てくださると幸いです。
聞き分けよくしていたら婚約者が妹にばかり構うので、困らせてみることにした
今川幸乃
恋愛
カレン・ブライスとクライン・ガスターはどちらも公爵家の生まれで政略結婚のために婚約したが、お互い愛し合っていた……はずだった。
二人は貴族が通う学園の同級生で、クラスメイトたちにもその仲の良さは知られていた。
しかし、昨年クラインの妹、レイラが貴族が学園に入学してから状況が変わった。
元々人のいいところがあるクラインは、甘えがちな妹にばかり構う。
そのたびにカレンは聞き分けよく我慢せざるをえなかった。
が、ある日クラインがレイラのためにデートをすっぽかしてからカレンは決心する。
このまま聞き分けのいい婚約者をしていたところで状況は悪くなるだけだ、と。
※ざまぁというよりは改心系です。
※4/5【レイラ視点】【リーアム視点】の間に、入れ忘れていた【女友達視点】の話を追加しました。申し訳ありません。
姉妹同然に育った幼馴染に裏切られて悪役令嬢にされた私、地方領主の嫁からやり直します
しろいるか
恋愛
第一王子との婚約が決まり、王室で暮らしていた私。でも、幼馴染で姉妹同然に育ってきた使用人に裏切られ、私は王子から婚約解消を叩きつけられ、王室からも追い出されてしまった。
失意のうち、私は遠い縁戚の地方領主に引き取られる。
そこで知らされたのは、裏切った使用人についての真実だった……!
悪役令嬢にされた少女が挑む、やり直しストーリー。
とある伯爵の憂鬱
如月圭
恋愛
マリアはスチュワート伯爵家の一人娘で、今年、十八才の王立高等学校三年生である。マリアの婚約者は、近衛騎士団の副団長のジル=コーナー伯爵で金髪碧眼の美丈夫で二十五才の大人だった。そんなジルは、国王の第二王女のアイリーン王女殿下に気に入られて、王女の護衛騎士の任務をしてた。そのせいで、婚約者のマリアにそのしわ寄せが来て……。
私を売女と呼んだあなたの元に戻るはずありませんよね?
ミィタソ
恋愛
アインナーズ伯爵家のレイナは、幼い頃からリリアナ・バイスター伯爵令嬢に陰湿ないじめを受けていた。
レイナには、親同士が決めた婚約者――アインス・ガルタード侯爵家がいる。
アインスは、その艶やかな黒髪と怪しい色気を放つ紫色の瞳から、令嬢の間では惑わしのアインス様と呼ばれるほど人気があった。
ある日、パーティに参加したレイナが一人になると、子爵家や男爵家の令嬢を引き連れたリリアナが現れ、レイナを貶めるような酷い言葉をいくつも投げかける。
そして、事故に見せかけるようにドレスの裾を踏みつけられたレイナは、転んでしまう。
上まで避けたスカートからは、美しい肌が見える。
「売女め、婚約は破棄させてもらう!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる