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番外編
ドゥマを形作ったもの
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「黒だ!すごいぞ、すごいぞ!」
「やったわ!これでもう誰にもバカにされたりしない!社交界で私たちに逆らえる人なんていなくなるわ!」
「きっとすぐに王家から婚約の打診が来るぞ。少し前に王女が生まれたんだからな」
「王家からたんまり結納金いただけるわ!それ以外にも何かと融通させられるわよ!」
「いや、それはやめておけ」
「え?どうしてよっ?」
「目先のことに囚われるな。これは金の成る木どころではないぞ」
「どういうこと?」
「うまくすれば、この世のすべてが手に入れられるんだ。すごい、これはすごいぞ!」
「この世の。そ、それって、宝石もドレスも、欲しいだけ手に入るってこと?」
「ああその通りだ。それだけじゃない。すべての人間を、思い通りに出来るんだ」
「すべ、て?それは、どう、やって?」
「今は何も策は思いつかない。だが、やるんだ。オレたちなら出来る。それまで、今まで通り、驕ることなく、慎ましく、伯爵という地位に見合った行動を心がけるんだ。いいな、わかったな?」
「わ、わかったわ。我慢して、今まで通り、ね」
「我慢すればするほど、見返りは大きいぞ。決して顔に出すなよ。今まで通りを貫くんだ。きっと、それがいい方向に働く。オレたちは、最高の手札を手に入れたんだ。焦るな。絶対に、絶対に上手くやってやるんだっ」
大切にしよう。
私たちが幸せになるための、大切な子だから。
「ねえ、この子、本当に大丈夫かしら」
「泣きもしなければ笑いもしない。子どもとは、こういうものなのか?」
「まさか。だから気味が悪いのよ」
「やめろ。これを手なずけさえすれば、すべてオレたちの思い通りだ。忘れたのか?」
「いいえ、わかっているわよ。だけど、ちっとも懐かないじゃない。ねえ、私、すべてなんていらないわ。今からでも遅くない。王家からお金をもらって、この子を渡してしまいましょうよ」
「まだ三歳だ。もう少し様子を見よう」
「すべてを手に入れようとしなくてもいいわ。それこそ分不相応よ」
「何だって?手に入れられるものを手に入れようとしているだけだろう」
「こんな不気味な子なんて、王家も嫌がるかもしれないじゃないの。こんな子いらないなんて言い出される前に、もらえるものはもらってしまいましょう?ね?」
「しつこいぞ。諦めるのは早い。様子見だ」
「あなたは仕事に逃げられるからいいわよ!いつも一緒にいる私の身にもなってよ!」
「だったら乳母でも雇ってすべて任せたらいいだろう!」
「オレたちに懐かせてオレたちに従順な子どもにすればいいって言ったのはあなたよ!」
「それが出来そうもないって言うならおまえが代替案を出せばいいだろう?!」
「だから王家にあげるって言っているのよ!私はすべてなんていらない!欲しいならあなたが自分でやりなさいよ!」
「何だと?!だいたいおまえは――!」
「何よ!あなたこそ――!」
ドゥマは、元々表情の乏しい子だった。だが、非常に感受性の強い子どもだった。
純粋にドゥマを愛してくれる者がいたなら、もっと違う未来があったかもしれない。しかし、大人たちの声なき欲望、“黒”へ寄せる執着が、さらにドゥマの表情を凍らせ、心を蝕ませた。
そんなドゥマに気付かない大人たちは、何もわからないから、理解出来るはずがないから、とまだまだ幼いドゥマの前で、ドゥマを否定する言葉を浴びせ続けた。大人たちの、特に親からの心無い言葉たちに、ドゥマの心は次第に閉ざされていく。
ドゥマがいる空間でドゥマを否定するのに、ドゥマとかかわるときは、大切だ、愛している、と薄気味悪い笑顔で抱き締める。かろうじてあった表情さえ失われたことに気付かない大人たち。
絶対的に安心出来る親という存在からさえ敬遠されたドゥマ。
黒を纏っていたために、勝手に期待され、勝手に利用され、勝手に失望された。
黒を纏っていたって、ドゥマとて大人の庇護が必要な幼子だ。黒というだけで普通とは縁遠く、黒でなかったら甘受していた普通の幸せは、ドゥマには得られるものではなく。
それとも、黒であったから、見捨てられなかったのか。
黒でなかったら、仕事をしない表情筋を疎ましく思われ、捨てられていたのだろうか。
黒に助けられ、黒により孤独なのだろうか。
自分が黒じゃなかったら、両親はケンカばかりすることもなかったのだろうか。
自分が生まれてこなければ――。
まだまだ幼いドゥマは、思考を放棄した。
ドゥマを任せられる乳母が見つからない。
“黒”に何かあったら責任が取れない、“黒”に何かされたらと思うと命がいくつあっても足りない、と。
一先ず週に一度でもいいからドゥマと離れる時間を作ろうとなったが、そんな回答ばかりで一向に乳母を雇えない。生まれる前に契約をした乳母は、自分たちの欲望のために違約金を支払ってまで契約解除をした。真っ先にその乳母を頼ったが、その乳母さえ先のような返事だった。
何を考えているかわからない、強すぎる力を持った子ども。
伯爵たちは、ドゥマを放置した。
今まで通り、驕ることなく、慎ましく、伯爵という地位に見合った行動を心がける。
伯爵自身の言葉だ。その通り、野心を持たず、分相応にしていれば、勝手に期待し、勝手に利用し、勝手に失望などせずに、今まで通りでいれば。
ただ、王家との繋がりを得て、少しばかり注目を集めて、少しばかり今までより裕福になって。少しばかり周りが騒がしくなるだけの、穏やかな人生を歩んだだろう。
王家との繋がりが得られるだけで充分です。それ以上は望みません。今まで通りの生活を望みます。
そう、王女ヒンディルとの婚約を打診されたときに言った伯爵たちに、王家はいたく感動し、ならばせめて輿入れの時は王太子妃並の持参金を、という約束に落ち着いたのだ。今更王家に無心するには時が経ち過ぎていたし、返って印象を悪くする。
結局伯爵たちは、莫大な持参金をじっと待つだけの日々を過ごした。
世間体を気にするが故、悪党にもなれない。狡猾に立ち回る頭もなく、目先の利益に真っ先に飛びつくほど愚かでもない。過ぎた野心を抱くには小者過ぎた。
“黒”を手にするには、すべてが中途半端だったのだ。
突然の婚約の破棄を知らされ、伯爵たちは呆然とした。
莫大な持参金を得られるはずが、表向きドゥマ有責となっているので、返って伯爵たちが慰謝料を支払うこととなる。
ただ、これは表向きの話なので、もちろん伯爵家にそんなものを求めることはない。これまでヒンディルが迷惑をかけていたとして、王家から慰謝料が支払われることとなっているが、当然持参金には遥かに及ばない。
そんな中、ノノを周知させるためのパーティーが開かれた。
「ドゥマ、婚約破棄のことで思うことは多々あるが、おまえが選んだ道だ。責任ある行動をしなさい」
「そうよ、ドゥマ。けれど、困ったことがあったら私たちに何でも相談なさいね」
親らしいことを口にする。伯爵家有責の事案であったが、ヒンディルの性格は周知の事実、故に誰もが表向きのものだと理解している。何より、王家がこのパーティーを開いたのだから。そのため、ドゥマを窘めつつも、見捨てていないという発言をしても許される。
しかし。
「誰だ、おまえたち」
会場中が静まり返った。
伯爵夫妻は、人格者として知られていた。
それはもちろん、ドゥマとの婚約打診の際に王家とやり取りした発言のためだ。王家が事ある毎に忠臣たちに話して聞かせていたため、貴族中に広がっていた。
“黒”を手にしても、驕ることなく今まで通りに過ごしていたことも、その話が事実であると納得させていた。それは皮肉にも、黒を諦めたが故今まで通りの生活を送れたに過ぎないことだった。
だからこそ、誰が想像しただろう。虚ろではあるが、あの王女のことでさえ認識していたというのに。
「な、何を、言っているんだ、ドゥマ?」
十八歳を迎えていないドゥマは、まだ社交の場に出ることはなかった。だから、伯爵たちと一緒にいる姿を誰も知らない。月に一度のお茶会も、王家迎えの馬車での登城だったから。
「い、イヤね、冗談でも親にそんなことを言うなんて」
伯爵たちの焦りなど、ドゥマが気付くはずもない。
ドゥマの言葉に、会場中が凍りついた。
「親?俺に親なんていたのか?」
結果、伯爵たちは、何一つ手に入れることが出来なかったどころか、すべてを失った。
*おしまい*
「やったわ!これでもう誰にもバカにされたりしない!社交界で私たちに逆らえる人なんていなくなるわ!」
「きっとすぐに王家から婚約の打診が来るぞ。少し前に王女が生まれたんだからな」
「王家からたんまり結納金いただけるわ!それ以外にも何かと融通させられるわよ!」
「いや、それはやめておけ」
「え?どうしてよっ?」
「目先のことに囚われるな。これは金の成る木どころではないぞ」
「どういうこと?」
「うまくすれば、この世のすべてが手に入れられるんだ。すごい、これはすごいぞ!」
「この世の。そ、それって、宝石もドレスも、欲しいだけ手に入るってこと?」
「ああその通りだ。それだけじゃない。すべての人間を、思い通りに出来るんだ」
「すべ、て?それは、どう、やって?」
「今は何も策は思いつかない。だが、やるんだ。オレたちなら出来る。それまで、今まで通り、驕ることなく、慎ましく、伯爵という地位に見合った行動を心がけるんだ。いいな、わかったな?」
「わ、わかったわ。我慢して、今まで通り、ね」
「我慢すればするほど、見返りは大きいぞ。決して顔に出すなよ。今まで通りを貫くんだ。きっと、それがいい方向に働く。オレたちは、最高の手札を手に入れたんだ。焦るな。絶対に、絶対に上手くやってやるんだっ」
大切にしよう。
私たちが幸せになるための、大切な子だから。
「ねえ、この子、本当に大丈夫かしら」
「泣きもしなければ笑いもしない。子どもとは、こういうものなのか?」
「まさか。だから気味が悪いのよ」
「やめろ。これを手なずけさえすれば、すべてオレたちの思い通りだ。忘れたのか?」
「いいえ、わかっているわよ。だけど、ちっとも懐かないじゃない。ねえ、私、すべてなんていらないわ。今からでも遅くない。王家からお金をもらって、この子を渡してしまいましょうよ」
「まだ三歳だ。もう少し様子を見よう」
「すべてを手に入れようとしなくてもいいわ。それこそ分不相応よ」
「何だって?手に入れられるものを手に入れようとしているだけだろう」
「こんな不気味な子なんて、王家も嫌がるかもしれないじゃないの。こんな子いらないなんて言い出される前に、もらえるものはもらってしまいましょう?ね?」
「しつこいぞ。諦めるのは早い。様子見だ」
「あなたは仕事に逃げられるからいいわよ!いつも一緒にいる私の身にもなってよ!」
「だったら乳母でも雇ってすべて任せたらいいだろう!」
「オレたちに懐かせてオレたちに従順な子どもにすればいいって言ったのはあなたよ!」
「それが出来そうもないって言うならおまえが代替案を出せばいいだろう?!」
「だから王家にあげるって言っているのよ!私はすべてなんていらない!欲しいならあなたが自分でやりなさいよ!」
「何だと?!だいたいおまえは――!」
「何よ!あなたこそ――!」
ドゥマは、元々表情の乏しい子だった。だが、非常に感受性の強い子どもだった。
純粋にドゥマを愛してくれる者がいたなら、もっと違う未来があったかもしれない。しかし、大人たちの声なき欲望、“黒”へ寄せる執着が、さらにドゥマの表情を凍らせ、心を蝕ませた。
そんなドゥマに気付かない大人たちは、何もわからないから、理解出来るはずがないから、とまだまだ幼いドゥマの前で、ドゥマを否定する言葉を浴びせ続けた。大人たちの、特に親からの心無い言葉たちに、ドゥマの心は次第に閉ざされていく。
ドゥマがいる空間でドゥマを否定するのに、ドゥマとかかわるときは、大切だ、愛している、と薄気味悪い笑顔で抱き締める。かろうじてあった表情さえ失われたことに気付かない大人たち。
絶対的に安心出来る親という存在からさえ敬遠されたドゥマ。
黒を纏っていたために、勝手に期待され、勝手に利用され、勝手に失望された。
黒を纏っていたって、ドゥマとて大人の庇護が必要な幼子だ。黒というだけで普通とは縁遠く、黒でなかったら甘受していた普通の幸せは、ドゥマには得られるものではなく。
それとも、黒であったから、見捨てられなかったのか。
黒でなかったら、仕事をしない表情筋を疎ましく思われ、捨てられていたのだろうか。
黒に助けられ、黒により孤独なのだろうか。
自分が黒じゃなかったら、両親はケンカばかりすることもなかったのだろうか。
自分が生まれてこなければ――。
まだまだ幼いドゥマは、思考を放棄した。
ドゥマを任せられる乳母が見つからない。
“黒”に何かあったら責任が取れない、“黒”に何かされたらと思うと命がいくつあっても足りない、と。
一先ず週に一度でもいいからドゥマと離れる時間を作ろうとなったが、そんな回答ばかりで一向に乳母を雇えない。生まれる前に契約をした乳母は、自分たちの欲望のために違約金を支払ってまで契約解除をした。真っ先にその乳母を頼ったが、その乳母さえ先のような返事だった。
何を考えているかわからない、強すぎる力を持った子ども。
伯爵たちは、ドゥマを放置した。
今まで通り、驕ることなく、慎ましく、伯爵という地位に見合った行動を心がける。
伯爵自身の言葉だ。その通り、野心を持たず、分相応にしていれば、勝手に期待し、勝手に利用し、勝手に失望などせずに、今まで通りでいれば。
ただ、王家との繋がりを得て、少しばかり注目を集めて、少しばかり今までより裕福になって。少しばかり周りが騒がしくなるだけの、穏やかな人生を歩んだだろう。
王家との繋がりが得られるだけで充分です。それ以上は望みません。今まで通りの生活を望みます。
そう、王女ヒンディルとの婚約を打診されたときに言った伯爵たちに、王家はいたく感動し、ならばせめて輿入れの時は王太子妃並の持参金を、という約束に落ち着いたのだ。今更王家に無心するには時が経ち過ぎていたし、返って印象を悪くする。
結局伯爵たちは、莫大な持参金をじっと待つだけの日々を過ごした。
世間体を気にするが故、悪党にもなれない。狡猾に立ち回る頭もなく、目先の利益に真っ先に飛びつくほど愚かでもない。過ぎた野心を抱くには小者過ぎた。
“黒”を手にするには、すべてが中途半端だったのだ。
突然の婚約の破棄を知らされ、伯爵たちは呆然とした。
莫大な持参金を得られるはずが、表向きドゥマ有責となっているので、返って伯爵たちが慰謝料を支払うこととなる。
ただ、これは表向きの話なので、もちろん伯爵家にそんなものを求めることはない。これまでヒンディルが迷惑をかけていたとして、王家から慰謝料が支払われることとなっているが、当然持参金には遥かに及ばない。
そんな中、ノノを周知させるためのパーティーが開かれた。
「ドゥマ、婚約破棄のことで思うことは多々あるが、おまえが選んだ道だ。責任ある行動をしなさい」
「そうよ、ドゥマ。けれど、困ったことがあったら私たちに何でも相談なさいね」
親らしいことを口にする。伯爵家有責の事案であったが、ヒンディルの性格は周知の事実、故に誰もが表向きのものだと理解している。何より、王家がこのパーティーを開いたのだから。そのため、ドゥマを窘めつつも、見捨てていないという発言をしても許される。
しかし。
「誰だ、おまえたち」
会場中が静まり返った。
伯爵夫妻は、人格者として知られていた。
それはもちろん、ドゥマとの婚約打診の際に王家とやり取りした発言のためだ。王家が事ある毎に忠臣たちに話して聞かせていたため、貴族中に広がっていた。
“黒”を手にしても、驕ることなく今まで通りに過ごしていたことも、その話が事実であると納得させていた。それは皮肉にも、黒を諦めたが故今まで通りの生活を送れたに過ぎないことだった。
だからこそ、誰が想像しただろう。虚ろではあるが、あの王女のことでさえ認識していたというのに。
「な、何を、言っているんだ、ドゥマ?」
十八歳を迎えていないドゥマは、まだ社交の場に出ることはなかった。だから、伯爵たちと一緒にいる姿を誰も知らない。月に一度のお茶会も、王家迎えの馬車での登城だったから。
「い、イヤね、冗談でも親にそんなことを言うなんて」
伯爵たちの焦りなど、ドゥマが気付くはずもない。
ドゥマの言葉に、会場中が凍りついた。
「親?俺に親なんていたのか?」
結果、伯爵たちは、何一つ手に入れることが出来なかったどころか、すべてを失った。
*おしまい*
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kokekokko様、再度の感想とても嬉しいです。
これからも楽しんでいただける作品を
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よろしくお願いいたします。
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