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攻略対象の話~その2~
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~冷徹な法の番人~
街の片隅にある鄙びた古本屋。看板の名前は掠れて読めない。けれどここは私の憩いの場だ。長い年月を語るように、大量の本が狭い店内の天井まで届く本棚にびっしりと並べられている。
店主は商売をする気がないのか、何故かなかなか本を売ってくれない。「それはおまえさんの本じゃない」と。お金を払う前だから店の物だろう、ということではない。ただ、読むことに対して、店主は咎めることはしない。「汚さないどくれよ」と穏やかに頷きながら言うだけだ。店主は「本には決められた持ち主がいるんじゃ」と不思議なことを言う。魔法とは違う、特別な能力を彼は持っているのかも知れない。
ともかくここは貴重な本が多く、よく勉強をさせてもらいに来ている。時には店主と話をし、私は知識を深めていく。この本屋で過ごす時間は、正しく私の至福の時間だ。
ある日、珍しく若い子が店内にいた。年の頃は十五、六だろうか。珍しい髪色の少女は、熱心に棚の本を見上げていた。私の目当ての本が少女のいる辺りなので、仕方なく少女に近付く。一人で落ち着いて読みたかったが、私の店ではない。本を取ったら別の場所に移動しよう。そう思って目当ての本を探して少し視線を彷徨わせる。ああ、あった。手を伸ばすと、同じ本を手にしようとしたようで、少女と手が触れてしまった。
「っと、失礼」
瞬時に手を引っ込めると、ピンクブロンドの髪がサラリと揺れてこちらを見た。
「いえ、私の方こそ失礼しました」
少女はその本を手に取ると、私に差し出してきた。
「いや、キミも必要なんだろう」
差し出された本を手で制すると、少女は柔らかく笑った。
「私は他にも探しているものがあるので。こちらはお先にどうぞ」
少女の気遣いに、私は甘えることにした。
「すまない。しかし、キミのような子がこんなものを読むのか」
単純な疑問。大人でさえ敬遠しがちな専門書。しかし少女の顔から笑みが消える。それを見て、しまった、と思う。私の物言いは誤解を生みやすいと周りから常々言われていた。無表情で淡々と話すせいで、そんなつもりはないのに、馬鹿にしている、見下された、などのマイナス面で捉えられてしまうようだ。
「言葉には気をつけた方がいい」
少女の口調がガラリと変わる。
「そういう意味で言ったのではないのはわかる。けれど、“こんなもの”という言い方は訂正してくれ。本は知識だ。先人の知恵だ。“こういうもの”と言って欲しい」
少女の強い目に圧倒された。
「あ、ああ、すまない。こういうもの、だな。確かに」
「だろ?」
先程のような笑い方ではなく、ニッと口端を上げて笑った。何故だろう。イケメンに見える。しかし変わった少女だ。話し方ではなく、言葉そのものに不快感を示すとは。
「そ、そうだ、私はこの話し方でよく誤解させてしまう。見下された、とか、馬鹿にして、とかな。気をつけているつもりなのだが、キミは、不快に思わなかっただろうか。そう感じたならすまない」
つい愚痴のような言い訳をしてしまう。何をしているんだ、私は。
「そうか?それは気にならなかったな。そう感じる方が卑屈なんだろ。気にする必要ないだろ、そんなの」
何だか嬉しかった。思いの外、誤解されがちなことに気落ちしていたようだ。何とも不思議な少女だ。もっと話をしたいと思った。
「キミは何故この本を?」
そこから、時間が経つのも忘れて夢中で話した。店主もかなり楽しそうに会話に加わっていた。気付けば閉店時間を過ぎていた。それでも話は尽きない。少女の、シュナ=ダリアードの話に夢中だった。こんな人間、見たことがない。知らない知識、豊富な知恵、斬新な見解。諭してくれる先生のような、父親のような、母親のような。決して敵わない存在。
「師匠!次は、次はいつ会えますか?!」
「師匠って何だよ」
苦笑して、また来週、って言ってくれた!
偶然見つけた古本屋。外から見た限りだが、とても大切に扱われていることがわかる。惹かれてドアを開けると、紙とインクの匂いに自然、顔が綻ぶ。夢中で本の背表紙を追いかけていると、気になるタイトルを発見。そして攻略対象と出会った。
本好きに悪い人はいない。
攻略対象の中で一番まともだと感じたナツ様は、楽しくおしゃべりに興じましたとさ。(一方的な)師弟関係になるとは思わなかったけど。ちなみに古本屋さんの閉店時間は夕方六時と早いです。
~脳筋(ハルの兄)~
その日、裏庭に面した図書室で、戦友は読書をしていたらしい。その時オレは、裏庭で剣の素振りをしていた。
そう、忘れもしない。オレと戦友の記念すべき出会いの話だ。
いつもの如く、放課後の剣の鍛錬を行っていると、トコトコと満面の笑顔で愛らしく近付いてきた美少女。そう、これが後の戦友、シュナ=ダリアードだ。女と言ったら妹くらいしか可愛いのを見たことがないオレでも、見とれるくらいの美少女。それがオレに近付いてくるんだから、ちょっと期待した。む?オレだって男だ。周りからは脳筋だの残念イケメンだのと言われるが、可愛い女の子は好きだぞ!
で、妄想していると、その美少女がオレにエゲツナイ腹パン一発。
びっくりしたわ!美少女がいきなり腹パンて!
オレは思った。美少女は隣国のスパイかと。オレの強さを恐れた隣国が、オレを消そうとスパイを送り込んで来たに違いない。そう思って、よろめきながら反撃に出るも、悉く躱される。しかも美少女は躱しながらも必ず腹に一発入れて。同じ所ばかり狙われオレ撃沈。意識を失う直前、美少女が言った。
「うるせえええええぇぇ!!」
そういうことか。それでオレをボコるとか。ふふ。
やるな、戦友。
脳筋が目覚めると(その場に放置)ナツ様は拳を交えた戦友だと決定されていた。そうやって纏わり付かれると思っていなかった。脳筋は素振りだと言っているけど、仮想敵と戦っていたね、あれは。ずっと喋りながら仮想敵と戦う脳筋がうるさすぎてつい手を出してしまったけど、放置しておけば良かった、脳筋を甘く見ていた、と反省のナツ様。
~舎弟(学園長息子)~
可愛い子が入学してきた。とりあえずオレの眼鏡に敵ったのは五人。でも一人は第三王子の婚約者だから仕方がない、諦める。もう三人も婚約者がいるらしい。泥沼は嫌だからやっぱり諦める。残った一人がフリーだと知った。実は一番タイプだったからラッキー。誰かのものになる前にサクッとツバつけましょうかね。
「よお、お嬢さん。シュナ=ダリアード嬢だろ?」
間近で見るとより可愛い。結婚してもいいとすら思えるほどに好みだ。
「違います」
「よかったらオレと、は?違う?」
間違うはずがない。同じ容姿が二人いるはずもない。双子との情報はないのだ。
「え、いや、ダリアード嬢、ですよね?」
「違いますね。ではごきげんよう」
素気なく踵を返し、去ろうとする。いやいやいやいや待て待て待て待て。オレの誘いを断るとか。何様だ?たかだか男爵位の娘だろ?
「おい!ちょ、待てよ!え?」
肩を掴もうとした瞬間、世界が反転した。
背中に衝撃が走る。どうやらオレは投げ飛ばされたらしい。え?あの小柄な子が?オレ百八十オーバーよ?身長。そこそこ鍛えてるから体重だって結構あるよ?
「気安く触んじゃねぇよ」
ボソリと呟かれた言葉に、全身に電流が走った。
え、なにこの子。超カッコイイ。
素早く起き上がって駆け寄る。
「あのっ。ふぇぇ?」
足払いされた。たぶん、足払い。オレの知る足払いってただコケるだけのハズなんだが。なんかオレ、何回か回転してから顔面から地面に落ちた。どんな脚力?
「話しかけんな近寄るな関わるな消え失せろ」
ヤバい。マジカッコイイ。見た目綿菓子みたいな女の子が凶悪って。何それ。もう兄貴じゃん。兄貴って呼ぶしかないじゃん。
それでもめげずに何度も近付いては返り討ちにされ続け、シュナの兄貴は呆れたように溜め息をついて一言。
「しつけぇな」
殺気を含んだ声に、もう一生付いて行くって決めた!オレがカッコイイと思う理想そのものが現実にいることに、初めて神ってヤツに感謝したね!
失せろ、って風魔法でオレの制服の、胸と股間とケツの部分だけを切り裂いてというか、切り取って、去って行った。残酷すぎて眩暈がする!
次の日も現れたオレに、兄貴は心底嫌そうな溜め息をついた。
「自分、兄貴のためなら何でもするッス!」
「じゃあ死ね」
辛辣!
チャラ男が好きではないので、学園長の息子には近付かないようにしていたナツ様。向こうから来てしまったので仕方なく相手にしたものの、脳筋並みのバカだと判明。ヤツの兄貴像が謎すぎる。関わると碌なことがないので、とにかく放置の方向のナツ様。
*次話は本編です*
街の片隅にある鄙びた古本屋。看板の名前は掠れて読めない。けれどここは私の憩いの場だ。長い年月を語るように、大量の本が狭い店内の天井まで届く本棚にびっしりと並べられている。
店主は商売をする気がないのか、何故かなかなか本を売ってくれない。「それはおまえさんの本じゃない」と。お金を払う前だから店の物だろう、ということではない。ただ、読むことに対して、店主は咎めることはしない。「汚さないどくれよ」と穏やかに頷きながら言うだけだ。店主は「本には決められた持ち主がいるんじゃ」と不思議なことを言う。魔法とは違う、特別な能力を彼は持っているのかも知れない。
ともかくここは貴重な本が多く、よく勉強をさせてもらいに来ている。時には店主と話をし、私は知識を深めていく。この本屋で過ごす時間は、正しく私の至福の時間だ。
ある日、珍しく若い子が店内にいた。年の頃は十五、六だろうか。珍しい髪色の少女は、熱心に棚の本を見上げていた。私の目当ての本が少女のいる辺りなので、仕方なく少女に近付く。一人で落ち着いて読みたかったが、私の店ではない。本を取ったら別の場所に移動しよう。そう思って目当ての本を探して少し視線を彷徨わせる。ああ、あった。手を伸ばすと、同じ本を手にしようとしたようで、少女と手が触れてしまった。
「っと、失礼」
瞬時に手を引っ込めると、ピンクブロンドの髪がサラリと揺れてこちらを見た。
「いえ、私の方こそ失礼しました」
少女はその本を手に取ると、私に差し出してきた。
「いや、キミも必要なんだろう」
差し出された本を手で制すると、少女は柔らかく笑った。
「私は他にも探しているものがあるので。こちらはお先にどうぞ」
少女の気遣いに、私は甘えることにした。
「すまない。しかし、キミのような子がこんなものを読むのか」
単純な疑問。大人でさえ敬遠しがちな専門書。しかし少女の顔から笑みが消える。それを見て、しまった、と思う。私の物言いは誤解を生みやすいと周りから常々言われていた。無表情で淡々と話すせいで、そんなつもりはないのに、馬鹿にしている、見下された、などのマイナス面で捉えられてしまうようだ。
「言葉には気をつけた方がいい」
少女の口調がガラリと変わる。
「そういう意味で言ったのではないのはわかる。けれど、“こんなもの”という言い方は訂正してくれ。本は知識だ。先人の知恵だ。“こういうもの”と言って欲しい」
少女の強い目に圧倒された。
「あ、ああ、すまない。こういうもの、だな。確かに」
「だろ?」
先程のような笑い方ではなく、ニッと口端を上げて笑った。何故だろう。イケメンに見える。しかし変わった少女だ。話し方ではなく、言葉そのものに不快感を示すとは。
「そ、そうだ、私はこの話し方でよく誤解させてしまう。見下された、とか、馬鹿にして、とかな。気をつけているつもりなのだが、キミは、不快に思わなかっただろうか。そう感じたならすまない」
つい愚痴のような言い訳をしてしまう。何をしているんだ、私は。
「そうか?それは気にならなかったな。そう感じる方が卑屈なんだろ。気にする必要ないだろ、そんなの」
何だか嬉しかった。思いの外、誤解されがちなことに気落ちしていたようだ。何とも不思議な少女だ。もっと話をしたいと思った。
「キミは何故この本を?」
そこから、時間が経つのも忘れて夢中で話した。店主もかなり楽しそうに会話に加わっていた。気付けば閉店時間を過ぎていた。それでも話は尽きない。少女の、シュナ=ダリアードの話に夢中だった。こんな人間、見たことがない。知らない知識、豊富な知恵、斬新な見解。諭してくれる先生のような、父親のような、母親のような。決して敵わない存在。
「師匠!次は、次はいつ会えますか?!」
「師匠って何だよ」
苦笑して、また来週、って言ってくれた!
偶然見つけた古本屋。外から見た限りだが、とても大切に扱われていることがわかる。惹かれてドアを開けると、紙とインクの匂いに自然、顔が綻ぶ。夢中で本の背表紙を追いかけていると、気になるタイトルを発見。そして攻略対象と出会った。
本好きに悪い人はいない。
攻略対象の中で一番まともだと感じたナツ様は、楽しくおしゃべりに興じましたとさ。(一方的な)師弟関係になるとは思わなかったけど。ちなみに古本屋さんの閉店時間は夕方六時と早いです。
~脳筋(ハルの兄)~
その日、裏庭に面した図書室で、戦友は読書をしていたらしい。その時オレは、裏庭で剣の素振りをしていた。
そう、忘れもしない。オレと戦友の記念すべき出会いの話だ。
いつもの如く、放課後の剣の鍛錬を行っていると、トコトコと満面の笑顔で愛らしく近付いてきた美少女。そう、これが後の戦友、シュナ=ダリアードだ。女と言ったら妹くらいしか可愛いのを見たことがないオレでも、見とれるくらいの美少女。それがオレに近付いてくるんだから、ちょっと期待した。む?オレだって男だ。周りからは脳筋だの残念イケメンだのと言われるが、可愛い女の子は好きだぞ!
で、妄想していると、その美少女がオレにエゲツナイ腹パン一発。
びっくりしたわ!美少女がいきなり腹パンて!
オレは思った。美少女は隣国のスパイかと。オレの強さを恐れた隣国が、オレを消そうとスパイを送り込んで来たに違いない。そう思って、よろめきながら反撃に出るも、悉く躱される。しかも美少女は躱しながらも必ず腹に一発入れて。同じ所ばかり狙われオレ撃沈。意識を失う直前、美少女が言った。
「うるせえええええぇぇ!!」
そういうことか。それでオレをボコるとか。ふふ。
やるな、戦友。
脳筋が目覚めると(その場に放置)ナツ様は拳を交えた戦友だと決定されていた。そうやって纏わり付かれると思っていなかった。脳筋は素振りだと言っているけど、仮想敵と戦っていたね、あれは。ずっと喋りながら仮想敵と戦う脳筋がうるさすぎてつい手を出してしまったけど、放置しておけば良かった、脳筋を甘く見ていた、と反省のナツ様。
~舎弟(学園長息子)~
可愛い子が入学してきた。とりあえずオレの眼鏡に敵ったのは五人。でも一人は第三王子の婚約者だから仕方がない、諦める。もう三人も婚約者がいるらしい。泥沼は嫌だからやっぱり諦める。残った一人がフリーだと知った。実は一番タイプだったからラッキー。誰かのものになる前にサクッとツバつけましょうかね。
「よお、お嬢さん。シュナ=ダリアード嬢だろ?」
間近で見るとより可愛い。結婚してもいいとすら思えるほどに好みだ。
「違います」
「よかったらオレと、は?違う?」
間違うはずがない。同じ容姿が二人いるはずもない。双子との情報はないのだ。
「え、いや、ダリアード嬢、ですよね?」
「違いますね。ではごきげんよう」
素気なく踵を返し、去ろうとする。いやいやいやいや待て待て待て待て。オレの誘いを断るとか。何様だ?たかだか男爵位の娘だろ?
「おい!ちょ、待てよ!え?」
肩を掴もうとした瞬間、世界が反転した。
背中に衝撃が走る。どうやらオレは投げ飛ばされたらしい。え?あの小柄な子が?オレ百八十オーバーよ?身長。そこそこ鍛えてるから体重だって結構あるよ?
「気安く触んじゃねぇよ」
ボソリと呟かれた言葉に、全身に電流が走った。
え、なにこの子。超カッコイイ。
素早く起き上がって駆け寄る。
「あのっ。ふぇぇ?」
足払いされた。たぶん、足払い。オレの知る足払いってただコケるだけのハズなんだが。なんかオレ、何回か回転してから顔面から地面に落ちた。どんな脚力?
「話しかけんな近寄るな関わるな消え失せろ」
ヤバい。マジカッコイイ。見た目綿菓子みたいな女の子が凶悪って。何それ。もう兄貴じゃん。兄貴って呼ぶしかないじゃん。
それでもめげずに何度も近付いては返り討ちにされ続け、シュナの兄貴は呆れたように溜め息をついて一言。
「しつけぇな」
殺気を含んだ声に、もう一生付いて行くって決めた!オレがカッコイイと思う理想そのものが現実にいることに、初めて神ってヤツに感謝したね!
失せろ、って風魔法でオレの制服の、胸と股間とケツの部分だけを切り裂いてというか、切り取って、去って行った。残酷すぎて眩暈がする!
次の日も現れたオレに、兄貴は心底嫌そうな溜め息をついた。
「自分、兄貴のためなら何でもするッス!」
「じゃあ死ね」
辛辣!
チャラ男が好きではないので、学園長の息子には近付かないようにしていたナツ様。向こうから来てしまったので仕方なく相手にしたものの、脳筋並みのバカだと判明。ヤツの兄貴像が謎すぎる。関わると碌なことがないので、とにかく放置の方向のナツ様。
*次話は本編です*
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