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19 自爆スイッチ作動
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「違うって言ってるだろ!あたしたちは真実の愛で結ばれているんだ!!」
「何だそれは」
ノヴァの呆れた声が響いた。
「入学式で、新入生として代表の挨拶をしていたリスラン様と目が合ったのよ!その時、リスラン様は少し驚いた顔をされた後、柔らかく微笑んでくれた!それはあたしという運命を見つけたから!」
発言の危険度が、今までとは比べものにならない。
しかしスウィーディーは、口の端から泡を飛ばしながら、尚も叫んでいる。
「ねえ、リスラン様!リスラン様は、ユセフィラたちの行いに気付いていたでしょう?!だからいつもあたしに何かあると、しつこいくらい確かめてきたものね!リスラン様がつらそうな顔をした、あの空き教室での出来事は、その女にカマをかけていたんでしょ?!それでその女の正体がわかってつらかったのよね?!あたしにはわかるから!」
“そう、ですわね。けれど皆さま、オプト伯爵嬢様にはあまり関わりにならない方がよろしいかと”
リスランたちの噂や、それを実際に目撃しても、何も言わなかったユセフィラが、たった一度だけ、口にした言葉。けれどその言葉は、ともすれば、放っておけ、と聞こえなくもなかったのだが。
以前、そのユセフィラの言葉を聞いた者たちは得心がいった。
自分たちの考えていたどれでもない。
本当に、言葉通りの意味だったのだ。
スウィーディーはおかしい。
どんな害を及ぼすか、予想もつかない。
だからこその、“関わるな”だったのだ、と。
会場中の視線が、嫌悪、侮蔑、嘲笑、恐怖、憐憫などを含んで集まる。
「おいおまえ!いつまでリスラン様に付き纏ってるつもりだ!いい加減離れろお!」
血走った目で、今にもユセフィラに飛びかからんとするスウィーディー。
リスランは立ち上がってユセフィラを抱き上げ、ガイアスたちが即座に二人を守る陣形を取る。
だが。
「行かせるはずがないだろう」
スウィーディーの目の前にいたノヴァに、あっさり床に転がされた。
すぐに控えていた衛兵たちに拘束されるが、尚も口汚くユセフィラを罵倒し続ける。
「やめろ!離せ!リスラン様!助けて!おい、離せ!あたしはリスラン様の運命だぞ!真実の愛で結ばれてるんだ!捕まえるならあの女だ!リスラン様を騙し続けてる悪女だ!あたしという運命をリスラン様から引き離そうとする悪魔だ!離せ!ふざもがっ」
ノヴァは、ハンカチをその口に突っ込む。そしてショールを器用に拘束衣のようにして両腕を封じ、リボンで両足を拘束した。使用した物すべて、スウィーディーの物である。
あまりにも鮮やかな拘束劇?に、思わず会場中が拍手喝采となった。
衛兵に担がれ、それでも暴れ、もがもがと何を言っているかさっぱりわからないが、何かを叫び続けながら、嵐は去って行った。
ユセフィラとの階段での出来事の罰は、これまでのことや今回のことも上乗せされ、かなり重いものとなるだろう。
スウィーディーの貴族位剥奪と、オプト伯爵家の降格は免れない。
“ありがとう、コノア。リスラン様を取り戻せたら、リスラン様にコノアを側近候補に推薦するわ”
リスランを取り戻したい、ユセフィラに思い知らせたい。そう言ったときのスウィーディーの言葉だ。
ノヴァは嗤いながら独りごちる。
「だから無理だと言っただろう」
私の能力どうこうの話ではない。
「キミにそんな資格自体、存在しない」
こうして、スウィーディーは自爆した。
*幕間を挟んでつづく*
「何だそれは」
ノヴァの呆れた声が響いた。
「入学式で、新入生として代表の挨拶をしていたリスラン様と目が合ったのよ!その時、リスラン様は少し驚いた顔をされた後、柔らかく微笑んでくれた!それはあたしという運命を見つけたから!」
発言の危険度が、今までとは比べものにならない。
しかしスウィーディーは、口の端から泡を飛ばしながら、尚も叫んでいる。
「ねえ、リスラン様!リスラン様は、ユセフィラたちの行いに気付いていたでしょう?!だからいつもあたしに何かあると、しつこいくらい確かめてきたものね!リスラン様がつらそうな顔をした、あの空き教室での出来事は、その女にカマをかけていたんでしょ?!それでその女の正体がわかってつらかったのよね?!あたしにはわかるから!」
“そう、ですわね。けれど皆さま、オプト伯爵嬢様にはあまり関わりにならない方がよろしいかと”
リスランたちの噂や、それを実際に目撃しても、何も言わなかったユセフィラが、たった一度だけ、口にした言葉。けれどその言葉は、ともすれば、放っておけ、と聞こえなくもなかったのだが。
以前、そのユセフィラの言葉を聞いた者たちは得心がいった。
自分たちの考えていたどれでもない。
本当に、言葉通りの意味だったのだ。
スウィーディーはおかしい。
どんな害を及ぼすか、予想もつかない。
だからこその、“関わるな”だったのだ、と。
会場中の視線が、嫌悪、侮蔑、嘲笑、恐怖、憐憫などを含んで集まる。
「おいおまえ!いつまでリスラン様に付き纏ってるつもりだ!いい加減離れろお!」
血走った目で、今にもユセフィラに飛びかからんとするスウィーディー。
リスランは立ち上がってユセフィラを抱き上げ、ガイアスたちが即座に二人を守る陣形を取る。
だが。
「行かせるはずがないだろう」
スウィーディーの目の前にいたノヴァに、あっさり床に転がされた。
すぐに控えていた衛兵たちに拘束されるが、尚も口汚くユセフィラを罵倒し続ける。
「やめろ!離せ!リスラン様!助けて!おい、離せ!あたしはリスラン様の運命だぞ!真実の愛で結ばれてるんだ!捕まえるならあの女だ!リスラン様を騙し続けてる悪女だ!あたしという運命をリスラン様から引き離そうとする悪魔だ!離せ!ふざもがっ」
ノヴァは、ハンカチをその口に突っ込む。そしてショールを器用に拘束衣のようにして両腕を封じ、リボンで両足を拘束した。使用した物すべて、スウィーディーの物である。
あまりにも鮮やかな拘束劇?に、思わず会場中が拍手喝采となった。
衛兵に担がれ、それでも暴れ、もがもがと何を言っているかさっぱりわからないが、何かを叫び続けながら、嵐は去って行った。
ユセフィラとの階段での出来事の罰は、これまでのことや今回のことも上乗せされ、かなり重いものとなるだろう。
スウィーディーの貴族位剥奪と、オプト伯爵家の降格は免れない。
“ありがとう、コノア。リスラン様を取り戻せたら、リスラン様にコノアを側近候補に推薦するわ”
リスランを取り戻したい、ユセフィラに思い知らせたい。そう言ったときのスウィーディーの言葉だ。
ノヴァは嗤いながら独りごちる。
「だから無理だと言っただろう」
私の能力どうこうの話ではない。
「キミにそんな資格自体、存在しない」
こうして、スウィーディーは自爆した。
*幕間を挟んでつづく*
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