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一章
3章 ~運命へ~
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「…さま…じょう…お嬢様。」
んっ…。ここ…私、燃えて…。
「…い、いやっ!」
カトレアは悲鳴を上げ自分の体を抱きしめるように両手を回す。
『私』であるのに『私』ではない、記憶が入り混じり何が正しいのか分からない。
サラは突然恐怖に怯える自分の主を見て驚いたがすぐにガタガタと震えるカトレアを落ち着かせるように背中をさする。
「お嬢様。落ち着いてください。大丈夫です。」
私は…?燃えて、この人は?
私は…私は…。
ちゃんと知ってる。この人は…。
あの記憶は今の記憶じゃない。
「…サラ。ありがとう。怖い夢を見てしまったの。水をくれるかしら。」
サラからもらった水を行儀が悪いとは思いつつ一気に飲み干し、深く息を吐く。
混乱していた頭が冷静になる。
「どれくらい眠っていたかしら?」
「…王宮から帰ってまる二日と言ったところでしょうか。」
「そう。そんなに。ぐぅぅぅ…」
こんな時になんて正直なお腹なんだ。
こんな時でもお腹は空くのだと思いながらカトレアは恥ずかしくなり下を向く。
「すぐにお食事をお持ちいたしますね。」
サラはニコニコと嬉しそうに部屋を出て言った。
カトレアは誰もいなくなった事を確認すると鏡の前に立ち自分をくまなく見る。
艶やかな手入れの行き届いた銀色の髪。そして決定的な赤と紫のオッドアイ。
…夢じゃないみたいだ。
夢ならどんなに良かっただろうか。
「よりによってどうして毒薔薇姫なのよ。」
妄想でもなんでもなく、おそらくこれはこれから起きる『事実』なのだ。
カトレア・ローズは貴族の中でも有名な公爵令嬢だ。
その美しい容姿もさることながら、千年に一度とされる魅力の力の持ち主。18になるまでは力のコントロールができないため右目の紅い瞳は常に眼帯をつけている。
決して厨二病とかではない。
別に魅力の力を持っているから嫌なんじゃない。確かに、この力のせいで毒薔薇姫と呼ばれるようになるのだが。
重要なのは、ここがわたしの大好きな[初恋の貴方]の世界で、自分があの、よりにもよってあの!悪役令嬢カトレアだと言うことだ。
そして、一番災厄なのが、この悪役令嬢、事あるごとに主人公に嫌がらせをして倍で返されているのだ。
そう考えると、最後は…死ぬ確率が高い。
ふざけるなぁーーーー!
もう、死んでたまるか!!!
「…ふふふ。」
………上等じゃない!!!!
だいたい、本当にカトレアは本が大好きでお花が大好きで優しい女の子なのだ。ただ、王子に恋をしておかしくなっただけなのだ。
カトレアの小さい頃を物語にも是非書いて欲しい。そしたら、少しは…ってこんな事を考えてる場合ではなかった。
幸いカトレアは10歳で前世の記憶を思い出したのだ。
死亡グラフなんて回避してやろうじゃん。
そして出来れば見れなかったハッピーエンドを見てわたしも平凡に暮らす。
そうなると婚約の事ともう一つ…何とかしなきゃ。
わたしの人生はわたしのものなんだから誰のものでもない私だけのもの。
「お嬢様。お食事をお持ちいたしました。」
「ぐぅぅぅ。」
先ほどよりも盛大にお腹の音を鳴らしカトレアは席に着くことにした。
お腹が限界のようだ。
今はこの美味しそうな食事に集中することにしよう。
んっ…。ここ…私、燃えて…。
「…い、いやっ!」
カトレアは悲鳴を上げ自分の体を抱きしめるように両手を回す。
『私』であるのに『私』ではない、記憶が入り混じり何が正しいのか分からない。
サラは突然恐怖に怯える自分の主を見て驚いたがすぐにガタガタと震えるカトレアを落ち着かせるように背中をさする。
「お嬢様。落ち着いてください。大丈夫です。」
私は…?燃えて、この人は?
私は…私は…。
ちゃんと知ってる。この人は…。
あの記憶は今の記憶じゃない。
「…サラ。ありがとう。怖い夢を見てしまったの。水をくれるかしら。」
サラからもらった水を行儀が悪いとは思いつつ一気に飲み干し、深く息を吐く。
混乱していた頭が冷静になる。
「どれくらい眠っていたかしら?」
「…王宮から帰ってまる二日と言ったところでしょうか。」
「そう。そんなに。ぐぅぅぅ…」
こんな時になんて正直なお腹なんだ。
こんな時でもお腹は空くのだと思いながらカトレアは恥ずかしくなり下を向く。
「すぐにお食事をお持ちいたしますね。」
サラはニコニコと嬉しそうに部屋を出て言った。
カトレアは誰もいなくなった事を確認すると鏡の前に立ち自分をくまなく見る。
艶やかな手入れの行き届いた銀色の髪。そして決定的な赤と紫のオッドアイ。
…夢じゃないみたいだ。
夢ならどんなに良かっただろうか。
「よりによってどうして毒薔薇姫なのよ。」
妄想でもなんでもなく、おそらくこれはこれから起きる『事実』なのだ。
カトレア・ローズは貴族の中でも有名な公爵令嬢だ。
その美しい容姿もさることながら、千年に一度とされる魅力の力の持ち主。18になるまでは力のコントロールができないため右目の紅い瞳は常に眼帯をつけている。
決して厨二病とかではない。
別に魅力の力を持っているから嫌なんじゃない。確かに、この力のせいで毒薔薇姫と呼ばれるようになるのだが。
重要なのは、ここがわたしの大好きな[初恋の貴方]の世界で、自分があの、よりにもよってあの!悪役令嬢カトレアだと言うことだ。
そして、一番災厄なのが、この悪役令嬢、事あるごとに主人公に嫌がらせをして倍で返されているのだ。
そう考えると、最後は…死ぬ確率が高い。
ふざけるなぁーーーー!
もう、死んでたまるか!!!
「…ふふふ。」
………上等じゃない!!!!
だいたい、本当にカトレアは本が大好きでお花が大好きで優しい女の子なのだ。ただ、王子に恋をしておかしくなっただけなのだ。
カトレアの小さい頃を物語にも是非書いて欲しい。そしたら、少しは…ってこんな事を考えてる場合ではなかった。
幸いカトレアは10歳で前世の記憶を思い出したのだ。
死亡グラフなんて回避してやろうじゃん。
そして出来れば見れなかったハッピーエンドを見てわたしも平凡に暮らす。
そうなると婚約の事ともう一つ…何とかしなきゃ。
わたしの人生はわたしのものなんだから誰のものでもない私だけのもの。
「お嬢様。お食事をお持ちいたしました。」
「ぐぅぅぅ。」
先ほどよりも盛大にお腹の音を鳴らしカトレアは席に着くことにした。
お腹が限界のようだ。
今はこの美味しそうな食事に集中することにしよう。
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