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二章
~迷子、反省~
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見た事ない食べ物に見た事ない出し物、そして、沢山の人。
今日は、年に一度のフォーレ祭。神様に感謝を伝える日だ。
今日の為にカトレアはお父様をなんとか説得し、ガイを連れていくならと許可をもらい、お忍びできていた。そんな、めでたい日にカトレアは迷子になっていたのだった。
「カトレア様。あまり動き回ると人に呑まれてしまいますよ。」
「分かってるわ。ガイは心配しすぎ!」
と言っていたのが数時間前のこと…。
初めてのものばかりで、周りを見ずに歩き回り、気付けば1人。
やってしまった…絶対に怒られる。
カトレアは取り敢えずガイを探す為に歩こうとした。その時近くから怒鳴り声が聞こえてきた。
「おい!クソガキ共、何してくれてんだ。」
「ご、ごめんなさい…。」
かなり酔っ払っているのか周りも関係なしに怒鳴りつけるおじさんの声が響き渡り。
兄妹なのか、小さな女の子を守るように抱きしめている男の子が必死に誤っている。
「俺の財布盗んだだろ!!!!」
「そ、そんな事をしてません…。」
男の子はいまにも泣きそうだが、逃げずに立ち向かっている。
なのに、周りの大人は助けようとしない。
可哀想とか言うなら助けに行きなさいよ!
「ちょっ!」
「カトレア様!」
カトレアが文句を言いに行こうとした時、後ろに引っ張られる。
「ガイ、手を離して。」
「いけません。また無茶する気ですね。」
「目の前に泣きそうな子がいるのにいくなって言うの!」
「はぁー、分かりました。俺が行きます。」
「ダメよ!あんなにデカイ人のとこに…。」
「貴女はそんな人のとこに行こうとしてたんですよ。俺の方が貴女よりも強いですから、ここにいて下さい。」
カトレアは正論を言われ何も言えなくなった。
それでも、やっぱりダメと言おうとする前にすでにガイは3人の元に向かっていた。
初めは、ガイを怒鳴りつけ胸ぐらを掴んだのにガイが耳元で何かを言った瞬間急に顔を真っ青にさせ、ペコぺコと頭を下げどっかに言ってしまった。
兄妹にも何か言ったと思ったらすぐにこっちに戻ってきた。
「終わりました。」
「…ガイ、貴方何したの?」
「少しお話ししただけですよ。」
見た目と反して話のわかる人だったのかな?
「そっか。」
「……………。」
「ガイさん、どうしたの。」
一安心した時だった。ふと、ガイを見れば満面の笑みでカトレアを見ていた。
「俺は言いましたよね。あまり動き回らないで下さいと。」
「うっ、ご、ごめんなさい。」
自分でも情けなくて今すぐ消えたい。
「貴女は目を離すとすぐ面倒ごとに首を突っ込もうとなさるから目が離せないんです。」
「人を問題児みたいに言わないでよ!」
「間違っていないでしょう。今日だって首を突っ込もうとしていたじゃないですか。」
く、くそ!何も言い返せない。
「…反省してるみたいなので今日はいいです。でも、何かあったらまず俺を呼んで下さい。いいですね。」
「はい。」
カトレアは知らなかったのだ。
あの時、ガイが近づけたくなかったのはあのおじさんではなく兄妹だった事に。
今日は、年に一度のフォーレ祭。神様に感謝を伝える日だ。
今日の為にカトレアはお父様をなんとか説得し、ガイを連れていくならと許可をもらい、お忍びできていた。そんな、めでたい日にカトレアは迷子になっていたのだった。
「カトレア様。あまり動き回ると人に呑まれてしまいますよ。」
「分かってるわ。ガイは心配しすぎ!」
と言っていたのが数時間前のこと…。
初めてのものばかりで、周りを見ずに歩き回り、気付けば1人。
やってしまった…絶対に怒られる。
カトレアは取り敢えずガイを探す為に歩こうとした。その時近くから怒鳴り声が聞こえてきた。
「おい!クソガキ共、何してくれてんだ。」
「ご、ごめんなさい…。」
かなり酔っ払っているのか周りも関係なしに怒鳴りつけるおじさんの声が響き渡り。
兄妹なのか、小さな女の子を守るように抱きしめている男の子が必死に誤っている。
「俺の財布盗んだだろ!!!!」
「そ、そんな事をしてません…。」
男の子はいまにも泣きそうだが、逃げずに立ち向かっている。
なのに、周りの大人は助けようとしない。
可哀想とか言うなら助けに行きなさいよ!
「ちょっ!」
「カトレア様!」
カトレアが文句を言いに行こうとした時、後ろに引っ張られる。
「ガイ、手を離して。」
「いけません。また無茶する気ですね。」
「目の前に泣きそうな子がいるのにいくなって言うの!」
「はぁー、分かりました。俺が行きます。」
「ダメよ!あんなにデカイ人のとこに…。」
「貴女はそんな人のとこに行こうとしてたんですよ。俺の方が貴女よりも強いですから、ここにいて下さい。」
カトレアは正論を言われ何も言えなくなった。
それでも、やっぱりダメと言おうとする前にすでにガイは3人の元に向かっていた。
初めは、ガイを怒鳴りつけ胸ぐらを掴んだのにガイが耳元で何かを言った瞬間急に顔を真っ青にさせ、ペコぺコと頭を下げどっかに言ってしまった。
兄妹にも何か言ったと思ったらすぐにこっちに戻ってきた。
「終わりました。」
「…ガイ、貴方何したの?」
「少しお話ししただけですよ。」
見た目と反して話のわかる人だったのかな?
「そっか。」
「……………。」
「ガイさん、どうしたの。」
一安心した時だった。ふと、ガイを見れば満面の笑みでカトレアを見ていた。
「俺は言いましたよね。あまり動き回らないで下さいと。」
「うっ、ご、ごめんなさい。」
自分でも情けなくて今すぐ消えたい。
「貴女は目を離すとすぐ面倒ごとに首を突っ込もうとなさるから目が離せないんです。」
「人を問題児みたいに言わないでよ!」
「間違っていないでしょう。今日だって首を突っ込もうとしていたじゃないですか。」
く、くそ!何も言い返せない。
「…反省してるみたいなので今日はいいです。でも、何かあったらまず俺を呼んで下さい。いいですね。」
「はい。」
カトレアは知らなかったのだ。
あの時、ガイが近づけたくなかったのはあのおじさんではなく兄妹だった事に。
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