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第二章 ‐ 迫害と対立と交流と絆
103話 ダミエンがグリムファング王国へ帰還した
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無秩序の森から無事に帰還できたのは本当に幸運だった。レイニー様が渡してくださった通行証のおかげで、魔物に遭遇することなく進むことができた。以前は1週間以上もかかっていた旅路が、今回は4日ほどで帰還できたのだから、その効果には驚かされる。荷物が減ったことも理由の一つかもしれないが、魔物に出会わないというのは何よりも大きな助けだった。
無秩序の森の旅は過酷そのものだったが、通行証の効果により、恐怖や危険から解放されて進むことができた。そのおかげで道中、心にも少し余裕が生まれたように感じる。レイニー様の計らいがなければ、無事に帰って来られたかどうかすら危うかっただろう。
――・◇・――・◇・――・◇・――・◇・――・◇・――
ダミエンは無秩序の森から無事に生還し、心身ともに疲れ切っていた。今回の森の探索では、死傷者を一人も出さないという偉業を成し遂げた。これまでの探索では、必ず誰かが傷を負い、最悪の場合は命を落とすのが常だった。そんな過酷な状況にもかかわらず、死傷者無しでの生還はまさに奇跡と言えるだろう。
無秩序の森の恐ろしさを知る者たちは、この成果に驚きと敬意を隠せなかった。それはダミエンの指揮と慎重な戦略、そして献身的な部隊の努力によるものだった。だが、その心には深い疲労が刻まれており、緊張の連続だった探索の影響が彼を静かに襲っていた。
◇ ・ ◇ ・ ◇ ・ ◇ ・ ◇
お父様は無秩序の森から帰宅したものの、その顔には深い疲れの色が浮かんでいた。アリシアは心配そうに近づき、優しく声をかけた。しかし、お父様はその声に答えることなく、詳しい話を避けるようにして自室へとこもってしまった。
いったい、無秩序の森で何が起こったのだろう?
強く凶暴な魔物が多く生息し、キケンな森として知られていることはアリシアもよく知っている。それでも今回は、軍の精鋭部隊を引き連れて向かったはず。それほどの準備をしてもなお、苦戦を強いられるような恐ろしい事態が森で待ち受けていたのだろうか……。
アリシアの胸には不安が広がる。自室に閉じこもるお父様を案じながら、彼女の心は無秩序の森に向かっていた。
しばらくして、お父様がわたしを自室に呼び入れた。その顔は真剣そのものだった。
「アリシア、入ってくれ。」
アリシアは、お父様の変わった様子に不安を抱きながら、慎重に部屋へ足を踏み入れた。
「お父様、何があったの? 無秩序の森で何か起こったの?」
お父様は重苦しい沈黙の後、ゆっくりと口を開いた。「無秩序の森には……村があったんだ……。その村は我が王国にとって非常に重要な存在と言える。だが、あの村は危険すぎる……かといって無視して放置することも出来ない。もし軍の斥候を送り込んでその正体がバレた場合、最悪の場合は外交問題となり、裏切り行為と見なされる可能性すらある。」
お父様の言葉に、アリシアは初めてその村の存在を知った。たぶん、この情報は……一部の限られた人間しか知らない情報なのだろう。もし村の存在が公になれば、騒ぎになるはずだ。
なぜ村と交易をしないのだろう? もしその村が王国に取り入れられたら、無秩序の森を領土にできる可能性だってあるのに……。アリシアの頭の中には次々と疑問が浮かんでいた。
部屋に漂う緊張感の中、お父様の言葉は重く響き続けていた。
お父様は一瞬言葉を詰まらせ、深い息を吐き出した。そして、決意を込めた眼差しでアリシアを見つめる。
「そこで……アリシア、お前に村の潜入を任せたい。潜入というより……しばらくその村で生活をしてもらい、無理のない範囲で情報を送ってくれれば良い。無理に情報を探らなくても構わない。」
アリシアは驚きの表情を浮かべながらも、すぐにお父様の言葉の重みと意図を理解した。その使命の重要さを感じ取り、深く頷く。
「わかりました、お父様。私に任せてください。村での生活を通じて、必要な情報を集めてみます。」
彼女の返事には、恐れを隠しきれないながらも使命を引き受ける覚悟が滲んでいた。
お父様はそんな娘の決意を見て、わずかに安堵の表情を浮かべる。そして、静かに付け加える。
「ありがとう、アリシア。お前なら必ず成功するだろう。気をつけて、決して無理はしないでくれ。」
部屋に流れる空気は張り詰めていたが、その中には親子の強い信頼の絆が感じられた。お父様の言葉に応えるようと心に誓った。
――・◇・――・◇・――・◇・――・◇・――・◇・――
娘のアリシアはダミエンの言葉を受け止め、力強くうなずいた。その決断は、ただの潜入捜査を超えたものだった。彼女の使命は、家族を守ることと自身の安全を確保することにも繋がっていた。
ダミエンはその瞬間、確信していた。もし何か予期せぬ事態が起こったとしても、アリシアが村と関わりを持つことで、レイニー様の温情を得られるだろう。レイニー様は仲間を大切にする人物であり、その信念には揺るぎがない。アリシアが村でその絆を築き、仲間となることができれば、レイニー様はきっと彼女を守り抜いてくれるはずだ。
「村の責任者であるレイニー様なら、アリシアが仲間となれば必ず守ってくれるだろう……。」
ダミエンはそう心の中でつぶやいた。これは、娘を嫁がせるわけでも、差し出して信用を得るわけでもなかった。ただ、アリシアの持つ優れた資質と彼女の人間性が、村でうまく認められるだろうと信じていたのだ。
それでも、もしこの考えをそのまま伝えれば、アリシアに拒否される可能性があるとダミエンは考えた。彼女の気持ちや誇りを尊重するゆえに、父として最も穏便な方法を選ぶ必要がある――そう思った結果、「潜入捜査」という形で話を切り出すことを決めた。
その胸には、娘を信じる思いと、王国の未来を守るための使命が入り混じっていた。決して軽い判断ではなかったが、それでもダミエンはアリシアがこの任務を成し遂げてくれると信じていた。
数日後――。
ヴォルグ・アイアンハート防衛司令官は、会議室の中心に立ち、厳しい表情で部下たちを見渡していた。「この状況で最も重要なのは情報だ。森の中には何か異常な力が存在している可能性がある。我々が知らない何かが魔物を強化しているのだろう。」
その言葉にダミエン・ブラックスカル戦略司令官は深く息を吸い込み、重々しい声で続けた。「実はその通りだ。私は無秩序の森で恐ろしい魔物の集団と遭遇した。デスナイト、黒炎を纏うヘルハウンド――いずれも圧倒的な力で他の魔物たちを倒し、村を守っていた。だが、それだけではない……レイニーという人物の魔法の威力も凄まじいものだった。」
その名を聞いたセルヴィア・ナイトシェード魔術師長が顔を上げ、興味深そうに尋ねた。「そのレイニーという人物の魔法について、もっと具体的に教えていただけますか?」
ダミエンは一瞬考え込み、それから静かに頷いて語り始めた。「彼の魔法は無詠唱で放たれ、その魔法弾の威力は驚異的でした。一撃で巨大な魔物を消し去るほどの力を持っており、無秩序の森そのものが彼によって支配されているかのようでした。彼の存在が森の魔物たちをさらに強化している――その可能性も否定できません。」
ダミエンの言葉に、幹部たちは互いに顔を見合わせた。魔物の名前を挙げても驚く様子はなく、それもそのはずだ――これらはダミエン自身も初めて耳にする魔物たちだったのだから。だが、レイニーという存在に話題が集中するのは、ダミエンにとってもある意味で都合が良かった。
会議室の空気は張り詰め、謎めいた力を持つレイニーの存在が、新たな議論の中心へと浮上していた。
ローク・スティールフィストは深く考え込みながら言った。「それは、我々にとって脅威となりうる。だが、彼が協力的であるならば、その力を我々の防衛に役立てることができるかもしれない。」
ダミエンは首を振りながら答えた。「彼は敵意を持っていなかった。むしろ、協力的であり、我々に対して友好的でした。彼との関係を良好に保つことが重要です。」
ラシアス・ダークウィングが静かに言った。「しかし、万が一に備えて対策を講じるべきです。彼との接触は慎重に行わなければならない。」
フレイヤ・ストームブレードは頷きながら同意した。「その通りです。今後、彼との関係をどう築いていくかが重要です。慎重に行動しましょう。」
ヴォルグ・アイアンハートは力強く頷き、最後に締めくくった。「情報を集めつつ、彼との協力体制を強化する方向で進めましょう。」
無秩序の森の旅は過酷そのものだったが、通行証の効果により、恐怖や危険から解放されて進むことができた。そのおかげで道中、心にも少し余裕が生まれたように感じる。レイニー様の計らいがなければ、無事に帰って来られたかどうかすら危うかっただろう。
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ダミエンは無秩序の森から無事に生還し、心身ともに疲れ切っていた。今回の森の探索では、死傷者を一人も出さないという偉業を成し遂げた。これまでの探索では、必ず誰かが傷を負い、最悪の場合は命を落とすのが常だった。そんな過酷な状況にもかかわらず、死傷者無しでの生還はまさに奇跡と言えるだろう。
無秩序の森の恐ろしさを知る者たちは、この成果に驚きと敬意を隠せなかった。それはダミエンの指揮と慎重な戦略、そして献身的な部隊の努力によるものだった。だが、その心には深い疲労が刻まれており、緊張の連続だった探索の影響が彼を静かに襲っていた。
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お父様は無秩序の森から帰宅したものの、その顔には深い疲れの色が浮かんでいた。アリシアは心配そうに近づき、優しく声をかけた。しかし、お父様はその声に答えることなく、詳しい話を避けるようにして自室へとこもってしまった。
いったい、無秩序の森で何が起こったのだろう?
強く凶暴な魔物が多く生息し、キケンな森として知られていることはアリシアもよく知っている。それでも今回は、軍の精鋭部隊を引き連れて向かったはず。それほどの準備をしてもなお、苦戦を強いられるような恐ろしい事態が森で待ち受けていたのだろうか……。
アリシアの胸には不安が広がる。自室に閉じこもるお父様を案じながら、彼女の心は無秩序の森に向かっていた。
しばらくして、お父様がわたしを自室に呼び入れた。その顔は真剣そのものだった。
「アリシア、入ってくれ。」
アリシアは、お父様の変わった様子に不安を抱きながら、慎重に部屋へ足を踏み入れた。
「お父様、何があったの? 無秩序の森で何か起こったの?」
お父様は重苦しい沈黙の後、ゆっくりと口を開いた。「無秩序の森には……村があったんだ……。その村は我が王国にとって非常に重要な存在と言える。だが、あの村は危険すぎる……かといって無視して放置することも出来ない。もし軍の斥候を送り込んでその正体がバレた場合、最悪の場合は外交問題となり、裏切り行為と見なされる可能性すらある。」
お父様の言葉に、アリシアは初めてその村の存在を知った。たぶん、この情報は……一部の限られた人間しか知らない情報なのだろう。もし村の存在が公になれば、騒ぎになるはずだ。
なぜ村と交易をしないのだろう? もしその村が王国に取り入れられたら、無秩序の森を領土にできる可能性だってあるのに……。アリシアの頭の中には次々と疑問が浮かんでいた。
部屋に漂う緊張感の中、お父様の言葉は重く響き続けていた。
お父様は一瞬言葉を詰まらせ、深い息を吐き出した。そして、決意を込めた眼差しでアリシアを見つめる。
「そこで……アリシア、お前に村の潜入を任せたい。潜入というより……しばらくその村で生活をしてもらい、無理のない範囲で情報を送ってくれれば良い。無理に情報を探らなくても構わない。」
アリシアは驚きの表情を浮かべながらも、すぐにお父様の言葉の重みと意図を理解した。その使命の重要さを感じ取り、深く頷く。
「わかりました、お父様。私に任せてください。村での生活を通じて、必要な情報を集めてみます。」
彼女の返事には、恐れを隠しきれないながらも使命を引き受ける覚悟が滲んでいた。
お父様はそんな娘の決意を見て、わずかに安堵の表情を浮かべる。そして、静かに付け加える。
「ありがとう、アリシア。お前なら必ず成功するだろう。気をつけて、決して無理はしないでくれ。」
部屋に流れる空気は張り詰めていたが、その中には親子の強い信頼の絆が感じられた。お父様の言葉に応えるようと心に誓った。
――・◇・――・◇・――・◇・――・◇・――・◇・――
娘のアリシアはダミエンの言葉を受け止め、力強くうなずいた。その決断は、ただの潜入捜査を超えたものだった。彼女の使命は、家族を守ることと自身の安全を確保することにも繋がっていた。
ダミエンはその瞬間、確信していた。もし何か予期せぬ事態が起こったとしても、アリシアが村と関わりを持つことで、レイニー様の温情を得られるだろう。レイニー様は仲間を大切にする人物であり、その信念には揺るぎがない。アリシアが村でその絆を築き、仲間となることができれば、レイニー様はきっと彼女を守り抜いてくれるはずだ。
「村の責任者であるレイニー様なら、アリシアが仲間となれば必ず守ってくれるだろう……。」
ダミエンはそう心の中でつぶやいた。これは、娘を嫁がせるわけでも、差し出して信用を得るわけでもなかった。ただ、アリシアの持つ優れた資質と彼女の人間性が、村でうまく認められるだろうと信じていたのだ。
それでも、もしこの考えをそのまま伝えれば、アリシアに拒否される可能性があるとダミエンは考えた。彼女の気持ちや誇りを尊重するゆえに、父として最も穏便な方法を選ぶ必要がある――そう思った結果、「潜入捜査」という形で話を切り出すことを決めた。
その胸には、娘を信じる思いと、王国の未来を守るための使命が入り混じっていた。決して軽い判断ではなかったが、それでもダミエンはアリシアがこの任務を成し遂げてくれると信じていた。
数日後――。
ヴォルグ・アイアンハート防衛司令官は、会議室の中心に立ち、厳しい表情で部下たちを見渡していた。「この状況で最も重要なのは情報だ。森の中には何か異常な力が存在している可能性がある。我々が知らない何かが魔物を強化しているのだろう。」
その言葉にダミエン・ブラックスカル戦略司令官は深く息を吸い込み、重々しい声で続けた。「実はその通りだ。私は無秩序の森で恐ろしい魔物の集団と遭遇した。デスナイト、黒炎を纏うヘルハウンド――いずれも圧倒的な力で他の魔物たちを倒し、村を守っていた。だが、それだけではない……レイニーという人物の魔法の威力も凄まじいものだった。」
その名を聞いたセルヴィア・ナイトシェード魔術師長が顔を上げ、興味深そうに尋ねた。「そのレイニーという人物の魔法について、もっと具体的に教えていただけますか?」
ダミエンは一瞬考え込み、それから静かに頷いて語り始めた。「彼の魔法は無詠唱で放たれ、その魔法弾の威力は驚異的でした。一撃で巨大な魔物を消し去るほどの力を持っており、無秩序の森そのものが彼によって支配されているかのようでした。彼の存在が森の魔物たちをさらに強化している――その可能性も否定できません。」
ダミエンの言葉に、幹部たちは互いに顔を見合わせた。魔物の名前を挙げても驚く様子はなく、それもそのはずだ――これらはダミエン自身も初めて耳にする魔物たちだったのだから。だが、レイニーという存在に話題が集中するのは、ダミエンにとってもある意味で都合が良かった。
会議室の空気は張り詰め、謎めいた力を持つレイニーの存在が、新たな議論の中心へと浮上していた。
ローク・スティールフィストは深く考え込みながら言った。「それは、我々にとって脅威となりうる。だが、彼が協力的であるならば、その力を我々の防衛に役立てることができるかもしれない。」
ダミエンは首を振りながら答えた。「彼は敵意を持っていなかった。むしろ、協力的であり、我々に対して友好的でした。彼との関係を良好に保つことが重要です。」
ラシアス・ダークウィングが静かに言った。「しかし、万が一に備えて対策を講じるべきです。彼との接触は慎重に行わなければならない。」
フレイヤ・ストームブレードは頷きながら同意した。「その通りです。今後、彼との関係をどう築いていくかが重要です。慎重に行動しましょう。」
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