【旧作改訂】イレギュラー召喚で神器をもらえませんでした。だけど、勝手に付いてきたスキルがまずまず強力です

とみっしぇる

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37 野良ダンジョン

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この沼地ダンジョン。25階まで降りて、仕組みが分かった。

出るのは鰐、蜥蜴、亀の3種類だけだが、とにかく下層に行くほど魔物がでかくなるのだ。

29階でナルルワニに遭遇したが頭から尻尾まで15メートル。このときは良かった。

「素材を持って帰って近くのギルドで売りたいな。よし3メートル泥団子発動、投擲」

ぺちょっ。

うまく鰐の頭に当たり、ゲート状に「沼」が展開。穴に入るように大鰐が吸い込まれていった。

ズリズリザリザリザリザリ。

「すげえ抵抗してるけど無駄」

ぽちょん。

この光景を見ていた鰐が逃げたので30階のフロアボスに挑戦した。

ゴゴゴゴゴ。

甲羅が5メートルを越える高級食材スッポーンがいた。

「これは無傷で捕らえたい。だけど私の沼では3メートルが限度。うわっ」

4メートルを越える長い首が噛みつきにきて、土魔法だろうか大量の泥を吐く。意外に余裕がない。

「仕方ないか、3メートル沼。スッポーンの胸の下まで移動して発動」

ぽちょん。ぐぽっ。

ばき、ぼき、ぼきばきばき。
「きゅえ、ぎゅえぇぇぇ!」

ぽちょん。

スッポーン肉だけでも取り出したかったけど、内蔵や甲羅を巻き込んでいる。あんなミンチ肉は絶対に食えない。

『サーシャ、グロいミンチ肉が送られてきたぞ。早く出せ』

「へ?沼様、人間やトロルの破壊された死体はよくて、亀ミンチはダメなんだ」

『美学の問題だ!』

びがく?

ダンジョンの獲物は放っておくと床に吸収されるから、沼様に逆らわず出した。

ぽっちゅぉおぉんおん。

べしょべしゃぐちょぐちょ!
ばばばべばべべべ!

「うわっ、大量の甲羅入りミンチ肉。トロルの時よりひどい」

自分で出した肉から逃げながら、元スッポーンを捨てた。




35階まで降りた。

『おい、グロミンチ製造機、早くこのダンジョンを出ろ』
「もうちっと我慢して沼様、せめて40階まで。お願い」

私しかやれない倒しかただけど、このダンジョンは経験値の宝庫だ。

しかし、獲物がデカイ。

30階から亀ステージで防御特化の魔物ばかり。

しゅるるる、ぺたっ。

そんなもの、沼をセットしてはめれば関係ないが、もう沼が無傷で吸い込める3メートル以内の獲物がいない。

ゴキゴキ、バギバキバキ、ゴキゴキ、バキッ、ベキッ。

「沼地にはわんさかいるねえ」

どうせ素材がダメになるなら効率重視で80センチ沼を4個発動。4~5メートルの亀を次々と吸い込んでいった。

とっぷん、とっぷん、とっぷん、とっぷん、とっぷん。

「たまにいるスッポーンの首だけ警戒すればいいし、もう30匹はいったかな。沼様がキレる前に捨てよう」

ゲボゲボドボベボグボボドボボドボ!

リポップ待ちも面倒だし次々と作業をこなし、40階フロアボスの部屋に来た。

ゴゴゴゴゴゴ。

広い草原で、ボスは甲羅7メートルのリクガメがいた。

「うわあ、40階で7メートルなら、80階か90階の最下層の魔物は、どんだけでかいんだろう」

ぽちょん。

沼を80センチにして亀に向かわせたが、誤算が起きた。

シュルルルルルルル。

「亀が飛んだ!」

リクガメのくせに足を甲羅に収納して、回転して空を飛んでる。

「うおっ、ヤバい。意外に速い」

どーん、どーん。

何とか避けているが、なぜリクガメが空を飛ぶ?

「泥団子2メートル発動、亀に当たれ」

ぺちょっ。バキバキバキバキ。

泥団子が飛んでる亀に当たり、空中で「沼」が展開した。

もちろん、物理法則を無視する沼が空飛ぶ亀を吸い込み始めた。高速回転を強制的に止められた亀は、ストッピングパワーをモロに食らい悲惨なことになっている。

「甲羅が割れながらめくれて、手足も力なく垂れ下がってる。もう死ぬよ」

バギバキバキバギバキバキ。

空中で「沼」に吸い込まれる亀を見ながら、新しい戦い方も閃いた。

ぽちょん。

「多分、今日だけでかなりの経験値をもらったと思うけど、冒険者としては最低だな・・」


硬く大きな甲羅を持つ貴重な亀を倒しまくったが、全部をグロいミンチ肉にした。

もしドラゴンを倒せる日がきても、ドラゴンミンチにしてしまうのだろうか。

そんなことを考えながら、5日間も亀で経験値稼ぎをした。なだめるためのスイーツも次々と出して底を尽き、沼様にキレられた。下層挑戦は後日への持ち越しにした。




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