《幸運》値が限界突破した俺(たち)の挑む異世界サバイバルデスゲーム

天海 愁榎

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一章 異世界へようこそ

第二幕 俺のステータスは……

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「……ん、んん…………」
 なんだ、夢だったのか?
 夢にしては妙に現実味のある夢だったが……。
 などと考えつつ、俺は上体を起こす。
「……ふわぁあ」
 寝ぼけたまま目を擦り、辺りを見渡す。
「…………って」
 そこは……、

「…………え?」

 目を覚ました俺の視界に入ってきたのは、未知の世界。
 下を見下ろせば中世ヨーロッパのような街並みが並び、商人と道を駆け回る子供たちの姿。
 遠くにそびえ立つは、おそらく王城だろう。
 空を見上げれば、今度は……、
「り、竜?」
 青く澄んだ大空を羽ばたくのは、巨大な竜の群れだった。
 それはつまり、ここがラノベや漫画の媒体ばいたいでよく見るような、ファンタジーな『異世界』だということを示しているのであって━━
「……本当に来ちゃったよ」
 あの時の俺たちの体験は夢ではないと語っているようで。
「ここが……」

 異世界。

 異世界という名の世界へ、転移したことになる。

「やっと目が覚めたか」
「……? ああ、今起きた所だ」
 鮫蛇木断さめだ きたちが、俺が眠りから覚めるのを待っていたようだ。
 彼とはあまり良い仲をもってはいないのだが、彼は他の奴と比べると比較的きちんとした性格の持ち主である。
 クラスの大半から嫌われている俺だが、その本質は少数名の『嫌い』が拡散した形の物であり、鮫蛇のような奴はその事はあまり気にしていないのである。
 故に俺が考えるのは、恐らくクラス内で誰が俺を起こすかで揉めた結果、鮫蛇と同じく好き嫌いを判別しない者の中で話し合い、彼が俺を起こす係に選考されたいう経緯だろう。

「よし。これで全員揃ったな」
 鮫蛇が人数の確認をする。
 なに、もしかして俺が最後まで寝てた感じ?
 ふと周囲を見渡す。

「ど、どこなのよここ……」「はぁ~あ。まじで来ちまったな」
「怖いよ……!」「竜だ! 見ろよみんな!」
「なんでアンタは平気なワケ?」「おいおい、揉めんなよ!」
「揉めてないし」「お前ら、うるさい!」
「お前の声の方がうるさいよ」「ねぇ、私死んでいい?」

 …………大分やられてるな。

 まあ、そりゃそうか。俺みたいにこういう知識は無い奴の方が多いし、判断力も失うよな。
 逆に、取り乱さない方がおかしいんだ。そういう意味じゃ、俺はまた異端者扱いされてるかもな。

「こっちは過不足ない。神鳴、そっちは?」
「……うん」
 そう呼ばれて、彼━━神鳴昌裏かんなぎ しょうりが振り返る。
「こっちも問題ない。それじゃあ」
 このクラスの委員長を努める神鳴は、虚空の人物へ声をかける。
「全員揃ったぞ。……さあ、話してもらおうか」

 そう言い切った瞬間。
 突然、空間が歪み始めた。
 歪な形をした空間の裂け目から現れたのは、ある少年。
 やけに魅力的な色の髪なのだが、何と言い表せば良いのだろう。
 色が、無い。
 俺たちが普段見ているような、日常的な色など一つも無いのだ。
 幾何学的な色がいくつも折り重なってできた、人間とは思えない色彩である。
「な……」
「誰だこいつ」
 各自、思いの丈を言葉にする中、またもや色の無い瞳で少年が口を開く。

「……初めまして。よろしく、みんな!」

「……お? なんだか普通だな」
「なんだか、この子かわいいかも!」
 辺りの空気がうって変わって、緊張がほぐれる。
「えー、それじゃあ自己紹介からさせてもらうけど」
 少年は、名乗った。
 己の、存在を。

「僕の名前はオネイロス。長いからオネでもネロとでも略してよ。……あ、いちおう神さま・・・、やってます!」

「「「か、神!?」」」
 その場の全員が口を揃えてそう応える。俺以外は。
 なるほど神。その力を以てすれば、その場の空気を塗り替える事など実に容易である。
 まあ、俺がなぜ驚かなかったと言うと……、

「オ、ネイロス……」
「? どうした鍠磨。何か心当たりでもあるのか?」
「いや、何でもない」
 嘘だ。
 知っている。
 ここで変な注目を集めたくないだけで、本当は、俺はこの神の名を知っているのだ。

 オネイロス。

 その実態は夢の神であり、ギリシャでは夢を表すその言葉が神格化した存在だと言い伝えられてきている(ぺディア先生参照)。
 って、何の解説をしてるんだ。違う違う。
 それよりも……夢?
 今起こっている状況が、まさか夢だとでも言うのか……? いや、さっき試してみたが、痛みの感覚はある。
 ならここが現実である事は間違いないのだが……。
 そんな予想に思考を巡らす俺をよそに、神━━オネイロスは続ける。

「今回君たちをここに召喚したのは紛れもなく僕だよ」
「ふざけんな! なんのために……」
「それなんだけどね」
 戸惑いが抜けきれない俺たちに、オネイロスが放った言葉は。


「……これから君たちには、ゲームをしてもらいます!」


「ゲーム……」
 ゲーム。
 ゲームゲーム。
 ゲームゲームゲーム。
 あれ? ゲームってなんだっけ……?
 軽くゲシュタルト崩壊を起こしたのは秘密にしておこう。

 「ゲームって、なんの?」
 黙りこむクラスメイトたちの先陣をきって問うたのは、浅角眞奈あさすみ まなである。
 このクラスで一番の権力を持つ女子の中でも、比較的絡みやすいのが彼女である。
 理由としては、クラスのカリスマ的グループという派閥にいながら、鮫蛇と同じようにあまり弱者に牙を向けない点がある。
 そんな彼女の質問にオネイロスは、
「その名の通りだよ」
 と応える。
「ゲームだってよ」「なんだ、それなら危なくもないな」
「心配して損したじゃない……」

「今からそのゲームの内容を話すんだけど……少しうるさいかな、君たち。黙ってくれ」
 そう告げた瞬間。

「「ッ!?」」

 神の御力なのだろうか。あるいは、一種の魔法だろうか。
 それまでざわついていたクラスメイトたちが、一瞬にして静まり返った。
 辺りに漂うは、沈黙のみ。
「……静かになるのに五分かかりました」
 と、どこか先生口調で俺たちに語りかける。
「それじゃあ、ゲームの内容を詳しく説明しようと思いまーす!」
 ごくり。
 と唾を呑む。

「まず最初に……、このゲームは、チーム対抗のサバイバル戦だということを理解して欲しい」

「……チーム対抗だと……?」
 それを聞いてまず先に勘づいたのは━━おそらく、俺のチームの仲間達はきっとここのクラスメイト・・・・・・・・・だということだ。
「はぁ……」
「次に」
 俺の不遜な態度に目を細めながらも、神は続ける。
「ルールの説明といこう」

「まず勝利条件として━━最後まで生き残ったチームの者がこのゲームの勝者だ」

(……つまり、どういう意味だ?)
「━━他の全員を殺して・・・残った生徒が勝ちだよ。解ったかな?」
 その一言に、その場の全員が目を見開き、息を飲む。
 凍りついた空気の中、神だけが言葉を口にする。
「勝者には懸賞として、願い・・を一つ叶えてあげよう。あこれを無かった事にしてだとか、死んだ仲間達を蘇らしてくれだとか、もしくは『神』に成りたいだとか。ともかく、願いは自由だ。君の夢を思うままに口に出すがいい」
 これである程度の説明は終わり。
 不敵な態度は、そんな風だった。
「……あ、そうそう」
 まだ何かあるのか。
 と、誰しもが顔に出して怯えただろう。
 今度はどんな想像もつかない事を言い出すのか、と。
「君たちには、各自に個々の力を持つ『能力ステータス』を授けよう」
 能力。
 なるほど。その力の違いで他との差別化ができるようにするのか。
 あるいは、人間の個性を演出しようとしているのか。
 どちらなのか検討もつかないが、まあありがたいことだ。
「さて。そろそろ自由を与えよう。喋ってもいいよ」
「っふぅっ……! はぁ…………!」
「あれ? 声が出る」
 ったく、神もお人好しだな。
 どうせまた騒ぎだすんだし、ずっと黙らせてればいいのによ。
 そんな事を考えていた時。

「はいっ! 今、みんなの所に能力を与えました! 確認してみてね」

 そう言われて、全員が迷わず能力を見る。
「ちなみに、能力の割り振りは戦闘などにて使う『攻撃力』『防御力』『智能』『魔力』『幸運』値の五つを君たちの個性に合わせて調整してある。この数値はレベルアップやなんらかの方法で上げることができるから、みんな頑張って戦闘を優位に進めてね!」
「俺、攻撃力が高いぞ」
「私は魔力」
「俺は防御力だ」
 へぇ。なかなか凝ってるな。
 それじゃあ、俺も確認してみるか。 
 なになに、俺の能力ステータスは……

 鍠磨貫太  《人族》Lv1
 HP35  MP20
 《攻撃》13
 《防御》10
 《智能》8
 《魔力》14
 《幸運》999+
 持ち物:---

 スキル1  殴る
 スキル2  蹴る

 固有スキル:《運命の賽》

 次のレベルまで 150
 現在の経験値 0


「ちょっとまてまてまて!」
 え? なにこれ?
 かたよりすぎだろ!
「も、もしかして……」
 認めたくない現実を直視した俺は、天を仰ぎ嘆いた。
「……これが、俺のステータスですかぁあ!?」
  おかしいだろ!
 なんだよこれ、バランスのバの字もねーじゃねえか!
 まず大前提として、《幸運》値どうなってんの? バグってんだろ!
 そして《智能》が8ってなに? ナメてんの?
  あと! スキル1と2がおかしい! ただの暴力系戦闘スキルじゃん! 殴る蹴るって、イジメじゃんか!

 もしかして、みんなこんな感じなの?

 みんな、五つの能力の内どれか一つはぶっ飛んでて、そのぶんどれかが極端に低くて、スキルは喧嘩に使うような技しかないの?
 嗚呼ああ訊きたい! しかし悲しいかな他の連中はやつがれを邪魔者としか見て居ない!

「以上で、ざっとの説明は終わり! あとはそれぞれスキルや能力を駆使して、自分のチームを勝利まで導いてくれたまえ! それじゃ、僕はこの辺で」
「ま、まってくれ! まだ訊きたい事が……」
「あ、ちなみに、このゲームが終わったら皆を元の世界に返すから安心してね」

 シュン、と。
  途方に暮れる俺に手を差しのべることも無く、オネイロスは光の粒になって何処かへ消えてしまった。
「……はぁ」
 どこが幸運だよ。
 そして、再び脳内へ響き渡る声。

「じゃーみんな準備ができた所だし、そろそろゲームスタートと行こうか! これから君たち《生徒達ゆうしゃ》に待ち受ける試練を、仲間たちと共に乗り越えるんだ! それじゃあ……」
「待てって! 俺はまだ……」
 頭の整理が追い付かない俺を置き去りにするように。

「己の幻想を胸に天を羽ばたけ、地を駆けよ! あまねく無数の夢を持つ者共よ! 今ここに、その意志を示せ! これより、我オネイロスの元に、神の遊戯ゲームを始める事を宣言する!」

「よしっ! 絶対勝つぞ!」
「なんでこんな……。はぁ…………」
「…………」
「まずはどうする? やっぱこの手のSTRだと何からすべきか……」
「なら、まずは領土を手に入れよう。話はそこからだ」
「……全員、ぶっ殺す!」

 各地で数多の《生徒達》が、このゲームへの意気込みを言葉にする中、独りため息を吐きながら、俺は。
「ぁ~あ。もういいや。どうせここも追い出されるだろうし、一人でなんとかしなくちゃ」
「……それじゃあ!」
 俺がこんなネガティブになってるのにも理由があるんだよ。
 なぜならな━━


「ゲーム……スタート!」



 ━━俺のステータスは…………。
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