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第一話 『想獣』
承ノ伍 咸木エネミィ
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◆◇◆◇◆
『想獣狩り』開始からおよそ二時間。
流石に数が多すぎるため、俺は身を隠そうと廃ビルへと向かった。
「くそっ! ここもかよ……!」
行く先々に待ち伏せる想獣。
様々な形をしたバケモノ達が、刀一つの俺へと集まってくる。
「¢¢Å㎜‰‰」
「㏍"∮"№£"」
「何つってんだよ! ったく、日本語喋りやがれ!」
前から。後ろから。右から。左から。
想獣一体一体が、俺を取り囲む壁のように見えてくる。
「ぐっ! おるぁ! は、早く終わってくれ…………いっつぅ!」
「㏍㏍‰‰㎜㎜」
「てんめぇ……!」
煙が吹き荒ぶ。
大風が巻き起こる。
斬られた想獣は、徐々に消えていき、そして新たに増え続ける。
「はあ、はあ、はぁ…………」
その後、何とかビルの一室に侵入できた俺は、解決の糸口を探す事にした。
「…………しっかし、どうすっかな……」
早めに答を出さなくては。
いずれあいつらにバレる……。それまでに何とかしねぇと。
いつも以上に思考を巡らせる俺は、ある疑問に気付く。
━━そもそも、どうしてアイツはこんな事に巻き込んだんだ……?
断言して良い。確かに俺はあの日、きっぱりと断ったはずだ。
疑いのある方達は、ぜひとも話数を戻って欲しい。『起ノ壱 咸木フレンズ』にてその会話シーンがあるはずだ。
さてと、冗談はほどほどにして……。
だとしたら、アイツは強引にこっちの世界に引き込んだりはしな…………、ん?
ん?
こっちの世界?
俺は慌てて周囲を見渡した。
スマホを確認すると、今の時間は夜の八時。
この時間帯なら、外に人がいてもおかしくないはずだ。
いるにはいるが、人のように見えるそれはどれも想獣だ。
要するに。
ここは『異世界 (異空間)』で、俺がいくら助けを呼んだ所で、誰も駆けつけて来ない…………!
「……すーーっ」
俺は勢いよく息を吸い込み━━
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
天地を震わせる声を轟かせた。
「「「………………!」」」
無人の世界に響き渡った咆哮は、ガラスを割らんばかりの勢いで広がった。
その声に反応した想獣が、一斉に俺のいるビルへと向かってくる。
やっべぇー! バレちまった!
どうする? このまま残って戦うか? それとも、決死の覚悟で地上20mから飛び降りるか?
考えろ! 考えるんだ、俺……!
が、そんな一瞬で考えがまとまるはずもなく。
五体程の想獣がかける圧力によって、古びたドアはいとも容易く打ち破られる。
「ちッ……」
振り向けば壁。前を向けば迫り来るバケモノ。
マジでやばいぞこれ……。壁でもぶち破って逃げるか? まずあの得たいの知れないやつらと接触するのだけは避けたい……。
ちっくしょぉあの野郎……、思い出したらなおさら腹が立ってきた。
女子供なんて関係ねぇ。後で一発かましてやらないと。
ギリ……と歯軋りをあげ、拳を強く握った俺は、あることに気がついた。
自分の右手が持つ、あの業物の存在に。
━━━━…………!
そうだ。この刀は想獣を狩るための物。
そして、相手はその想獣だ。今更何を恐がる必要がある。
「そうだよ……! ビビる必要なんてねぇんだ」
相手は霊でもなければ、人間でもない。
「だったら……」
『想殺花』を握る力が、一層強くなる。
そのまま、目の前ののバケモノ達へ。
一歩。大きく一歩を、踏み出した。
「━━たたっ切っちまえば、問題ねぇ!」
大体何なんだ、ここ最近俺の周りで起こる出来事は!
不良に絡まれたと思ったら美少女に助けられて? 幼馴染からの相談で知らないやつに殴られて、そのうえ追い回されて! 異空間にまで連れてこられて、刀一本でバケモンの群れと戦えだぁ?
「なんつーハードスケジュールだ! 売れっ子芸能人も真っ青だわ!」
本当、小説を書く時間も削られてるんだよ! って、こっちの話はどうでもいいか!
まあ、とりあえず、日頃溜まりにたまった怒りに任せ刀を振り回しながら、俺はどこへともなく駆けた。
「はぁ、はぁ……」
辺りが大人しくなったのを確認し、その場に腰かける。
「……つーか」
深くため息を吐き、一言。
「━━想獣狩りって、いつになったら終わるんだ?」
くよくよしない。よくよく考える。
とりあえず落ち着こう。落ち着ける体勢になって……。
と、いうことで。
とりあえず、街の大通りのど真ん中に大の字になって寝そべってみたり。
「………………」
空を見上げる。そして、ため息を吐く。
「…………つーか、空ってこんなに黒かったっけか……?」
今はそんなこと、どうだって良い。
思考を巡らせる。
まず、ここは異空間。現実世界ではないため、自力での脱出は不可能。
そして、俺をここへ呼び出したであろうヒツネの姿が見当たらない。
ある程度想獣を狩ったら戻ってくるのだろうか。はたまた、俺のことなど目もくれずここに閉じ込めるつもりなのか。
どちらにせよ、奴を信じて情報を鵜呑みにした俺がバカだった。
「はぁ……」
またやっちまったよ……。
━━━━何をバカみたいに本気にしちゃってんの? ウケるんだけど!
「……他人なんて、信用できるかよ」
違う。こんなの、今考える事じゃない。
せめて、誰かに助けを乞わなきゃ━━。
「おーい。ヒツネー」
「なに?」
「うおっ!」
冗談混じりで呼び掛けた瞬間、俺の眼前に人影が現れた。
腰まで伸びる銀髪をたなびかせながら、その場に立つ少女の名は━━
「ひ、ヒツネ!? どうしてここにいるんだよ!?」
「どうしてって、ユーキが呼んだんでしょ? だから来たのに、変なの」
「いや、普通ここは俺が自力で何とかする展開だろ! どうしてお前が来ちゃうんだよ! 来てくれちゃってるんだよ!」
「何だかよく解らないけど……、なら、元の世界に帰ろうか? 私だけ」
「何をどうしたら自分だけ戻るという考えに至れるんだ!俺も連れてけよ!」
激昂する俺に、ヒツネは。
「無理だよ。…………だって」
「あ? だって何だって言うんだよ?」
「━━……『想獣狩り』最中のソビトは、元の世界には戻れなくなるから」
「……は?」
目の前の少女は今、何と言った?
「一つ、いやたくさん確認させてくれ。まず、その、ソビトっていうのは想獣を倒す人だろ? だとしたら俺、ソビトでもなんでも無いんですけど……」
「なに言ってんの? ユーキ、あなたは立派なソビトだよ!」
「ならその肩書きに(仮)って付けてくれないか? もしかして俺……もうそういう事になってるの?」
「『想獣狩り』やってる時点で常人じゃ無いことは承知?」
「あ、やっぱりお前も認めてるのね」
だって、自らの生業としている仕事をこんなこと呼ばわりだもんね。
「とにかく、ある目的を達成しない限りはここからは出られないと思った方がいいよ」
「ある目的……? 何なんだよ、それ?」
よくぞ訊いてくれました! とヒツネは。
「…………━━想獣のボスを倒す事だよ」
案外ゲームみたいだな、これ。
『想獣狩り』開始からおよそ二時間。
流石に数が多すぎるため、俺は身を隠そうと廃ビルへと向かった。
「くそっ! ここもかよ……!」
行く先々に待ち伏せる想獣。
様々な形をしたバケモノ達が、刀一つの俺へと集まってくる。
「¢¢Å㎜‰‰」
「㏍"∮"№£"」
「何つってんだよ! ったく、日本語喋りやがれ!」
前から。後ろから。右から。左から。
想獣一体一体が、俺を取り囲む壁のように見えてくる。
「ぐっ! おるぁ! は、早く終わってくれ…………いっつぅ!」
「㏍㏍‰‰㎜㎜」
「てんめぇ……!」
煙が吹き荒ぶ。
大風が巻き起こる。
斬られた想獣は、徐々に消えていき、そして新たに増え続ける。
「はあ、はあ、はぁ…………」
その後、何とかビルの一室に侵入できた俺は、解決の糸口を探す事にした。
「…………しっかし、どうすっかな……」
早めに答を出さなくては。
いずれあいつらにバレる……。それまでに何とかしねぇと。
いつも以上に思考を巡らせる俺は、ある疑問に気付く。
━━そもそも、どうしてアイツはこんな事に巻き込んだんだ……?
断言して良い。確かに俺はあの日、きっぱりと断ったはずだ。
疑いのある方達は、ぜひとも話数を戻って欲しい。『起ノ壱 咸木フレンズ』にてその会話シーンがあるはずだ。
さてと、冗談はほどほどにして……。
だとしたら、アイツは強引にこっちの世界に引き込んだりはしな…………、ん?
ん?
こっちの世界?
俺は慌てて周囲を見渡した。
スマホを確認すると、今の時間は夜の八時。
この時間帯なら、外に人がいてもおかしくないはずだ。
いるにはいるが、人のように見えるそれはどれも想獣だ。
要するに。
ここは『異世界 (異空間)』で、俺がいくら助けを呼んだ所で、誰も駆けつけて来ない…………!
「……すーーっ」
俺は勢いよく息を吸い込み━━
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
天地を震わせる声を轟かせた。
「「「………………!」」」
無人の世界に響き渡った咆哮は、ガラスを割らんばかりの勢いで広がった。
その声に反応した想獣が、一斉に俺のいるビルへと向かってくる。
やっべぇー! バレちまった!
どうする? このまま残って戦うか? それとも、決死の覚悟で地上20mから飛び降りるか?
考えろ! 考えるんだ、俺……!
が、そんな一瞬で考えがまとまるはずもなく。
五体程の想獣がかける圧力によって、古びたドアはいとも容易く打ち破られる。
「ちッ……」
振り向けば壁。前を向けば迫り来るバケモノ。
マジでやばいぞこれ……。壁でもぶち破って逃げるか? まずあの得たいの知れないやつらと接触するのだけは避けたい……。
ちっくしょぉあの野郎……、思い出したらなおさら腹が立ってきた。
女子供なんて関係ねぇ。後で一発かましてやらないと。
ギリ……と歯軋りをあげ、拳を強く握った俺は、あることに気がついた。
自分の右手が持つ、あの業物の存在に。
━━━━…………!
そうだ。この刀は想獣を狩るための物。
そして、相手はその想獣だ。今更何を恐がる必要がある。
「そうだよ……! ビビる必要なんてねぇんだ」
相手は霊でもなければ、人間でもない。
「だったら……」
『想殺花』を握る力が、一層強くなる。
そのまま、目の前ののバケモノ達へ。
一歩。大きく一歩を、踏み出した。
「━━たたっ切っちまえば、問題ねぇ!」
大体何なんだ、ここ最近俺の周りで起こる出来事は!
不良に絡まれたと思ったら美少女に助けられて? 幼馴染からの相談で知らないやつに殴られて、そのうえ追い回されて! 異空間にまで連れてこられて、刀一本でバケモンの群れと戦えだぁ?
「なんつーハードスケジュールだ! 売れっ子芸能人も真っ青だわ!」
本当、小説を書く時間も削られてるんだよ! って、こっちの話はどうでもいいか!
まあ、とりあえず、日頃溜まりにたまった怒りに任せ刀を振り回しながら、俺はどこへともなく駆けた。
「はぁ、はぁ……」
辺りが大人しくなったのを確認し、その場に腰かける。
「……つーか」
深くため息を吐き、一言。
「━━想獣狩りって、いつになったら終わるんだ?」
くよくよしない。よくよく考える。
とりあえず落ち着こう。落ち着ける体勢になって……。
と、いうことで。
とりあえず、街の大通りのど真ん中に大の字になって寝そべってみたり。
「………………」
空を見上げる。そして、ため息を吐く。
「…………つーか、空ってこんなに黒かったっけか……?」
今はそんなこと、どうだって良い。
思考を巡らせる。
まず、ここは異空間。現実世界ではないため、自力での脱出は不可能。
そして、俺をここへ呼び出したであろうヒツネの姿が見当たらない。
ある程度想獣を狩ったら戻ってくるのだろうか。はたまた、俺のことなど目もくれずここに閉じ込めるつもりなのか。
どちらにせよ、奴を信じて情報を鵜呑みにした俺がバカだった。
「はぁ……」
またやっちまったよ……。
━━━━何をバカみたいに本気にしちゃってんの? ウケるんだけど!
「……他人なんて、信用できるかよ」
違う。こんなの、今考える事じゃない。
せめて、誰かに助けを乞わなきゃ━━。
「おーい。ヒツネー」
「なに?」
「うおっ!」
冗談混じりで呼び掛けた瞬間、俺の眼前に人影が現れた。
腰まで伸びる銀髪をたなびかせながら、その場に立つ少女の名は━━
「ひ、ヒツネ!? どうしてここにいるんだよ!?」
「どうしてって、ユーキが呼んだんでしょ? だから来たのに、変なの」
「いや、普通ここは俺が自力で何とかする展開だろ! どうしてお前が来ちゃうんだよ! 来てくれちゃってるんだよ!」
「何だかよく解らないけど……、なら、元の世界に帰ろうか? 私だけ」
「何をどうしたら自分だけ戻るという考えに至れるんだ!俺も連れてけよ!」
激昂する俺に、ヒツネは。
「無理だよ。…………だって」
「あ? だって何だって言うんだよ?」
「━━……『想獣狩り』最中のソビトは、元の世界には戻れなくなるから」
「……は?」
目の前の少女は今、何と言った?
「一つ、いやたくさん確認させてくれ。まず、その、ソビトっていうのは想獣を倒す人だろ? だとしたら俺、ソビトでもなんでも無いんですけど……」
「なに言ってんの? ユーキ、あなたは立派なソビトだよ!」
「ならその肩書きに(仮)って付けてくれないか? もしかして俺……もうそういう事になってるの?」
「『想獣狩り』やってる時点で常人じゃ無いことは承知?」
「あ、やっぱりお前も認めてるのね」
だって、自らの生業としている仕事をこんなこと呼ばわりだもんね。
「とにかく、ある目的を達成しない限りはここからは出られないと思った方がいいよ」
「ある目的……? 何なんだよ、それ?」
よくぞ訊いてくれました! とヒツネは。
「…………━━想獣のボスを倒す事だよ」
案外ゲームみたいだな、これ。
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