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第二章
20 魔狼襲撃
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どこかの城内。重々しい扉が開かれ、一人の魔族の武将が王の間へと入ってくる。
厳つい鎧に身を包んではいるが、戦での負傷か、彼の右腕の肩から先が無かった。
炎のような赤髪に燃えるような赤い瞳、更に身に纏う重装鎧も赤を基調としたものになっている。
赤き武将は、主の座る玉座の前で跪き首を垂れた。
「メリー・クリウス陛下、監視任務中のフギンとムニンからの経過報告が入りました」
「そうですか、それで報告は?」
竪琴を模した玉座に座るのは一人の魔族の少女。
玉座の横には、少女の背丈ほどもある長剣が立てかけられている。
その剣は、装飾に彩られた鞘に納められ、柄の部分には赤い宝玉が埋め込まれている。
腰まで伸びた漆黒の髪に、黒色のメッシュドレス。
右目を黒い眼帯で覆っているが、残る左目は健在で、血のような赤い瞳が怪しげな眼光を放つ。
見た目は十二、三歳の少女に見えるが、見るものすべてを魅了するような妖艶な雰囲気を放っていた。
「魔剣士アルス・マグナとその一行は、道中で盗賊と遭遇したもののそれを難なく捕獲、その後、木の砦に立ち寄り盗賊を引渡し、現在は同所で停泊中とのことです」
「旅は順調に進んでいるようですね。安心しました。それでこそ我が婿となる男」
そう言って、にこやかな笑みを浮かべるメリー。
彼女は、徐に玉座を立ち上がり、立てかけられた長剣を背負い、王の間を後にする。
「へ、陛下、どこへ行かれるのですか?」
「どこって、彼を出迎えに行くに決まってるじゃないですか」
「そ、そのような勝手なことをしたら、宰相のロキさまが……」
「ロキ叔父さまには黙っていなさい。それと、あなたもついてきなさいティワズ」
「は? 私もですか……」
驚いた様子で聞き返す武将だったが、主の命令を断るわけにもいかず、渋々後についていくのだった。
◇◇◇
翌日の朝、魔族の砦で一夜を明かしたアルスたち一行は、馬車に乗り目的地の鉱山へと出発するところだった。
「それでは皆さん、旅の無事をお祈りしています」
「この先の森には、魔狼が出没するから、気を付けていくんだぞ」
ゲート前でロイマンと魔族の兵士たちに見送られ、アルスたちの馬車隊は砦を後にした。
砦の防壁の上にはいつの間にか、昨日見た二匹のワタリガラスが留まっていた。
昨日は遠くを飛んでいて大きさがわからなかったが、二匹とも人一人を掴んで余裕で飛べるほどの巨体だった。
二匹のワタリガラスは、アルスたちが出発したのを見計らったかのように上空へと飛び立っていった。
砦を出発してから数時間後、アルス一行は巨大な森の前に到着した。
「ここがヤルンヴィドの森……」
「スゴイ、木ガイッパイ」
目の前に広がる広大な森に、ノエルとオーキーは驚愕の声を上げた。
広さも凄いが、乱立する樹々の高さも、百メートルを優に超えていて圧巻だった。
「この分だと迂回できそうにもありませんし、このまま突っ切るしかありませんわね」
狂暴な魔狼が出没することを事前に聞いていたため、迂回することも考慮していたエリーゼだったが、地平線の彼方まで続き、その端の見えない森を前に、選択肢は一つしかないことを悟った。
「魔族の兵隊さんの話によると、魔狼と言っても強力な個体は森の奥深くにしかいないらしいっスから、多分何とかなるっスよ」
エリーゼの取り巻きの一人が、並走する軽装馬車から身を乗り出しながらそう言った。
森に突入する馬車隊。
街道に比べて森の中の道は狭く蛇行していたため、アルスたちの乗る馬車を中心にして、自ずと隊列は一列になり、スピードも落ちていく。
先程まで進んでいた街道は舗装されていたが、森に入っ手しばらく進むと、地肌がむき出しになった道が続くようになった。
「す、すごい揺れますわ。突き上げられるたびに、お尻に衝撃が……」
馬車の車輪が石を踏むたびに下から突き上げる衝撃が襲い、エリーゼは抗議の声を上げる。
「我慢しろエリーゼ、じきに慣れる」
そんなやり取りをしていると、不意に前方が騒がしくなった。
アルスが窓から前方を確認すると、先行して走っていた荷馬車隊が、魔狼の群れに襲われていた。
魔狼は連携を組んで巧みに襲撃を繰り返しているが、馬車に搭乗していた雇われ冒険者たちが剣や槍で応戦し、次々と魔狼たちは倒されていく。
「どうやら、魔狼が現れたようだな」
冒険者たちで十分対処できると見当したアルスは、窓を閉じて再び座席に座る。
冒険者たちにも少しくらい活躍の機会を与えてやろう――そんなことを考えていたアルスだった。
「私達も援護するわよ! ――氷柱!」
一方で彼のそんな考えなどつゆ知らず、ノエルは窓から身を乗り出しながら細剣を構え、前方の魔狼に向かって中級氷魔法の氷柱を単節詠唱した。
彼女の装備している氷の細剣は、氷属性限定の魔導器、文字通り氷属性の魔法のイメージ構築を安定させ、単節詠唱での即時魔法発動を可能とする。
荷馬車に襲い掛かろうとしていた魔狼たちが、次々と地面から生えた巨大な氷柱に串刺しにされる。
「私も、ノエルさんに負けていられませんわね! ――火球!」
エリーゼも同様に窓から上半身を乗り出し、手に持った黒い傘を構えて火球を撃ち出す。
彼女の黒い傘は、太陽の蝙蝠、火属性限定の魔導器だ。
ドヴァリたちドワーフの職人も、各々の商売道具で馬車に襲い掛かる魔狼たちを撃退していく。
ドヴァリはハンマー、ビョルンは剣を、アーデルハイドは鍋や包丁で、ヒャルマールに至っては手に鉄兜をはめて狼を攻撃していた。
ノエルとエリーゼの援護もあって、魔狼たちは次々と撃退されていく。
アルスは彼らの奮闘する姿を感心した様子で眺めている。
一方でアルベール部長とジョン先輩、そしてミトナは、実践魔法よりも生産魔法や座学専攻だったので、戦闘に参加せずに彼女たちを応援していた。
彫金師のエレディオンも、彫金用のノミで戦うわけにもいかず応援に徹していた。
しばらく戦闘が続いたが馬車隊には大した被害はなく、魔狼たちは諦めたのか、そのまま森の奥へと引き返していった。
「狼たちの追撃が止んだみたいね」
「私達の勝利ですの!」
勝利を確信し、互いに喜び合う二人。
「いや、まだだ……来るぞ!」
馬車内の皆が勝利を確信していた中、アルスだけが馬車隊の前方に注意を向けて、じっと様子をうかがっている。
アルスは感じ取っていた。
馬車隊の進行方向に、巨大な力を持った存在が待ち構えていることを。
やがてそれは、森の大木をなぎ倒しながら、彼らの前に姿を現した。
「くはは、矮小なる人間にしては、中々やるはないか。なあ、ハティよ」
「我が仔らを傷つけた罪、奴らにはその命を持って償ってもらおうではないか、スコル」
アルスたちの行く手に現れたのは、二匹の巨大な魔狼。
地獄の底から聞こえるような唸り声にも似たその声は、その場にいる誰もが理解できる人語を成していた。
厳つい鎧に身を包んではいるが、戦での負傷か、彼の右腕の肩から先が無かった。
炎のような赤髪に燃えるような赤い瞳、更に身に纏う重装鎧も赤を基調としたものになっている。
赤き武将は、主の座る玉座の前で跪き首を垂れた。
「メリー・クリウス陛下、監視任務中のフギンとムニンからの経過報告が入りました」
「そうですか、それで報告は?」
竪琴を模した玉座に座るのは一人の魔族の少女。
玉座の横には、少女の背丈ほどもある長剣が立てかけられている。
その剣は、装飾に彩られた鞘に納められ、柄の部分には赤い宝玉が埋め込まれている。
腰まで伸びた漆黒の髪に、黒色のメッシュドレス。
右目を黒い眼帯で覆っているが、残る左目は健在で、血のような赤い瞳が怪しげな眼光を放つ。
見た目は十二、三歳の少女に見えるが、見るものすべてを魅了するような妖艶な雰囲気を放っていた。
「魔剣士アルス・マグナとその一行は、道中で盗賊と遭遇したもののそれを難なく捕獲、その後、木の砦に立ち寄り盗賊を引渡し、現在は同所で停泊中とのことです」
「旅は順調に進んでいるようですね。安心しました。それでこそ我が婿となる男」
そう言って、にこやかな笑みを浮かべるメリー。
彼女は、徐に玉座を立ち上がり、立てかけられた長剣を背負い、王の間を後にする。
「へ、陛下、どこへ行かれるのですか?」
「どこって、彼を出迎えに行くに決まってるじゃないですか」
「そ、そのような勝手なことをしたら、宰相のロキさまが……」
「ロキ叔父さまには黙っていなさい。それと、あなたもついてきなさいティワズ」
「は? 私もですか……」
驚いた様子で聞き返す武将だったが、主の命令を断るわけにもいかず、渋々後についていくのだった。
◇◇◇
翌日の朝、魔族の砦で一夜を明かしたアルスたち一行は、馬車に乗り目的地の鉱山へと出発するところだった。
「それでは皆さん、旅の無事をお祈りしています」
「この先の森には、魔狼が出没するから、気を付けていくんだぞ」
ゲート前でロイマンと魔族の兵士たちに見送られ、アルスたちの馬車隊は砦を後にした。
砦の防壁の上にはいつの間にか、昨日見た二匹のワタリガラスが留まっていた。
昨日は遠くを飛んでいて大きさがわからなかったが、二匹とも人一人を掴んで余裕で飛べるほどの巨体だった。
二匹のワタリガラスは、アルスたちが出発したのを見計らったかのように上空へと飛び立っていった。
砦を出発してから数時間後、アルス一行は巨大な森の前に到着した。
「ここがヤルンヴィドの森……」
「スゴイ、木ガイッパイ」
目の前に広がる広大な森に、ノエルとオーキーは驚愕の声を上げた。
広さも凄いが、乱立する樹々の高さも、百メートルを優に超えていて圧巻だった。
「この分だと迂回できそうにもありませんし、このまま突っ切るしかありませんわね」
狂暴な魔狼が出没することを事前に聞いていたため、迂回することも考慮していたエリーゼだったが、地平線の彼方まで続き、その端の見えない森を前に、選択肢は一つしかないことを悟った。
「魔族の兵隊さんの話によると、魔狼と言っても強力な個体は森の奥深くにしかいないらしいっスから、多分何とかなるっスよ」
エリーゼの取り巻きの一人が、並走する軽装馬車から身を乗り出しながらそう言った。
森に突入する馬車隊。
街道に比べて森の中の道は狭く蛇行していたため、アルスたちの乗る馬車を中心にして、自ずと隊列は一列になり、スピードも落ちていく。
先程まで進んでいた街道は舗装されていたが、森に入っ手しばらく進むと、地肌がむき出しになった道が続くようになった。
「す、すごい揺れますわ。突き上げられるたびに、お尻に衝撃が……」
馬車の車輪が石を踏むたびに下から突き上げる衝撃が襲い、エリーゼは抗議の声を上げる。
「我慢しろエリーゼ、じきに慣れる」
そんなやり取りをしていると、不意に前方が騒がしくなった。
アルスが窓から前方を確認すると、先行して走っていた荷馬車隊が、魔狼の群れに襲われていた。
魔狼は連携を組んで巧みに襲撃を繰り返しているが、馬車に搭乗していた雇われ冒険者たちが剣や槍で応戦し、次々と魔狼たちは倒されていく。
「どうやら、魔狼が現れたようだな」
冒険者たちで十分対処できると見当したアルスは、窓を閉じて再び座席に座る。
冒険者たちにも少しくらい活躍の機会を与えてやろう――そんなことを考えていたアルスだった。
「私達も援護するわよ! ――氷柱!」
一方で彼のそんな考えなどつゆ知らず、ノエルは窓から身を乗り出しながら細剣を構え、前方の魔狼に向かって中級氷魔法の氷柱を単節詠唱した。
彼女の装備している氷の細剣は、氷属性限定の魔導器、文字通り氷属性の魔法のイメージ構築を安定させ、単節詠唱での即時魔法発動を可能とする。
荷馬車に襲い掛かろうとしていた魔狼たちが、次々と地面から生えた巨大な氷柱に串刺しにされる。
「私も、ノエルさんに負けていられませんわね! ――火球!」
エリーゼも同様に窓から上半身を乗り出し、手に持った黒い傘を構えて火球を撃ち出す。
彼女の黒い傘は、太陽の蝙蝠、火属性限定の魔導器だ。
ドヴァリたちドワーフの職人も、各々の商売道具で馬車に襲い掛かる魔狼たちを撃退していく。
ドヴァリはハンマー、ビョルンは剣を、アーデルハイドは鍋や包丁で、ヒャルマールに至っては手に鉄兜をはめて狼を攻撃していた。
ノエルとエリーゼの援護もあって、魔狼たちは次々と撃退されていく。
アルスは彼らの奮闘する姿を感心した様子で眺めている。
一方でアルベール部長とジョン先輩、そしてミトナは、実践魔法よりも生産魔法や座学専攻だったので、戦闘に参加せずに彼女たちを応援していた。
彫金師のエレディオンも、彫金用のノミで戦うわけにもいかず応援に徹していた。
しばらく戦闘が続いたが馬車隊には大した被害はなく、魔狼たちは諦めたのか、そのまま森の奥へと引き返していった。
「狼たちの追撃が止んだみたいね」
「私達の勝利ですの!」
勝利を確信し、互いに喜び合う二人。
「いや、まだだ……来るぞ!」
馬車内の皆が勝利を確信していた中、アルスだけが馬車隊の前方に注意を向けて、じっと様子をうかがっている。
アルスは感じ取っていた。
馬車隊の進行方向に、巨大な力を持った存在が待ち構えていることを。
やがてそれは、森の大木をなぎ倒しながら、彼らの前に姿を現した。
「くはは、矮小なる人間にしては、中々やるはないか。なあ、ハティよ」
「我が仔らを傷つけた罪、奴らにはその命を持って償ってもらおうではないか、スコル」
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