復讐は貴女のすべて

A.M.

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0-1.終幕___ある冬の日

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XXXX年12月25日

 ローデシアの首に手をかけたまま、リベラティオは大粒の涙を零した。

 不思議な色合いの瞳から落ちてくるのは温かい雫で、わたしは彼が心のある人間だと改めて思い知らされた。首の手は決して力を弱めようとしない。が、強めようともしなかった。

  彼は止まりそうもない涙をわたしの顔に落として、呟いた。葛藤する声。恨んでくれ、でも許してくれ、そんな勢いだった。

 ふと、朧気になっていく視界の中で、リベラティオは目を見張った。それは命乞いする立場にあるはずのわたしが皮肉と軽蔑を込めて彼を睨んだからだった。

 リベラティオは痛みに耐えるように顔を歪めた。ローデシアは空気に喘ぐのも忘れて、ひしゃげた喉を鳴らした。


「卑怯者!」

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