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歴史の書き換え
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『我、預言者エノクである。我は見た、これより人は魔術の独占を断念する。』
その日ただれもがそれを目にするであろう。古びた教会が、打ち捨てられた聖堂が、洗礼堂が、記念堂が、墓廟が、修道院が、学校が、一斉に空へと落下を始める。
はぐれ魔術師ですら見向きもしない、かつては聖書を核とした神の加護を持ち、人々を邪悪な魔物から守護していたであろう。聖なる魔道具の面影は、打ち捨てられたこれらの残骸からは感じられない、
「人よ、これは、これこそが真実だ、暗闇を電気により打ち消すことはできても、真に貴様らが恐怖から解放されることはない、故に信仰が、唯一の神が必要なのだ。」
祭服をまとった男は、遥か上空より地上へと声を伝える。
「アグニエル・フィールドは、神の降臨を宣言する。迷える子羊たちよ、安寧のそばに潜む邪悪を知れ、魔術の存在を確認せよ、ああ汝らは無知である。汝らは愚かである。これでは汝らは、天国に迎えることは無いであろう。」
あのような司祭が着用する衣服には、荘厳な雰囲気をつくりだすように,特に豪華につくられているのだが、布地の配色や形にも、象徴的な意味がこめられている。
「確か、キリスト教の場合にはローマ・カトリックが 18種,ギリシア正教が9種だったか?」
『多少のの変化形式は確認できるが、術式からみてキリスト教の物であろう。』
炎の柱が、補足を加える。
「神は人間の親であり、人間を一人前の大人に育てることを、そして神として天国に迎えることを楽しみとしておられる。なのに汝らは、魔術を知らず、今だ子供のまま、汝らは神の望む成長を期待できぬ。」
聖遺物が、男のもとへと集まり、やがては十字架を構成するだろう。だが、男の言葉は止まらない、
「故に見守ることで成長出来ぬ汝らには親の手助けが必要だ。汝らを私が救う。全能なる我らの神は、」
その後からの言葉が聞き取れない、突如襲いかかるなぞの喪失感、朦朧とする視界、立つこともままならぬ倦怠感、
『何だこの喪失間は、我らの名前が消えた?存在の天使へ通達、異常事態である‼️何としても存在を維持せよ、こんなことは認められぬ。あってはならぬ。』
キラキラと黄金に輝く炎の柱が、ラピスラズリのような青い炎の隙間から、エメラルドのような緑色の眼球を回しながら叫ぶ。
『存在の天使より、既に存在していないものの証明は不可能です。』
青い炎から、淡々と事実が話される。
『だがそれでは、』
なおも反論しようとした黄金の炎は、
『天の書記より、黙れ玉座の傍らに立つ者、玉座にも立てぬ癖に生意気だぞ、ペッ』
シルクのような白い炎の言葉に遮られる。
『そうだぞ、玉座の傍らに立つ者よ、テレビといったか、あれに写るあの男、その後ろに降臨した、あの聖書の神が持っていったのであろう。小ヤハウェ、人類の扶養者、そして、天使の長を持ってかれてしまったか、』
天の律法学者は、大理石のような炎に、ランプの明かりのような目と、少しばかりの、銀色の炎を持つ礼儀正しい柱だ、
『自尊心と、臆病さだけで行動すれば、正しい判断が出来なくなってしまうのだ。これだから玉座の傍らに立つ者は、ペッ』
礼儀正しいのか?
「何が、事態の改善と、同様の攻撃に対する対策、そして学校への言い訳を、ついでに玉座の傍らに立つ者ペッ、ガク、」
『『これだから玉座の傍らに立つ者は、お前は学校への言い訳でも考えておけ、ペッ』』
『わ、我の扱い~、現状の改善を要求する。』
「アグニエル・フィールドが命ず、神のもとに集え、そして天使の守護を受けよ、繰り返す、天使の守護を受けよ、これは…」
聖書を元に顕現せし神と、それに従う無数の天使が空を埋めつくす。
あの空に浮かぶ巨大な十字架がこそが、魔術の隠蔽は不可能である証明であると言わんばかりに、輝いていた。
『対応型障壁の構成完了、新規の化身の安定化を確認、主のスリープモードの解除、未来の観測を中止、解、我等からの権能の剥奪は、西暦0年から始まっていたもよう。72全てのメタトロンの化身は、全て消滅する。』
生まれ持った、全能にも等しいその力を失うことは、恐怖以外の何者でもない、
『『天秤に乗せよ、我等メタトロンの消失か、元人類の繁栄か、』』
「中止せよ、どちらも止めろ」
『不可能、』
「ならば、この喪失感を消せ、人類等どうでもいい、」
何気無い日常を思い出す。家族、友人、部下、彼等の存在していた痕跡が消えていく、
「ちゅ、中止せよ、」
『既に我等は過去への攻撃、訂正防衛を開始、世界が書き変わります。歴史に修正が、現在の歴史の維持は不可能、』
「可能性を模索、無理矢理にでも、今の歴史に合うように、つじつまを、」
『案内人より、再度演算、不可能、』
世界が崩れ、書き変わる。全ての光景が巻き戻り、知らない歴史が再生される。
『西暦は、もはや存在しない、』
そう宣言する案内人の言葉に紛れ、よく知る女性の声が聞こえた気がした。
「バ…、私は…とちがって…才なのよ、絶…に…」
その日ただれもがそれを目にするであろう。古びた教会が、打ち捨てられた聖堂が、洗礼堂が、記念堂が、墓廟が、修道院が、学校が、一斉に空へと落下を始める。
はぐれ魔術師ですら見向きもしない、かつては聖書を核とした神の加護を持ち、人々を邪悪な魔物から守護していたであろう。聖なる魔道具の面影は、打ち捨てられたこれらの残骸からは感じられない、
「人よ、これは、これこそが真実だ、暗闇を電気により打ち消すことはできても、真に貴様らが恐怖から解放されることはない、故に信仰が、唯一の神が必要なのだ。」
祭服をまとった男は、遥か上空より地上へと声を伝える。
「アグニエル・フィールドは、神の降臨を宣言する。迷える子羊たちよ、安寧のそばに潜む邪悪を知れ、魔術の存在を確認せよ、ああ汝らは無知である。汝らは愚かである。これでは汝らは、天国に迎えることは無いであろう。」
あのような司祭が着用する衣服には、荘厳な雰囲気をつくりだすように,特に豪華につくられているのだが、布地の配色や形にも、象徴的な意味がこめられている。
「確か、キリスト教の場合にはローマ・カトリックが 18種,ギリシア正教が9種だったか?」
『多少のの変化形式は確認できるが、術式からみてキリスト教の物であろう。』
炎の柱が、補足を加える。
「神は人間の親であり、人間を一人前の大人に育てることを、そして神として天国に迎えることを楽しみとしておられる。なのに汝らは、魔術を知らず、今だ子供のまま、汝らは神の望む成長を期待できぬ。」
聖遺物が、男のもとへと集まり、やがては十字架を構成するだろう。だが、男の言葉は止まらない、
「故に見守ることで成長出来ぬ汝らには親の手助けが必要だ。汝らを私が救う。全能なる我らの神は、」
その後からの言葉が聞き取れない、突如襲いかかるなぞの喪失感、朦朧とする視界、立つこともままならぬ倦怠感、
『何だこの喪失間は、我らの名前が消えた?存在の天使へ通達、異常事態である‼️何としても存在を維持せよ、こんなことは認められぬ。あってはならぬ。』
キラキラと黄金に輝く炎の柱が、ラピスラズリのような青い炎の隙間から、エメラルドのような緑色の眼球を回しながら叫ぶ。
『存在の天使より、既に存在していないものの証明は不可能です。』
青い炎から、淡々と事実が話される。
『だがそれでは、』
なおも反論しようとした黄金の炎は、
『天の書記より、黙れ玉座の傍らに立つ者、玉座にも立てぬ癖に生意気だぞ、ペッ』
シルクのような白い炎の言葉に遮られる。
『そうだぞ、玉座の傍らに立つ者よ、テレビといったか、あれに写るあの男、その後ろに降臨した、あの聖書の神が持っていったのであろう。小ヤハウェ、人類の扶養者、そして、天使の長を持ってかれてしまったか、』
天の律法学者は、大理石のような炎に、ランプの明かりのような目と、少しばかりの、銀色の炎を持つ礼儀正しい柱だ、
『自尊心と、臆病さだけで行動すれば、正しい判断が出来なくなってしまうのだ。これだから玉座の傍らに立つ者は、ペッ』
礼儀正しいのか?
「何が、事態の改善と、同様の攻撃に対する対策、そして学校への言い訳を、ついでに玉座の傍らに立つ者ペッ、ガク、」
『『これだから玉座の傍らに立つ者は、お前は学校への言い訳でも考えておけ、ペッ』』
『わ、我の扱い~、現状の改善を要求する。』
「アグニエル・フィールドが命ず、神のもとに集え、そして天使の守護を受けよ、繰り返す、天使の守護を受けよ、これは…」
聖書を元に顕現せし神と、それに従う無数の天使が空を埋めつくす。
あの空に浮かぶ巨大な十字架がこそが、魔術の隠蔽は不可能である証明であると言わんばかりに、輝いていた。
『対応型障壁の構成完了、新規の化身の安定化を確認、主のスリープモードの解除、未来の観測を中止、解、我等からの権能の剥奪は、西暦0年から始まっていたもよう。72全てのメタトロンの化身は、全て消滅する。』
生まれ持った、全能にも等しいその力を失うことは、恐怖以外の何者でもない、
『『天秤に乗せよ、我等メタトロンの消失か、元人類の繁栄か、』』
「中止せよ、どちらも止めろ」
『不可能、』
「ならば、この喪失感を消せ、人類等どうでもいい、」
何気無い日常を思い出す。家族、友人、部下、彼等の存在していた痕跡が消えていく、
「ちゅ、中止せよ、」
『既に我等は過去への攻撃、訂正防衛を開始、世界が書き変わります。歴史に修正が、現在の歴史の維持は不可能、』
「可能性を模索、無理矢理にでも、今の歴史に合うように、つじつまを、」
『案内人より、再度演算、不可能、』
世界が崩れ、書き変わる。全ての光景が巻き戻り、知らない歴史が再生される。
『西暦は、もはや存在しない、』
そう宣言する案内人の言葉に紛れ、よく知る女性の声が聞こえた気がした。
「バ…、私は…とちがって…才なのよ、絶…に…」
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