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第三章 流れ弾
高松攻略戦
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――志野――
四国最大の拠点、高松。
「ここ落とせたら、四国はだいぶ静かになるよね」
そう言った凛は、いつもよりちょっとだけ肩に力が入っていた。
栗林公園跡――敵の本拠だなんて、聞くだけで胃がきゅっとする。
高松空港跡に集結した櫻小隊とバディーズ部隊は、妙にざわついていた。
理由は、これ。
「……銃、だね」
広島から到着したバディーズ部隊が持ってきたのは、数丁のアサルトライフル。
既に銃や弾丸、火薬を製造する機能はなくなって久しい。
「自衛隊の駐屯地から掘り出したらしいね」
「弾も見つかったんだって」
「へぇ……」
私は、思わず目を輝かせた。
「ちょっと持ってみてもいい?」
「志野ちゃん、顔が子どもみたい」
そう言われつつも、ライフルを受け取る。
肩に担いで、くるっと半回転。
「どう?」
「……ポーズだけは一人前」
「志野なぁ、モデルやさかいな」
冗談めかして言ったら、周りからくすっと笑いが漏れた。
今回の攻略で、
最前線――フロントを務めるのは、私と凛、それに薫。
「正攻法で攻める」
高松空港跡から、北へ。
じわじわと戦線を押し上げる。
敵の数は多い。
「ほな、行こか」
「無理はしないでね、志野ちゃん」
「凛こそ、前出すぎないでね」
そんなやり取りをしながら、前に出る。
中央から、私たち三人が押し上げていく形。
その時。
――ヒュン。
「……っ!」
シールドに衝撃。
衝撃は和らいだけど、遅れて、頬に熱が走った。
「志野ちゃん!?」
「……かすっただけ」
指で触ると、赤い。
クロスボウ。
「狙撃……!」
その瞬間、
頭の奥で、ぷつんと音がした。
「……ああもう」
次の瞬間、私はライフルを構えてた。
「ちょ、志野ちゃん!?」
「ちょっと黙っててな」
怒りモード、突入。
「うちの顔、傷つけてくれたお礼をせなあかんな……」
引き金を引く。
反動。
連射。
弾幕を張りながら、前へ。 前へ。
「志野ちゃん、突っ込みすぎ!」
「分かってる!」
……でも、止まらない。
――カチ。
「あ」
弾切れ。
一瞬の沈黙。
「……しもた」
目の前には、迫るヘイト。
「ほんま、使えんなぁ……」
次の瞬間。
――ゴンッ!!
ライフルの銃床で、ヘイトを殴りつける。
「ちょ、殴った!?」
もう一発。
――バキ。
「……折れた」
ライフル、真っ二つ。
「志野ちゃん!?」
「もう、頭にきた」
折れた銃を放り投げて、私は弓を構えた。
「ほな、いつも通りいくわ」
風が集まる。
怒りが、静かに収束していく。
「志野ちゃん、無茶しすぎ」
「ごめんな。でも……」
頬の血を拭って、にこっと笑う。
「女の顔を傷つけられたら、倍返しするしかないでしょ」
その矢が、前線を切り開いた。
高松攻略は、まだ始まったばかり――
だが、敵の本拠地は、もうすぐそこだった。
四国最大の拠点、高松。
「ここ落とせたら、四国はだいぶ静かになるよね」
そう言った凛は、いつもよりちょっとだけ肩に力が入っていた。
栗林公園跡――敵の本拠だなんて、聞くだけで胃がきゅっとする。
高松空港跡に集結した櫻小隊とバディーズ部隊は、妙にざわついていた。
理由は、これ。
「……銃、だね」
広島から到着したバディーズ部隊が持ってきたのは、数丁のアサルトライフル。
既に銃や弾丸、火薬を製造する機能はなくなって久しい。
「自衛隊の駐屯地から掘り出したらしいね」
「弾も見つかったんだって」
「へぇ……」
私は、思わず目を輝かせた。
「ちょっと持ってみてもいい?」
「志野ちゃん、顔が子どもみたい」
そう言われつつも、ライフルを受け取る。
肩に担いで、くるっと半回転。
「どう?」
「……ポーズだけは一人前」
「志野なぁ、モデルやさかいな」
冗談めかして言ったら、周りからくすっと笑いが漏れた。
今回の攻略で、
最前線――フロントを務めるのは、私と凛、それに薫。
「正攻法で攻める」
高松空港跡から、北へ。
じわじわと戦線を押し上げる。
敵の数は多い。
「ほな、行こか」
「無理はしないでね、志野ちゃん」
「凛こそ、前出すぎないでね」
そんなやり取りをしながら、前に出る。
中央から、私たち三人が押し上げていく形。
その時。
――ヒュン。
「……っ!」
シールドに衝撃。
衝撃は和らいだけど、遅れて、頬に熱が走った。
「志野ちゃん!?」
「……かすっただけ」
指で触ると、赤い。
クロスボウ。
「狙撃……!」
その瞬間、
頭の奥で、ぷつんと音がした。
「……ああもう」
次の瞬間、私はライフルを構えてた。
「ちょ、志野ちゃん!?」
「ちょっと黙っててな」
怒りモード、突入。
「うちの顔、傷つけてくれたお礼をせなあかんな……」
引き金を引く。
反動。
連射。
弾幕を張りながら、前へ。 前へ。
「志野ちゃん、突っ込みすぎ!」
「分かってる!」
……でも、止まらない。
――カチ。
「あ」
弾切れ。
一瞬の沈黙。
「……しもた」
目の前には、迫るヘイト。
「ほんま、使えんなぁ……」
次の瞬間。
――ゴンッ!!
ライフルの銃床で、ヘイトを殴りつける。
「ちょ、殴った!?」
もう一発。
――バキ。
「……折れた」
ライフル、真っ二つ。
「志野ちゃん!?」
「もう、頭にきた」
折れた銃を放り投げて、私は弓を構えた。
「ほな、いつも通りいくわ」
風が集まる。
怒りが、静かに収束していく。
「志野ちゃん、無茶しすぎ」
「ごめんな。でも……」
頬の血を拭って、にこっと笑う。
「女の顔を傷つけられたら、倍返しするしかないでしょ」
その矢が、前線を切り開いた。
高松攻略は、まだ始まったばかり――
だが、敵の本拠地は、もうすぐそこだった。
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