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第三章 流れ弾
On my way
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――絵理奈――
橋の向こう側が、まるで別の世界みたいに見えた。
爆煙。警告音。敵ヘイトの防衛網が張り巡らされ、ドローンが空を覆っている。
美津梨たちが派手に陽動している反対方向――ここが、櫻小隊本体の正面突破ルートだった。
「……硬っっ」
思わず声が漏れる。
矢を放つたび、敵の装甲に弾かれる感触が腕に返ってくる。
「えりな、今の、効いてた?」
「精神的には効いたと思うけど、物理的には無理!」
「それ一番ダメなやつやん!」
隣で、茉莉奈が宙を舞う。
手刀の軌跡に、紋白蝶がふわりと広がり、通信と視界をかき乱す――けれど、それでも敵の数が多すぎた。
その時だった。
「……行くよ!!」
明の声が響いた瞬間、彼女は躊躇なく川へ飛び込んだ。
「え!?」
「ちょ、明ちゃん!?ダイブは聞いてない!!」
水しぶき。
次の瞬間、川向こうの防衛網の裏側で爆発と警報が連鎖する。
――攪乱。
「……今!」
「今やね!」
一瞬だけ開いた突破口。
迷っている暇はなかった。
私と茉莉奈、二人だけが、橋を越えた。
「人数、めっちゃ少なくない!?」
「安心して、えりな。いつも通りだから!」
「それ安心材料ちゃうから!」
背後で、明が追撃を必死に牽制しているのが分かる。
私たちは振り返らず、廃墟の街へ駆け込んだ。
瓦礫、崩れた壁、行き止まり。
「……あれ?」
「え、ここさっき通らんかった?」
「通った。しかも三回目」
「徳島城跡、遠くない?」
「遠いね。心も距離も」
敵の防衛網が、執拗に進路を塞ぐ。
左へ、右へ、戻って、また迷う。
「これ、方向音痴選抜戦やったら私ら最下位やな」
「大丈夫、えりな。迷うのも戦術だから」
「初めて聞いたわその理論」
笑いながらも、息は荒い。
でも、不思議と怖くなかった。
――二人だからだ。
ようやく辿り着いた徳島城跡。
そこにいたのは、大型ヘイト。
無数のドローンを従え、まるで城の主みたいに鎮座していた。
「……ラスボス感、強すぎん?」
「写真撮りたいな」
「今それ言う!?」
ドローンが一斉に動く。
「来るで!」
「了解!」
茉莉奈が舞う。
蝶の軌跡が空間を乱し、敵の照準が狂う。
その瞬間――見えた。
クロワッサン状の光の軌跡。
弱点。最適解。
「……あそこ」
「えりな?」
「時間、ちょうだい!」
弓を引く。
呼吸が、静まる。
「――これが私たちの選んだ道…」
放たれた一矢は、一直線にコアを貫いた。
爆発。
ドローンが次々と墜ちていく。
静寂。
「……勝った?」
「勝ったね」
「やったー!!」
二人で、思わずハイタッチ。
徳島エリア開放。
私は、深く息を吐いた。
「……帰ろっか」
「うん。みんな待ってるし。」
廃墟を抜ける帰り道、茉莉奈が笑う。
「えりな、今日の連携、最高だったね。」
「……そっちがボケ倒すから、突っ込むしかなかっただけや」
「それ、最強コンビの証拠じゃない?」
私たちはまだ道の途中。
次の道へ進む。
仲間と一緒に。
橋の向こう側が、まるで別の世界みたいに見えた。
爆煙。警告音。敵ヘイトの防衛網が張り巡らされ、ドローンが空を覆っている。
美津梨たちが派手に陽動している反対方向――ここが、櫻小隊本体の正面突破ルートだった。
「……硬っっ」
思わず声が漏れる。
矢を放つたび、敵の装甲に弾かれる感触が腕に返ってくる。
「えりな、今の、効いてた?」
「精神的には効いたと思うけど、物理的には無理!」
「それ一番ダメなやつやん!」
隣で、茉莉奈が宙を舞う。
手刀の軌跡に、紋白蝶がふわりと広がり、通信と視界をかき乱す――けれど、それでも敵の数が多すぎた。
その時だった。
「……行くよ!!」
明の声が響いた瞬間、彼女は躊躇なく川へ飛び込んだ。
「え!?」
「ちょ、明ちゃん!?ダイブは聞いてない!!」
水しぶき。
次の瞬間、川向こうの防衛網の裏側で爆発と警報が連鎖する。
――攪乱。
「……今!」
「今やね!」
一瞬だけ開いた突破口。
迷っている暇はなかった。
私と茉莉奈、二人だけが、橋を越えた。
「人数、めっちゃ少なくない!?」
「安心して、えりな。いつも通りだから!」
「それ安心材料ちゃうから!」
背後で、明が追撃を必死に牽制しているのが分かる。
私たちは振り返らず、廃墟の街へ駆け込んだ。
瓦礫、崩れた壁、行き止まり。
「……あれ?」
「え、ここさっき通らんかった?」
「通った。しかも三回目」
「徳島城跡、遠くない?」
「遠いね。心も距離も」
敵の防衛網が、執拗に進路を塞ぐ。
左へ、右へ、戻って、また迷う。
「これ、方向音痴選抜戦やったら私ら最下位やな」
「大丈夫、えりな。迷うのも戦術だから」
「初めて聞いたわその理論」
笑いながらも、息は荒い。
でも、不思議と怖くなかった。
――二人だからだ。
ようやく辿り着いた徳島城跡。
そこにいたのは、大型ヘイト。
無数のドローンを従え、まるで城の主みたいに鎮座していた。
「……ラスボス感、強すぎん?」
「写真撮りたいな」
「今それ言う!?」
ドローンが一斉に動く。
「来るで!」
「了解!」
茉莉奈が舞う。
蝶の軌跡が空間を乱し、敵の照準が狂う。
その瞬間――見えた。
クロワッサン状の光の軌跡。
弱点。最適解。
「……あそこ」
「えりな?」
「時間、ちょうだい!」
弓を引く。
呼吸が、静まる。
「――これが私たちの選んだ道…」
放たれた一矢は、一直線にコアを貫いた。
爆発。
ドローンが次々と墜ちていく。
静寂。
「……勝った?」
「勝ったね」
「やったー!!」
二人で、思わずハイタッチ。
徳島エリア開放。
私は、深く息を吐いた。
「……帰ろっか」
「うん。みんな待ってるし。」
廃墟を抜ける帰り道、茉莉奈が笑う。
「えりな、今日の連携、最高だったね。」
「……そっちがボケ倒すから、突っ込むしかなかっただけや」
「それ、最強コンビの証拠じゃない?」
私たちはまだ道の途中。
次の道へ進む。
仲間と一緒に。
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※投稿時間は多少前後しますが毎日投稿は続けていくつもりです。
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※表紙は現在の主人公のイメージ図です。もしまた別の国へ行く場合、彼女の装いも変化するかもしれません。
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