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ママとあたし
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蒲生譲二の本妻が今井美智代なら、あたしは二号ということになる。
三号か四号かもしれないけれども・・・
あたしは今井さんを「ママ」と呼んでいた。
スナック経営者というわけではなく、輸入雑貨屋の主人だったが、人柄とか外観で、これほど「ママ」と呼ばれるにふさわしい女性もいないだろうと、あたしは勝手に思っていた。
まだ二十四、五の小娘のあたしには、水商売の世界の女性がどんなものかも知らなかったから。
ママのお店は、河原町界隈ではけっこうはやっていて、いつ訪れても、お客がいた。
タイだか、ミャンマーだか、ネパールだか知らないけれど、そういったエスニックな小物や、そこそこ大きな置物などが店内にぎっしり並んでいた。
昔から「うなぎの寝床」といわれる京町屋の一角に店を構えていたのだった。
ママはあたしを妹のように可愛がってくれた。
夫の愛人なのに・・・
それほど、懐(ふところ)の深い、情けに篤(あつ)い京女(きょうおんな)の鑑(かがみ)のようなひとだった。
「なおこ、あんた、字ぃきれいな」
あたしが店の電話を受けたときのメモ書きを見て、ママが言う。
ママはあたしのことを「なおこ」と母親のように呼んでくれる。
「そんなことないですよぉ」
あたしはテレながら答えた。
「あんた、あたしの父親がやってる書道塾の手伝い、してくれへんか?」
「お習字の塾ですか?お父さんは師範ですか?」
あたしも書道については、小学三年生から高校卒業まで習っていたのだ。
「まぁ、そういう立場ちゅうのかな。もう、体が弱なってるから、ちょこっと手伝ってやってほしいねん」
「土日でもいいですか」
「そうそう、土日の昼からでええのよ。塾いうても、ガキ相手のしょもないとこや」
「やってみますわ。ママのお役に立てたらうれしいし」
「うれしいこと言うてくれるやん。ほな、今週から、ここやねんけど、行ったって」
チラシをカバンから出して、あたしの前に置いた。
塾生募集のオフセット印刷された新聞折込チラシのようだった。
「休みたいときは前もって言うてやって。お手当ては一日、一万でどう?」
「実質、半日でしょ?もらいすぎですわ」
「かまへんのよ。けっこう大変やよ。月末にあたしから支払うからね」
「ありがとうございます」
そうやって、東山の京町屋の書道塾にあたしはお手伝いに行くようになった。
※その様子は本ブログ「筆下ろし」に詳しく書いてますので、読んでみてね。
表向きはママのお父上の後妻ということにしてくれとのことだった。
なんでそんな年齢差のある偽装をしたのか、今もってわからないのだけれど。
「師範」は、もう七十を超えていらっしゃってて、糖尿を患って長く、緑内障のためか視力がかなりお悪いようだった。
あたしは「師範代」という立場で、生徒に教えていた。
生徒というか塾生は小学生から高校生で、全部で二十三人いたと思う。
女の子が十八人で、圧倒的に男の子が少なかった。
夜だけ、あたしより少し年上の、お勤め帰りのOLが二人、習いに来ていた。
小学生はちょっと目を離すと、おしゃべりに夢中になって、ぜんぜんお稽古に身が入らない。
男の子も女の子も、遊びに来ているんだもの。
「こらぁ、そこ。手が止まってる!お口を動かさんと、手ぇを動かしなさい!」
あたしが、びしっと叱って、場を締めます。
中学生の子は、みな女の子で、学校でも書道クラブに所属しているという本格派だった。
高校生になると、もはや、教えることなどないような大人の文字を揮毫した。
当時、高校一年生の蔭山留美さんと、高校二年生の四方(しかた)直樹君の二人はよく覚えている。
お手本の「孔子廟堂碑」(虞世南)の楷書をよく臨書してましたっけ。
四方君は王 羲之(おうぎし)の草書も、なかなかうまく自分のものにしてました。
「師範」は、書道界では重鎮にあたる人物で、「今井凌雪」と言えば知らない人はいないでしょう。
それはそれとして、あたしは蒲生の愛人をつとめながら、ママにも可愛がってもらっていたのよ。
ママは、あたしを温泉旅行に連れて行ってくれて、レズビアンの手ほどきをしてくれたの。
夏の芦原(あわら)温泉だったな。
スーパー雷鳥に乗って、ママと二人で旅を楽しんだの。
家族風呂に入って、洗いっこして、おもちゃの使い方を教わったわ。
あたしは、高校生のころの金明恵(きむ・みょんへ)とのレズビアンごっこを思い出した。
あの時、初めて同性の性器を目の当たりにしたのよ。
女性器を詳しく観察できたのはいい経験だったわ。
自分のなんて、まず見られないし・・・
再び、ママの熟した性器を目の前にして、感慨にふけった。
やっぱり、けっこう複雑怪奇なものよね。
おんなじものが自分にも備わっているという実感がわかないのは今も変わらないけれど。
女の人、それも「大人」の女のママは感じるツボを心得ていて、小娘のあたしは何度も逝かされたわ。
「なおこは、感じやすいのねぇ。すぐ逝っちゃって、ずるいよ」
「だって、ママが・・・」
「かわいいよ。ほんとの妹みたい」
お布団の中で、そう言いながら、濃厚なキスを浴びせてきた。
舐められるって、本当に気持ちがいいと思ったわ。
ママはあそこの毛を剃っていた。
「パイパンが、あの人好きなのよ」
パイパンとはマージャン牌の無地のものを言うのよ。
あたしも、ママの熟れたコーラルピンクの陰唇に舌を這わせ、自分も感じるクリットを唇でつまんであげた。
「はあぁ、はああぁ」
ママは震えて、そんな声を小刻みに発している。
この機会にクリットの形をつぶさに観察しながら、舐めていった。
自分のを触ってみても、ママのほうが大きいような気がした。
あたしは舌を伸ばして、膣内に挿入し、ペニスが動くようにまねてみた。
「いや、なおこ、いく、いくっ。いっちゃうぅ」
びくびくびくっと、内腿がひきつり、ママがのけぞった。
ママのあそこからは、濁った汁が糸を引いて垂れていた。
そして、なにやら動物的な香りが立ちのぼってくるのだった。
女のシックスナインも経験したなぁ。
「ともえって言うのよ」と、ママは教えてくれる。
言われれば確かに、「巴」の形だった。
あたしはママの頭をひざで挟んで、その快楽に浸ったの。
「なおこ、あんたも濡れ濡れやないの。譲二とは何度もやったんやろ・・・」
「いやっ。ママっ」
「もう、こんなに濡らしてから。譲二のチンポはええやろ?」
「うん、うん」あたしは、もうどうにでもしてくれという感じやった。
そして、譲二のペニスを思い浮かべていた。
浩二や、織田さんのとはまた違う、カリの張った、いかつい一物(いちもつ)・・・
何度も修羅場をくぐりぬけてきた男のみが持つ、凶器ともいえるような男根。
ママだけではなく、多くの女性を魅了しただろうことは想像に難くない。
そんなことを考えながら、あたしは自ら腰をせり出していた。
あたしも、ママにお返しとばかりに、クリットを甘噛みしたり、舌先でつついたり攻撃を加える。
ママは豊満なお乳を、かわいがってほしいと言ってきた。
そうだった、お風呂でも、お乳のまさぐりあいが、最高に気持ちよかったのだ。
お乳がこんなに感じるなんて、初めて経験したのよ。
濃い色の乳輪に唾で濡らした指先を持っていき、こねるようにいじくってあげた。
そして、軽くひっぱるの。
「やん」
かわいらしいママの声が足元からする。
そしてあたしのお乳にも、ママの手が伸びて、いじり倒されるの。
「あふっ」
ママが、起き上がって、
「あたしがタチをやったげる」
持ってきたペニバン(張り形)を腰につけて、男役をしてくれるというのだ。
ピンク色のそれはかなりリアルな形状だったのを覚えているわ。
あたしは、仰向けになって、犯される自分を見た。
ママがあたしの足の間に入って、男がするように、張り形の先端をあたしに向けてあてがった。
「いくよ。ほぉら」
じゅぶ・・・
たくさん濡れているあたしは、難なくそれを呑みこんだみたい。
日本人男性の標準だとママが言うそれは、根元までしっかり押し込まれた。
ママは、男みたく上手に腰を使って正常位であたしを犯したの。
目をつぶっていれば男にされているような錯覚を覚え、目を開ければ大好きなママが目の前にいて、豊かな胸を躍らせながら腰を振っていて、うれしくなった。
たまらず、あたしはママに抱きついて、対面座位になって突き上げてもらった。
「あうっ、いい。ママいい!」
あたしはもうふらふらだった。
ママは、次にあたしをうつぶせにして、お尻から突いてくれた。
バックは女にとって、最上の体位だと教えられもし、実感したわ。
何度か絶頂を迎えたあたしは、ペニバンをあたしもつけて、ママにやってあげた。
男の動きを真似るのだけれど、なかなかうまく動けない。
すぐ抜けちゃう。
でも、ママはよがってくれた。
そして外した張り形を舐めて、フェラの奥義を教えてくれた。
「こうして歯をあてないようにね」
「へえ」
「唇で、ぷりっと」
「はあ」
「ほら、なおこもやってごらん」
「こう?」
「まあ、やらしい。玉ちゃんも」
「ぺろぺろ・・・」
あたしとママが、実の母子以上に親密になっていった、ひと時だったな。
あたしの母はそのとき、癌がみつかって、治療中だった。
抗がん剤でなんとかなるって先生はおっしゃってた。
おかげで結構、永らえたほうだったと思う。
そのうち父も肝硬変で倒れ、昏睡して急逝した。
母は病身をおして、亡父の喪主をつとめ、その年の暮れに後を追うように逝ったの。
あたしの親不孝がたたって、二人とも早くに逝ってしまったのよね。
そんな、たよんない(たよりない)あたしをママは優しく慰めてくれたっけ。
三号か四号かもしれないけれども・・・
あたしは今井さんを「ママ」と呼んでいた。
スナック経営者というわけではなく、輸入雑貨屋の主人だったが、人柄とか外観で、これほど「ママ」と呼ばれるにふさわしい女性もいないだろうと、あたしは勝手に思っていた。
まだ二十四、五の小娘のあたしには、水商売の世界の女性がどんなものかも知らなかったから。
ママのお店は、河原町界隈ではけっこうはやっていて、いつ訪れても、お客がいた。
タイだか、ミャンマーだか、ネパールだか知らないけれど、そういったエスニックな小物や、そこそこ大きな置物などが店内にぎっしり並んでいた。
昔から「うなぎの寝床」といわれる京町屋の一角に店を構えていたのだった。
ママはあたしを妹のように可愛がってくれた。
夫の愛人なのに・・・
それほど、懐(ふところ)の深い、情けに篤(あつ)い京女(きょうおんな)の鑑(かがみ)のようなひとだった。
「なおこ、あんた、字ぃきれいな」
あたしが店の電話を受けたときのメモ書きを見て、ママが言う。
ママはあたしのことを「なおこ」と母親のように呼んでくれる。
「そんなことないですよぉ」
あたしはテレながら答えた。
「あんた、あたしの父親がやってる書道塾の手伝い、してくれへんか?」
「お習字の塾ですか?お父さんは師範ですか?」
あたしも書道については、小学三年生から高校卒業まで習っていたのだ。
「まぁ、そういう立場ちゅうのかな。もう、体が弱なってるから、ちょこっと手伝ってやってほしいねん」
「土日でもいいですか」
「そうそう、土日の昼からでええのよ。塾いうても、ガキ相手のしょもないとこや」
「やってみますわ。ママのお役に立てたらうれしいし」
「うれしいこと言うてくれるやん。ほな、今週から、ここやねんけど、行ったって」
チラシをカバンから出して、あたしの前に置いた。
塾生募集のオフセット印刷された新聞折込チラシのようだった。
「休みたいときは前もって言うてやって。お手当ては一日、一万でどう?」
「実質、半日でしょ?もらいすぎですわ」
「かまへんのよ。けっこう大変やよ。月末にあたしから支払うからね」
「ありがとうございます」
そうやって、東山の京町屋の書道塾にあたしはお手伝いに行くようになった。
※その様子は本ブログ「筆下ろし」に詳しく書いてますので、読んでみてね。
表向きはママのお父上の後妻ということにしてくれとのことだった。
なんでそんな年齢差のある偽装をしたのか、今もってわからないのだけれど。
「師範」は、もう七十を超えていらっしゃってて、糖尿を患って長く、緑内障のためか視力がかなりお悪いようだった。
あたしは「師範代」という立場で、生徒に教えていた。
生徒というか塾生は小学生から高校生で、全部で二十三人いたと思う。
女の子が十八人で、圧倒的に男の子が少なかった。
夜だけ、あたしより少し年上の、お勤め帰りのOLが二人、習いに来ていた。
小学生はちょっと目を離すと、おしゃべりに夢中になって、ぜんぜんお稽古に身が入らない。
男の子も女の子も、遊びに来ているんだもの。
「こらぁ、そこ。手が止まってる!お口を動かさんと、手ぇを動かしなさい!」
あたしが、びしっと叱って、場を締めます。
中学生の子は、みな女の子で、学校でも書道クラブに所属しているという本格派だった。
高校生になると、もはや、教えることなどないような大人の文字を揮毫した。
当時、高校一年生の蔭山留美さんと、高校二年生の四方(しかた)直樹君の二人はよく覚えている。
お手本の「孔子廟堂碑」(虞世南)の楷書をよく臨書してましたっけ。
四方君は王 羲之(おうぎし)の草書も、なかなかうまく自分のものにしてました。
「師範」は、書道界では重鎮にあたる人物で、「今井凌雪」と言えば知らない人はいないでしょう。
それはそれとして、あたしは蒲生の愛人をつとめながら、ママにも可愛がってもらっていたのよ。
ママは、あたしを温泉旅行に連れて行ってくれて、レズビアンの手ほどきをしてくれたの。
夏の芦原(あわら)温泉だったな。
スーパー雷鳥に乗って、ママと二人で旅を楽しんだの。
家族風呂に入って、洗いっこして、おもちゃの使い方を教わったわ。
あたしは、高校生のころの金明恵(きむ・みょんへ)とのレズビアンごっこを思い出した。
あの時、初めて同性の性器を目の当たりにしたのよ。
女性器を詳しく観察できたのはいい経験だったわ。
自分のなんて、まず見られないし・・・
再び、ママの熟した性器を目の前にして、感慨にふけった。
やっぱり、けっこう複雑怪奇なものよね。
おんなじものが自分にも備わっているという実感がわかないのは今も変わらないけれど。
女の人、それも「大人」の女のママは感じるツボを心得ていて、小娘のあたしは何度も逝かされたわ。
「なおこは、感じやすいのねぇ。すぐ逝っちゃって、ずるいよ」
「だって、ママが・・・」
「かわいいよ。ほんとの妹みたい」
お布団の中で、そう言いながら、濃厚なキスを浴びせてきた。
舐められるって、本当に気持ちがいいと思ったわ。
ママはあそこの毛を剃っていた。
「パイパンが、あの人好きなのよ」
パイパンとはマージャン牌の無地のものを言うのよ。
あたしも、ママの熟れたコーラルピンクの陰唇に舌を這わせ、自分も感じるクリットを唇でつまんであげた。
「はあぁ、はああぁ」
ママは震えて、そんな声を小刻みに発している。
この機会にクリットの形をつぶさに観察しながら、舐めていった。
自分のを触ってみても、ママのほうが大きいような気がした。
あたしは舌を伸ばして、膣内に挿入し、ペニスが動くようにまねてみた。
「いや、なおこ、いく、いくっ。いっちゃうぅ」
びくびくびくっと、内腿がひきつり、ママがのけぞった。
ママのあそこからは、濁った汁が糸を引いて垂れていた。
そして、なにやら動物的な香りが立ちのぼってくるのだった。
女のシックスナインも経験したなぁ。
「ともえって言うのよ」と、ママは教えてくれる。
言われれば確かに、「巴」の形だった。
あたしはママの頭をひざで挟んで、その快楽に浸ったの。
「なおこ、あんたも濡れ濡れやないの。譲二とは何度もやったんやろ・・・」
「いやっ。ママっ」
「もう、こんなに濡らしてから。譲二のチンポはええやろ?」
「うん、うん」あたしは、もうどうにでもしてくれという感じやった。
そして、譲二のペニスを思い浮かべていた。
浩二や、織田さんのとはまた違う、カリの張った、いかつい一物(いちもつ)・・・
何度も修羅場をくぐりぬけてきた男のみが持つ、凶器ともいえるような男根。
ママだけではなく、多くの女性を魅了しただろうことは想像に難くない。
そんなことを考えながら、あたしは自ら腰をせり出していた。
あたしも、ママにお返しとばかりに、クリットを甘噛みしたり、舌先でつついたり攻撃を加える。
ママは豊満なお乳を、かわいがってほしいと言ってきた。
そうだった、お風呂でも、お乳のまさぐりあいが、最高に気持ちよかったのだ。
お乳がこんなに感じるなんて、初めて経験したのよ。
濃い色の乳輪に唾で濡らした指先を持っていき、こねるようにいじくってあげた。
そして、軽くひっぱるの。
「やん」
かわいらしいママの声が足元からする。
そしてあたしのお乳にも、ママの手が伸びて、いじり倒されるの。
「あふっ」
ママが、起き上がって、
「あたしがタチをやったげる」
持ってきたペニバン(張り形)を腰につけて、男役をしてくれるというのだ。
ピンク色のそれはかなりリアルな形状だったのを覚えているわ。
あたしは、仰向けになって、犯される自分を見た。
ママがあたしの足の間に入って、男がするように、張り形の先端をあたしに向けてあてがった。
「いくよ。ほぉら」
じゅぶ・・・
たくさん濡れているあたしは、難なくそれを呑みこんだみたい。
日本人男性の標準だとママが言うそれは、根元までしっかり押し込まれた。
ママは、男みたく上手に腰を使って正常位であたしを犯したの。
目をつぶっていれば男にされているような錯覚を覚え、目を開ければ大好きなママが目の前にいて、豊かな胸を躍らせながら腰を振っていて、うれしくなった。
たまらず、あたしはママに抱きついて、対面座位になって突き上げてもらった。
「あうっ、いい。ママいい!」
あたしはもうふらふらだった。
ママは、次にあたしをうつぶせにして、お尻から突いてくれた。
バックは女にとって、最上の体位だと教えられもし、実感したわ。
何度か絶頂を迎えたあたしは、ペニバンをあたしもつけて、ママにやってあげた。
男の動きを真似るのだけれど、なかなかうまく動けない。
すぐ抜けちゃう。
でも、ママはよがってくれた。
そして外した張り形を舐めて、フェラの奥義を教えてくれた。
「こうして歯をあてないようにね」
「へえ」
「唇で、ぷりっと」
「はあ」
「ほら、なおこもやってごらん」
「こう?」
「まあ、やらしい。玉ちゃんも」
「ぺろぺろ・・・」
あたしとママが、実の母子以上に親密になっていった、ひと時だったな。
あたしの母はそのとき、癌がみつかって、治療中だった。
抗がん剤でなんとかなるって先生はおっしゃってた。
おかげで結構、永らえたほうだったと思う。
そのうち父も肝硬変で倒れ、昏睡して急逝した。
母は病身をおして、亡父の喪主をつとめ、その年の暮れに後を追うように逝ったの。
あたしの親不孝がたたって、二人とも早くに逝ってしまったのよね。
そんな、たよんない(たよりない)あたしをママは優しく慰めてくれたっけ。
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