38 / 63
転生魔王様編
君は天使⑤
しおりを挟む
『ごちそうさまでした~
今日はありがとうございます
とっても楽しかったです』
『こちらこそ楽しかったよ』
お店の前でよくある風景
山中大地、以下大地と早坂優美が初デートならぬ
会社帰りに食事をした後だった
大地曰く、『今日は初デートなんだ』
と魔王様に自慢していたが
実は食事に誘っただけだったのだが
話を少しを盛っていたというか
ただ自慢したかっただけという話
それでも早坂には好印象を持ってもらえたようで
『また誘ってくださいね』
なんて言われたもんだから
心の中でガッツポーズをしているのであった
早坂を駅まで送っていき
電車に乗ったのを確認し発車すると共に
お互い手を振り合う
大地が感動で涙を流す
電車が見えなくなるまで手をふり
その後、拳を握りしめうずくまって必死に喜びを噛み締める
山中大地
『なにこれ幸せすぎる』
一方電車内の早坂も一緒の時間が
楽しかったようで社内で思い出し笑いをし
ふと周りの目が気になり笑顔を取り消すも
気持ちはフワフワしていた
久しぶりに楽しかったな~
扉近くに立って外を眺め暖かい気持ちになり
電車の揺れに身を任せて目を閉じて
明日が楽しみになっていた
そんな浮いた気分で駅から家まで歩いている時だった
周りに人の気配はなかったのだが背後から声がした
『少し聞きたいのだがよろしいかな?』
早坂はビクッとなって振り向いた
どこから出て来たのか急に人がいたので
驚いたが相手が綺麗な女性だった為
少し安心もし、幽霊?という恐怖感も出て来た時に
『私はあなたのお母さんの古い友人なんだが
お父さんはお元気ですか?』
女性が急に母の知り合いだと言って来た
私の母は、私が子供の頃に死んだはず
その母と友人?
どう見ても私と同じくらいの歳にしか見えないのだけど
若く見えるとかいう感じにも見えないし
お父さんの事も知ってる?
でも父の近況は知らないみたいだし
なんだろ怪しい関係の人なのかな?
早坂は相手の女性を見つつ返答に困っていた
母の友人というのが引っかかるし
綺麗な人だけど
なんか怖い雰囲気がする
『ち、父は今どこにいるか知りません!!!』
そう嘘を言って走って逃げた
後ろを見たが追ってくる様子はなかったが
普段とは違う道に入ってから家に向かった
追ってこないと分かったので
走っていた足をゆっくりと止めた
『ハァハァ、なんか気持ち悪い人だったな~
お父さんに一応聞いてみたいけど
今日夜勤だったし、明日の朝連絡してみようかな』
そう言った後にふと顔を上げた瞬間
さっきの女性が目の間にいた
『ひっっ』
驚きのあまり声が出ず
思わず座りこんでしまった
『いや、すまない
君に危害を加える気はないのだ』
平然とした顔で言われたのが余計に恐怖を煽った
な、どうなっているの
先回りするような道はなかったはずなのに
いったいどうやって
怖い、逃げられない………
け、警察に
『き、きゃあ~~~~~』
とりあえず大声を出して走り
近くの交番目指して必死に走る
また先回りされるかもしれない
何者かわからない物と出会った恐怖で
足がもつれそうになりながら交番に駆け込む
続く
今日はありがとうございます
とっても楽しかったです』
『こちらこそ楽しかったよ』
お店の前でよくある風景
山中大地、以下大地と早坂優美が初デートならぬ
会社帰りに食事をした後だった
大地曰く、『今日は初デートなんだ』
と魔王様に自慢していたが
実は食事に誘っただけだったのだが
話を少しを盛っていたというか
ただ自慢したかっただけという話
それでも早坂には好印象を持ってもらえたようで
『また誘ってくださいね』
なんて言われたもんだから
心の中でガッツポーズをしているのであった
早坂を駅まで送っていき
電車に乗ったのを確認し発車すると共に
お互い手を振り合う
大地が感動で涙を流す
電車が見えなくなるまで手をふり
その後、拳を握りしめうずくまって必死に喜びを噛み締める
山中大地
『なにこれ幸せすぎる』
一方電車内の早坂も一緒の時間が
楽しかったようで社内で思い出し笑いをし
ふと周りの目が気になり笑顔を取り消すも
気持ちはフワフワしていた
久しぶりに楽しかったな~
扉近くに立って外を眺め暖かい気持ちになり
電車の揺れに身を任せて目を閉じて
明日が楽しみになっていた
そんな浮いた気分で駅から家まで歩いている時だった
周りに人の気配はなかったのだが背後から声がした
『少し聞きたいのだがよろしいかな?』
早坂はビクッとなって振り向いた
どこから出て来たのか急に人がいたので
驚いたが相手が綺麗な女性だった為
少し安心もし、幽霊?という恐怖感も出て来た時に
『私はあなたのお母さんの古い友人なんだが
お父さんはお元気ですか?』
女性が急に母の知り合いだと言って来た
私の母は、私が子供の頃に死んだはず
その母と友人?
どう見ても私と同じくらいの歳にしか見えないのだけど
若く見えるとかいう感じにも見えないし
お父さんの事も知ってる?
でも父の近況は知らないみたいだし
なんだろ怪しい関係の人なのかな?
早坂は相手の女性を見つつ返答に困っていた
母の友人というのが引っかかるし
綺麗な人だけど
なんか怖い雰囲気がする
『ち、父は今どこにいるか知りません!!!』
そう嘘を言って走って逃げた
後ろを見たが追ってくる様子はなかったが
普段とは違う道に入ってから家に向かった
追ってこないと分かったので
走っていた足をゆっくりと止めた
『ハァハァ、なんか気持ち悪い人だったな~
お父さんに一応聞いてみたいけど
今日夜勤だったし、明日の朝連絡してみようかな』
そう言った後にふと顔を上げた瞬間
さっきの女性が目の間にいた
『ひっっ』
驚きのあまり声が出ず
思わず座りこんでしまった
『いや、すまない
君に危害を加える気はないのだ』
平然とした顔で言われたのが余計に恐怖を煽った
な、どうなっているの
先回りするような道はなかったはずなのに
いったいどうやって
怖い、逃げられない………
け、警察に
『き、きゃあ~~~~~』
とりあえず大声を出して走り
近くの交番目指して必死に走る
また先回りされるかもしれない
何者かわからない物と出会った恐怖で
足がもつれそうになりながら交番に駆け込む
続く
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる