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無窮
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彼女は不死の薬を作ってしまった。
彼女はそれを自らに投与した。
1世紀の時が過ぎた。
小さな小さな彼女の指は水が抜けたみたいにカラカラになり、顔は骨に皮が張り付いてるだけのミイラのようになっていた。
彼女は一日に三回便所とわずかばかりの水を求めるだけの植物になり、私はそんな彼女を見とるために存在する。
不死の薬とは言ったものの最近分かった事があり、不死ではなくただ肉体が滅ぶまで脳細胞だけが活性化する薬だった。
実験用のマウスは今や干し肉のように痩せ細り、毛は抜け、目玉の水分でさえも飛んでしまって、まるで瞼の中に小さな小石が転がっているようだった。
私は酷く絶望した。
なぜ私はこの人を看取らなくてはならないのか、
だから私はいとしの彼女を手放すことにした。
彼女の肉体を捨て、脳細胞だけを培養液に浸けて保存した。
可愛い彼女の面影はなく、ただの肉の塊になった彼女を見とるために私は生きている。
私はこの飼育ケースのような何もない部屋で、この女性が死に、この女性と同じ末路を進むために存在する。
彼女はそれを自らに投与した。
1世紀の時が過ぎた。
小さな小さな彼女の指は水が抜けたみたいにカラカラになり、顔は骨に皮が張り付いてるだけのミイラのようになっていた。
彼女は一日に三回便所とわずかばかりの水を求めるだけの植物になり、私はそんな彼女を見とるために存在する。
不死の薬とは言ったものの最近分かった事があり、不死ではなくただ肉体が滅ぶまで脳細胞だけが活性化する薬だった。
実験用のマウスは今や干し肉のように痩せ細り、毛は抜け、目玉の水分でさえも飛んでしまって、まるで瞼の中に小さな小石が転がっているようだった。
私は酷く絶望した。
なぜ私はこの人を看取らなくてはならないのか、
だから私はいとしの彼女を手放すことにした。
彼女の肉体を捨て、脳細胞だけを培養液に浸けて保存した。
可愛い彼女の面影はなく、ただの肉の塊になった彼女を見とるために私は生きている。
私はこの飼育ケースのような何もない部屋で、この女性が死に、この女性と同じ末路を進むために存在する。
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