ある老人の残した日記帳

大神達磨

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一冊目××年~○○年まで約4年間20歳~24歳

××年 10月22日 散歩

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 昨日の今日で頭がこんがらがっていた。
 朝起きて祖父母に御早う御座いますと言うといつものように(おはよう)と祖母は笑っていた。
 祖父は(嗚呼)と一言言っただけであった。
 夢だったのかなと思いながら朝食の乗った机がある居間に行った。
 机の上には昨日の紙人形が置いてあった。
 しばら机の前に立ちすくんだ。
 祖父が(飯が冷えるぞ)と言ったのでまずは食べることにした。
 その後私はその紙人形を懐にいれて散歩に出た。
 少し外を歩きたい気分になりふらつく。
 木の根橋の辺りを歩いていると目の前に狐がいた。
 そう言えばこの丹波に来てから変なものは見てい無かったので久しぶりに見たその狐は何故か安心感があった。
 狐をボーッと見ていると川の方から石を投げ込んだような音が聞こえた。
 私は驚いて川の方を見た。
 近所の子供が川に石を投げているようだった。
 子供に(危ないよ)と一言かけると子供たちは笑顔で(はい)と言った。
 子供が走って去っていったので私はもう一度狐の方を見た。
 するとそこには狐は居らず、代わりに小さな灰色の巾着袋が落ちていた。
 中身を見ると水晶の欠片であろうか、イッセンチほどの尖った水晶が入っていた。
 中には狐の体毛らしき物が入っていて、私は何だか持っていないといけない気がしたので懐にしまった。
 その後(喫茶店巴里)【パリ】で昼食を食べて、家に帰った。
 その後すぐに布団にくるまり寝た。
 午後19時に起きて晩御飯を食べて寝ることにした。
 今日は此処で筆を置こうと思う。
 
 
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