ある老人の残した日記帳

大神達磨

文字の大きさ
11 / 18
一冊目××年~○○年まで約4年間20歳~24歳

××年10月23日 天狗

しおりを挟む
 今日は昼頃まで寝ていた。
 長期休暇で気が抜けたのか、はたまた疲れがたまって寝ていたか。
 どちらでも良かったのだが、とりあえず祖父母に挨拶をした。
 その後昼食を食べた。
 今日は別段やることが無かったので家事を手伝うことにした。
 風呂釜を洗い、食器を濯ぎ、縁側を雑巾掛けした。
 祖父が小さな畑で作っている南瓜や人参に蕃茄等を収穫した。
 一旦南瓜等を家にもって帰った。
 家に帰ると祖父が、裏山で栗を拾ってきてくれと言ったので裏山に行くことにいた。【祖父の持っている山である】
 裏山で栗を拾いながら歩いていると私から見て足元の斜面に松茸が見えたのでそれも採って帰ろうと思った。
 斜面を降りて松茸を採って上ろうとした。
 今日は此処で変な者を見た。
 いや、変な者と言っても今まで見た狐なんかとは違い人の形をした者だった。
 人の形をしたそれは木の上で仁王立ちしているようであった。
 その者に私が気づくとその者は軽く上に跳び落下してきた。
 ずん、とひときわ大きな音を立てて落ちてきたそれは天狗の面をつけた者であった。
 天狗の面の者は、(@*#жヱ∮∑й∝♯)と何か言ったのだが、面のせいで声がこもり全く分からなかった。
 私が呆気にとられて居ると天狗は跳躍1つで木の上に登り、そのまま木と木の間を跳んで何処かに行ってしまった。
 気がつくと手元の松茸が取られていた。
 私は家に帰り祖父に天狗のことを聞いたが、分からないと言っていた。
 その後、祖父が作った栗ご飯、それに南瓜の素揚げ、蕃茄を冷やして切ったもの、人参と豚肉の炒め物を食べた。
 食べ終わると食器を濯ぎ風呂に入り今、日記を書いている。
 今日は此処で筆を置こうと思う。
 

 【追伸、今気がついたのだがポケットに入っていた水晶の入った巾着袋の中に傘だけ取られた松茸の柄が入っていた。】


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...