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主菜 ただいま営業中!
第42話 それいけ!捜索隊
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ジローによる追跡は意外にも順調だった。てっきり袋か箱にでも詰められて馬車で移動してるだろうからジローでも難しいかと思ったんだけど、不思議とジローの足取りに迷いはなく、どんどん街道を北へ走ってゆく。
あたしが首をかしげていると、うしろを馬でついてきているジョーがいった。
「なるほど、誘拐犯のにおいか」
「ああ……」
あたしはピリムのにおいを覚えさせたからピリムのにおいだけを追跡してるもんだと思ってたけど、こいつ、指示してもいないのにピリムと一緒にいるやつのにおいまで覚えてそっちを追跡してるんだ。
「おまえよりよっぽど使えるな」
「うるさいよ!」
だいたいなんでついてくるのがジョーなんだか。そりゃあ長年一緒にいるジョーの馬しかジローと行動できないからってのはあるけど、乗り手は別のやつでもよかったじゃないか。しかももう一人の同行者はやけに陰気だし。
ただ、会ってみてすぐにわかった。ときどき血塗れ乙女亭で感じた妙な視線の主はこいつだってね。
グルナイ族で隠密のプロだって店長から紹介されたけど、間違いなく血生臭いほうの隠密だろうね。鼻が利いて影に潜れる特殊魔法の使い手ってのは確かに便利だ、まったくあの店は評判どおりヤバい連中だよ、クレア・ドーラなんて伝説の怪物までいるんだしね。
それと多分、ウィラもヴァンパイアだ……どことなく気配がクレアに近いし、店を出てからずっとピリムの下着を入れた箱の中に隠れて出てきやしない。
まあいいさ、標的がどこかの町に留まってたらこいつの出番だ。さすがにバリザード以外じゃ街中にジローを連れて乗り込むわけにはいかないからね。
ジローの足がとまったのは、三日後の昼過ぎだった。
トヴァイアス伯爵領の領都ミュルーズのひとつ手前の町イゼールで、ここにくるまでの町と同じように南の出入り口ににおいがあったから北の出入り口に回って確認してみた。するとここで初めてジローが戸惑ったようにぐるぐる回り始めたんだ。
「どうした、まだこの町を出てないのか?」
「いや、この反応は違うね、なにか別のにおいが混じったか……」
「もう一度嗅がせてみて」
という声が、ピリムの下着を握った手と一緒に箱から出てきた。便利というか横着というか……
とにかくもう一度ジローにピリムのにおいを覚えさせ、町の北口をうろついてみる。
結果は同じだった。
ぐるぐる回ったあと、町の中と街道の先とを交互に見つめ、またぐるぐる回る。
「こりゃあ、二手に分かれたな」
「面倒なことしてくれるね……どう分かれたかが問題だ。犯人が追跡を撒くために分かれたのか、ここで運び手が交代したのか……」
「ここが目的地だった可能性もある。下手人はどう考えてもプロだ、依頼主がいたに違いないからな」
そう、夜晩い時間とはいえ人一人をさらっといて目撃者がいなかったってのを考えると、実行犯は間違いなく少数で人さらいのプロ。
この手のやつは調達屋と呼ばれていて、盗賊か冒険者の二種類がいる。前者は当然、裏社会にどっぷり浸かった犯罪者だけど、後者の場合はそのスキルを買われて人質救出なんかにも重宝されてるんだよね。
「堂々と町を通過してきてるんだから、賊の線は捨ててよさそうだね」
「ここで依頼主に引き渡した場合、先に町を出るとしたらそれはやはり依頼主のほうだろう。まさか自分の拠点で直接受け渡しをするような間抜けでもなかろうしな」
「よし、それじゃああたしたちは街道を追おう。ウィラ、あんたは念のため町を捜してくれるかい?」
「ついでに早馬を飛ばしてここに人数を集めるよう連絡入れといてくれ」
「わかった。下着は私が預かる。フェンリルほど鼻利かないから」
いいながら出てきたのはジローの影。いつの間に移動したのやら。
「さあ、行くよジロー! さっさととっ捕まえてボッコボコにしてやる!」
そうして飛ばしに飛ばして一時間。あっという間に領都ミュルーズの門が見えてきた。領都だけあってでかい町だから他の出入り口を調べるのに時間がかかりそうだとちょいとばかし焦っていたら、ジローの走りが全速力に切り替わった。
「ジロー!?」
真っ直ぐ門に向かって突っ走る――いや、その手前に馬車が走ってる。馬車ぐらい軽く跳び越えてしまえるジローだけど、この頼もしい相棒は跳び越えずに跳びかかった。
ジローの巨大で鋭利な爪が箱馬車の天井を突き破って馬を転倒させる。
「ピリムはそこか!」
あたしはジローの背から飛び降りて馬車の中を覗き込む。
しかし、空っぽだった。
いや、椅子の下が空洞になっていて隠されている可能性もあるから、大慌てで逃げ出した二人の男はジョーに任せてあたしは馬車の中を調べた。
椅子の下の隠し戸はあった、人一人を詰められそうなやつが。
だけど、空だ!
ハズレだ、先に町を出たのは誘拐犯のほうだった!
「引っ掻き回してくれるね!」
となると、ウィラに任せたイゼールが当たり……
あの日光に弱い陰気な殺し屋一人で大丈夫かね……
まあ実行犯を吐かせりゃいいんだけど、向こうもプロだ、命よりプライドを取るタイプだったらお手上げだね……
さてどうやって吐かせようかと考えてると、
「そこまでだ!」
ピーピーと甲高い笛の音とともに衛兵が群れを成して門から出てきたと思ったら城壁からは警告の矢がパラパラ降ってきはじめて、あっという間にあたしたちは取り囲まれちまった。
あたしたちが捕まってどうするんだよ……
「門の目と鼻の先で略奪とはいい度胸だ、賊め!」
「誰が賊だ! あたしらは誘拐犯を追ってきたんだよ!」
門の手前ではしっかりジョーが二人をぶちのめして確保してる。ジョーも確保寸前だけど。
「誘拐犯だと?」
衛兵たちは思いっきり訝しみながら誘拐犯二人と、敵意剥き出しで唸っているジローとを見比べる。
うーん、分が悪い。
「モンスターを使役する部族がいるという話は聞いたことがあるが、とにかく話は詰め所で聞こう」
絶対信じてないね、この顔は……
「詰め所にこの子は入るのかい?」
「入るわけないだろう」
隊長らしき男はきっぱり言い切って、ジローに網をかけるよう部下に指示を出した。
「バカ、やめろ、怪我するぞ!」
遅かった。
さっと網をかわしたジローは、襲いかかりこそしなかったけど跳びのいたせいで衛兵の何人かを吹っ飛ばしちまって……
「くそっ、捕えろ、殺しても構わん!」
「構うわあッ! ジロー、ウィラのとこまで戻るんだ!」
すんごい不満そうな様子で、ジローは聞き入れてくれた。
まったく、ここまでこれたのは完全にジローの手柄だってのにこんな扱いじゃあ、しばらく拗ねるだろうなあ……
「モンスターは逃がしたか……まあいい、こいつらを連行しろ!」
まあ、どの道こっちはハズレだったわけだし、あとのことはウィラに頼むとするか……不安だけど。
っつーか、向こうでピリムを見つけてくれないとあたしたちの無実も証明できないんだから、やってもらうしかない!
……不安だけど。
あたしが首をかしげていると、うしろを馬でついてきているジョーがいった。
「なるほど、誘拐犯のにおいか」
「ああ……」
あたしはピリムのにおいを覚えさせたからピリムのにおいだけを追跡してるもんだと思ってたけど、こいつ、指示してもいないのにピリムと一緒にいるやつのにおいまで覚えてそっちを追跡してるんだ。
「おまえよりよっぽど使えるな」
「うるさいよ!」
だいたいなんでついてくるのがジョーなんだか。そりゃあ長年一緒にいるジョーの馬しかジローと行動できないからってのはあるけど、乗り手は別のやつでもよかったじゃないか。しかももう一人の同行者はやけに陰気だし。
ただ、会ってみてすぐにわかった。ときどき血塗れ乙女亭で感じた妙な視線の主はこいつだってね。
グルナイ族で隠密のプロだって店長から紹介されたけど、間違いなく血生臭いほうの隠密だろうね。鼻が利いて影に潜れる特殊魔法の使い手ってのは確かに便利だ、まったくあの店は評判どおりヤバい連中だよ、クレア・ドーラなんて伝説の怪物までいるんだしね。
それと多分、ウィラもヴァンパイアだ……どことなく気配がクレアに近いし、店を出てからずっとピリムの下着を入れた箱の中に隠れて出てきやしない。
まあいいさ、標的がどこかの町に留まってたらこいつの出番だ。さすがにバリザード以外じゃ街中にジローを連れて乗り込むわけにはいかないからね。
ジローの足がとまったのは、三日後の昼過ぎだった。
トヴァイアス伯爵領の領都ミュルーズのひとつ手前の町イゼールで、ここにくるまでの町と同じように南の出入り口ににおいがあったから北の出入り口に回って確認してみた。するとここで初めてジローが戸惑ったようにぐるぐる回り始めたんだ。
「どうした、まだこの町を出てないのか?」
「いや、この反応は違うね、なにか別のにおいが混じったか……」
「もう一度嗅がせてみて」
という声が、ピリムの下着を握った手と一緒に箱から出てきた。便利というか横着というか……
とにかくもう一度ジローにピリムのにおいを覚えさせ、町の北口をうろついてみる。
結果は同じだった。
ぐるぐる回ったあと、町の中と街道の先とを交互に見つめ、またぐるぐる回る。
「こりゃあ、二手に分かれたな」
「面倒なことしてくれるね……どう分かれたかが問題だ。犯人が追跡を撒くために分かれたのか、ここで運び手が交代したのか……」
「ここが目的地だった可能性もある。下手人はどう考えてもプロだ、依頼主がいたに違いないからな」
そう、夜晩い時間とはいえ人一人をさらっといて目撃者がいなかったってのを考えると、実行犯は間違いなく少数で人さらいのプロ。
この手のやつは調達屋と呼ばれていて、盗賊か冒険者の二種類がいる。前者は当然、裏社会にどっぷり浸かった犯罪者だけど、後者の場合はそのスキルを買われて人質救出なんかにも重宝されてるんだよね。
「堂々と町を通過してきてるんだから、賊の線は捨ててよさそうだね」
「ここで依頼主に引き渡した場合、先に町を出るとしたらそれはやはり依頼主のほうだろう。まさか自分の拠点で直接受け渡しをするような間抜けでもなかろうしな」
「よし、それじゃああたしたちは街道を追おう。ウィラ、あんたは念のため町を捜してくれるかい?」
「ついでに早馬を飛ばしてここに人数を集めるよう連絡入れといてくれ」
「わかった。下着は私が預かる。フェンリルほど鼻利かないから」
いいながら出てきたのはジローの影。いつの間に移動したのやら。
「さあ、行くよジロー! さっさととっ捕まえてボッコボコにしてやる!」
そうして飛ばしに飛ばして一時間。あっという間に領都ミュルーズの門が見えてきた。領都だけあってでかい町だから他の出入り口を調べるのに時間がかかりそうだとちょいとばかし焦っていたら、ジローの走りが全速力に切り替わった。
「ジロー!?」
真っ直ぐ門に向かって突っ走る――いや、その手前に馬車が走ってる。馬車ぐらい軽く跳び越えてしまえるジローだけど、この頼もしい相棒は跳び越えずに跳びかかった。
ジローの巨大で鋭利な爪が箱馬車の天井を突き破って馬を転倒させる。
「ピリムはそこか!」
あたしはジローの背から飛び降りて馬車の中を覗き込む。
しかし、空っぽだった。
いや、椅子の下が空洞になっていて隠されている可能性もあるから、大慌てで逃げ出した二人の男はジョーに任せてあたしは馬車の中を調べた。
椅子の下の隠し戸はあった、人一人を詰められそうなやつが。
だけど、空だ!
ハズレだ、先に町を出たのは誘拐犯のほうだった!
「引っ掻き回してくれるね!」
となると、ウィラに任せたイゼールが当たり……
あの日光に弱い陰気な殺し屋一人で大丈夫かね……
まあ実行犯を吐かせりゃいいんだけど、向こうもプロだ、命よりプライドを取るタイプだったらお手上げだね……
さてどうやって吐かせようかと考えてると、
「そこまでだ!」
ピーピーと甲高い笛の音とともに衛兵が群れを成して門から出てきたと思ったら城壁からは警告の矢がパラパラ降ってきはじめて、あっという間にあたしたちは取り囲まれちまった。
あたしたちが捕まってどうするんだよ……
「門の目と鼻の先で略奪とはいい度胸だ、賊め!」
「誰が賊だ! あたしらは誘拐犯を追ってきたんだよ!」
門の手前ではしっかりジョーが二人をぶちのめして確保してる。ジョーも確保寸前だけど。
「誘拐犯だと?」
衛兵たちは思いっきり訝しみながら誘拐犯二人と、敵意剥き出しで唸っているジローとを見比べる。
うーん、分が悪い。
「モンスターを使役する部族がいるという話は聞いたことがあるが、とにかく話は詰め所で聞こう」
絶対信じてないね、この顔は……
「詰め所にこの子は入るのかい?」
「入るわけないだろう」
隊長らしき男はきっぱり言い切って、ジローに網をかけるよう部下に指示を出した。
「バカ、やめろ、怪我するぞ!」
遅かった。
さっと網をかわしたジローは、襲いかかりこそしなかったけど跳びのいたせいで衛兵の何人かを吹っ飛ばしちまって……
「くそっ、捕えろ、殺しても構わん!」
「構うわあッ! ジロー、ウィラのとこまで戻るんだ!」
すんごい不満そうな様子で、ジローは聞き入れてくれた。
まったく、ここまでこれたのは完全にジローの手柄だってのにこんな扱いじゃあ、しばらく拗ねるだろうなあ……
「モンスターは逃がしたか……まあいい、こいつらを連行しろ!」
まあ、どの道こっちはハズレだったわけだし、あとのことはウィラに頼むとするか……不安だけど。
っつーか、向こうでピリムを見つけてくれないとあたしたちの無実も証明できないんだから、やってもらうしかない!
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