81 / 108
主菜 ただいま営業中!
第54話 類が友を呼ぶ町
しおりを挟む
へぼ領主による胸焼け過剰な接待から解放され、バリザードに帰ってきて仕事に追われているとあっという間に五月、夏真っ盛り。
夏至に向かってまだまだ日は長くなり気温も上がり続ける。パラディオンでは経験できない暑さだから、さすがにちょっと鬱陶しくはあるな。
ただ、お陰で氷菓の売り上げが信じられんほど伸びまくってる。冬に暖、夏に涼を求めるのは老若男女を問わず万国共通だからな、キンキンに冷やした飲み物と一緒にこの時期のウチの稼ぎ頭ってわけだ。
しかし戻ってきたときは少し驚いた。なんせいつの間にかメニューがひとつ増えてやがったんだからな。
そう、アンパンだ。
帰ってきた直後、息つく間もなくグストーが差し出してきたこのパンを、クレアは当然ながら気に入った(なにせクレア用の激甘カスタムだからな)。
どれくらい気に入ったかというと、久々に涙を流しながら雄叫びを上げて毎日それしか食わなくなったほどだ(なにせクレア用の以下略だからな)。
ただ、実をいうとおれも気に入っている。店で提供するぶんには甘さを抑えているし、この甘さが独特でクセになるんだ。こう、ついつい食べ続けてしまう奇妙な中毒性があるというか……海陽の食文化、おそるべしだ。
当初はフセッタス用の堅いパンに挟んで出そうとしたところ、サロの提案で柔らかくて丸い生地の中にあんこを詰めるという形に決まったらしい。こいつもこいつでさすがはグストーの一番弟子ってところだな。
そのうえ、だ。
あんこには二種類あるんだ……
粒あんと、こしあん。
手間を考えれば粒あんのほうがコストがいい。しかし、おれは断然こしあん派だ。あの少しざらっとした舌触りと口に含んだときに溶けるように形を変えていく食感がなんともいえない。粒あんは歯にくっつくのが難点だ。
しかしどちらも人気があり、従業員も客も粒あん派とこしあん派に分かれて討論するほどの人気メニューへと成り上がっていった。
もうひとつの驚いたことは、リエルに友人ができていたことだ。むしろこっちのほうが驚いた。
思えば昔からあいつが他人とつるんでいることろを見たことがなかったし、なによりその友人てのがえらく不細工だったんだ。
一言でいうと、爬虫類。
でもあいつらしい。
その容姿のせいで文字どおり血反吐を吐くほど苦労してきたやつだから、同じ苦しみを知る者同士、見た目に惑わされることなく互いの本質をわかり合えたんだろう。
ようやくリエルの本当の笑顔を見た気がする。
そういう意味では、おれには早い時期からゼルーグがいたからなあ……
友のありがたみを再確認しつつ、おれは今日のデスクワークを開始する。
今おれの頭を悩ませているのは、米問題だ。
本物の海陽料理を知るジョーと翁、そしてそれを知りたがっているグストーからの提案で、水米なる品種を輸入するか自家生産するかという二者択一を迫られているのだ。いや、諦めるを含めればみっつか。
ともかくおれはまずゾフォール商会に相談した。
むろん不可能とはいわなかったが、ほとんど出回っていない品種を仕入れるとなるとあまりにもコストがかかりすぎるといわれた。念のため穀物を専門に扱っている商会にも訊いてみたが、どこもコネはなく結論はゾフォールと同じ。
となると、翁の手を借りての自家生産……
土地は、まあ、なんとかなる。場所もあれば金もある。
ただ、そこまでして作るほどの需要があるか……?
米を使った料理自体は海陽以外にもあってユギラの故郷でも普通に米料理があったらしく、シンドゥカ米を使ったレシピは翁とユギラがいろいろ教えてくれた。
お陰で米料理自体は充実している。
おれにはシンドゥカ米でも充分に異国情緒を楽しめた。
わざわざ農場経営にまで手を出して作るほどの需要が、水米にあるだろうか?
それならまだ同時に提案されているサトウキビ畑のほうが納得できる。
そうやってサトウキビを作らせるためにわざわざ無理そうな提案も一緒に出してきた……と疑うのは、考えすぎか?
グストーのあの熱意を見るとなあ……
おれは机いっぱいに広げている資料と睨めっこしながら頭をかく。
すると、ドアがノックされた。
入ってきたのはリエルだ。
「ヴィンチ家のかたがたがお見えになりました」
「かたがた……?」
バリザードに戻ってきてすぐに領主から「上手くいった、楽しみに待たれよ」との手紙が届いたからそろそろだとは思っていたが……
「まさか、またあのへぼ領主が呼ばれもしないのに出しゃばってきたか?」
「ご領主もいらっしゃいますが、マッツォーリ男爵と他にもヴィンチ家のかたが一二名……」
「おいおい、なんだってそんな大所帯が……しかも、なんでここに?」
「シャルナどのが連れてこられまして」
あいつめ……
「さすがにそれだけの人数は入らない。もともとピリム絡みのことなんだ、あいつの店に案内してやれ。おれもすぐに行く」
「かしこまりました」
やれやれ。シャルナ一人であの面子を相手にするのは大変だろうからな、ひとつ貸しといてやるか。
「すみません、助けてください……」
のらねこ工房の入り口でおれを待っていたシャルナの第一声が、それだった。
「貸しだぞ」
「これでご勘弁を……」
そういって差し出したのは、『世界の窓』の第一巻。
さてはこいつ、このために今まで届けなかったな。
「まあいいだろう」
おれたちは意を決して中へ入った。
そして真っ先に目に飛び込んできたのは……
「美しい……!」
領主からの貢物であろうお菓子をむしゃむしゃ食べているクレアと、その手を取って涙ぐみながら跪く一人の男。
「ああ、なんという既視感……」
もう頭が痛い。
美しいものに目がないという話だったから嫌な予感はしてたんだ……
「この手はわが祖レオナのマ・ドンナより繊細で優しく、その肉体はわが祖ミケーレの聖母像より清楚で気高い……! そしてその顔は……! ああ! 美しさのあまり失明してしまいそうだ!」
頭上に手をかざしてのけ反るこの中年野郎が、噂のラファロ・ヴィンチらしい。赤い羽根つき帽子と赤いマントをまとう派手な装いとは裏腹に、顔立ちはさしたる特徴もないごく普通そうな男。強いて挙げるならシュデッタ人にしては顔の彫りが浅いぐらいか? 諸国を放浪する一家だというからきっといろんな血が混じってるんだろうな。歳は四十前と、領主より少し若いくらいだろう。
なんにせよ、こいつへの扱いはたった今決まった。
「おお、店長どの! 紹介しよう、彼がかの有名な『世界の窓』の作者、わがシュデッタが誇る芸術家一門当代一の天才画家ラファロ・ヴィンチだ!」
ラファロに対抗しているのかいつもより派手な格好をしている領主に紹介されるも、おれは手を差し出したりはしない。
「ルシエド・ウルフィスだ」
領主と同じ扱いで充分だ。
しかし……
「ほうほう……!」
おれの無礼など気にも留めないどころかやつ自身もまた無礼なことにおれの顔をまじまじと見つめ、全身をぐるりと舐め回すように観察しやがった。
「おや? その手にあるのは私の作品じゃあないか! いいともいいとも、遠慮することはない、サインくらいいくらでも書いて差し上げるとも!」
勝手に勘違いして本を取り上げ、カウンターにあったペンでサインを書いて押しつけやがった。わざわざ宛名まで書いてくれたはいいんだが、おれのスペル、間違ってるぞ……
「それでは改めて自己紹介をしよう! 私は美しいものをこよなく愛する放浪の画家、ラファロ・ヴィンチ。そしてこちらにいるのがわが従兄弟にしてパートナーの天才版画家ライモンド・ヴィンチだ」
謎の人物の一人は版画家だったか。
まあ納得だな。挿絵つきの本を出版する以上、絵は版画にしなければ量産できない。つまりラファロの名声を一般大衆のレベルにまで浸透させた一番の功労者ってわけだ。
「そしてこの十名はヴィンチ家の分家であるサリエリ家の者たちで、芸術を生業とするヴィンチ家に対し、サリエリ家は武術を専門としている。早い話がヴィンチ家専属の護衛部隊だ」
大仰なことだ、と呆れたらマッツォーリ男爵が偉そうに講釈を垂れ始めた。
「ヴィンチ家の人間はその才能ゆえに、昔から様々な者たちに狙われていた。とくに二代目であるレオナはそのあまりの天才ぶりのせいで幾度となく危険な目に遭っていたが本人はまるで無頓着でね、それを憂いた内縁の夫であったジャンが彼女を護るために自分と同じく芸術の才をもたない身内を集め、編み出し発展させたのが、サリエリ流総合護衛武術なのだよ」
「ふうん」
まあ……
確かに強そうではあるな。
しかしそこまでしなくちゃならんほどの芸術家一門が、パラディオンでは無名とは。おれが無知なだけか? まさか寒いのが嫌いとかいうわけでもないだろうに。
「いや、それにしてもやはりバリザードまでくるとこの暑気が心地よいな。トランゼの冬は寒すぎた!」
まさか本当に寒さが理由じゃないだろうな……
「さて、それでは本題に入ろうじゃないかね」
マッツォーリ男爵の目が、明らかにシャルナに向けて光った……
夏至に向かってまだまだ日は長くなり気温も上がり続ける。パラディオンでは経験できない暑さだから、さすがにちょっと鬱陶しくはあるな。
ただ、お陰で氷菓の売り上げが信じられんほど伸びまくってる。冬に暖、夏に涼を求めるのは老若男女を問わず万国共通だからな、キンキンに冷やした飲み物と一緒にこの時期のウチの稼ぎ頭ってわけだ。
しかし戻ってきたときは少し驚いた。なんせいつの間にかメニューがひとつ増えてやがったんだからな。
そう、アンパンだ。
帰ってきた直後、息つく間もなくグストーが差し出してきたこのパンを、クレアは当然ながら気に入った(なにせクレア用の激甘カスタムだからな)。
どれくらい気に入ったかというと、久々に涙を流しながら雄叫びを上げて毎日それしか食わなくなったほどだ(なにせクレア用の以下略だからな)。
ただ、実をいうとおれも気に入っている。店で提供するぶんには甘さを抑えているし、この甘さが独特でクセになるんだ。こう、ついつい食べ続けてしまう奇妙な中毒性があるというか……海陽の食文化、おそるべしだ。
当初はフセッタス用の堅いパンに挟んで出そうとしたところ、サロの提案で柔らかくて丸い生地の中にあんこを詰めるという形に決まったらしい。こいつもこいつでさすがはグストーの一番弟子ってところだな。
そのうえ、だ。
あんこには二種類あるんだ……
粒あんと、こしあん。
手間を考えれば粒あんのほうがコストがいい。しかし、おれは断然こしあん派だ。あの少しざらっとした舌触りと口に含んだときに溶けるように形を変えていく食感がなんともいえない。粒あんは歯にくっつくのが難点だ。
しかしどちらも人気があり、従業員も客も粒あん派とこしあん派に分かれて討論するほどの人気メニューへと成り上がっていった。
もうひとつの驚いたことは、リエルに友人ができていたことだ。むしろこっちのほうが驚いた。
思えば昔からあいつが他人とつるんでいることろを見たことがなかったし、なによりその友人てのがえらく不細工だったんだ。
一言でいうと、爬虫類。
でもあいつらしい。
その容姿のせいで文字どおり血反吐を吐くほど苦労してきたやつだから、同じ苦しみを知る者同士、見た目に惑わされることなく互いの本質をわかり合えたんだろう。
ようやくリエルの本当の笑顔を見た気がする。
そういう意味では、おれには早い時期からゼルーグがいたからなあ……
友のありがたみを再確認しつつ、おれは今日のデスクワークを開始する。
今おれの頭を悩ませているのは、米問題だ。
本物の海陽料理を知るジョーと翁、そしてそれを知りたがっているグストーからの提案で、水米なる品種を輸入するか自家生産するかという二者択一を迫られているのだ。いや、諦めるを含めればみっつか。
ともかくおれはまずゾフォール商会に相談した。
むろん不可能とはいわなかったが、ほとんど出回っていない品種を仕入れるとなるとあまりにもコストがかかりすぎるといわれた。念のため穀物を専門に扱っている商会にも訊いてみたが、どこもコネはなく結論はゾフォールと同じ。
となると、翁の手を借りての自家生産……
土地は、まあ、なんとかなる。場所もあれば金もある。
ただ、そこまでして作るほどの需要があるか……?
米を使った料理自体は海陽以外にもあってユギラの故郷でも普通に米料理があったらしく、シンドゥカ米を使ったレシピは翁とユギラがいろいろ教えてくれた。
お陰で米料理自体は充実している。
おれにはシンドゥカ米でも充分に異国情緒を楽しめた。
わざわざ農場経営にまで手を出して作るほどの需要が、水米にあるだろうか?
それならまだ同時に提案されているサトウキビ畑のほうが納得できる。
そうやってサトウキビを作らせるためにわざわざ無理そうな提案も一緒に出してきた……と疑うのは、考えすぎか?
グストーのあの熱意を見るとなあ……
おれは机いっぱいに広げている資料と睨めっこしながら頭をかく。
すると、ドアがノックされた。
入ってきたのはリエルだ。
「ヴィンチ家のかたがたがお見えになりました」
「かたがた……?」
バリザードに戻ってきてすぐに領主から「上手くいった、楽しみに待たれよ」との手紙が届いたからそろそろだとは思っていたが……
「まさか、またあのへぼ領主が呼ばれもしないのに出しゃばってきたか?」
「ご領主もいらっしゃいますが、マッツォーリ男爵と他にもヴィンチ家のかたが一二名……」
「おいおい、なんだってそんな大所帯が……しかも、なんでここに?」
「シャルナどのが連れてこられまして」
あいつめ……
「さすがにそれだけの人数は入らない。もともとピリム絡みのことなんだ、あいつの店に案内してやれ。おれもすぐに行く」
「かしこまりました」
やれやれ。シャルナ一人であの面子を相手にするのは大変だろうからな、ひとつ貸しといてやるか。
「すみません、助けてください……」
のらねこ工房の入り口でおれを待っていたシャルナの第一声が、それだった。
「貸しだぞ」
「これでご勘弁を……」
そういって差し出したのは、『世界の窓』の第一巻。
さてはこいつ、このために今まで届けなかったな。
「まあいいだろう」
おれたちは意を決して中へ入った。
そして真っ先に目に飛び込んできたのは……
「美しい……!」
領主からの貢物であろうお菓子をむしゃむしゃ食べているクレアと、その手を取って涙ぐみながら跪く一人の男。
「ああ、なんという既視感……」
もう頭が痛い。
美しいものに目がないという話だったから嫌な予感はしてたんだ……
「この手はわが祖レオナのマ・ドンナより繊細で優しく、その肉体はわが祖ミケーレの聖母像より清楚で気高い……! そしてその顔は……! ああ! 美しさのあまり失明してしまいそうだ!」
頭上に手をかざしてのけ反るこの中年野郎が、噂のラファロ・ヴィンチらしい。赤い羽根つき帽子と赤いマントをまとう派手な装いとは裏腹に、顔立ちはさしたる特徴もないごく普通そうな男。強いて挙げるならシュデッタ人にしては顔の彫りが浅いぐらいか? 諸国を放浪する一家だというからきっといろんな血が混じってるんだろうな。歳は四十前と、領主より少し若いくらいだろう。
なんにせよ、こいつへの扱いはたった今決まった。
「おお、店長どの! 紹介しよう、彼がかの有名な『世界の窓』の作者、わがシュデッタが誇る芸術家一門当代一の天才画家ラファロ・ヴィンチだ!」
ラファロに対抗しているのかいつもより派手な格好をしている領主に紹介されるも、おれは手を差し出したりはしない。
「ルシエド・ウルフィスだ」
領主と同じ扱いで充分だ。
しかし……
「ほうほう……!」
おれの無礼など気にも留めないどころかやつ自身もまた無礼なことにおれの顔をまじまじと見つめ、全身をぐるりと舐め回すように観察しやがった。
「おや? その手にあるのは私の作品じゃあないか! いいともいいとも、遠慮することはない、サインくらいいくらでも書いて差し上げるとも!」
勝手に勘違いして本を取り上げ、カウンターにあったペンでサインを書いて押しつけやがった。わざわざ宛名まで書いてくれたはいいんだが、おれのスペル、間違ってるぞ……
「それでは改めて自己紹介をしよう! 私は美しいものをこよなく愛する放浪の画家、ラファロ・ヴィンチ。そしてこちらにいるのがわが従兄弟にしてパートナーの天才版画家ライモンド・ヴィンチだ」
謎の人物の一人は版画家だったか。
まあ納得だな。挿絵つきの本を出版する以上、絵は版画にしなければ量産できない。つまりラファロの名声を一般大衆のレベルにまで浸透させた一番の功労者ってわけだ。
「そしてこの十名はヴィンチ家の分家であるサリエリ家の者たちで、芸術を生業とするヴィンチ家に対し、サリエリ家は武術を専門としている。早い話がヴィンチ家専属の護衛部隊だ」
大仰なことだ、と呆れたらマッツォーリ男爵が偉そうに講釈を垂れ始めた。
「ヴィンチ家の人間はその才能ゆえに、昔から様々な者たちに狙われていた。とくに二代目であるレオナはそのあまりの天才ぶりのせいで幾度となく危険な目に遭っていたが本人はまるで無頓着でね、それを憂いた内縁の夫であったジャンが彼女を護るために自分と同じく芸術の才をもたない身内を集め、編み出し発展させたのが、サリエリ流総合護衛武術なのだよ」
「ふうん」
まあ……
確かに強そうではあるな。
しかしそこまでしなくちゃならんほどの芸術家一門が、パラディオンでは無名とは。おれが無知なだけか? まさか寒いのが嫌いとかいうわけでもないだろうに。
「いや、それにしてもやはりバリザードまでくるとこの暑気が心地よいな。トランゼの冬は寒すぎた!」
まさか本当に寒さが理由じゃないだろうな……
「さて、それでは本題に入ろうじゃないかね」
マッツォーリ男爵の目が、明らかにシャルナに向けて光った……
0
あなたにおすすめの小説
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
出来損ないと追放された俺、神様から貰った『絶対農域』スキルで農業始めたら、奇跡の作物が育ちすぎて聖女様や女騎士、王族まで押しかけてきた
黒崎隼人
ファンタジー
★☆★完結保証★☆☆
毎日朝7時更新!
「お前のような魔力無しの出来損ないは、もはや我が家の者ではない!」
過労死した俺が転生したのは、魔力が全ての貴族社会で『出来損ない』と蔑まれる三男、カイ。実家から追放され、与えられたのは魔物も寄り付かない不毛の荒れ地だった。
絶望の淵で手にしたのは、神様からの贈り物『絶対農域(ゴッド・フィールド)』というチートスキル! どんな作物も一瞬で育ち、その実は奇跡の効果を発揮する!?
伝説のもふもふ聖獣を相棒に、気ままな農業スローライフを始めようとしただけなのに…「このトマト、聖水以上の治癒効果が!?」「彼の作る小麦を食べたらレベルが上がった!」なんて噂が広まって、聖女様や女騎士、果ては王族までが俺の畑に押しかけてきて――!?
追放した実家が手のひらを返してきても、もう遅い! 最強農業スキルで辺境から世界を救う!? 爽快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
転生したら、伯爵家の嫡子で勝ち組!だけど脳内に神様ぽいのが囁いて、色々依頼する。これって異世界ブラック企業?それとも社畜?誰か助けて
ゆうた
ファンタジー
森の国編 ヴェルトゥール王国戦記
大学2年生の誠一は、大学生活をまったりと過ごしていた。
それが何の因果か、異世界に突然、転生してしまった。
生まれも育ちも恵まれた環境の伯爵家の嫡男に転生したから、
まったりのんびりライフを楽しもうとしていた。
しかし、なぜか脳に直接、神様ぽいのから、四六時中、依頼がくる。
無視すると、身体中がキリキリと痛むし、うるさいしで、依頼をこなす。
これって異世界ブラック企業?神様の社畜的な感じ?
依頼をこなしてると、いつの間か英雄扱いで、
いろんな所から依頼がひっきりなし舞い込む。
誰かこの悪循環、何とかして!
まったりどころか、ヘロヘロな毎日!誰か助けて
氷の公爵家に嫁いだ私、実は超絶有能な元男爵令嬢でした~女々しい公爵様と粘着義母のざまぁルートを内助の功で逆転します!~
紅葉山参
恋愛
名門公爵家であるヴィンテージ家に嫁いだロキシー。誰もが羨む結婚だと思われていますが、実情は違いました。
夫であるバンテス公爵様は、その美貌と地位に反して、なんとも女々しく頼りない方。さらに、彼の母親である義母セリーヌ様は、ロキシーが低い男爵家の出であることを理由に、連日ねちっこい嫌がらせをしてくる粘着質の意地悪な人。
結婚生活は、まるで地獄。公爵様は義母の言いなりで、私を庇うこともしません。
「どうして私がこんな仕打ちを受けなければならないの?」
そう嘆きながらも、ロキシーには秘密がありました。それは、男爵令嬢として育つ中で身につけた、貴族として規格外の「超絶有能な実務能力」と、いかなる困難も冷静に対処する「鋼の意志」。
このまま公爵家が傾けば、愛する故郷の男爵家にも影響が及びます。
「もういいわ。この際、公爵様をたてつつ、私が公爵家を立て直して差し上げます」
ロキシーは決意します。女々しい夫を立派な公爵へ。傾きかけた公爵領を豊かな土地へ。そして、ねちっこい義母には最高のざまぁを。
すべては、彼の幸せのため。彼の公爵としての誇りのため。そして、私自身の幸せのため。
これは、虐げられた男爵令嬢が、内助の功という名の愛と有能さで、公爵家と女々しい夫の人生を根底から逆転させる、痛快でロマンチックな逆転ざまぁストーリーです!
【完結】異世界へ五人の落ち人~聖女候補とされてしまいます~
かずきりり
ファンタジー
望んで異世界へと来たわけではない。
望んで召喚などしたわけでもない。
ただ、落ちただけ。
異世界から落ちて来た落ち人。
それは人知を超えた神力を体内に宿し、神からの「贈り人」とされる。
望まれていないけれど、偶々手に入る力を国は欲する。
だからこそ、より強い力を持つ者に聖女という称号を渡すわけだけれど……
中に男が混じっている!?
帰りたいと、それだけを望む者も居る。
護衛騎士という名の監視もつけられて……
でも、私はもう大切な人は作らない。
どうせ、無くしてしまうのだから。
異世界に落ちた五人。
五人が五人共、色々な思わくもあり……
だけれど、私はただ流れに流され……
※こちらの作品はカクヨムにも掲載しています。
「無能な妻」と蔑まれた令嬢は、離婚後に隣国の王子に溺愛されました。
腐ったバナナ
恋愛
公爵令嬢アリアンナは、魔力を持たないという理由で、夫である侯爵エドガーから無能な妻と蔑まれる日々を送っていた。
魔力至上主義の貴族社会で価値を見いだされないことに絶望したアリアンナは、ついに離婚を決断。
多額の慰謝料と引き換えに、無能な妻という足枷を捨て、自由な平民として辺境へと旅立つ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる