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Wonder Town
QUEENHeart
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僕はその男に担がれ、丸いテーブルに座るチュオンの元へと連れていかれた。
「おぉぉ!お帰りKUROぉ!怖くなかったか?うん?追いかけられなかったか?」
【.....】
『あぁ?そぉか、そんなことがあったんか』
「怖かっただろぉKUROぉよぅしよぅし」
チュオンは僕の頭を撫でながら、そう言って向かいの席の人間を睨んでいた。
[チュオン、その可愛らしいモフモフは一体なんじゃ?]
『あぁ?俺の可愛い可愛いペットだよぉ、この可愛い猫を、そちらさんの兵隊さんが追い回してくたそうじゃねぇか、あぁ?』
[何!?そんなことが!それは申し訳なかった、わらわの顔に免じて許してはくれぬか?]
『仕方ねぇ、初めて連れてきたし、許してやらぁ』
チュオンがキセルをふかしながら言った。
[それは有り難い、それはそうとその猫とやらを、わらわに触らせてはくれぬか?]
『あぁ?クイーンがKUROをぉ?うーん、どぉするKUROぉ?』
うーん別に僕は構わないけど?
チュオンはどうなんだ?
《にゃー?》
「ふんふん嫌か!」『嫌だってさぁ!』
えーー!そんなこと言ってませんけど僕!?
ははーん、チュオンが嫌なんだな!
なら、嫌でいいか!フフフッ
[なんじゃと!?それは本当か??猫よ、わらわの元に来てみないか?]
『嫌だと言っているだろぉが!』
うん?どーしてもこの女の人は僕を撫でたいらしい…
とりあえず、行ってみてもいいけど…
僕はチュオンの顔を見た。
チュオンは僕に気付いて見つめ、顔を横に振った。
行くなということか…
うーんでも女の人はずーっと僕を見ていて、落ち着かない。
ちょっとだけ行ってあげても…
僕はチュオンの手から離れ、女の人の元へと歩み寄った。
「あっ!おい!KURO!」
チュオンは見たことないぐらい慌てふためいていた。
[ほほっ、チュオンがそんなに慌てふためくなんて珍しいのぅ、そんなに、この子が大事なのじゃな?]
『そりゃぁ俺の家族だからなぁ』
なんの事やら…
僕には分からないが、大事にされていることは分かっている。
僕にとってもチュオンは大事な人間だ。
僕は女の人の元へと近づき、目の前に座った。
まぁ人間のルールとしては、やってはいけないテーブルの上だが…
誰も怒らないからいいか!
[ほぉほぉ、猫よ、よくぞわらわの元へ来たな]
女の人は嬉しそうに僕に手を差し出した。
僕は本能的に手を嗅いだ。
どうやら、悪い人では無いようだ。
僕は女の人の膝の上へと移動した。
[おぉ!よしよし猫よ、モフモフで可愛いのぅ、ここで飼いたいぐらいじゃ!]
『あぁ!?俺のKUROはやらねぇぞ!』
「ほらKURO!帰ってきなぁ!」
チュオンが心配そうに僕を見ている。
さっ、帰ってやるか
そろそろ暴れそうな匂いを感じる。
僕は女の人からチュオンへと場所を移した。
[あっ!猫よ!もう帰ってしまうのか?、寂しいのぅ]
『はっ!さすが俺のKUROだぁ!わかってやがる、俺がもうそろそろ暴れそうな事も察しやがったな』
はははとチュオンが不適に笑っていた。
「おぉぉ!お帰りKUROぉ!怖くなかったか?うん?追いかけられなかったか?」
【.....】
『あぁ?そぉか、そんなことがあったんか』
「怖かっただろぉKUROぉよぅしよぅし」
チュオンは僕の頭を撫でながら、そう言って向かいの席の人間を睨んでいた。
[チュオン、その可愛らしいモフモフは一体なんじゃ?]
『あぁ?俺の可愛い可愛いペットだよぉ、この可愛い猫を、そちらさんの兵隊さんが追い回してくたそうじゃねぇか、あぁ?』
[何!?そんなことが!それは申し訳なかった、わらわの顔に免じて許してはくれぬか?]
『仕方ねぇ、初めて連れてきたし、許してやらぁ』
チュオンがキセルをふかしながら言った。
[それは有り難い、それはそうとその猫とやらを、わらわに触らせてはくれぬか?]
『あぁ?クイーンがKUROをぉ?うーん、どぉするKUROぉ?』
うーん別に僕は構わないけど?
チュオンはどうなんだ?
《にゃー?》
「ふんふん嫌か!」『嫌だってさぁ!』
えーー!そんなこと言ってませんけど僕!?
ははーん、チュオンが嫌なんだな!
なら、嫌でいいか!フフフッ
[なんじゃと!?それは本当か??猫よ、わらわの元に来てみないか?]
『嫌だと言っているだろぉが!』
うん?どーしてもこの女の人は僕を撫でたいらしい…
とりあえず、行ってみてもいいけど…
僕はチュオンの顔を見た。
チュオンは僕に気付いて見つめ、顔を横に振った。
行くなということか…
うーんでも女の人はずーっと僕を見ていて、落ち着かない。
ちょっとだけ行ってあげても…
僕はチュオンの手から離れ、女の人の元へと歩み寄った。
「あっ!おい!KURO!」
チュオンは見たことないぐらい慌てふためいていた。
[ほほっ、チュオンがそんなに慌てふためくなんて珍しいのぅ、そんなに、この子が大事なのじゃな?]
『そりゃぁ俺の家族だからなぁ』
なんの事やら…
僕には分からないが、大事にされていることは分かっている。
僕にとってもチュオンは大事な人間だ。
僕は女の人の元へと近づき、目の前に座った。
まぁ人間のルールとしては、やってはいけないテーブルの上だが…
誰も怒らないからいいか!
[ほぉほぉ、猫よ、よくぞわらわの元へ来たな]
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僕は本能的に手を嗅いだ。
どうやら、悪い人では無いようだ。
僕は女の人の膝の上へと移動した。
[おぉ!よしよし猫よ、モフモフで可愛いのぅ、ここで飼いたいぐらいじゃ!]
『あぁ!?俺のKUROはやらねぇぞ!』
「ほらKURO!帰ってきなぁ!」
チュオンが心配そうに僕を見ている。
さっ、帰ってやるか
そろそろ暴れそうな匂いを感じる。
僕は女の人からチュオンへと場所を移した。
[あっ!猫よ!もう帰ってしまうのか?、寂しいのぅ]
『はっ!さすが俺のKUROだぁ!わかってやがる、俺がもうそろそろ暴れそうな事も察しやがったな』
はははとチュオンが不適に笑っていた。
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