傭兵と双子

Iris

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朝、明るくなって目が覚める

体を起こす

悪い夢を見たような気がした

横のベッドを見る

妹がいた

妹「おはよう」

シャワーを浴びて来たらしい、髪が濡れている。

傭兵「おはよう」

妹「シャワー、浴びてきたら?」

傭兵「あぁ、そうだな」

服を着てシャワーを浴びに部屋を出る

浴場に入る時に姉とすれ違う

姉「おはよう」

傭兵「おはよう」

姉「わるいね」

傭兵「いや・・・あぁ」

それ以上の言葉は出てこなかった

何か言う必要もないか・・・

シャワーを浴びてお湯につかる

まぁ、次の仕事で死ぬかもしてないから欲求に正直な傭兵や冒険者は多い

それだけのこと

ただ、妹が特殊で姉妹と一緒にというのが違和感だろうか

礼を言われても詫びられても困る、それだけ・・・かな。

部屋に戻る

姉「朝食行くけど、一緒にいく」

傭兵「あぁ、そうだな」

食堂は人がまばらにいた

バイキングになっていて適当に皿にのせてテーブルに座る

特に会話はなかった

傭兵「昼前にギルドに行けばよかったか?」

妹「はい」

珍しく妹が返事をした

傭兵「それまで何かすることは?」

姉「とくにはないかな・・・」

妹「ないですね、ゆっくりしていればいいかな」

傭兵「そうか、少し散歩でもするか・・・一緒に来るか?」

妹「この街は初めてでしたっけ?」

傭兵「あぁ」

姉「なら、案内しましょうか」

傭兵「たのむ」

食事を済ませてホテルをチェックアウトする

荷物をもって歩く

妹「森側の街はあまり見るところはないですね」

姉「今回の仕事が終わったら中央と海側を案内してあげる」

傭兵「・・・そうだな」

昼に合わせてギルドに到着する

馬車が店の前に止まっていた。

中に入ると女性と使用人らしい2人がいた。

挨拶と自己紹介を簡単に済ませる

貴族のお嬢さんが移動すると聞いていたが彼女の服装は冒険者じみていた

令嬢「有事の際は最低限動ける服装をと・・・」

傭兵「いい心がけですね」

使用人「よろしくお願いします」

5人で昼食をとり会話をする。

最近は中央と海側の仕事が多く森側の人が少ないらしい

護衛も雇っても何もなく隣街までつくこともあってランクの高い冒険者に報酬を払うだけの時もあるらしく人を雇うのが難しいらしい。

使用人も剣は使えるらしいが女性で腕力には自信がないらしい。

馬車で移動を始める、日暮れ前に途中の村で宿をとる予定になっていた。

街を出てすぐに野犬に囲まれる

姉妹が馬車をおりる

姉「あなたはお嬢さんをよろしく」

数を確認すると3匹

妹が魔法を発動させる

犬が地面に倒れる

周囲を確認して姉妹が馬車に戻る

傭兵「何をしたんだ?」

妹「魔法をかけただけですよ」

傭兵「・・・たしかに」

令嬢「はぁ」

後で何をしたか聞いた時は、この子には逆らえないと凍りついた。

途中

令嬢「ごめんなさい、止めて」

馬車に酔ったのかと思ったらどうやらトイレらしく、姉妹を護衛に木陰に隠れてようを済ませた。

村に着くころには火が沈み始めていた。

宿について部屋を取るが、空いている部屋は2部屋。

部屋割りはお嬢さんと使用人で1部屋、残りで1部屋かと思ったら

お嬢さんが妹をご指名・・・
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