3 / 24
名乗る以上のものですが
しおりを挟む
――今日は朝から天気も良くて気分もいいな。
学校最寄りの駅から歩きながら、空を見上げる。
普段はバスを使うけどこんなに晴れてるのにもったいなくなっちゃった。時間もあるし、たまには徒歩で行くことにしたわけだ。
「ふぅ」
なんか最近少しイライラする事があったせいか、こういうのも気分転換になるよな。
それにしても本当に、あの男には腹が立つ。
別に偏見があるのもΩ男が嫌いなのも良いよ。個人の自由だし。
でもそれを本人目の前にして言える神経がわかんない。
響介さんの事がなかったら、僕だってαは傲慢で嫌なヤツらばかりだって思っちゃうだろ。
それ良くないと思うんだよなぁ。
って、こんな日に嫌なこと思い出すなんて。もう忘れよう、あのクソ野郎の事なんて。
そうすりゃ今日はきっといい日――。
「おい」
…………撤回。今日は最低最悪な日だ。
「おい。無視するなんざ、いい度胸してんな」
「チッ」
思わず舌打ちが出るくらい嫌な再会。
あの凪由斗とかいうクズ男が目の前にいたからだ。
「今、舌打ちしやがっただろ」
「シテマセンケド」
「嘘つけ、目ぇそらしてんじゃねぇよ。あからさまに嫌な顔しやがって」
当たり前だろ。ていうか、なんでこんなとこにいるんだ。
もう会話すらかわしたくなくて避けて行こうとした時。
「あっ、暁歩ちゃん!」
「響介さん」
笑顔で駆け寄ってくる彼は、やっぱり爽やかだしイケメンだった。
「ごめんね。俺が暁歩ちゃん探してたから」
「僕を、ですか?」
「うん」
響介さんは少し躊躇うように間を開けてから。
「連絡先、教えてもらおうと思って」
「えっ」
「あと暁歩ちゃんのこと、もっと知りたい」
「ええっ!?」
彼が、僕のこと? いやいや、普通に考えて理由が分からないんだけど。
「あ、あの僕……」
「ダメ?」
なんでそんなショボンとした顔するんだよ。タダでさえαだしイケメンだしで、仲良くしたがる人なんて引く手あまただろうに。
ていうか今すごく僕目立ってない!? そりゃそうだよな。キラキラオーラのα様に冴えない男のΩなんて組み合わせ、普通に振り返りたくなるよね。
一刻も早くここから去りたくて及び腰になってる僕に関わらず、響介さんはグイグイ距離を詰めてくる。
「暁歩ちゃんはあの居酒屋でいつもバイトしてるの?」
「えっ、あ、あの。週末だけ……実家なんで」
「ご実家なんだ? じゃあそこに行けば暁歩ちゃんに会えるんだね」
「えぇ……」
なにこれ、少し怖い。僕のそんなドン引き具合にさすがに気付いたのか。
「あ、ごめん。オレ、暁歩ちゃんと仲良くなりたくて」
「そんなこと言われても……」
ほとんど会ったことない人だよ。でも彼は、ニッコリ笑って。
「暁歩ちゃんがオレたちのこと怒ってくれた時、すごく感動したし尊敬したんだ」
ええっと。僕、別に尊敬されるような事言ってないような。むしろ居酒屋店員として最低な接客しただけなんだけど。
客にキレるっていうね。
「とにかくLINE交換から、ダメかな?」
「ええっと」
周りの視線が、痛い。こころなしかヒソヒソされてる気すらする。
さすがに僕がΩだってバレてないと思う (思いたい)んだけど。だとしても所々聞こえてくるのが。
『ちょっとあれ、久遠君と南雲君じゃないの。ほら、二年の』
『あっ、ほんとだ!』
『てかなんでここにいるのよ』
『いや、それよりあそこにいるの誰? 短大に男の子いたっけ』
『もしかして……』
なんてこの二人、めちゃくちゃ有名人じゃないか! 道理でさっきから何度も見られてたわけだ。
こりゃもう逃げるしか。
「おい」
「!」
横から頭を掴まれて声にならない悲鳴をあげる。
「お前。名前を教えろ」
「は、はぁ!? ……い、いででででっ!!!」
名前って、今更でしょ。だけど今度は逃がさないとばかりにヘッドロックかましてきて。
「名前」
「ンなもんっ、響介さんから聞いてるでしょ!? 離せっ、この暴力クズ男!!!」
「うるせぇな。お前から名乗らせなきゃ意味ねぇだろ」
なんの意味だよ! っていうか、この人ガチで絞めてくるんだけど!? 普通に痛いし熱いし……って、いくら僕が嗅覚鈍感でもさすがにこの距離でαに近づくのはマズイんじゃ。だいたい、このクズ男は抑制剤飲んでないって言ってたし。
「俺のプライドに関わる」
「しらないよ!!」
そんなこと言ったら僕だってプライドがあるからな!
ぜーったいに、このクズ男に名前なんて教えてやらない。
「君に名乗る名前なんてないからなっ!」
「……」
あ、さすがに激怒されて殴られパターンかと一瞬身構えたけど。
「面白い奴だな、お前」
「!」
ニヤリと笑った顔を見て、なんか殴られるより面倒で最悪な状況になったような気がした。
※※※
「で、SOSを出してきたと」
「うん」
呆れ返った香乃の前で僕は項垂れた。
「よしよし、怖かったね。暁歩」
「奈々ぁ~!」
抱きしめて頭を撫でてくれるもう一人の友達に少し涙が出そうに。
「確かにあっちが圧倒的に悪いしクズだけど、暁歩も意地になりすぎ」
「だって……」
香乃の言うことが一理も二理もある。ついついムキになったよ。でもジタバタ暴れて逃げたら、そのままダッシュで追いかけてくるなんて思わないだろ!
「大学内追い掛けごっこなんて。ちょっとしたエンタメになってたよね、ありゃ」
「うぅ、恥ずかしい……」
好きでやってたワケじゃないよ。でもガチで怖かったんだからな。
「向こうはめちゃくちゃ笑ってたけど」
「くっ、ムカつく」
どーせ僕をバカにしてるんだろ、あの性格最悪なクソαは。
最終的には響介さんがあいつに飛び蹴りしてくれて、ようやくおさまったみたい。
それでようやく周りの注目に晒されてる事に気づいて、半泣きで二人に助けを求めたわけ。
「大学部の人達はここには入れないから大丈夫だよ」
奈々がまた頭を撫でてくれる。
そう。今いるのはピアノ練習室で、基本的には保育科の生徒しか入れない。ピアノのある個室がいくつもあって、防音バッチリの安心出来る場所だ。
「それにしても。面倒なのに気に入られちゃったねぇ」
「気に入られてなんかないもん」
香乃の言葉に反論する。
気に入られるどころか、嫌われて嫌がらせされてるんだけど?
「大学生のくせにいじめしやがって……」
「まあ、αはプライド高いのも多いからね」
香乃が腕を組み、ため息まじりで言う。
「あんなの高いってレベルじゃない、エベレスト級だよ!」
「暁歩、あんたは意地になりすぎ」
「うっ」
耳が痛い。でもどうしたって我慢出来なかったんだ。
多分、僕がΩでなくても怒ってたと思う。それくらい、酷い発言だったんだ。
「でもそれも一つの価値観として存在するのは確かだからね?」
「……」
「そりゃあね。アタシも大事な友達がボロくそに言われてムカつくし、個人的にお礼参りに特攻したいくらいにキレてるよ」
「お、お礼参り?」
「でも。それでさらに暁歩が、何にも知らない周囲のアホどもの好奇の目に晒されるのも我慢出来ないワケよ」
「香乃……」
「だからね」
彼女も僕をゆっくり抱きしめる。
「今みたいにちゃんと、アタシらに助けを求めなさい」
「そうだよ、暁歩」
「~~~っ!!!」
二人の優しさに僕の涙腺は決壊した。
学校最寄りの駅から歩きながら、空を見上げる。
普段はバスを使うけどこんなに晴れてるのにもったいなくなっちゃった。時間もあるし、たまには徒歩で行くことにしたわけだ。
「ふぅ」
なんか最近少しイライラする事があったせいか、こういうのも気分転換になるよな。
それにしても本当に、あの男には腹が立つ。
別に偏見があるのもΩ男が嫌いなのも良いよ。個人の自由だし。
でもそれを本人目の前にして言える神経がわかんない。
響介さんの事がなかったら、僕だってαは傲慢で嫌なヤツらばかりだって思っちゃうだろ。
それ良くないと思うんだよなぁ。
って、こんな日に嫌なこと思い出すなんて。もう忘れよう、あのクソ野郎の事なんて。
そうすりゃ今日はきっといい日――。
「おい」
…………撤回。今日は最低最悪な日だ。
「おい。無視するなんざ、いい度胸してんな」
「チッ」
思わず舌打ちが出るくらい嫌な再会。
あの凪由斗とかいうクズ男が目の前にいたからだ。
「今、舌打ちしやがっただろ」
「シテマセンケド」
「嘘つけ、目ぇそらしてんじゃねぇよ。あからさまに嫌な顔しやがって」
当たり前だろ。ていうか、なんでこんなとこにいるんだ。
もう会話すらかわしたくなくて避けて行こうとした時。
「あっ、暁歩ちゃん!」
「響介さん」
笑顔で駆け寄ってくる彼は、やっぱり爽やかだしイケメンだった。
「ごめんね。俺が暁歩ちゃん探してたから」
「僕を、ですか?」
「うん」
響介さんは少し躊躇うように間を開けてから。
「連絡先、教えてもらおうと思って」
「えっ」
「あと暁歩ちゃんのこと、もっと知りたい」
「ええっ!?」
彼が、僕のこと? いやいや、普通に考えて理由が分からないんだけど。
「あ、あの僕……」
「ダメ?」
なんでそんなショボンとした顔するんだよ。タダでさえαだしイケメンだしで、仲良くしたがる人なんて引く手あまただろうに。
ていうか今すごく僕目立ってない!? そりゃそうだよな。キラキラオーラのα様に冴えない男のΩなんて組み合わせ、普通に振り返りたくなるよね。
一刻も早くここから去りたくて及び腰になってる僕に関わらず、響介さんはグイグイ距離を詰めてくる。
「暁歩ちゃんはあの居酒屋でいつもバイトしてるの?」
「えっ、あ、あの。週末だけ……実家なんで」
「ご実家なんだ? じゃあそこに行けば暁歩ちゃんに会えるんだね」
「えぇ……」
なにこれ、少し怖い。僕のそんなドン引き具合にさすがに気付いたのか。
「あ、ごめん。オレ、暁歩ちゃんと仲良くなりたくて」
「そんなこと言われても……」
ほとんど会ったことない人だよ。でも彼は、ニッコリ笑って。
「暁歩ちゃんがオレたちのこと怒ってくれた時、すごく感動したし尊敬したんだ」
ええっと。僕、別に尊敬されるような事言ってないような。むしろ居酒屋店員として最低な接客しただけなんだけど。
客にキレるっていうね。
「とにかくLINE交換から、ダメかな?」
「ええっと」
周りの視線が、痛い。こころなしかヒソヒソされてる気すらする。
さすがに僕がΩだってバレてないと思う (思いたい)んだけど。だとしても所々聞こえてくるのが。
『ちょっとあれ、久遠君と南雲君じゃないの。ほら、二年の』
『あっ、ほんとだ!』
『てかなんでここにいるのよ』
『いや、それよりあそこにいるの誰? 短大に男の子いたっけ』
『もしかして……』
なんてこの二人、めちゃくちゃ有名人じゃないか! 道理でさっきから何度も見られてたわけだ。
こりゃもう逃げるしか。
「おい」
「!」
横から頭を掴まれて声にならない悲鳴をあげる。
「お前。名前を教えろ」
「は、はぁ!? ……い、いででででっ!!!」
名前って、今更でしょ。だけど今度は逃がさないとばかりにヘッドロックかましてきて。
「名前」
「ンなもんっ、響介さんから聞いてるでしょ!? 離せっ、この暴力クズ男!!!」
「うるせぇな。お前から名乗らせなきゃ意味ねぇだろ」
なんの意味だよ! っていうか、この人ガチで絞めてくるんだけど!? 普通に痛いし熱いし……って、いくら僕が嗅覚鈍感でもさすがにこの距離でαに近づくのはマズイんじゃ。だいたい、このクズ男は抑制剤飲んでないって言ってたし。
「俺のプライドに関わる」
「しらないよ!!」
そんなこと言ったら僕だってプライドがあるからな!
ぜーったいに、このクズ男に名前なんて教えてやらない。
「君に名乗る名前なんてないからなっ!」
「……」
あ、さすがに激怒されて殴られパターンかと一瞬身構えたけど。
「面白い奴だな、お前」
「!」
ニヤリと笑った顔を見て、なんか殴られるより面倒で最悪な状況になったような気がした。
※※※
「で、SOSを出してきたと」
「うん」
呆れ返った香乃の前で僕は項垂れた。
「よしよし、怖かったね。暁歩」
「奈々ぁ~!」
抱きしめて頭を撫でてくれるもう一人の友達に少し涙が出そうに。
「確かにあっちが圧倒的に悪いしクズだけど、暁歩も意地になりすぎ」
「だって……」
香乃の言うことが一理も二理もある。ついついムキになったよ。でもジタバタ暴れて逃げたら、そのままダッシュで追いかけてくるなんて思わないだろ!
「大学内追い掛けごっこなんて。ちょっとしたエンタメになってたよね、ありゃ」
「うぅ、恥ずかしい……」
好きでやってたワケじゃないよ。でもガチで怖かったんだからな。
「向こうはめちゃくちゃ笑ってたけど」
「くっ、ムカつく」
どーせ僕をバカにしてるんだろ、あの性格最悪なクソαは。
最終的には響介さんがあいつに飛び蹴りしてくれて、ようやくおさまったみたい。
それでようやく周りの注目に晒されてる事に気づいて、半泣きで二人に助けを求めたわけ。
「大学部の人達はここには入れないから大丈夫だよ」
奈々がまた頭を撫でてくれる。
そう。今いるのはピアノ練習室で、基本的には保育科の生徒しか入れない。ピアノのある個室がいくつもあって、防音バッチリの安心出来る場所だ。
「それにしても。面倒なのに気に入られちゃったねぇ」
「気に入られてなんかないもん」
香乃の言葉に反論する。
気に入られるどころか、嫌われて嫌がらせされてるんだけど?
「大学生のくせにいじめしやがって……」
「まあ、αはプライド高いのも多いからね」
香乃が腕を組み、ため息まじりで言う。
「あんなの高いってレベルじゃない、エベレスト級だよ!」
「暁歩、あんたは意地になりすぎ」
「うっ」
耳が痛い。でもどうしたって我慢出来なかったんだ。
多分、僕がΩでなくても怒ってたと思う。それくらい、酷い発言だったんだ。
「でもそれも一つの価値観として存在するのは確かだからね?」
「……」
「そりゃあね。アタシも大事な友達がボロくそに言われてムカつくし、個人的にお礼参りに特攻したいくらいにキレてるよ」
「お、お礼参り?」
「でも。それでさらに暁歩が、何にも知らない周囲のアホどもの好奇の目に晒されるのも我慢出来ないワケよ」
「香乃……」
「だからね」
彼女も僕をゆっくり抱きしめる。
「今みたいにちゃんと、アタシらに助けを求めなさい」
「そうだよ、暁歩」
「~~~っ!!!」
二人の優しさに僕の涙腺は決壊した。
67
あなたにおすすめの小説
僕の番
結城れい
BL
白石湊(しらいし みなと)は、大学生のΩだ。αの番がいて同棲までしている。最近湊は、番である森颯真(もり そうま)の衣服を集めることがやめられない。気づかれないように少しずつ集めていくが――
※他サイトにも掲載
昨日まで塩対応だった侯爵令息様が泣きながら求婚してくる
遠間千早
BL
憧れていたけど塩対応だった侯爵令息様が、ある日突然屋敷の玄関を破壊して押し入ってきた。
「愛してる。許してくれ」と言われて呆気にとられるものの、話を聞くと彼は最悪な未来から時を巻き戻ってきたと言う。
未来で受を失ってしまった侯爵令息様(アルファ)×ずっと塩対応されていたのに突然求婚されてぽかんとする貧乏子爵の令息(オメガ)
自分のメンタルを救済するために書いた、短い話です。
ムーンライトで突発的に出した話ですが、こちらまだだったので上げておきます。
少し長いので、分割して更新します。受け視点→攻め視点になります。
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学で逃げ出して後悔したのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
『アルファ拒食症』のオメガですが、運命の番に出会いました
小池 月
BL
大学一年の半田壱兎<はんだ いちと>は男性オメガ。壱兎は生涯ひとりを貫くことを決めた『アルファ拒食症』のバース性診断をうけている。
壱兎は過去に、オメガであるために男子の輪に入れず、女子からは異端として避けられ、孤独を経験している。
加えてベータ男子からの性的からかいを受けて不登校も経験した。そんな経緯から徹底してオメガ性を抑えベータとして生きる『アルファ拒食症』の道を選んだ。
大学に入り壱兎は初めてアルファと出会う。
そのアルファ男性が、壱兎とは違う学部の相川弘夢<あいかわ ひろむ>だった。壱兎と弘夢はすぐに仲良くなるが、弘夢のアルファフェロモンの影響で壱兎に発情期が来てしまう。そこから壱兎のオメガ性との向き合い、弘夢との関係への向き合いが始まるーー。
☆BLです。全年齢対応作品です☆
上手に啼いて
紺色橙
BL
■聡は10歳の初めての発情期の際、大輝に噛まれ番となった。それ以来関係を継続しているが、愛ではなく都合と情で続いている現状はそろそろ終わりが見えていた。
■注意*独自オメガバース設定。■『それは愛か本能か』と同じ世界設定です。関係は一切なし。
平凡な僕が優しい彼氏と別れる方法
あと
BL
「よし!別れよう!」
元遊び人の現爽やか風受けには激重執着男×ちょっとネガティブな鈍感天然アホの子
昔チャラかった癖に手を出してくれない攻めに憤った受けが、もしかしたら他に好きな人がいる!?と思い込み、別れようとする……?みたいな話です。
攻めの女性関係匂わせや攻めフェラがあり、苦手な人はブラウザバックで。
……これはメンヘラなのではないか?という説もあります。
pixivでも投稿しています。
攻め:九條隼人
受け:田辺光希
友人:石川優希
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグ整理します。ご了承ください。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
年下幼馴染アルファの執着〜なかったことにはさせない〜
ひなた翠
BL
一年ぶりの再会。
成長した年下αは、もう"子ども"じゃなかった――。
「海ちゃんから距離を置きたかったのに――」
23歳のΩ・遥は、幼馴染のα・海斗への片思いを諦めるため、一人暮らしを始めた。
モテる海斗が自分なんかを選ぶはずがない。
そう思って逃げ出したのに、ある日突然、18歳になった海斗が「大学のオープンキャンパスに行くから泊めて」と転がり込んできて――。
「俺はずっと好きだったし、離れる気ないけど」
「十八歳になるまで我慢してた」
「なんのためにここから通える大学を探してると思ってるの?」
年下αの、計画的で一途な執着に、逃げ場をなくしていく遥。
夏休み限定の同居は、甘い溺愛の日々――。
年下αの執着は、想像以上に深くて、甘くて、重い。
これは、"なかったこと"にはできない恋だった――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる