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変なあだ名を付けられてますが
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今日も今日とて快晴。うん、気持ちのいい日だなぁ。
こうも気分がいいと、なんか良い事がありそうな――。
「おい」
良い事ありそうな――。
「おい朝ドラ」
うん、きっとあるな。だって今朝の星座占い一位だったし!
「無視かよ」
うんうんうん、大丈夫。今日は良いことが――。
「朝ドラ」
そういや昔はじいちゃんがいたから朝はN○Kだったなー、って。
「おい朝ド……」
「変なあだ名で呼ぶなッ!!!」
もう限界。大声で怒鳴りつけてしまった。
「なんだ聞こえてるじゃねえか」
「聞こえるよッ、しつこいくらいね!」
さっきかはずぅぅぅっと横を歩いてくるこの男。
もう諦めたとばかりに思ってたのに、あれからことある事に鉢合わせするようになった。
香乃と奈々に言わせると。
『それ、つきまとわれてる』
って。
彼女らがいる時はチラッと見えるくらいの距離だけど (それも不気味だけどね)、とってる講義や実習スケジュールとかの関係で一人でいたりすると途端に近くに寄ってくるっていう。
しかも。
「なに? その朝ドラっての」
変なあだ名勝手につけて呼ぶもんだから恥ずかしいしムカつくし。
「お前、ガキの頃見た朝ドラのヒロインみたいにダサい生き方してるなーって」
「歴代の朝ドラヒロインに土下座して謝れ」
僕も爺ちゃんが生きてる時はよく見てたけど、みんな健気で元気で逆境に負けない強さがあったんだぞ。
「だいたいなんの用?」
「お前、先輩にタメ口か」
そういえばそうだっけ。こんな奴に敬語なんて使いたくない。でもまあ。
「何の用ですか、先輩」
「いっちょ前に敬語使ってんじゃねえ、朝ドラの分際で」
「いや、使えって言ったのそっちじゃないか」
もう何が何だか。もはやイチャモンつけられてるだけの気がする。
「お前の名前は?」
「ハァ……またか」
この人、ずっと僕に名乗らせようとしてくる。もうとっくに名前なんて知ってるだろうに。
なんでそこにこだわるんだ。
「響介に教えて、俺に教えないのは腹が立つ」
「子供じゃないんだから」
とは言っても僕も似たようなものかもしれない。
意地でもこいつの前で自分の名前を言いたく――。
「教えないならこれから毎日、朝ドラって呼び続けるぞ」
「……」
「大声でな」
「……」
「バイト先はあの居酒屋なんだってな。覚悟しろよ」
「ちょっ、それはさすがに……わかったよ、言えばいいんでしょ!」
あーもう折れた。しつこいな、もう。
「東川 暁歩、ですけど」
「あっそ」
なんだその反応!!! こっちが意地を曲げてせっかく教えてやったっていうのに。
ほんっとにムカつくムカつく! どーせ僕の名前なんて次の瞬間には忘れて……。
「暁歩」
「!」
突然名前を呼ばれて、腕を引かれた。至近距離で顔を覗き込んでくる目は、こころなしか灰色がかっていた。
「俺は久遠 凪由斗だ」
「あ、う、うん……」
近い。顔が、距離が近すぎない? まるで今にも抱きしめられそうな。
「その単純機能の脳ミソに刻みつけとけ、朝ドラ」
「~~っ!」
口角を片方あげて笑う男の額に反射的にデコピンをお見舞いする。
「変なあだ名で呼ぶなッ!!!」
そして脱兎のごとく逃げ出した。
※※※
「実に良くない」
香乃は顎に手を当てて、もったいぶってつぶやく。
「実によくないよ、暁歩ちゃん」
「な、なんだよ」
その呼び方する時の香乃、なんかすごく悪い顔してる。
――学食にて。
お昼の時間を過ぎた今は人も少ない。
「アタシさ……まだまだ若いじゃん?」
「突然どうしたの、香乃」
奈々も怪訝そうに首を傾げてから、ジュースを飲む。
「奈々は恋人、いないよね?」
「うん。いないよ」
「暁歩は?」
恋人なんているわけない。だいたいΩの、しかも男でΩってだけで恋人が作りにくいんだよ。
何故かって色々理由はあるけど、なんかマニアックというか僕らを好むのは特殊性癖扱いされてる人達ばかりだから。
あとこれも原理はよく分からないけど、男性Ωは女性のそれより確率的に妊娠しやすい。
でも、なまじ見た目が男だからか相手が避妊を怠っての妊娠が異様に多いっていうね。
だからみんな付き合うことすら慎重になる。
その気も覚悟もないのに交際した相手に妊娠させられて、なんていうのが本当に多いらしくて。
僕もΩだと判明してから定期的に抑制剤もらってる病院でも、母さんからも耳にタコが出来るくらい言われてるのが。
『自分の身は自分で守れ』
って。
それに今、僕らは学生だ。学生の本分は――。
「合コン行こ!」
「へ?」
突然の提案に奈々と二人で顔を見合わせる。
「合コン! アタシらには出会いが足りないと思うわけ」
「出会い、ねぇ……」
「そうよ」
香乃は大きくうなずく。
「言うてアタシたち、保育士目指してるでしょ」
「う、うん」
僕の方は気迫に押されることに。
「保育士ってやっぱり職場内の出会い少ないじゃない?」
「んー、そうかもねぇ」
奈々の返事に『そうなの!』と鼻息荒い。
「だったら今から出会わないでどうすんのよ」
今にも立ち上がって演説でもしかねない雰囲気に、僕ら顔を見合わせた。
「でも暁歩も私もΩだよ?」
「だったら何よ! もしかしたらめちゃくちゃ素敵な人がいるかもしれないでしょ!?」
「う、うーん?」
そりゃあね、皆無とは言わないさ。でもやっぱり警戒するっていうか。やっぱりβである彼女にはいい意味でも悪い意味でもピンと来ないのかもしれない。
「お願いっ、一回でいいから!」
「ちょっとどうしたの?」
突然拝むように手をパンっとして頭を下げる。
「どーしてもって頼まれちゃって……」
聞けば今までにも何度も合コンの誘いはあったらしい。断り続けてたけど、必死に頼み込まれてついに折れてしまったと。
「土下座されちゃって、つい」
恐らく向こうの目的は奈々だろうな。Ω女性は本当にモテる。それに奈々は友達という贔屓目を除いても可愛い。でもさすがにそれは、と口を開こうとした時だった。
「私、合コン行ってみる」
「えっ!」
奈々の思わぬ言葉に僕は危うく手にしたジュースを取り落としそうになった。
「少しその……興味が、あるから……」
「本当に、いいの?」
頼んだ香乃すら驚いている。
当たり前だ。彼女は気さくで誰とでも仲良くなれるコミュ力高い香乃と違って、少し人見知り気味な所がある。
Ωだからというより、彼女自身の性格によるものだろう。
だからこそビックリしたんだ。自分から合コン行くなんて。
「私、この性格だから」
それから少し間を空けて。
「保育士って人と関わる仕事でしょ? 子どもたちだけじゃない。保護者や他の先生達とも」
「まぁ、そうだな」
「だからこのコミュ障なところ治したくて」
「でもあまり無理しない方が……」
「大丈夫。それに私、高校も女子高で男の子とあまり喋ったことないの。でも彼氏欲しいなぁっていうのはあって」
うん、まあ僕も男なんだけど、そこはノーカウントってことか。なんか少し複雑。
でもやっぱり心配なんだけど。
「香乃」
「そっか……じゃあ、アタシと暁歩でちゃんとフォローするから!」
「ええっ、僕も!?」
普通に数に入れられてるし。
戸惑う僕を、香乃は軽く睨めつける。
「当たり前でしょ。もしかして友達を見捨てるっていうの? 暁歩はそんな子じゃないよね」
「うぅ」
「友達を大切にする優しい子だもんね?」
そんな言い方ズルい。それが出来ないのは分かってるクセに。
「ああもう、僕も行けばいいんだろ! でもあまり期待しないでくれよ」
僕だって合コンなんてはじめてなんだから。
「さっすが暁歩! 大丈夫、ちゃんとαの女の子いるって言ってたし」
女の子のαか、それは良いかも。
「よし、決まり!! 」
香乃はニッコリ笑ったけど、内心かなり不安だった。
こうも気分がいいと、なんか良い事がありそうな――。
「おい」
良い事ありそうな――。
「おい朝ドラ」
うん、きっとあるな。だって今朝の星座占い一位だったし!
「無視かよ」
うんうんうん、大丈夫。今日は良いことが――。
「朝ドラ」
そういや昔はじいちゃんがいたから朝はN○Kだったなー、って。
「おい朝ド……」
「変なあだ名で呼ぶなッ!!!」
もう限界。大声で怒鳴りつけてしまった。
「なんだ聞こえてるじゃねえか」
「聞こえるよッ、しつこいくらいね!」
さっきかはずぅぅぅっと横を歩いてくるこの男。
もう諦めたとばかりに思ってたのに、あれからことある事に鉢合わせするようになった。
香乃と奈々に言わせると。
『それ、つきまとわれてる』
って。
彼女らがいる時はチラッと見えるくらいの距離だけど (それも不気味だけどね)、とってる講義や実習スケジュールとかの関係で一人でいたりすると途端に近くに寄ってくるっていう。
しかも。
「なに? その朝ドラっての」
変なあだ名勝手につけて呼ぶもんだから恥ずかしいしムカつくし。
「お前、ガキの頃見た朝ドラのヒロインみたいにダサい生き方してるなーって」
「歴代の朝ドラヒロインに土下座して謝れ」
僕も爺ちゃんが生きてる時はよく見てたけど、みんな健気で元気で逆境に負けない強さがあったんだぞ。
「だいたいなんの用?」
「お前、先輩にタメ口か」
そういえばそうだっけ。こんな奴に敬語なんて使いたくない。でもまあ。
「何の用ですか、先輩」
「いっちょ前に敬語使ってんじゃねえ、朝ドラの分際で」
「いや、使えって言ったのそっちじゃないか」
もう何が何だか。もはやイチャモンつけられてるだけの気がする。
「お前の名前は?」
「ハァ……またか」
この人、ずっと僕に名乗らせようとしてくる。もうとっくに名前なんて知ってるだろうに。
なんでそこにこだわるんだ。
「響介に教えて、俺に教えないのは腹が立つ」
「子供じゃないんだから」
とは言っても僕も似たようなものかもしれない。
意地でもこいつの前で自分の名前を言いたく――。
「教えないならこれから毎日、朝ドラって呼び続けるぞ」
「……」
「大声でな」
「……」
「バイト先はあの居酒屋なんだってな。覚悟しろよ」
「ちょっ、それはさすがに……わかったよ、言えばいいんでしょ!」
あーもう折れた。しつこいな、もう。
「東川 暁歩、ですけど」
「あっそ」
なんだその反応!!! こっちが意地を曲げてせっかく教えてやったっていうのに。
ほんっとにムカつくムカつく! どーせ僕の名前なんて次の瞬間には忘れて……。
「暁歩」
「!」
突然名前を呼ばれて、腕を引かれた。至近距離で顔を覗き込んでくる目は、こころなしか灰色がかっていた。
「俺は久遠 凪由斗だ」
「あ、う、うん……」
近い。顔が、距離が近すぎない? まるで今にも抱きしめられそうな。
「その単純機能の脳ミソに刻みつけとけ、朝ドラ」
「~~っ!」
口角を片方あげて笑う男の額に反射的にデコピンをお見舞いする。
「変なあだ名で呼ぶなッ!!!」
そして脱兎のごとく逃げ出した。
※※※
「実に良くない」
香乃は顎に手を当てて、もったいぶってつぶやく。
「実によくないよ、暁歩ちゃん」
「な、なんだよ」
その呼び方する時の香乃、なんかすごく悪い顔してる。
――学食にて。
お昼の時間を過ぎた今は人も少ない。
「アタシさ……まだまだ若いじゃん?」
「突然どうしたの、香乃」
奈々も怪訝そうに首を傾げてから、ジュースを飲む。
「奈々は恋人、いないよね?」
「うん。いないよ」
「暁歩は?」
恋人なんているわけない。だいたいΩの、しかも男でΩってだけで恋人が作りにくいんだよ。
何故かって色々理由はあるけど、なんかマニアックというか僕らを好むのは特殊性癖扱いされてる人達ばかりだから。
あとこれも原理はよく分からないけど、男性Ωは女性のそれより確率的に妊娠しやすい。
でも、なまじ見た目が男だからか相手が避妊を怠っての妊娠が異様に多いっていうね。
だからみんな付き合うことすら慎重になる。
その気も覚悟もないのに交際した相手に妊娠させられて、なんていうのが本当に多いらしくて。
僕もΩだと判明してから定期的に抑制剤もらってる病院でも、母さんからも耳にタコが出来るくらい言われてるのが。
『自分の身は自分で守れ』
って。
それに今、僕らは学生だ。学生の本分は――。
「合コン行こ!」
「へ?」
突然の提案に奈々と二人で顔を見合わせる。
「合コン! アタシらには出会いが足りないと思うわけ」
「出会い、ねぇ……」
「そうよ」
香乃は大きくうなずく。
「言うてアタシたち、保育士目指してるでしょ」
「う、うん」
僕の方は気迫に押されることに。
「保育士ってやっぱり職場内の出会い少ないじゃない?」
「んー、そうかもねぇ」
奈々の返事に『そうなの!』と鼻息荒い。
「だったら今から出会わないでどうすんのよ」
今にも立ち上がって演説でもしかねない雰囲気に、僕ら顔を見合わせた。
「でも暁歩も私もΩだよ?」
「だったら何よ! もしかしたらめちゃくちゃ素敵な人がいるかもしれないでしょ!?」
「う、うーん?」
そりゃあね、皆無とは言わないさ。でもやっぱり警戒するっていうか。やっぱりβである彼女にはいい意味でも悪い意味でもピンと来ないのかもしれない。
「お願いっ、一回でいいから!」
「ちょっとどうしたの?」
突然拝むように手をパンっとして頭を下げる。
「どーしてもって頼まれちゃって……」
聞けば今までにも何度も合コンの誘いはあったらしい。断り続けてたけど、必死に頼み込まれてついに折れてしまったと。
「土下座されちゃって、つい」
恐らく向こうの目的は奈々だろうな。Ω女性は本当にモテる。それに奈々は友達という贔屓目を除いても可愛い。でもさすがにそれは、と口を開こうとした時だった。
「私、合コン行ってみる」
「えっ!」
奈々の思わぬ言葉に僕は危うく手にしたジュースを取り落としそうになった。
「少しその……興味が、あるから……」
「本当に、いいの?」
頼んだ香乃すら驚いている。
当たり前だ。彼女は気さくで誰とでも仲良くなれるコミュ力高い香乃と違って、少し人見知り気味な所がある。
Ωだからというより、彼女自身の性格によるものだろう。
だからこそビックリしたんだ。自分から合コン行くなんて。
「私、この性格だから」
それから少し間を空けて。
「保育士って人と関わる仕事でしょ? 子どもたちだけじゃない。保護者や他の先生達とも」
「まぁ、そうだな」
「だからこのコミュ障なところ治したくて」
「でもあまり無理しない方が……」
「大丈夫。それに私、高校も女子高で男の子とあまり喋ったことないの。でも彼氏欲しいなぁっていうのはあって」
うん、まあ僕も男なんだけど、そこはノーカウントってことか。なんか少し複雑。
でもやっぱり心配なんだけど。
「香乃」
「そっか……じゃあ、アタシと暁歩でちゃんとフォローするから!」
「ええっ、僕も!?」
普通に数に入れられてるし。
戸惑う僕を、香乃は軽く睨めつける。
「当たり前でしょ。もしかして友達を見捨てるっていうの? 暁歩はそんな子じゃないよね」
「うぅ」
「友達を大切にする優しい子だもんね?」
そんな言い方ズルい。それが出来ないのは分かってるクセに。
「ああもう、僕も行けばいいんだろ! でもあまり期待しないでくれよ」
僕だって合コンなんてはじめてなんだから。
「さっすが暁歩! 大丈夫、ちゃんとαの女の子いるって言ってたし」
女の子のαか、それは良いかも。
「よし、決まり!! 」
香乃はニッコリ笑ったけど、内心かなり不安だった。
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