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助け舟が泥舟だった①
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大学生は高校生とは違う、自由であるが一方でひどく不自由だ――なんて実感する。
「お前ら金ある?」
「あー……あるわけねーだろ」
「同じく」
奏汰が通う大学にて。
いつもよくつるむ三人のうち一人の言葉に、もう一人と奏汰がうんざりといった口調で返す。
「だよなァ」
学業と青春、合間にバイト。バランス感覚は大切である。
結果、ほどよく金欠になろうとも。
「今度カノジョの誕生日なんだけどさ」
「へー」
「んー」
友の愚痴にも聞いているのかいないのかのリアクション。しかしこれはいつもの事だ。
「去年はネックレスにしたわけ」
「あー」
「……」
やっぱり片手間で話を聞き流す、ゆるい感じのこの関係性を奏汰は気に入っていたりする。
「そのブランドはないわってカノジョの友達にめちゃくちゃ言われてさぁ。マジ萎えたけど。んで今年はブランド指定されて」
そして口にしたブランドはさほど裕福ではない大学生にはお高いものだった。
奏汰たちは顔を見合わせる。
「うっわ」
「エグいな」
その反応で彼も大きくため息をついて。
「だよなァ」
と、うなだれた。
聞けば高校時代からつきあっていたらしい。彼は大学、彼女は近くの短大に進学のために上京ともに同棲を始めたのだが。
「なんか変わった気がする」
どちらかと言えば素朴だったのが垢抜けて綺麗になったのは良いが、それ以上に価値観の変化についていけないという。
「浮気もしてるかもしれない」
「……マジで?」
「あー」
そこで奏汰もスマホをポケットに入れる。
「別れたらいいじゃん、そんな女」
「奏汰ちゃん~!」
バッサリ切り捨てれば半泣きで抱きつかれ、すかさず足で蹴るように押しのける。
「やめろ」
「カノジョと別れて僕と付き合って♡ っていう熱烈なアプローチだろ?」
「バーカ、違うわ。気色悪いこと言うな」
このやり取りが最近のお約束だ。
「ですよね~。オレもカノジョ一筋だし」
「はいはい」
彼はただ愚痴りたいだけ。いくら親身になっても別れるつもりなど毛頭ないし、むしろ別れないでいてくれた方がいい。
「お前がカノジョと別れたら絶交だかんな」
そう言い放つ。
惰性であろうが依存であろうが、恋人に一途な男くらいしか友達としていられない。
それも友情だと信じて疑わなかった相手に告白されてきた経験からである。
「奏汰に別れろって言われたら、なんかまだまだいけそうな気がするんだよなァ」
「そりゃよかった」
心の底から思う。
あとは。
「お前もなんか慰めてくれよ~」
「ん?」
声をかけられたのは、もう一人の青年。メガネにボサボサの頭、ぽっちゃりを超えた肥満体をゆすりながら。
「自分、嫁持ちだから分かんねぇな」
と鼻を鳴らした。
「なに偉そうに。お前の嫁は画面の向こうから出てこないだろーが」
「まあな」
つまり二次元嫁というやつだ。しかしオタク趣味をからかわれたにも関わらず、彼は鷹揚に笑う。
「ちょっとした遠距離恋愛」
「言い方だなァ」
最近はとあるVTuberに御執心らしい。だが中の人には興味はないらしく、あくまでリアリティの薄い画面越しのデフォルメされた少女が好きなのだという。
「貴様らとは違うのだぞ、俗物」
「おー。ガチのやつだ」
これだから安心して彼らといられるのだ。
依存レベルで一途な者と、三次元にそもそも興味は皆無な者。そうでなければ結局、友情が恋愛感情に変わったとかいう迫られ方をしてただろう。
何度か裏切られ続け女子を敵に回して、ようやく落ち着いた大学生活。
「奏汰ちゃんにはそういう話はないの」
「ないな」
「ふーん」
そこでこの話は終了だ。
相変わらず週一で後輩や先輩に告白されることを冷やかされることもないし、合コンに駆り出されるわけでもない。
やはり居心地はいい、と彼はあくびをかみころしながら思う。
「そういやお前」
ふと思いついたかのように発された言葉に、奏汰は動きを止めた。
「香水、つけてる?」
「え……」
その視線はたしかにこちらを向いている。
「甘い匂いするっつーか」
「は、はぁ?」
「ほんの少しだけど」
甘い匂い、という言葉に顔が引きつった。
「……」
まったく気づかなかった。
まさか大学にもストーカーが潜んでいるのか。
「奏汰?」
「どうした」
唖然として固まっていると二人の怪訝そうな声と視線がとんでくる。
「い、いや」
慌てて首をふって笑顔をつくるも、その背中は真夏でもないのにじっとりと汗ばんでいた。
「……僕、ちょっと行くわ」
「次の講義どうすんだよ。お前、教授のお気に入りだろ」
「適当に言っといて」
「おい!」
彼らの声を振り切って、奏汰は足早にその場を歩き去る。
「っ、う」
込み上げる吐き気に背中を丸めてひたすら歩いた。
明らかに違和感をもっただろう数人の学生が振り返るがかまうものか。とにかく一刻も早く逃げなければ。
「はぁっ、はぁ」
大学敷地内を出て、とりあえず駅に向かって走る。行く宛てなど考えていない。
帰るにも気味が悪いから、どこかで様子をみようかとも考えたが。
「ゔっ」
目眩がする。しゃがみこんでしまおうかと思うも、今にも追いつかれるのではないかと焦って止まれない。
しかし相変わらず服の下が不快になるほど汗をかき、頭の芯がぼんやりもやがかかってくる。
「ぁ……っ」
ついにたまらず立ち止まった。雑踏が遠く、ぐわんぐわんと妙な反響が脳みそを揺らしているようだ。
電柱に寄りかかり荒い息を繰り返す奏汰に周囲はチラチラと視線を投げかけるも、足早に通り過ぎる者ばかり。
むしろその方がよかったのかもしれない。
己の身体を守るように抱きながら、彼は独りごちた。
そんな時である。
「――奏汰君?」
「!」
そっと肩に触れられた手。バッと鳥肌が全身を駆け巡り、おもわずそれを叩いてしまう。
「ゆ、愈史郎……さん」
仕事中なのかスーツ姿の男が心配そうに眉を下げていた。
「ごめ……ん、なさい」
「ううん。オレこそ急に声掛けてごめん。でも大丈夫? 顔色赤いよ」
まるで全力疾走してきたかのように上気した頬が撫でられ、またゾクリと悪寒が。
「あ、あの」
「怖がらなくていいよ、もう大丈夫だからね」
ひかえめだが仰け反って距離を取ろうとしているのにも関わらず今度は髪に触れてくる。
くすぐるように指先が耳朶もかすり、今度は取り繕うヒマもなく身体がはねる。
「ひっ!?」
「落ち着いて。ほら大丈夫大丈夫」
優しく背中をさすられる。傍から見れば病人を救護するように見えるだろう。しかしその声色は妙にねちっこく、熱がこもっているように感じるのは彼だけだろうか。
「ここじゃないところで休もうか」
「や、休む……?」
「そう。怖がらなくていい、オレが支えてあげるからね」
必要ないから離してと言おうとしたが、上手く口が動かない。そうこうするうちに肩を抱えられる格好で立ち上がらされた。
「力抜いて身体をあずけて」
「ゆ、愈史郎……さん、僕……もう行かないと……」
甘い匂いが濃くなる。でも何かが違う。奏汰にはその違和感の正体が分からない。
ただ彼の中の危険信号が激しく点滅して警報を轟かせているのだ。
ここは駄目だ早く逃げろ、と。
「どこに行くの? そんな身体で」
「こ、香水が……ストーカー、が、近くに……」
この様子をきっと付近から見ている。人通りが多すぎて見つけることが出来ないでいるだけで。
「愈史郎さんも、危ない……から」
勘違いされて付きまとわれたことはあるし、幼なじみの響子の経験もある。
だいたいが歪んだ認知で暴走して、可愛さ余って憎さ百倍の感情を全力でぶつけてくるのだ。
それは高確率で近くにいる人間にも向く。
それがわかっているから遠ざけたいというのもあった。
「オレのこと心配してくれてるの? あはは、優しいんだね。君はいい子だよ、奏汰君」
「……」
「オレが守ってあげる。安心していいよ」
囁く声に抱かれる体温。なのに鼓動が早まり心臓が痛いほどだ。
ゾワゾワと全身の肌が粟立つ。
これもストーカーが身に纏う薬のせいなのかもしれない。だとすれば助けてくれようとする相手をこれ以上拒絶するのは申し訳ないだろう。
「は、はい……」
恐る恐る縋りつこうとスーツの裾を掴んだ時だった。
「奏汰!」
遠くで名を叫ばれる。その聞き覚えのある声に、どんどんぼやけていっていた意識が一瞬だけ明るくなるのを感じた。
「この野郎ッ、なにしてんだ!!」
ドンッ――と強く突き飛ばす音。衝撃に愈史郎がよろけたのだろう、奏汰もコンクリートの上に力なく崩れる。
「おい!」
頭を打ち付けずにすんだのは、とっさに力強く抱きかかえられたから。
「っ……」
「奏汰しっかりしろ!」
必死に怒鳴る声の、その顔が見たい。朦朧とする意識の中で懸命に瞼をこじ開けながら、逞しい腕に爪を立てる。
「た……た、つや……?」
ようやく名を口にすると、目の前の少年は泣きそうな顔で笑った。
「お前ら金ある?」
「あー……あるわけねーだろ」
「同じく」
奏汰が通う大学にて。
いつもよくつるむ三人のうち一人の言葉に、もう一人と奏汰がうんざりといった口調で返す。
「だよなァ」
学業と青春、合間にバイト。バランス感覚は大切である。
結果、ほどよく金欠になろうとも。
「今度カノジョの誕生日なんだけどさ」
「へー」
「んー」
友の愚痴にも聞いているのかいないのかのリアクション。しかしこれはいつもの事だ。
「去年はネックレスにしたわけ」
「あー」
「……」
やっぱり片手間で話を聞き流す、ゆるい感じのこの関係性を奏汰は気に入っていたりする。
「そのブランドはないわってカノジョの友達にめちゃくちゃ言われてさぁ。マジ萎えたけど。んで今年はブランド指定されて」
そして口にしたブランドはさほど裕福ではない大学生にはお高いものだった。
奏汰たちは顔を見合わせる。
「うっわ」
「エグいな」
その反応で彼も大きくため息をついて。
「だよなァ」
と、うなだれた。
聞けば高校時代からつきあっていたらしい。彼は大学、彼女は近くの短大に進学のために上京ともに同棲を始めたのだが。
「なんか変わった気がする」
どちらかと言えば素朴だったのが垢抜けて綺麗になったのは良いが、それ以上に価値観の変化についていけないという。
「浮気もしてるかもしれない」
「……マジで?」
「あー」
そこで奏汰もスマホをポケットに入れる。
「別れたらいいじゃん、そんな女」
「奏汰ちゃん~!」
バッサリ切り捨てれば半泣きで抱きつかれ、すかさず足で蹴るように押しのける。
「やめろ」
「カノジョと別れて僕と付き合って♡ っていう熱烈なアプローチだろ?」
「バーカ、違うわ。気色悪いこと言うな」
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「ですよね~。オレもカノジョ一筋だし」
「はいはい」
彼はただ愚痴りたいだけ。いくら親身になっても別れるつもりなど毛頭ないし、むしろ別れないでいてくれた方がいい。
「お前がカノジョと別れたら絶交だかんな」
そう言い放つ。
惰性であろうが依存であろうが、恋人に一途な男くらいしか友達としていられない。
それも友情だと信じて疑わなかった相手に告白されてきた経験からである。
「奏汰に別れろって言われたら、なんかまだまだいけそうな気がするんだよなァ」
「そりゃよかった」
心の底から思う。
あとは。
「お前もなんか慰めてくれよ~」
「ん?」
声をかけられたのは、もう一人の青年。メガネにボサボサの頭、ぽっちゃりを超えた肥満体をゆすりながら。
「自分、嫁持ちだから分かんねぇな」
と鼻を鳴らした。
「なに偉そうに。お前の嫁は画面の向こうから出てこないだろーが」
「まあな」
つまり二次元嫁というやつだ。しかしオタク趣味をからかわれたにも関わらず、彼は鷹揚に笑う。
「ちょっとした遠距離恋愛」
「言い方だなァ」
最近はとあるVTuberに御執心らしい。だが中の人には興味はないらしく、あくまでリアリティの薄い画面越しのデフォルメされた少女が好きなのだという。
「貴様らとは違うのだぞ、俗物」
「おー。ガチのやつだ」
これだから安心して彼らといられるのだ。
依存レベルで一途な者と、三次元にそもそも興味は皆無な者。そうでなければ結局、友情が恋愛感情に変わったとかいう迫られ方をしてただろう。
何度か裏切られ続け女子を敵に回して、ようやく落ち着いた大学生活。
「奏汰ちゃんにはそういう話はないの」
「ないな」
「ふーん」
そこでこの話は終了だ。
相変わらず週一で後輩や先輩に告白されることを冷やかされることもないし、合コンに駆り出されるわけでもない。
やはり居心地はいい、と彼はあくびをかみころしながら思う。
「そういやお前」
ふと思いついたかのように発された言葉に、奏汰は動きを止めた。
「香水、つけてる?」
「え……」
その視線はたしかにこちらを向いている。
「甘い匂いするっつーか」
「は、はぁ?」
「ほんの少しだけど」
甘い匂い、という言葉に顔が引きつった。
「……」
まったく気づかなかった。
まさか大学にもストーカーが潜んでいるのか。
「奏汰?」
「どうした」
唖然として固まっていると二人の怪訝そうな声と視線がとんでくる。
「い、いや」
慌てて首をふって笑顔をつくるも、その背中は真夏でもないのにじっとりと汗ばんでいた。
「……僕、ちょっと行くわ」
「次の講義どうすんだよ。お前、教授のお気に入りだろ」
「適当に言っといて」
「おい!」
彼らの声を振り切って、奏汰は足早にその場を歩き去る。
「っ、う」
込み上げる吐き気に背中を丸めてひたすら歩いた。
明らかに違和感をもっただろう数人の学生が振り返るがかまうものか。とにかく一刻も早く逃げなければ。
「はぁっ、はぁ」
大学敷地内を出て、とりあえず駅に向かって走る。行く宛てなど考えていない。
帰るにも気味が悪いから、どこかで様子をみようかとも考えたが。
「ゔっ」
目眩がする。しゃがみこんでしまおうかと思うも、今にも追いつかれるのではないかと焦って止まれない。
しかし相変わらず服の下が不快になるほど汗をかき、頭の芯がぼんやりもやがかかってくる。
「ぁ……っ」
ついにたまらず立ち止まった。雑踏が遠く、ぐわんぐわんと妙な反響が脳みそを揺らしているようだ。
電柱に寄りかかり荒い息を繰り返す奏汰に周囲はチラチラと視線を投げかけるも、足早に通り過ぎる者ばかり。
むしろその方がよかったのかもしれない。
己の身体を守るように抱きながら、彼は独りごちた。
そんな時である。
「――奏汰君?」
「!」
そっと肩に触れられた手。バッと鳥肌が全身を駆け巡り、おもわずそれを叩いてしまう。
「ゆ、愈史郎……さん」
仕事中なのかスーツ姿の男が心配そうに眉を下げていた。
「ごめ……ん、なさい」
「ううん。オレこそ急に声掛けてごめん。でも大丈夫? 顔色赤いよ」
まるで全力疾走してきたかのように上気した頬が撫でられ、またゾクリと悪寒が。
「あ、あの」
「怖がらなくていいよ、もう大丈夫だからね」
ひかえめだが仰け反って距離を取ろうとしているのにも関わらず今度は髪に触れてくる。
くすぐるように指先が耳朶もかすり、今度は取り繕うヒマもなく身体がはねる。
「ひっ!?」
「落ち着いて。ほら大丈夫大丈夫」
優しく背中をさすられる。傍から見れば病人を救護するように見えるだろう。しかしその声色は妙にねちっこく、熱がこもっているように感じるのは彼だけだろうか。
「ここじゃないところで休もうか」
「や、休む……?」
「そう。怖がらなくていい、オレが支えてあげるからね」
必要ないから離してと言おうとしたが、上手く口が動かない。そうこうするうちに肩を抱えられる格好で立ち上がらされた。
「力抜いて身体をあずけて」
「ゆ、愈史郎……さん、僕……もう行かないと……」
甘い匂いが濃くなる。でも何かが違う。奏汰にはその違和感の正体が分からない。
ただ彼の中の危険信号が激しく点滅して警報を轟かせているのだ。
ここは駄目だ早く逃げろ、と。
「どこに行くの? そんな身体で」
「こ、香水が……ストーカー、が、近くに……」
この様子をきっと付近から見ている。人通りが多すぎて見つけることが出来ないでいるだけで。
「愈史郎さんも、危ない……から」
勘違いされて付きまとわれたことはあるし、幼なじみの響子の経験もある。
だいたいが歪んだ認知で暴走して、可愛さ余って憎さ百倍の感情を全力でぶつけてくるのだ。
それは高確率で近くにいる人間にも向く。
それがわかっているから遠ざけたいというのもあった。
「オレのこと心配してくれてるの? あはは、優しいんだね。君はいい子だよ、奏汰君」
「……」
「オレが守ってあげる。安心していいよ」
囁く声に抱かれる体温。なのに鼓動が早まり心臓が痛いほどだ。
ゾワゾワと全身の肌が粟立つ。
これもストーカーが身に纏う薬のせいなのかもしれない。だとすれば助けてくれようとする相手をこれ以上拒絶するのは申し訳ないだろう。
「は、はい……」
恐る恐る縋りつこうとスーツの裾を掴んだ時だった。
「奏汰!」
遠くで名を叫ばれる。その聞き覚えのある声に、どんどんぼやけていっていた意識が一瞬だけ明るくなるのを感じた。
「この野郎ッ、なにしてんだ!!」
ドンッ――と強く突き飛ばす音。衝撃に愈史郎がよろけたのだろう、奏汰もコンクリートの上に力なく崩れる。
「おい!」
頭を打ち付けずにすんだのは、とっさに力強く抱きかかえられたから。
「っ……」
「奏汰しっかりしろ!」
必死に怒鳴る声の、その顔が見たい。朦朧とする意識の中で懸命に瞼をこじ開けながら、逞しい腕に爪を立てる。
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