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夜狩に潜む黒い陰と悪魔の子1
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闇に活気づくモンスターもいる。むしろ、彼らの多くは夜行性といってもいいだろう。
「お、これって……」
「ああ。魔性植物だ」
釣鐘型の可憐な花びらが特徴の、一般的な薬草とは違う。
同じ名をもつこれは、毒々しい真紅の花と黒い実を同時につける魔界原産の植物であった。
葉はもとより。根も実も、どこもかしこも煎じれば薬になる。昼性と違い、夜性はほとんどが毒や呪術に用いられる。
「珍しいな。つんで帰ろうか」
きっと薬屋に売れば高値になる、そう思って手を伸ばす。
「やめろ!」
「えっ」
存外、厳しい声がかえってきて思わず手をひっこめた。
そして恐る恐る、振り返る。
「すまない」
バツが悪そうに目を伏せながらも、彼はかすかに呻いているその植物を指さした。
「こいつは特に先祖返りが激しいみたいだ。見てみろ、茎に血管が通っている」
確かによく見れば、葉から土の下へ伸びてい茎にはふしのある管が数本。
しかも赤黒く、ドクドクと脈打っているのが分かる。
「マンドラゴラとは今や、人間界に群生しているがな。元はすべて魔界の生息動物、つまりモンスターの一種だったといわれている」
「そう、なのか……」
彼いわく。
進化や生育環境の変化。大敵の出現から、彼らは進化したと。動物かは植物への大胆な変換。それが過酷な環境からの脱出へとつながった。
「しかし元の習性が消えたわけじゃねぇ。ヤツらは、人を惑わして食う。気をつけな」
「わ、悪かったな」
悪魔の仕業といわれていることの多くは、この魔の植物によるものだと彼は言う。
呪いだったり毒薬がみせる幻覚だったり。はたまた、そのものが災いするのだと。
それがどんかものか検討もつかないが、ルイトはふと身を震わせた。
「ま、迷信も多いがな。とにかく、さわるるもんじゃねぇ」
「わか――っ!?」
わかった、と言おうと思ったのに。またその大きな手に頭をかるくなでられて目を見開く。
「……怒鳴っちまってわりぃ」
「こ、子どもあつかいしてんじゃない!」
見下ろしてくる眼差しが、ひたすらあたたかい。
なぜだろう。なぜかくすぐったいような、でもけっしてイヤじゃない。妙な気分。
「俺にとっては、ルシアと変わらないぜ」
「は、はぁぁぁ!?」
おマセであるがまだまだ幼い娘と、同じとはどういう事だ。さすがにそれはないだろうも詰め寄るも。
「どちらも大切な存在だっていうことだが」
「……」
(なんだよ、それ)
うれしいような。まだ少しモヤモヤするような。
でも。
(それじゃあ僕がなんか期待してるみたいじゃないか!)
ルシアもいるのに、とあわてて首をふって気持ちを切り変えようとする。
しかも相手は友達だ。はじめて出来たといってもいい。
今までのヤツらのように、変に距離をつめてきたり小娘にするような口説き文句で揶揄ってこない。
ちゃんと対等に、そして紳士に向き合ってくれる。
娘のことだって可愛がってくれて、彼女自身も彼を気に入っているのだ。
なんの邪念を抱くことがあろう。
「それにしても、くわしいんだな。植物系モンスターのこと」
改めて歩を進めながら、何ともなしに訊ねてみる。
すると、少し疲れたのかウトウトし始めたルシアを抱き直した彼は小さくうなずく。
「故郷では、動植物の研究をしていたからな」
「へぇ」
きけば幼いうちはそれなりの教育を受けてきたという。
もともと興味のあった分野ということもあり、学術研究を専門とする教育機関。つまり学校にいく機会にも恵まれた。
「すると君は、学者先生ってわけか」
「そんないいもんじゃねぇぜ」
照れ隠しなのか、片眉をあげて笑う。
「好きなことを好きなようにやってきたなけだ。今までも……そしてこれからも、な」
「!」
またこの目だ。
優しく降り注ぐ、日差しのような。それが友情であったり、慈愛であるのは分かっているつもりだが。それでもなぜか、身体の奥から湧き上がるなにかを感じていた。
「う……むにゃ……にくぅ……」
再び二人の視線が交わった瞬間。
幼子のなんとも無邪気な寝言が響く。
「ふふっ、ルシアはまた肉食う夢か」
「食いしん坊だからな」
食べ盛り育ち盛り。そして身体の変化がどんどん顕著になっていく。
「この子、頭につのが出てきたんだ」
「ふむ。生まれつきか」
そっと触れればわかる程度のものが、頭の左右に一対。まるでヤギの角のようだ、とルイトは言う
「あと尾てい骨? のあたりにも、しっぽらしきものが生えてきたんだ。こんなのまるで――」
「悪魔、だな」
「ああ」
天使と並び、架空の生物。魔界に住み、狡猾で人間の魂を食らうという。
一説によるとヤギの角や、半身をもったそれは同じく長いしっぽの先のトゲで人の心臓をえぐるのだとか。
荒唐無稽なおとぎ話であるとすればそれまでだが、子供から大人まで誰しもが知っている伝説だ。
「尖った耳から、多分魔族だとは思うんだけど……」
「思う? お前はこの子の実の親ではないのか」
「実の親さ。多分」
目の色から顔立ち。それらは確かに自分とそっくりだと言われる。しかし他があまりにも違いすぎる。
見事な赤髪も、普通なら持つはずのないツノもしっぽも。そして、尖った耳も。
「僕は、この子が大きくなるのが少し怖いんだ」
「……」
「成長はうれしいけど、やっぱり怖い。この子が何者なのか、それを知るのが」
母親を探そうと思ったのも、その恐怖を克服したいがためなのかもしれない。
少なくても。どう育つかわからない、先が見えない事に怯えなくてもいい。
それに。
「この仕事をしていたら、人間より魔物を見る方がずっと多いだろ」
そうすると己の娘のことなんて、まったく気にならなくなるのに気がついた。
一緒に連れて歩くのもそれが理由のひとつ。
「親として最低だけど」
スヤスヤと眠る彼女の髪をなでる。
「僕は、他人がルシアを抱いているのが少し恐ろしい」
可愛い可愛いと言われるし、もちろん可愛いのだけれど。ふとその者が向けた視線が気になってしまう。
『この子、なんか違う?』
といった表情に。
「魔族ってだけならまだ良かったんだ。この町には、人間以外にも多いから。でも、悪魔はダメだ」
以前、娘に触れた子どもが首をかしげて放った言葉。
『この子。悪魔の子みたい』
背筋が凍った。そんなのいるはずがない、って否定できず黙り込んでしまった自分に腹が立った。
「この子がどの種族とも違う、それが悲しい」
娘の将来を考えるだけで胸が潰れそうだ。
こんなに可愛いのに、こんなにお利口さんなのに。いつか彼女は、周りから忌まれ恐れられるのだろうか。
悪魔の子と、石を投げられたりしないだろうか。
唇を噛んだルイトに大柄な身体が、そっと寄り添う。
「じゃあ、守ってやりゃあいい」
「でも……っ」
「いつか、ルシアがテメェの身を守ることができるまでだ」
それが親ってもんだ、とリュウガは穏やかに言った。
「それが出来るのは、お前だろう」
「僕は――」
「お前には、たくさんの人間がいる。忘れたか?」
「……」
突然あらわれた赤子を前に、育てられないと泣き言いっても叱咤しつつ助けてくれたセト。
いつも娘だけでなく、親であるルイトのことも心配してくれたロロ。
他にも優しく見守ってくれている、町の人たちや酒場の女の子達もいるだろう。
彼らの顔を思い浮かべる。
「それに俺もいる」
「リュウガ」
「忘れんな。お前とお前の娘には、たくさんの味方がいるんだ。信じてやってくれ」
「……ありがとう」
目頭が熱くなって、慌ててまぶたをこすった。
「重たいだろ。そろそろ僕が抱っこするよ」
「大丈夫だぞ、これくらい」
「いいって。先はまだあるんだろ」
「しかし……」
大型ドラゴンの卵の方が重かった、なんてよく分からない例え話をする男の腕から笑いながら娘を受け取る。
「君も一緒に、この子の成長を見届けてくれないか」
少し寝ぐずりした娘の背中をさすりながら、ほとんど呟くように口にした言葉。
(え……いま、僕、何を……)
まるでプロポーズするような言い草に、自分で動揺した。
いや、そういう意味じゃなくて! なんて言い訳しようと顔をあげると。
「もちろん、そのつもりだ」
真摯な瞳に見つめられていた。
そしてついに、互いの視線が交差してゆっくりと差し出された腕に――。
「!」
「……下がってろ」
その瞬間。
近くの茂みから、甲高い雄叫びが夜の森を震わせた。
「お、これって……」
「ああ。魔性植物だ」
釣鐘型の可憐な花びらが特徴の、一般的な薬草とは違う。
同じ名をもつこれは、毒々しい真紅の花と黒い実を同時につける魔界原産の植物であった。
葉はもとより。根も実も、どこもかしこも煎じれば薬になる。昼性と違い、夜性はほとんどが毒や呪術に用いられる。
「珍しいな。つんで帰ろうか」
きっと薬屋に売れば高値になる、そう思って手を伸ばす。
「やめろ!」
「えっ」
存外、厳しい声がかえってきて思わず手をひっこめた。
そして恐る恐る、振り返る。
「すまない」
バツが悪そうに目を伏せながらも、彼はかすかに呻いているその植物を指さした。
「こいつは特に先祖返りが激しいみたいだ。見てみろ、茎に血管が通っている」
確かによく見れば、葉から土の下へ伸びてい茎にはふしのある管が数本。
しかも赤黒く、ドクドクと脈打っているのが分かる。
「マンドラゴラとは今や、人間界に群生しているがな。元はすべて魔界の生息動物、つまりモンスターの一種だったといわれている」
「そう、なのか……」
彼いわく。
進化や生育環境の変化。大敵の出現から、彼らは進化したと。動物かは植物への大胆な変換。それが過酷な環境からの脱出へとつながった。
「しかし元の習性が消えたわけじゃねぇ。ヤツらは、人を惑わして食う。気をつけな」
「わ、悪かったな」
悪魔の仕業といわれていることの多くは、この魔の植物によるものだと彼は言う。
呪いだったり毒薬がみせる幻覚だったり。はたまた、そのものが災いするのだと。
それがどんかものか検討もつかないが、ルイトはふと身を震わせた。
「ま、迷信も多いがな。とにかく、さわるるもんじゃねぇ」
「わか――っ!?」
わかった、と言おうと思ったのに。またその大きな手に頭をかるくなでられて目を見開く。
「……怒鳴っちまってわりぃ」
「こ、子どもあつかいしてんじゃない!」
見下ろしてくる眼差しが、ひたすらあたたかい。
なぜだろう。なぜかくすぐったいような、でもけっしてイヤじゃない。妙な気分。
「俺にとっては、ルシアと変わらないぜ」
「は、はぁぁぁ!?」
おマセであるがまだまだ幼い娘と、同じとはどういう事だ。さすがにそれはないだろうも詰め寄るも。
「どちらも大切な存在だっていうことだが」
「……」
(なんだよ、それ)
うれしいような。まだ少しモヤモヤするような。
でも。
(それじゃあ僕がなんか期待してるみたいじゃないか!)
ルシアもいるのに、とあわてて首をふって気持ちを切り変えようとする。
しかも相手は友達だ。はじめて出来たといってもいい。
今までのヤツらのように、変に距離をつめてきたり小娘にするような口説き文句で揶揄ってこない。
ちゃんと対等に、そして紳士に向き合ってくれる。
娘のことだって可愛がってくれて、彼女自身も彼を気に入っているのだ。
なんの邪念を抱くことがあろう。
「それにしても、くわしいんだな。植物系モンスターのこと」
改めて歩を進めながら、何ともなしに訊ねてみる。
すると、少し疲れたのかウトウトし始めたルシアを抱き直した彼は小さくうなずく。
「故郷では、動植物の研究をしていたからな」
「へぇ」
きけば幼いうちはそれなりの教育を受けてきたという。
もともと興味のあった分野ということもあり、学術研究を専門とする教育機関。つまり学校にいく機会にも恵まれた。
「すると君は、学者先生ってわけか」
「そんないいもんじゃねぇぜ」
照れ隠しなのか、片眉をあげて笑う。
「好きなことを好きなようにやってきたなけだ。今までも……そしてこれからも、な」
「!」
またこの目だ。
優しく降り注ぐ、日差しのような。それが友情であったり、慈愛であるのは分かっているつもりだが。それでもなぜか、身体の奥から湧き上がるなにかを感じていた。
「う……むにゃ……にくぅ……」
再び二人の視線が交わった瞬間。
幼子のなんとも無邪気な寝言が響く。
「ふふっ、ルシアはまた肉食う夢か」
「食いしん坊だからな」
食べ盛り育ち盛り。そして身体の変化がどんどん顕著になっていく。
「この子、頭につのが出てきたんだ」
「ふむ。生まれつきか」
そっと触れればわかる程度のものが、頭の左右に一対。まるでヤギの角のようだ、とルイトは言う
「あと尾てい骨? のあたりにも、しっぽらしきものが生えてきたんだ。こんなのまるで――」
「悪魔、だな」
「ああ」
天使と並び、架空の生物。魔界に住み、狡猾で人間の魂を食らうという。
一説によるとヤギの角や、半身をもったそれは同じく長いしっぽの先のトゲで人の心臓をえぐるのだとか。
荒唐無稽なおとぎ話であるとすればそれまでだが、子供から大人まで誰しもが知っている伝説だ。
「尖った耳から、多分魔族だとは思うんだけど……」
「思う? お前はこの子の実の親ではないのか」
「実の親さ。多分」
目の色から顔立ち。それらは確かに自分とそっくりだと言われる。しかし他があまりにも違いすぎる。
見事な赤髪も、普通なら持つはずのないツノもしっぽも。そして、尖った耳も。
「僕は、この子が大きくなるのが少し怖いんだ」
「……」
「成長はうれしいけど、やっぱり怖い。この子が何者なのか、それを知るのが」
母親を探そうと思ったのも、その恐怖を克服したいがためなのかもしれない。
少なくても。どう育つかわからない、先が見えない事に怯えなくてもいい。
それに。
「この仕事をしていたら、人間より魔物を見る方がずっと多いだろ」
そうすると己の娘のことなんて、まったく気にならなくなるのに気がついた。
一緒に連れて歩くのもそれが理由のひとつ。
「親として最低だけど」
スヤスヤと眠る彼女の髪をなでる。
「僕は、他人がルシアを抱いているのが少し恐ろしい」
可愛い可愛いと言われるし、もちろん可愛いのだけれど。ふとその者が向けた視線が気になってしまう。
『この子、なんか違う?』
といった表情に。
「魔族ってだけならまだ良かったんだ。この町には、人間以外にも多いから。でも、悪魔はダメだ」
以前、娘に触れた子どもが首をかしげて放った言葉。
『この子。悪魔の子みたい』
背筋が凍った。そんなのいるはずがない、って否定できず黙り込んでしまった自分に腹が立った。
「この子がどの種族とも違う、それが悲しい」
娘の将来を考えるだけで胸が潰れそうだ。
こんなに可愛いのに、こんなにお利口さんなのに。いつか彼女は、周りから忌まれ恐れられるのだろうか。
悪魔の子と、石を投げられたりしないだろうか。
唇を噛んだルイトに大柄な身体が、そっと寄り添う。
「じゃあ、守ってやりゃあいい」
「でも……っ」
「いつか、ルシアがテメェの身を守ることができるまでだ」
それが親ってもんだ、とリュウガは穏やかに言った。
「それが出来るのは、お前だろう」
「僕は――」
「お前には、たくさんの人間がいる。忘れたか?」
「……」
突然あらわれた赤子を前に、育てられないと泣き言いっても叱咤しつつ助けてくれたセト。
いつも娘だけでなく、親であるルイトのことも心配してくれたロロ。
他にも優しく見守ってくれている、町の人たちや酒場の女の子達もいるだろう。
彼らの顔を思い浮かべる。
「それに俺もいる」
「リュウガ」
「忘れんな。お前とお前の娘には、たくさんの味方がいるんだ。信じてやってくれ」
「……ありがとう」
目頭が熱くなって、慌ててまぶたをこすった。
「重たいだろ。そろそろ僕が抱っこするよ」
「大丈夫だぞ、これくらい」
「いいって。先はまだあるんだろ」
「しかし……」
大型ドラゴンの卵の方が重かった、なんてよく分からない例え話をする男の腕から笑いながら娘を受け取る。
「君も一緒に、この子の成長を見届けてくれないか」
少し寝ぐずりした娘の背中をさすりながら、ほとんど呟くように口にした言葉。
(え……いま、僕、何を……)
まるでプロポーズするような言い草に、自分で動揺した。
いや、そういう意味じゃなくて! なんて言い訳しようと顔をあげると。
「もちろん、そのつもりだ」
真摯な瞳に見つめられていた。
そしてついに、互いの視線が交差してゆっくりと差し出された腕に――。
「!」
「……下がってろ」
その瞬間。
近くの茂みから、甲高い雄叫びが夜の森を震わせた。
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